5 / 81
プロローグ
5.大人の階段のぼってます 2
しおりを挟む
気づきたくなかった自身のスキルにみのりは愕然とした。
女子高育ちにありがちな耳年増の洗礼を受け、いやらしいことに若干興味がないわけでもなかった。が、こんな恥ずかしい妄想のような形で覚醒してしまうとは……。
だが強姦魔はみのりの敏感な反応がうれしいらしく、的確にぞくぞくする場所を温かい舌で責めてくる。じゅるっと水音を上げながらとがった突起に吸いつかれ、みのりは大きく体をゆらした。
「あっだめ、いやだって──あ‼」
開かれたみのりの内側に細長い何かが入ってきた。多分指、と思ったとたんに中で釣り針の形になり、先が腹側の壁をさぐった。喉の奥から息がもれ、勝手に腰が浮いて行く。
天井を押し上げるように指が動いて、次の瞬間、みのりは体をのけぞらせて達していた。
「あ……あ……あ」
長い指が入った場所がひくひくとうごめいている。それが自分でもわかってしまって、みのりは羞恥に頬をゆがめた。まだ中にある指先がうれしそうに出入りして、みのりは官能の余韻にあえいだ。つい先ほどまでみのりにふれるのもおそるおそるだったはずのそれが、今はみのりの全身を指一本であやつっている。
──本当にこの強姦魔は、性的なスキルがあるのかないのかさっぱりわからない。
ぼやけた思考を巡らせながらみのりがそんなことを考えていると、不意に影が起き上がった。上体をみのりへ近づけて様子をうかがっているようだ。
快楽に溶けた視線を送ると、影がごくりと息をのんだ(ように見えた)。
いい? と聞かれているような雰囲気に、みのりはのろのろとうなずいた。そう言えばすっかり忘れていた。彼にとっては、ここからが本番だ。
ずるっと指が引き抜かれ、みのりは背中を震わせた。これよりもっと大きなものがみのりの中に入ってくるのだ。ふくらむ不安とかすかな期待が胸の内で交錯し、みのりは思わず吐息をもらした。
影が再び上に乗ってきた。今まで以上に足を広げられ、よいしょ、といった感じで彼へと体を引きよせられる。
しどけなく開いた膝の間に厚みのある腰が入ってきて、先ほどまでいじられていた敏感な奥に何かが当たった。入ってくる、と思ったみのりは強く両方のまぶたを閉じた。が。
固い何かがぬるぬると粘膜をこすり上げるだけで、いっこうに入ってこようとしない。やるせないような気分になって、みのりは再び目を開けた。
──これはテクニックの一種なのか。それとも……。
どうやら「それとも」の方だったようだ。
自分の上にある影は、明らかに動揺した雰囲気で接合部に顔を近づけていた。ふき出しそうになるのをこらえ(だって、ここでふき出しちゃったら確実に彼のトラウマになる)、みのりは小さくささやいた。
「えー、っと……。あ、もうちょっと下、かな……あっ」
女子高育ちにありがちな耳年増の洗礼を受け、いやらしいことに若干興味がないわけでもなかった。が、こんな恥ずかしい妄想のような形で覚醒してしまうとは……。
だが強姦魔はみのりの敏感な反応がうれしいらしく、的確にぞくぞくする場所を温かい舌で責めてくる。じゅるっと水音を上げながらとがった突起に吸いつかれ、みのりは大きく体をゆらした。
「あっだめ、いやだって──あ‼」
開かれたみのりの内側に細長い何かが入ってきた。多分指、と思ったとたんに中で釣り針の形になり、先が腹側の壁をさぐった。喉の奥から息がもれ、勝手に腰が浮いて行く。
天井を押し上げるように指が動いて、次の瞬間、みのりは体をのけぞらせて達していた。
「あ……あ……あ」
長い指が入った場所がひくひくとうごめいている。それが自分でもわかってしまって、みのりは羞恥に頬をゆがめた。まだ中にある指先がうれしそうに出入りして、みのりは官能の余韻にあえいだ。つい先ほどまでみのりにふれるのもおそるおそるだったはずのそれが、今はみのりの全身を指一本であやつっている。
──本当にこの強姦魔は、性的なスキルがあるのかないのかさっぱりわからない。
ぼやけた思考を巡らせながらみのりがそんなことを考えていると、不意に影が起き上がった。上体をみのりへ近づけて様子をうかがっているようだ。
快楽に溶けた視線を送ると、影がごくりと息をのんだ(ように見えた)。
いい? と聞かれているような雰囲気に、みのりはのろのろとうなずいた。そう言えばすっかり忘れていた。彼にとっては、ここからが本番だ。
ずるっと指が引き抜かれ、みのりは背中を震わせた。これよりもっと大きなものがみのりの中に入ってくるのだ。ふくらむ不安とかすかな期待が胸の内で交錯し、みのりは思わず吐息をもらした。
影が再び上に乗ってきた。今まで以上に足を広げられ、よいしょ、といった感じで彼へと体を引きよせられる。
しどけなく開いた膝の間に厚みのある腰が入ってきて、先ほどまでいじられていた敏感な奥に何かが当たった。入ってくる、と思ったみのりは強く両方のまぶたを閉じた。が。
固い何かがぬるぬると粘膜をこすり上げるだけで、いっこうに入ってこようとしない。やるせないような気分になって、みのりは再び目を開けた。
──これはテクニックの一種なのか。それとも……。
どうやら「それとも」の方だったようだ。
自分の上にある影は、明らかに動揺した雰囲気で接合部に顔を近づけていた。ふき出しそうになるのをこらえ(だって、ここでふき出しちゃったら確実に彼のトラウマになる)、みのりは小さくささやいた。
「えー、っと……。あ、もうちょっと下、かな……あっ」
0
お気に入りに追加
47
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる