上 下
38 / 352
第一章 人の好みは説明できない

037 僕の彼女は素直で可愛い ⑪

しおりを挟む
「若葉」

 若葉ちゃんが動きを止め、僕を見た。
 名前を呼び捨てにするとスイッチが入る。僕も、彼女も。

「もう充分」

 僕がそう言うと、若葉ちゃんは口から僕のものを出す。

「でもまだ……」
「若葉に挿れたい」
「……私も欲しい」

 ゆっくりキスをして、僕達は微笑みあう。

「若葉はちょっとだけ無理矢理されるのが好きだよね」

 ゴムを着けた僕のもので、彼女の入口を擦る。愛液をなじませるように。

「ううっ……あっ、だめ……」
「若葉はいけないことが大好きな子だよね」

 そう言って愛撫もそこそこに彼女の中に入る。何度もしたから、僕の形に広がって入れやすくなったけど、僕を求めるように最初からやわらかく絡みついてくるようになって、むしろ快感は増している。

「んんっ」

 若葉ちゃんの声が艶を帯び、女の表情を浮かべるから、興奮せずにはおれなくなる。

「いけない子の若葉も好きだよ」

 耳元で囁くと膣がきゅんと締まって、がぜん反応がよくなるのがわかりやすい。可愛い。

「すっごくいやらしい身体になっちゃったよね。敏感に反応するし」
「そ、そんなこと……」

 こんなにぐちゅぐちゅにしといて、そんなことないなんて、ある訳ない。

「乳首も、クリも、形変わったよね。僕といっぱいしたから、おっきくなった」

 ピンと乳首を弾いて言うと、若葉ちゃん自身も気にしているようで、頬に朱が滲む。

「あ、んっ……! やだもう……」

 羞恥心を抱かせて感じさせるのもいいけど、あんまり可愛いから、僕もつい正直に言ってしまう。

「僕は今の方が、ずっとずっと好き」

 いやらしくて、はしたなくて、淫靡で、僕専用で。それが若葉ちゃんだからこそ、たまらなく興奮する。
 僕の言葉に若葉ちゃんがほっとしたような表情を浮かべたので、よかったと思う。若葉ちゃんは、安心して、ただただ気持ちよくなったらいい。

「あぁん……気持ちい……や、やぁん、だめ、そこぉ……」

 そう言いながら僕に抱きついて、腰を動かして、貪欲に快感を味わう若葉ちゃんが可愛い。

「駄目? 気持ちよく、なりたくない?」
「あ……」

 斜め上を眺め、少しだけ逡巡して、若葉ちゃんは観念したようにつぶやく。

「……気持ちよく、なりたい……」

 正直すぎる。ごほうびに左の乳首を攻めてあげる。舌でちょんちょん突くだけでも反応するし、強く吸ったり、甘噛みすると、若葉ちゃんが歓喜の声を上げて楽しい。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

パート先の店長に

Rollman
恋愛
パート先の店長に。

なし崩しの夜

春密まつり
恋愛
朝起きると栞は見知らぬベッドの上にいた。 さらに、隣には嫌いな男、悠介が眠っていた。 彼は昨晩、栞と抱き合ったと告げる。 信じられない、嘘だと責める栞に彼は不敵に微笑み、オフィスにも関わらず身体を求めてくる。 つい流されそうになるが、栞は覚悟を決めて彼を試すことにした。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

処理中です...