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後日譚・取り違えたその後の二人
144 変わったこと(あるいは、お姫様と騎士ごっこ) ①
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今日は休日前日。ローテーションからいくと、ベッドでいちゃいちゃする方の日だ。ジュリエッタが文句も言わずに受け入れてくれるのをいいことに、最近ムードなく突入しちゃうことが増えていたから、俺はちょっと反省して、今日はどう誘おうか考えていた。普段だったらとっくに始まってる時間まで。
「リカルド」
不意にジュリエッタから声をかけられた。顔を向けても続きを言わないので、俺の方から訊ねる。
「ん? どうかした?」
「あの……」
「なに?」
ジュリエッタ、しばらくもじもじしてたけど、意を決したように俺のとこまで近づいて、きゅうって抱きついてきた。
「どうしたの?」
「リカルド……」
俺を見る上目づかいの瞳が潤んでる。明らかに情欲を含んだまなざし。
これって、これって、もしかして。ジュリエッタは俺を誘おうとしてるの? もしそうなら、絶対、言わせたい! 絶対、絶対、言わせたい!! そう思い、わくわくしながら続きを待つ。
たっぷり一分は待ったけど、ジュリエッタが固まってしまってなにも言わないので、そっと耳打ちしてみる。
「遠慮しないで、言って? ね、ジュリエッタ」
「うう、リカルド…………したぁい……」
我慢できなくなっちゃったジュリエッタを見ると、恥ずかしさから耳まで赤くして、顔を伏せてる。可愛すぎる。これ以上いじめるのもかわいそうなので、そっとささやく。
「うん。俺も」
背中をなでながら唇を奪う。本人は気づいてないみたいだけど、ジュリエッタは背中が好きなのだ。味わううちに思わずくちづけを深めてしまって、息が上がる。
「がんばって寝室行く? それとも、我慢できないなら……ここでしちゃう?」
思わぬ提案だったのか、ジュリエッタは一瞬目をまんまるくしてたけど、欲望に耐えられなかったようで、瞳を潤ませながら小声で訴えてきた。
「………………こ、ここで……」
「わかった。ここでね」
やばい。俺、今、最高ににやにやしてるはず。
「お姫様の騎士は従順だからさ。気持ちよくなりたいなら、命令すればいいんだよ」
俺はシャツを脱いで、カウチに敷く。その上にジュリエッタを乗せるようにして押し倒し、胸元のボタンを少しずつ外していく。
「お願い……気持ちよくして…………」
絞り出すようにつぶやいた声音が色っぽい。最高。
「ん。じゃまなの脱ごうね」
ジュリエッタの上着を剥ぎ、スカートの金具に手をかける。我慢できないジュリエッタが俺のズボンの金具を外し始めて、思わずほくそ笑んでしまう。
いつもだったらもう少し時間かけるんだけど。速攻でスカートも剥ぎ、下着を下ろす。もちろん、俺自身のズボンと下着も。そして、羞恥心にまみれているに違いないジュリエッタの耳元でささやく。
「ごめんね。ジュリエッタのせいにしちゃったけど、ほんとは俺が我慢できなかった」
「……そう、なの?」
「うん。罪滅ぼしに、ジュリエッタの好きなとこたくさん攻めるから、許して」
「うん……許す……から、気持ちよくイカせて…………」
「よかった、許された」
ジュリエッタ、夢中で、自分がはしたないお願いしちゃってることに全然気づいてない。とってもエッチで可愛い。
「リカルド」
不意にジュリエッタから声をかけられた。顔を向けても続きを言わないので、俺の方から訊ねる。
「ん? どうかした?」
「あの……」
「なに?」
ジュリエッタ、しばらくもじもじしてたけど、意を決したように俺のとこまで近づいて、きゅうって抱きついてきた。
「どうしたの?」
「リカルド……」
俺を見る上目づかいの瞳が潤んでる。明らかに情欲を含んだまなざし。
これって、これって、もしかして。ジュリエッタは俺を誘おうとしてるの? もしそうなら、絶対、言わせたい! 絶対、絶対、言わせたい!! そう思い、わくわくしながら続きを待つ。
たっぷり一分は待ったけど、ジュリエッタが固まってしまってなにも言わないので、そっと耳打ちしてみる。
「遠慮しないで、言って? ね、ジュリエッタ」
「うう、リカルド…………したぁい……」
我慢できなくなっちゃったジュリエッタを見ると、恥ずかしさから耳まで赤くして、顔を伏せてる。可愛すぎる。これ以上いじめるのもかわいそうなので、そっとささやく。
「うん。俺も」
背中をなでながら唇を奪う。本人は気づいてないみたいだけど、ジュリエッタは背中が好きなのだ。味わううちに思わずくちづけを深めてしまって、息が上がる。
「がんばって寝室行く? それとも、我慢できないなら……ここでしちゃう?」
思わぬ提案だったのか、ジュリエッタは一瞬目をまんまるくしてたけど、欲望に耐えられなかったようで、瞳を潤ませながら小声で訴えてきた。
「………………こ、ここで……」
「わかった。ここでね」
やばい。俺、今、最高ににやにやしてるはず。
「お姫様の騎士は従順だからさ。気持ちよくなりたいなら、命令すればいいんだよ」
俺はシャツを脱いで、カウチに敷く。その上にジュリエッタを乗せるようにして押し倒し、胸元のボタンを少しずつ外していく。
「お願い……気持ちよくして…………」
絞り出すようにつぶやいた声音が色っぽい。最高。
「ん。じゃまなの脱ごうね」
ジュリエッタの上着を剥ぎ、スカートの金具に手をかける。我慢できないジュリエッタが俺のズボンの金具を外し始めて、思わずほくそ笑んでしまう。
いつもだったらもう少し時間かけるんだけど。速攻でスカートも剥ぎ、下着を下ろす。もちろん、俺自身のズボンと下着も。そして、羞恥心にまみれているに違いないジュリエッタの耳元でささやく。
「ごめんね。ジュリエッタのせいにしちゃったけど、ほんとは俺が我慢できなかった」
「……そう、なの?」
「うん。罪滅ぼしに、ジュリエッタの好きなとこたくさん攻めるから、許して」
「うん……許す……から、気持ちよくイカせて…………」
「よかった、許された」
ジュリエッタ、夢中で、自分がはしたないお願いしちゃってることに全然気づいてない。とってもエッチで可愛い。
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