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僕限定でメス堕ちさせたタチがおしりを我慢できないのでアナニー調教してみる③
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そのまま、ずぷ、ずぷ、とゆっくりとボールが次々に入ってくる。その度に押し出されるように声が漏れて、違和感は拭えなくて、どうしたらいいかわからない。
自分で股を開いてケツの穴拡げて見せつけて、みっともなく媚びた姿のまま、赤くめくれたケツに玩具が突き刺さって……あまりに不本意で情けない結果に、下唇と吐息を噛む。
ただのド淫乱じゃねぇか、これじゃあ。
「ほら。全部入った」
返事したくなくて、ふいとそっぽを向く。
「大鳥?」
それでも身体はするりと内腿を撫でる手に反応してしまう。
「んぅっ…………やだっ、つったのにっ……も、やだ……抜けよ、やだぁ……気持ちよくねぇし、意味ねぇし、こん
なん……」
「いいよ? じゃあ、僕の顔見てて?」
「はぁ……?」
「ほら。見ないと、抜いてあげない」
そう言って俺の横に肘をついて寝転んだ加賀見の顔を見上げる。しかし、頬を撫でるようにして目尻にたまった涙を指で掬うだけで、玩具を抜く気配がない。
「おい……」
「うん?」
「抜けよ」
「うん。そのまま、僕のこと見ててね?」
「は…………アッ?!」
ズルッとケツからボールの一つが抜ける。
穴が思いっきり拡がって、ズブンとボールが抜けるその感覚に、開いていた膝が閉じ、腰が跳ね、そのまま内股になった足を震わせた。
言われた通り見つめたままでいた加賀見の顔は、目を見開いて顎を上に向け、衝撃を受ける俺に目を細める。
「あ、これ……やっ……」
「一気に抜いていい?」
「や、やだっ、やだっ」
「抜くね?」
「は、待ッ……!」
本当は加賀見にしがみつきたかった。
けれど、そうすると顔を見ていられないから、前が開かれて胸元があらわになっているワイシャツを掴む。
一個抜かれただけでゾクゾクして本っ当に無理だった。
いつも与えられる身体の奥のずっしりと重い快感とは全然違う……メスイキばっかりさせてきた癖に、こんな。力が抜けて、全身に悪寒が走る、排泄感の強い快感。
身体がそれに全然慣れてなくて。
一個抜けるだけで戸惑いをえたのに、もう何個入ったかわからない連なったボールが一気に抜かれた。
「あっあぁっあっやっ、は、あぁぁぁっ……」
制止の言葉も出ず、頭ん中真っ白になったまま引き上げられるような寒気に、内股のまま浮かせた腰と膝がガクガク震えた。
やだ、やだ、やだ、こんなのやだ、これ俺が求めてた快感じゃない、やだ。
これ、まじでケツ穴の快感じゃん、やだこんなのキモい。
でも、でも、すげぇ気持ちいい。
穴がそわそわして、ヒクついてる。
ひくん、ひくんって、おしり気持ちいいよぉ、てまだ余韻に震えてる。
気持ちいいの抜けない。声が出ない。
もっと。もっと、ゴシゴシされたい。やだけど、気持ちいいのほしい。うずうずして、止まんねぇ。
唇を震わせながら、歪む視界で加賀見を見る。
加賀見は興奮に頬を染め、熱いため息を漏らした。
「偉いね、ちゃんと僕の顔、見てられたね。ああ、駄目だよ……ほら、がんばって。目を逸らさないで。僕を見て。可愛い、可愛いよ、隼人」
顔にかかる前髪をどかしながら額を撫でつつも、つぷ、とまた玩具を挿入していく。一個入る度、ベットから腰が浮かぶ。
「あ、はいっ……はいって、るぅ……あ、あ、それやだぁ……なか、なかこしゅってぇ……やだぁぁ……」
「入口……いや、ふふ、出口か。気持ちよかったね? おまんこみたいに赤く腫れちゃったお尻の、このかわいいフチも……可愛がってあげよう? おもちゃじゃないと味わえない快感も、教えてあげる。ほら、全部……入ったよ?」
「あ、あっ、や、抜かない、れぇ……あれやだ、やめ……」
「抜かないの? じゃあ、どうするの?」
「え? あ、えと、あ……」
なかなか抜けない余韻と、挿入の異物感で回らない頭より先に、身体が答えを導き出す。
踵を深くつけ、ベッドから浮かせた腰を、かくかくと上下に揺らす。そうすると、中が擦れてほしかった快感に近いものが得られた。
中に埋められたボールがコリコリと中を擦る。
これ、これが良い、メスイキしたい。ケツの気持ちよさじゃなくて、まんこになりたい、まんこで気持ちよくなりたい。
しかし良いところに微妙に当たらず、腰を動かし角度を調整していく。
「あ、あ……ちが、ちがうぅ……しょこじゃな……あ、アッ、アッ……! まんこがい、おまんこして、まんこににゃるぅ……っ。あー、ここ、きもちいよぉ、ここ、ここぉ、こしゅれ、あーっ、あーっ……」
あ、やっと、やっと当たった。
きもちい、きもちい、メスんとこ。
舌っ足らずなあられもない声が出てる。誰にもきかせられないまんこ声。
俺、身体が気持ちよくなりたいとか、ケツが欲しいとかじゃなくて、加賀見にまんこにされんのが、とろとろにされんのが好き。
最悪すぎ。
最低すぎ。
気持ち悪すぎ。
こんな自分を嫌悪してるのに、まんこにしてほしくて、加賀見のメスになりたくて、我慢できない。
「はやと」
「あっ、あっ、きもちー、まんこきもちーよぉ……」
「はやと。ねぇ、はやと。オナニーしてるよ? きみ」
「えっ……あ? あぇ、あっ」
「僕はこのおもちゃ、支えてるだけ。君が自分で……気持ちいいとこ探って、腰動かして、擦って……これ、オナニーだよね? ほら、自分で持ってごらん」
「おな、にー……?」
加賀見に腕を捕まれ、玩具を持たされる。反射的に握ってしまって、気がつけば隣に寝転ぶ加賀見に抱きしめられ頭を撫でられていた。
「あっ、あっ……」
「よしよし、いい子だね。オナニー上手だよ」
あ、加賀見の両手ある。
俺が自分で玩具持って、入れてる。
よしよしされながら、俺、オナニーしてる。
「あ、あ、やらぁ、これおなにぃ……オナニー、やだ、やだのに、止まんね、あぁ、きもちいよぉ、おなにーきもちぃ、や、だ……っ」
オナニーやだ、きもい、やめたい、でもおまんこ気持ちよくて止まんない。
自分で持ってると角度の調整がしやすくて、ボールの先端で前立腺ぐりぐり擦ってしまう。
膝立てて、気持ちよくて、必死で擦ってる。嫌なのに、オナニー嫌なのに、気持ちいい、我慢できない、やだ、やだ、ちんこびくびくする、止めらんない。
どうしようどうしようと焦れば焦るほど、手の動きが強く早くなる。頭の後ろぞくぞくする、気持ちいいもっとぐちゅぐちゅしたい、もうやだ。
止まんない、止まんない、おまんこ気持ちいいの止まんない、ずっとぐりぐりしてぇよぉ。これ止めんの、やだぁ。やだよぉ。
「オナニー気持ちいいね。止まんないね」
加賀見の声が、耳元でもっと俺を追い詰める。
「好きなだけ、気持ちよくなっていいんだよ。おまんこいっぱい、自分でよしよししてあげていいんだよ。ずーっとホジホジしてていいんだよ」
「う、うう、きもちー……おなにぃ、きもちー……やだぁ、おれ、やだぁ、おなに、やだぁ……とめたいよぉ、かがみ、とめてぇ、とめてぇ……う、おっ、ぇ、おまんこきもちいの、とめてぇ……」
ぐじゅ、ぶじゅ、と汚く卑猥な音が漏れてる。
俺が自分でケツほじって鳴ってる音に吐き気がして、喘ぎに混じって嘔吐いてしまい、涙が溢れる。
気持ちよくて気持ち悪くて、おまけにイクことはできなくて、最悪だった。
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、ずーっとずーっと自分でケツマンコほじくりまわしてる。
「おなに、や……ぁ、きもち、あっ、きもちい、あぐぅぅ」
「なんで……オナニー、嫌なの?」
「う……?」
「みんな、してることだよ……? 恥ずかしいことでもないし、普通のこと。君はあちこちでセックスしてるけど、性処理はオナニーのほうが、してる人、多い。なんで君は、できないのかな?」
「きもち、わるい」
「どうして?」
ぐちゃぐちゃになって見ることができなくなっていた加賀見の顔に目を向ける。頭を撫でる手も、その声も、俺を見つめる瞳も、ぜんぶが優しくて嫌悪感が和らいだ。
「ちんこ、さわりたく、なっ……きたねぇ、から、おれのちんこ……」
「汚いの? どうしてかな」
「おれ、きもちわるい……おばさんと、セックスしないと、寝れなく、て、きもちわるい」
「……気持ち悪くないよ。もう、寝られるようになった。治 療頑張ったんだよ、君は。そうだよね?」
「でも、汚いから……消えない、きもちわるい。ちんこいっぱい、いれてて、きもちわるい。やめらんない、きもちわるい。気持ちいいことばっか、きもちわるい」
身体が解放されているせいだろうか。
うわ言のように本音がつらつらと出ていく。
加賀見に話したことないことまで、言ってしまった気がする。
気持ちいいことばっかり求めてしまう。相手を支配することとか、相手の醜い部分を見ることとか、みっともない、情けない姿に安心する。
それに抱けば相手は喜ぶ。
ああ、でも最近はみっともない姿や情けない姿を見せる方が、気持ちよくて。
どんな俺を見ても、いいよって言ってくれるから、すごく安心する。
でもさすがに、打ち明けすぎた。
きもちわるい、きもちわるいな、俺は。
ドン引きだろ、やだ、くそだ、くそ、気持ち悪い俺って本当に気持ち悪い。
緩めていた手の動きを、また激しくする。気持ちいいことにまた逃げる。嗚咽を漏らしながら、ぐじゅぐじゅと身体の中を掻き回す。
俺は結局、気持ち悪かろうがなんだろうが、身体の快感には負ける。楽なほうに逃げる。昔から変わらない。
「ひ、ぅぐ……あっあっ……きもぢっ、いぁ、うぅ……ひぐ、う、おぇ、あ……」
「はやと、イキたい?」
「う、ううぅ、うううー……」
首を横に振る。イキたい、イキたいけど、今イッたら自分への嫌悪感も最高潮になって、イッたあと死にたくなることは明白だった。
「気持ち悪くないよ。気持ち良くなることは、悪いことじゃないよ。いいんだよ、たくさん、気持ちよくなって。気持ちよくなるためでも、嫌なこと忘れるためでも、悪いことじゃない。それに……」
「あ、ああっ」
玩具を握る俺の手に、加賀見の手が重なる。
「ここは、僕しか知らないんだから。汚くないよ」
「あ……」
「やっぱり君の中は、ずっと僕のものじゃないとだめだね。お尻でだったら、いくらオナニーしてもいいんだよ。君が思い出せるのは、僕の指だけだろう? 汚くない。汚くないよ。綺麗だよ。本当に可愛いね、君は」
玩具がずるるるるっと抜けていくのに、とろけた思考が無理矢理に引きずり出される。ゾクゾクと震え、休みなくまたつぷつぷと穴が拡げて縮めて、ボールが入ってくる。
また膝を痛いほど擦り合わせ、ひっ、ひっ、と快感に怯えた呼吸になる。
「怖くないよ。気持ちいいよ。僕がしてあげるからね」
「あ……あ……」
「抜くよ?」
「イッ、ひあッ! ひ、あああッ、ぬけ、ぃあっ、ああああっ」
一気に抜かれてるのに、ボール一個一個の存在感が凄くて、快感が強い。ただ擦れるだけじゃなくて毎回ケツ拡げられて、ケツのフチ拡がるだけで頭バカになりそうなほど気持ちよくて、息できないし意識が飛びそうだ。
内股で膝擦り合わせて足のこう伸ばしたり、足の指握ったり弛めたり、足がそわそわしてやばい。
でも気持ちいい、気持ちいい、すっげぇ気持ちいいの。でもこんなの、おかしくなっちゃう。
「はは、ほんとかわい……たまんないね? もっと早く抜き差しするよ?」
「やだッ、やだッ、おしっこでちゃぅ、しょのきもちいの、やらぁぁっ! じょわじょわするからぁ、やらぁぁッ!」
こっちは必死なのに、加賀見はまたふっと笑う。
「おしっこしながらお腹掻き回されるの、すっかり大好きになっちゃったね。でも、気持ち悪くなんかないからね。可愛いよ。はやと可愛いよ。たくさん気持ちよくなって、いい子だね」
「あ、ああ、いいこ? にゃん、で、あっ、きもちい、きもぢっ、ああっ、きもちい、たくしゃん、きもちいッ」
「そんなに気持ちいいって言って……褒めてほしいのかな? うんうん、いい子だよ。よしよし、可愛いね、気持ちいいね」
「あ、ああ……あ……きもちい、きもちいい……きもちー……」
いっぱい入ってきて、いっぱい抜けてく。
気持ちいい。ぐしょぐしょんなる。気持ちいい、気持ちいいぃ。
加賀見が頭撫でてくれる。嬉しい。やっぱりオナニーするより、加賀見にしてもらえると嬉しい。
でもコイツはずっと俺が他の奴とするかどうか不安なんだ。だからお返しするために、安心させてやりてぇなとか、思った。
俺も加賀見が汚くないよ綺麗だよって言ってくれるままでいたい。それがケツっていうのが、情けないけど。
「かがみ、かが、み」
「うん?」
「オナニーで、イキたい」
「……へぇ。オナニーで? 自分で、するの?」
「する……オナニー、するぅ……おれ、かがみのために、する……でもうまくできねぇから、イキ方、ン、教えて……」
加賀見のシャツをぎゅうっと握る。
こんなこと言って気持ち悪いなって、まだ不安だった。
でも目の前の男は俺を肯定してくれる。俺がどんなに自分が嫌いでも。それがもう、これまでのことで嫌というほどわかってしまったから、安心のほうが上回っていた。
でっかい手が頭を撫でて、目尻を指の第二関節で撫でて。俺の涙のついたその場所に唇を寄せて、頷いた。
「そっか……うん。そっか。わかった」
「ん……」
「じゃあ……おもちゃ、変えよう。今度は自分で、挿れてみようか」
自分で股を開いてケツの穴拡げて見せつけて、みっともなく媚びた姿のまま、赤くめくれたケツに玩具が突き刺さって……あまりに不本意で情けない結果に、下唇と吐息を噛む。
ただのド淫乱じゃねぇか、これじゃあ。
「ほら。全部入った」
返事したくなくて、ふいとそっぽを向く。
「大鳥?」
それでも身体はするりと内腿を撫でる手に反応してしまう。
「んぅっ…………やだっ、つったのにっ……も、やだ……抜けよ、やだぁ……気持ちよくねぇし、意味ねぇし、こん
なん……」
「いいよ? じゃあ、僕の顔見てて?」
「はぁ……?」
「ほら。見ないと、抜いてあげない」
そう言って俺の横に肘をついて寝転んだ加賀見の顔を見上げる。しかし、頬を撫でるようにして目尻にたまった涙を指で掬うだけで、玩具を抜く気配がない。
「おい……」
「うん?」
「抜けよ」
「うん。そのまま、僕のこと見ててね?」
「は…………アッ?!」
ズルッとケツからボールの一つが抜ける。
穴が思いっきり拡がって、ズブンとボールが抜けるその感覚に、開いていた膝が閉じ、腰が跳ね、そのまま内股になった足を震わせた。
言われた通り見つめたままでいた加賀見の顔は、目を見開いて顎を上に向け、衝撃を受ける俺に目を細める。
「あ、これ……やっ……」
「一気に抜いていい?」
「や、やだっ、やだっ」
「抜くね?」
「は、待ッ……!」
本当は加賀見にしがみつきたかった。
けれど、そうすると顔を見ていられないから、前が開かれて胸元があらわになっているワイシャツを掴む。
一個抜かれただけでゾクゾクして本っ当に無理だった。
いつも与えられる身体の奥のずっしりと重い快感とは全然違う……メスイキばっかりさせてきた癖に、こんな。力が抜けて、全身に悪寒が走る、排泄感の強い快感。
身体がそれに全然慣れてなくて。
一個抜けるだけで戸惑いをえたのに、もう何個入ったかわからない連なったボールが一気に抜かれた。
「あっあぁっあっやっ、は、あぁぁぁっ……」
制止の言葉も出ず、頭ん中真っ白になったまま引き上げられるような寒気に、内股のまま浮かせた腰と膝がガクガク震えた。
やだ、やだ、やだ、こんなのやだ、これ俺が求めてた快感じゃない、やだ。
これ、まじでケツ穴の快感じゃん、やだこんなのキモい。
でも、でも、すげぇ気持ちいい。
穴がそわそわして、ヒクついてる。
ひくん、ひくんって、おしり気持ちいいよぉ、てまだ余韻に震えてる。
気持ちいいの抜けない。声が出ない。
もっと。もっと、ゴシゴシされたい。やだけど、気持ちいいのほしい。うずうずして、止まんねぇ。
唇を震わせながら、歪む視界で加賀見を見る。
加賀見は興奮に頬を染め、熱いため息を漏らした。
「偉いね、ちゃんと僕の顔、見てられたね。ああ、駄目だよ……ほら、がんばって。目を逸らさないで。僕を見て。可愛い、可愛いよ、隼人」
顔にかかる前髪をどかしながら額を撫でつつも、つぷ、とまた玩具を挿入していく。一個入る度、ベットから腰が浮かぶ。
「あ、はいっ……はいって、るぅ……あ、あ、それやだぁ……なか、なかこしゅってぇ……やだぁぁ……」
「入口……いや、ふふ、出口か。気持ちよかったね? おまんこみたいに赤く腫れちゃったお尻の、このかわいいフチも……可愛がってあげよう? おもちゃじゃないと味わえない快感も、教えてあげる。ほら、全部……入ったよ?」
「あ、あっ、や、抜かない、れぇ……あれやだ、やめ……」
「抜かないの? じゃあ、どうするの?」
「え? あ、えと、あ……」
なかなか抜けない余韻と、挿入の異物感で回らない頭より先に、身体が答えを導き出す。
踵を深くつけ、ベッドから浮かせた腰を、かくかくと上下に揺らす。そうすると、中が擦れてほしかった快感に近いものが得られた。
中に埋められたボールがコリコリと中を擦る。
これ、これが良い、メスイキしたい。ケツの気持ちよさじゃなくて、まんこになりたい、まんこで気持ちよくなりたい。
しかし良いところに微妙に当たらず、腰を動かし角度を調整していく。
「あ、あ……ちが、ちがうぅ……しょこじゃな……あ、アッ、アッ……! まんこがい、おまんこして、まんこににゃるぅ……っ。あー、ここ、きもちいよぉ、ここ、ここぉ、こしゅれ、あーっ、あーっ……」
あ、やっと、やっと当たった。
きもちい、きもちい、メスんとこ。
舌っ足らずなあられもない声が出てる。誰にもきかせられないまんこ声。
俺、身体が気持ちよくなりたいとか、ケツが欲しいとかじゃなくて、加賀見にまんこにされんのが、とろとろにされんのが好き。
最悪すぎ。
最低すぎ。
気持ち悪すぎ。
こんな自分を嫌悪してるのに、まんこにしてほしくて、加賀見のメスになりたくて、我慢できない。
「はやと」
「あっ、あっ、きもちー、まんこきもちーよぉ……」
「はやと。ねぇ、はやと。オナニーしてるよ? きみ」
「えっ……あ? あぇ、あっ」
「僕はこのおもちゃ、支えてるだけ。君が自分で……気持ちいいとこ探って、腰動かして、擦って……これ、オナニーだよね? ほら、自分で持ってごらん」
「おな、にー……?」
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「あっ、あっ……」
「よしよし、いい子だね。オナニー上手だよ」
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「あ、あ、やらぁ、これおなにぃ……オナニー、やだ、やだのに、止まんね、あぁ、きもちいよぉ、おなにーきもちぃ、や、だ……っ」
オナニーやだ、きもい、やめたい、でもおまんこ気持ちよくて止まんない。
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どうしようどうしようと焦れば焦るほど、手の動きが強く早くなる。頭の後ろぞくぞくする、気持ちいいもっとぐちゅぐちゅしたい、もうやだ。
止まんない、止まんない、おまんこ気持ちいいの止まんない、ずっとぐりぐりしてぇよぉ。これ止めんの、やだぁ。やだよぉ。
「オナニー気持ちいいね。止まんないね」
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「う、うう、きもちー……おなにぃ、きもちー……やだぁ、おれ、やだぁ、おなに、やだぁ……とめたいよぉ、かがみ、とめてぇ、とめてぇ……う、おっ、ぇ、おまんこきもちいの、とめてぇ……」
ぐじゅ、ぶじゅ、と汚く卑猥な音が漏れてる。
俺が自分でケツほじって鳴ってる音に吐き気がして、喘ぎに混じって嘔吐いてしまい、涙が溢れる。
気持ちよくて気持ち悪くて、おまけにイクことはできなくて、最悪だった。
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら、ずーっとずーっと自分でケツマンコほじくりまわしてる。
「おなに、や……ぁ、きもち、あっ、きもちい、あぐぅぅ」
「なんで……オナニー、嫌なの?」
「う……?」
「みんな、してることだよ……? 恥ずかしいことでもないし、普通のこと。君はあちこちでセックスしてるけど、性処理はオナニーのほうが、してる人、多い。なんで君は、できないのかな?」
「きもち、わるい」
「どうして?」
ぐちゃぐちゃになって見ることができなくなっていた加賀見の顔に目を向ける。頭を撫でる手も、その声も、俺を見つめる瞳も、ぜんぶが優しくて嫌悪感が和らいだ。
「ちんこ、さわりたく、なっ……きたねぇ、から、おれのちんこ……」
「汚いの? どうしてかな」
「おれ、きもちわるい……おばさんと、セックスしないと、寝れなく、て、きもちわるい」
「……気持ち悪くないよ。もう、寝られるようになった。治 療頑張ったんだよ、君は。そうだよね?」
「でも、汚いから……消えない、きもちわるい。ちんこいっぱい、いれてて、きもちわるい。やめらんない、きもちわるい。気持ちいいことばっか、きもちわるい」
身体が解放されているせいだろうか。
うわ言のように本音がつらつらと出ていく。
加賀見に話したことないことまで、言ってしまった気がする。
気持ちいいことばっかり求めてしまう。相手を支配することとか、相手の醜い部分を見ることとか、みっともない、情けない姿に安心する。
それに抱けば相手は喜ぶ。
ああ、でも最近はみっともない姿や情けない姿を見せる方が、気持ちよくて。
どんな俺を見ても、いいよって言ってくれるから、すごく安心する。
でもさすがに、打ち明けすぎた。
きもちわるい、きもちわるいな、俺は。
ドン引きだろ、やだ、くそだ、くそ、気持ち悪い俺って本当に気持ち悪い。
緩めていた手の動きを、また激しくする。気持ちいいことにまた逃げる。嗚咽を漏らしながら、ぐじゅぐじゅと身体の中を掻き回す。
俺は結局、気持ち悪かろうがなんだろうが、身体の快感には負ける。楽なほうに逃げる。昔から変わらない。
「ひ、ぅぐ……あっあっ……きもぢっ、いぁ、うぅ……ひぐ、う、おぇ、あ……」
「はやと、イキたい?」
「う、ううぅ、うううー……」
首を横に振る。イキたい、イキたいけど、今イッたら自分への嫌悪感も最高潮になって、イッたあと死にたくなることは明白だった。
「気持ち悪くないよ。気持ち良くなることは、悪いことじゃないよ。いいんだよ、たくさん、気持ちよくなって。気持ちよくなるためでも、嫌なこと忘れるためでも、悪いことじゃない。それに……」
「あ、ああっ」
玩具を握る俺の手に、加賀見の手が重なる。
「ここは、僕しか知らないんだから。汚くないよ」
「あ……」
「やっぱり君の中は、ずっと僕のものじゃないとだめだね。お尻でだったら、いくらオナニーしてもいいんだよ。君が思い出せるのは、僕の指だけだろう? 汚くない。汚くないよ。綺麗だよ。本当に可愛いね、君は」
玩具がずるるるるっと抜けていくのに、とろけた思考が無理矢理に引きずり出される。ゾクゾクと震え、休みなくまたつぷつぷと穴が拡げて縮めて、ボールが入ってくる。
また膝を痛いほど擦り合わせ、ひっ、ひっ、と快感に怯えた呼吸になる。
「怖くないよ。気持ちいいよ。僕がしてあげるからね」
「あ……あ……」
「抜くよ?」
「イッ、ひあッ! ひ、あああッ、ぬけ、ぃあっ、ああああっ」
一気に抜かれてるのに、ボール一個一個の存在感が凄くて、快感が強い。ただ擦れるだけじゃなくて毎回ケツ拡げられて、ケツのフチ拡がるだけで頭バカになりそうなほど気持ちよくて、息できないし意識が飛びそうだ。
内股で膝擦り合わせて足のこう伸ばしたり、足の指握ったり弛めたり、足がそわそわしてやばい。
でも気持ちいい、気持ちいい、すっげぇ気持ちいいの。でもこんなの、おかしくなっちゃう。
「はは、ほんとかわい……たまんないね? もっと早く抜き差しするよ?」
「やだッ、やだッ、おしっこでちゃぅ、しょのきもちいの、やらぁぁっ! じょわじょわするからぁ、やらぁぁッ!」
こっちは必死なのに、加賀見はまたふっと笑う。
「おしっこしながらお腹掻き回されるの、すっかり大好きになっちゃったね。でも、気持ち悪くなんかないからね。可愛いよ。はやと可愛いよ。たくさん気持ちよくなって、いい子だね」
「あ、ああ、いいこ? にゃん、で、あっ、きもちい、きもぢっ、ああっ、きもちい、たくしゃん、きもちいッ」
「そんなに気持ちいいって言って……褒めてほしいのかな? うんうん、いい子だよ。よしよし、可愛いね、気持ちいいね」
「あ、ああ……あ……きもちい、きもちいい……きもちー……」
いっぱい入ってきて、いっぱい抜けてく。
気持ちいい。ぐしょぐしょんなる。気持ちいい、気持ちいいぃ。
加賀見が頭撫でてくれる。嬉しい。やっぱりオナニーするより、加賀見にしてもらえると嬉しい。
でもコイツはずっと俺が他の奴とするかどうか不安なんだ。だからお返しするために、安心させてやりてぇなとか、思った。
俺も加賀見が汚くないよ綺麗だよって言ってくれるままでいたい。それがケツっていうのが、情けないけど。
「かがみ、かが、み」
「うん?」
「オナニーで、イキたい」
「……へぇ。オナニーで? 自分で、するの?」
「する……オナニー、するぅ……おれ、かがみのために、する……でもうまくできねぇから、イキ方、ン、教えて……」
加賀見のシャツをぎゅうっと握る。
こんなこと言って気持ち悪いなって、まだ不安だった。
でも目の前の男は俺を肯定してくれる。俺がどんなに自分が嫌いでも。それがもう、これまでのことで嫌というほどわかってしまったから、安心のほうが上回っていた。
でっかい手が頭を撫でて、目尻を指の第二関節で撫でて。俺の涙のついたその場所に唇を寄せて、頷いた。
「そっか……うん。そっか。わかった」
「ん……」
「じゃあ……おもちゃ、変えよう。今度は自分で、挿れてみようか」
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