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本編・取り違えと運命の人
045 お誕生日おめでとう ①
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「ジュリエッタ。明日の夜は、町で夕飯食べよう」
リカルドが唐突に切り出してくる。普段、平日に町に出ることはないけれど。
「え? あ……。うん」
「いろいろ考えたんだけど、俺、ジュリエッタみたいにうまくサプライズできそうになかったから、正攻法でいきます」
「……うん、嬉しい」
明日は私の誕生日だ。初めてリカルドと一緒に過ごす誕生日にわくわくする。というか、パートナーと一緒に過ごす誕生日が初めてだ。友達に祝ってもらったり、一人でちょっと豪華なごはん作ったり、そんな誕生日もそれはそれで悪くなかったけど。
リカルドを見ると、にこにこ笑ってる。
「なんか楽しそうだね」
「そりゃ! 奥様に少しでもたくさん喜んでいただけますよう、弊社は日々企画立案に努めております」
「どこの会社よ」
「いろいろ計画立てるの、すごく楽しくてさ! メインはもちろんもう決まってるんだけど、細かいことをいろいろ足したくなっちゃって」
「誕生日だけじゃなくて、いつもいろいろしてくれてるじゃない」
「でも、誕生日はやっぱり特別だし! ジュリエッタが言ってた、お祝いする権利があるって話、確かによくわかった。あの時はむちゃくちゃ言ってるなあって正直思ったけど、いざ祝う側になってみたら、行使するのが楽しみで仕方ない」
「それは、楽しみにしておきますわ。旦那様」
「ぜひともご期待ください!」
リカルドは更ににこにこしながら計画の続きを練り始めたようだ。自分のためにいろいろ考えてくれる人がそばにいる。それだけでとても幸せな気持ちになった。
リカルドが唐突に切り出してくる。普段、平日に町に出ることはないけれど。
「え? あ……。うん」
「いろいろ考えたんだけど、俺、ジュリエッタみたいにうまくサプライズできそうになかったから、正攻法でいきます」
「……うん、嬉しい」
明日は私の誕生日だ。初めてリカルドと一緒に過ごす誕生日にわくわくする。というか、パートナーと一緒に過ごす誕生日が初めてだ。友達に祝ってもらったり、一人でちょっと豪華なごはん作ったり、そんな誕生日もそれはそれで悪くなかったけど。
リカルドを見ると、にこにこ笑ってる。
「なんか楽しそうだね」
「そりゃ! 奥様に少しでもたくさん喜んでいただけますよう、弊社は日々企画立案に努めております」
「どこの会社よ」
「いろいろ計画立てるの、すごく楽しくてさ! メインはもちろんもう決まってるんだけど、細かいことをいろいろ足したくなっちゃって」
「誕生日だけじゃなくて、いつもいろいろしてくれてるじゃない」
「でも、誕生日はやっぱり特別だし! ジュリエッタが言ってた、お祝いする権利があるって話、確かによくわかった。あの時はむちゃくちゃ言ってるなあって正直思ったけど、いざ祝う側になってみたら、行使するのが楽しみで仕方ない」
「それは、楽しみにしておきますわ。旦那様」
「ぜひともご期待ください!」
リカルドは更ににこにこしながら計画の続きを練り始めたようだ。自分のためにいろいろ考えてくれる人がそばにいる。それだけでとても幸せな気持ちになった。
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