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おまけ
その2 ④
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コンスタンツェが両手でアレクサンドルの頬にふれ、優しくくちづけたので、彼は魅惑の誘いに抗えなくなった。
愛撫もそこそこに、アレクサンドルはコンスタンツェの中にもう一度己を埋める。
「別に我慢していた訳ではないし、コニーを優しく抱くのも好きなんだ」
「わかっているわ」
言葉とはうらはらに、アレクサンドルは激しく抽送した。確かに何度も夫との閨を重ね、コンスタンツェが痛がることはもはやなくなっていたから、容赦なく腰を打ち付けても構わない。
コンスタンツェは快楽に顔を歪め、甘い声を上げている。いつも凛とした表情で折り目正しく生きている皇后が、腰をゆらすただの女になっている。堕としたい。本能的な動き。これは強烈な快感をもたらす生殖行為だ。優しく愛でるよりも、孕ませたい欲が勝った。
「受け止めてくれ、俺の春の女神……!」
アレクサンドルはコンスタンツェの最奥を穿ち、子種を放った。興奮した分、一度目よりも大量に。こんなに自分の好きなように交わって受け止めてもらえる日が来るとは思っていなかった。しかも相手は最愛の妻コンスタンツェなのだ。興奮しない訳がない。
アレクサンドルの息は上がったままだ。目を閉じ、ぎゅっとコンスタンツェを抱きしめながら呼吸を整える。少し力を入れて男根の通路に残った精を出し切り、手探りで妻の顔にふれてくちづけ、しばらく彼女の胸の中で快楽の余韻と愛情を噛み締めた。
ようやく身体が落ち着き、瞼を開くと、眼前にはコンスタンツェの満面の笑みがあった。
「嬉しそうだ」
「だって嬉しいもの」
「最初は気持ちよさそうだったけれど、こんなに嬉しそうじゃなかった」
「だって、ひさしぶりに愛し合っているのに、夫は冷静で私ばかり夢中だったんだもの。寂しいわ」
「コニー……」
コンスタンツェの気持ちを読み取れていなかったことをアレクサンドルは反省した。コンスタンツェの頭をそっと撫でながら言う。
「すまない。気持ちよくしてあげれば、コニーが喜ぶと思っていたんだ」
「確かに私は羞恥心と背徳感に弱いけれど、それよりも、あなたに心から求められることで簡単に堕ちるのよ」
コンスタンツェは可愛らしく微笑んで、アレクサンドルにくちづけると、そのままことりと眠ってしまった。とても幸せそうに眠る妻を見て、かりそめの六夜には見ることのなかった顔だなと思い、アレクサンドルも微笑む。もう一度くちづけ、愛おしい妻を抱きしめながらアレクサンドルも眠りに就いた。
愛撫もそこそこに、アレクサンドルはコンスタンツェの中にもう一度己を埋める。
「別に我慢していた訳ではないし、コニーを優しく抱くのも好きなんだ」
「わかっているわ」
言葉とはうらはらに、アレクサンドルは激しく抽送した。確かに何度も夫との閨を重ね、コンスタンツェが痛がることはもはやなくなっていたから、容赦なく腰を打ち付けても構わない。
コンスタンツェは快楽に顔を歪め、甘い声を上げている。いつも凛とした表情で折り目正しく生きている皇后が、腰をゆらすただの女になっている。堕としたい。本能的な動き。これは強烈な快感をもたらす生殖行為だ。優しく愛でるよりも、孕ませたい欲が勝った。
「受け止めてくれ、俺の春の女神……!」
アレクサンドルはコンスタンツェの最奥を穿ち、子種を放った。興奮した分、一度目よりも大量に。こんなに自分の好きなように交わって受け止めてもらえる日が来るとは思っていなかった。しかも相手は最愛の妻コンスタンツェなのだ。興奮しない訳がない。
アレクサンドルの息は上がったままだ。目を閉じ、ぎゅっとコンスタンツェを抱きしめながら呼吸を整える。少し力を入れて男根の通路に残った精を出し切り、手探りで妻の顔にふれてくちづけ、しばらく彼女の胸の中で快楽の余韻と愛情を噛み締めた。
ようやく身体が落ち着き、瞼を開くと、眼前にはコンスタンツェの満面の笑みがあった。
「嬉しそうだ」
「だって嬉しいもの」
「最初は気持ちよさそうだったけれど、こんなに嬉しそうじゃなかった」
「だって、ひさしぶりに愛し合っているのに、夫は冷静で私ばかり夢中だったんだもの。寂しいわ」
「コニー……」
コンスタンツェの気持ちを読み取れていなかったことをアレクサンドルは反省した。コンスタンツェの頭をそっと撫でながら言う。
「すまない。気持ちよくしてあげれば、コニーが喜ぶと思っていたんだ」
「確かに私は羞恥心と背徳感に弱いけれど、それよりも、あなたに心から求められることで簡単に堕ちるのよ」
コンスタンツェは可愛らしく微笑んで、アレクサンドルにくちづけると、そのままことりと眠ってしまった。とても幸せそうに眠る妻を見て、かりそめの六夜には見ることのなかった顔だなと思い、アレクサンドルも微笑む。もう一度くちづけ、愛おしい妻を抱きしめながらアレクサンドルも眠りに就いた。
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