【R18】取り違えと運命の人

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後日譚・取り違えたその後の二人

144 変わったこと(あるいは、お姫様と騎士ごっこ) ①

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 今日は休日前日。ローテーションからいくと、ベッドでいちゃいちゃする方の日だ。ジュリエッタが文句も言わずに受け入れてくれるのをいいことに、最近ムードなく突入しちゃうことが増えていたから、俺はちょっと反省して、今日はどう誘おうか考えていた。普段だったらとっくに始まってる時間まで。

「リカルド」

 不意にジュリエッタから声をかけられた。顔を向けても続きを言わないので、俺の方から訊ねる。

「ん? どうかした?」
「あの……」
「なに?」

 ジュリエッタ、しばらくもじもじしてたけど、意を決したように俺のとこまで近づいて、きゅうって抱きついてきた。

「どうしたの?」
「リカルド……」

 俺を見る上目づかいの瞳が潤んでる。明らかに情欲を含んだまなざし。

 これって、これって、もしかして。ジュリエッタは俺を誘おうとしてるの? もしそうなら、絶対、言わせたい! 絶対、絶対、言わせたい!! そう思い、わくわくしながら続きを待つ。

 たっぷり一分は待ったけど、ジュリエッタが固まってしまってなにも言わないので、そっと耳打ちしてみる。

「遠慮しないで、言って? ね、ジュリエッタ」
「うう、リカルド…………したぁい……」

 我慢できなくなっちゃったジュリエッタを見ると、恥ずかしさから耳まで赤くして、顔を伏せてる。可愛すぎる。これ以上いじめるのもかわいそうなので、そっとささやく。

「うん。俺も」

 背中をなでながら唇を奪う。本人は気づいてないみたいだけど、ジュリエッタは背中が好きなのだ。味わううちに思わずくちづけを深めてしまって、息が上がる。

「がんばって寝室行く? それとも、我慢できないなら……ここでしちゃう?」

 思わぬ提案だったのか、ジュリエッタは一瞬目をまんまるくしてたけど、欲望に耐えられなかったようで、瞳を潤ませながら小声で訴えてきた。

「………………こ、ここで……」
「わかった。ここでね」

 やばい。俺、今、最高ににやにやしてるはず。

「お姫様の騎士は従順だからさ。気持ちよくなりたいなら、命令すればいいんだよ」

 俺はシャツを脱いで、カウチに敷く。その上にジュリエッタを乗せるようにして押し倒し、胸元のボタンを少しずつ外していく。

「お願い……気持ちよくして…………」

 絞り出すようにつぶやいた声音が色っぽい。最高。

「ん。じゃまなの脱ごうね」

 ジュリエッタの上着を剥ぎ、スカートの金具に手をかける。我慢できないジュリエッタが俺のズボンの金具を外し始めて、思わずほくそ笑んでしまう。
 いつもだったらもう少し時間かけるんだけど。速攻でスカートも剥ぎ、下着を下ろす。もちろん、俺自身のズボンと下着も。そして、羞恥心にまみれているに違いないジュリエッタの耳元でささやく。

「ごめんね。ジュリエッタのせいにしちゃったけど、ほんとは俺が我慢できなかった」
「……そう、なの?」
「うん。罪滅ぼしに、ジュリエッタの好きなとこたくさん攻めるから、許して」
「うん……許す……から、気持ちよくイカせて…………」
「よかった、許された」

 ジュリエッタ、夢中で、自分がはしたないお願いしちゃってることに全然気づいてない。とってもエッチで可愛い。
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