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番外編1 柳沢笑香の完璧な恋人
40.柳沢笑香の完璧な恋人 40※
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史郎がどこか痛いような顔で、右手を固く握りしめながら笑香のもとにもどって来た。笑香はあわてて目をそらし、彼の準備ができるのを待った。
史郎が着ていたものを脱ぎ捨て笑香の上にのしかかる。熱い素肌の感触に、笑香は一旦離れた体が再び自分に重なるのを感じた。
史郎が笑香の膝を開く。
「あ……しろうくん」
笑香は思わずつぶやいた。史郎は何も言わなかった。大きく足を広げさせ、黙って先ほど笑香が愛した熱い高ぶりを当てて来る。呼吸を止めて、笑香は次の瞬間を待った。
「──‼」
笑香はあまりの衝撃に閉じていたまぶたを見開いた。今まで感じたことのない、固く大きな史郎のかたまり。それが一気に笑香の中を一番奥まで貫いたのだ。
笑香は喉から悲鳴を上げた。逃れようにも逃れられない狂気のような圧迫感に、自身の肉体の感覚を根こそぎ奪われてしまう。
一度短く息をつき、史郎が脇に腕を回して来た。深くつながったままの状態で笑香の体を抱き起こす。重心の位置が変わってさらに太いくさびを打ち込まれ、息ができずに笑香はあえいだ。
史郎は座した自分の上に強引に笑香を乗せ上げた。ソファの背もたれに体を預け、そのまま腰を突き上げる。真下から彼の剛直に体の中心を串刺しにされ、笑香は叫んだ。
「ああああっ──‼」
間を置かず、打撃のような腰の抽送が始まった。まぶたの裏が赤く染まる。笑香は初めて突かれる場所に、まるで自分の喉元までも怒張で貫かれているような気がした。体をぴったりと密着させて史郎が腰を振り上げる。
「あっ、あっ、あっ、しろうくん‼」
笑香は泣き声を上げ史郎の首にしがみついた。──怖い。何がどうなっているのかわからない。
「えみかッ──!」
その時、初めて史郎の口から自分の名を呼ぶ声が聞こえた。その声はすすり泣いていた。
幼い子供のような泣き声。笑香は史郎の激情に全身を翻弄されながらも、史郎の髪に手を伸ばし、その頭をなでてやった。すすり泣く声が激しくなり、しゃくり上げるような泣き声になる。
汗にまみれた史郎の体が笑香の下で大きく揺れた。腰を上下に振り立てながら、まるで直立した杭を容赦なく叩きつけるようにして、笑香の芯を蹂躙する。
うねるような動きの中で、息が止まるくらいに強く史郎の腕に抱きしめられて、笑香は意識が遠くなった。もう苦しいのかも気持ちがいいのかもわからない。
中で暴れる波の感覚が突かれるごとに狭まって、しびれるような高ぶりがこれ以上ないほど収縮して行く。
「……っん、ああああ──‼」
笑香は再び絶叫した。それとも、それは奥に埋め込まれた史郎の声だったのかもしれない。
体の中で何かがはじけて、笑香は意識を失った。
史郎が着ていたものを脱ぎ捨て笑香の上にのしかかる。熱い素肌の感触に、笑香は一旦離れた体が再び自分に重なるのを感じた。
史郎が笑香の膝を開く。
「あ……しろうくん」
笑香は思わずつぶやいた。史郎は何も言わなかった。大きく足を広げさせ、黙って先ほど笑香が愛した熱い高ぶりを当てて来る。呼吸を止めて、笑香は次の瞬間を待った。
「──‼」
笑香はあまりの衝撃に閉じていたまぶたを見開いた。今まで感じたことのない、固く大きな史郎のかたまり。それが一気に笑香の中を一番奥まで貫いたのだ。
笑香は喉から悲鳴を上げた。逃れようにも逃れられない狂気のような圧迫感に、自身の肉体の感覚を根こそぎ奪われてしまう。
一度短く息をつき、史郎が脇に腕を回して来た。深くつながったままの状態で笑香の体を抱き起こす。重心の位置が変わってさらに太いくさびを打ち込まれ、息ができずに笑香はあえいだ。
史郎は座した自分の上に強引に笑香を乗せ上げた。ソファの背もたれに体を預け、そのまま腰を突き上げる。真下から彼の剛直に体の中心を串刺しにされ、笑香は叫んだ。
「ああああっ──‼」
間を置かず、打撃のような腰の抽送が始まった。まぶたの裏が赤く染まる。笑香は初めて突かれる場所に、まるで自分の喉元までも怒張で貫かれているような気がした。体をぴったりと密着させて史郎が腰を振り上げる。
「あっ、あっ、あっ、しろうくん‼」
笑香は泣き声を上げ史郎の首にしがみついた。──怖い。何がどうなっているのかわからない。
「えみかッ──!」
その時、初めて史郎の口から自分の名を呼ぶ声が聞こえた。その声はすすり泣いていた。
幼い子供のような泣き声。笑香は史郎の激情に全身を翻弄されながらも、史郎の髪に手を伸ばし、その頭をなでてやった。すすり泣く声が激しくなり、しゃくり上げるような泣き声になる。
汗にまみれた史郎の体が笑香の下で大きく揺れた。腰を上下に振り立てながら、まるで直立した杭を容赦なく叩きつけるようにして、笑香の芯を蹂躙する。
うねるような動きの中で、息が止まるくらいに強く史郎の腕に抱きしめられて、笑香は意識が遠くなった。もう苦しいのかも気持ちがいいのかもわからない。
中で暴れる波の感覚が突かれるごとに狭まって、しびれるような高ぶりがこれ以上ないほど収縮して行く。
「……っん、ああああ──‼」
笑香は再び絶叫した。それとも、それは奥に埋め込まれた史郎の声だったのかもしれない。
体の中で何かがはじけて、笑香は意識を失った。
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