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第七章 雨が降れば必ず土砂降り

160 あなたの願いはなあに? ⑤

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 新くんと交代でお風呂に入る。私なりに最短で済ませて出てきたから、部屋に戻ると新くんが少しびっくりしていた。

「今日、お風呂早いね」
「だって」

 抱きついてキスをすると、もう、することは一つ。

「もう全然我慢できない。新くんが足りないの」
「僕も、若葉ちゃんにさわりたかった」

 新くんは迷いなく私のルームウェアを脱がせていく。とても丁寧に。新くんが私の身に纏うものを大切に扱ってくれるのは、最初から変わらない。
 下着姿でベッドに横たわる私に、新くんは囁いてくる。

「桜色、綺麗だ」

 私は新くんの声がすごく好きだから、耳元で囁かれると、とってもどきどきしてしまう。
 新くんはそのままブラを外し、ショーツも引き下ろした。
 私の下着を見て、新くんはすぐにゴムを着け、自らのもので直接私の入口を探る。私の身体はもう開いていて、蜜が溢れて蠢いていて、新くんがそのまま進めれば、問題なく入ってしまうと思う。入ってきてほしい。私は脚を開き、訴える。

「お願い……早く来てぇ……」
「本当に我慢できなかったんだね」

 身体が新くんを求めている。新くんが大好き。このまま溶け合ってしまいたい。
 元彼が少し悲しそうだったのも、今ではわかる。私は今まで誰かをこんなに激しく求めたことはなかった。
 ずちゅずちゅと卑猥な音を立て、新くんがそのまま私の中に入ってくる。ずっと待っていた、新くんを迎え入れる喜び。

「あぁ……新くん……」
「どうしちゃったの? 今日。そんなにしたかった?」
「したかったの……。新くんに……入ってきてほしくて……。私の中、いっぱい広げて、奥まで来てぇ……」

 頭ばかり使っていたから、何も考えず、大好きな新くんと、ただただふれあいたい。心も身体も愛されて、気持ちよくなりたい。

「やぁん……! 新くぅん……もっと……もっとぉ……」
「今日は甘えたい日なんだね、若葉。わかった。いっぱい気持ちよくしてあげるから」

 呼び捨て。新くんのスイッチが入った。私は嬉しくて、今、たぶんだらしない顔で笑っていると思う。
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