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本編・きっかけはどうでも
33 Stop ③
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右手でそっと胸元にふれる。服の上からでもどきどきした。先生に直接ふれられたら。そんな願望が抑えきれなくなり、服の中に手を入れる。
ブラジャーの隙間から乳首を探った。先生の指だと想像しただけで、ふれた瞬間、身体がびくりと跳ねる。もっと、もっと、さわってほしい。
我慢できなくなって、左手でホックを外し、胸をさわった。そっとふれるのがだんだんじれったくなってきて、少し強く、つかむように揉んでしまう。先生にそうされていると思ったら、気持ちがよくて、身体に力が入らなくなってくる。もう一度つねるように乳首をつまむと、別の部分に快感が走ることに気づいた。
乳首をつまむ指を左手に換え、右手をそっと下に滑らせる。脚の付け根、私の女の部分が、ふれられることを求めてる。下着の中にゆっくり手を入れ、陰毛をかきわけるように指を進めた。
「あっ……!」
突如、鋭い快感が電流のように走った。指が偶然クリトリスにふれたのだ。元彼にさわられるのは、痛くて嫌いだったのに。
膣におそるおそるふれると、今まで経験したことがないほど潤っている。少し指で押さえるようにふれても抵抗はなく、なんだか混乱する。
一度下着から手を抜き、眺めると、人差し指がきらきら光っている。
この指でクリトリスを擦ったら、どうなるんだろう。私はそっと下着に指を戻し、クリトリスをいじった。潤いは、私の身体が受け入れやすいように、快感の形を変える。最初のような衝撃的な快感ではない。優しく穏やかだけど、絡みついてくるような心地よさがあり、どうしてもやめることができない。
愛液をつけてクリトリスを擦り続けると、身体の奥も刺激を求めているのがわかってきた。
「先生……」
車のシフトレバーを優雅に操る美しい指が、脳裏をかすめた。
先生にこすってもらっていると想像しながら、指を膣に差し入れる。私の心の中まで満たされるように感じた。動かしてみると、鈍いけれど甘い快感がじわじわ滲んでくる。
「先生……先生お願い……」
くちゅくちゅと水音がし、とても興奮する。
自分でしたことなんて、全然なかった。元彼に、しているところを見せてほしいと言われた時も、どうしていいかわからず、困って断ったくらいで。
先生のことを考えながら、自分の身体にふれる。たったそれだけのことが、こんなにも愉悦を与えるなんて。
もう少し。あともう少しで、今までとは違うところに行ける。
その時、電子音が響き、びくりとした。スマホのアラームだ。休みの日は時間を忘れがちになるから、昼食前と夕食前にアラームを鳴らすようにしている。
私にとって、このアラームは、まさに警報だった。
「昼間から、何やってるんだろ……」
それまでの興奮がすっかり冷めてしまい、私は身体にふれるのを止めた。
右手の指を見ると、少し白濁した粘液が付着している。汚い。
まさに、自らを慰めてしまった。こんなことをして、先生を穢してしまった気がして、私はひどく自己嫌悪した。
ブラジャーの隙間から乳首を探った。先生の指だと想像しただけで、ふれた瞬間、身体がびくりと跳ねる。もっと、もっと、さわってほしい。
我慢できなくなって、左手でホックを外し、胸をさわった。そっとふれるのがだんだんじれったくなってきて、少し強く、つかむように揉んでしまう。先生にそうされていると思ったら、気持ちがよくて、身体に力が入らなくなってくる。もう一度つねるように乳首をつまむと、別の部分に快感が走ることに気づいた。
乳首をつまむ指を左手に換え、右手をそっと下に滑らせる。脚の付け根、私の女の部分が、ふれられることを求めてる。下着の中にゆっくり手を入れ、陰毛をかきわけるように指を進めた。
「あっ……!」
突如、鋭い快感が電流のように走った。指が偶然クリトリスにふれたのだ。元彼にさわられるのは、痛くて嫌いだったのに。
膣におそるおそるふれると、今まで経験したことがないほど潤っている。少し指で押さえるようにふれても抵抗はなく、なんだか混乱する。
一度下着から手を抜き、眺めると、人差し指がきらきら光っている。
この指でクリトリスを擦ったら、どうなるんだろう。私はそっと下着に指を戻し、クリトリスをいじった。潤いは、私の身体が受け入れやすいように、快感の形を変える。最初のような衝撃的な快感ではない。優しく穏やかだけど、絡みついてくるような心地よさがあり、どうしてもやめることができない。
愛液をつけてクリトリスを擦り続けると、身体の奥も刺激を求めているのがわかってきた。
「先生……」
車のシフトレバーを優雅に操る美しい指が、脳裏をかすめた。
先生にこすってもらっていると想像しながら、指を膣に差し入れる。私の心の中まで満たされるように感じた。動かしてみると、鈍いけれど甘い快感がじわじわ滲んでくる。
「先生……先生お願い……」
くちゅくちゅと水音がし、とても興奮する。
自分でしたことなんて、全然なかった。元彼に、しているところを見せてほしいと言われた時も、どうしていいかわからず、困って断ったくらいで。
先生のことを考えながら、自分の身体にふれる。たったそれだけのことが、こんなにも愉悦を与えるなんて。
もう少し。あともう少しで、今までとは違うところに行ける。
その時、電子音が響き、びくりとした。スマホのアラームだ。休みの日は時間を忘れがちになるから、昼食前と夕食前にアラームを鳴らすようにしている。
私にとって、このアラームは、まさに警報だった。
「昼間から、何やってるんだろ……」
それまでの興奮がすっかり冷めてしまい、私は身体にふれるのを止めた。
右手の指を見ると、少し白濁した粘液が付着している。汚い。
まさに、自らを慰めてしまった。こんなことをして、先生を穢してしまった気がして、私はひどく自己嫌悪した。
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