ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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タチカレが友達のタチカレに寝取られたので子羊の逆襲を決行します(加賀見×隼人)⑤

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 首の根っこからぶるりと震え上がって、息が漏れる。心臓が高鳴るのとはまた違う……なんだろうこれは。圧迫されているみたいで苦しいはずなのに、身体の中、臓器まで直接抱きしめられてるような。
 
 ――支配される心地よさ?
 
 顎を掴む手に首を差し出したくなる。
 でもそれは絶対してはいけないことだというのも理解できる。
 俺の心臓は玲児のものだろ。こいつのものじゃない。
 怖い。身体だけじゃない。
 気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。
 唇を尖らせて、ふぅぅ、と息を震わせながらも力を抜いて、唾を飲んで、もう一度息を吸って吐いて。悪態をつくのにこんなに準備が必要だなんて知らなかった。

「おまえっ、ほんっと独占欲強いよな。つか処女厨だろ? ごめんな出雲の処女もらっちまって」

 出だしの“おまえ”はつっかえて裏返って、酷いものだった。

「僕の隼人って……んな小っ恥ずかしいセリフ、よく言える……」
「……ふっ、はは」

 ぽやっとした顔で俺の話を聞いていた加賀見は突然俯いて吹き出した。くつくつと肩を震わせて笑い、わかったわかったとでも言うように俺の背をぽんぽんと叩く。

「な、んだよ。笑うなよ」

 怒らせてやろうと煽ってんのに、全然相手にされてない。馬鹿みたいだ。カァッと顔が熱くなるのを感じて、もうそれ以上の言葉は出なかった。
 加賀見は目を合わせようとしない俺を見上げ、髪を耳にかけたり、そのまま耳を撫でたり……俺のこと好きなの? なんて問いたくなるような手つきで触れてきて、とんっとんっと、ゆっくり中をつついてくる。

「あっあっ……あん、や……」

 変な声が出るのはもう諦めたけど、ゆるく責められてる時の自分の媚びた声は未だに恥ずかしい。

「照れちゃった?」
「は、あぁ……?」
「可愛いね」
「や……あ、あ、こちゅこちゅ、やっあぁっ……」

 ゆっくり突かれるの、気持ちいいぃ……気持ち良くてどうにかなりそう。
 入口んとこゆっくり擦れて、ぞくぞくして。ぞくぞくきてる頭を優しく撫でられて。
 あやされてる子供みたいだ。ふわふわと飛んでいきそうな身体で加賀見にしがみつく。

「あ……あぁ……まんこに、にゃる……からだんなか、とける……あっ……」

 全神経がケツに集中して頭ん中が支配される。まんこが気持ちいいことと、ちんぽが好きってことしか考えられなくなる。
 激しいのも好きだけど、快感があんまり強くて死んじゃいそうって不安になる。でもゆるくパコられてると、ずーっとこのままで良いってなる。
 ずっと加賀見のちんぽに満たされながらぱちゅぱちゅまんこ可愛がられたい。もう加賀見と離れなくていい。俺には玲児がいるのだからそんなわけないのに、中毒症状のような一時の感情に流される。

「おちんちんのことで、頭いっぱいになってるね……可愛いね、本当に……可愛い。何度でも、言わせて。僕だけの隼人。僕しか見られないその顔。僕しか聞けないその声。おまんこ気持ちいいね? 僕に女の子にされるの、気持ちいいね? おまんこ濡れてぐずぐずだよ?」
「らって、あっんんっ、きもちい、からぁ……まんこぐじゅぐじゅ、なる…………あぁぁ、ゆっくりとんとん、きもちいぃ……まんこひくひく、しちゃ、あぁぁー……」

 興奮した声にさらに頭ん中が溶かされる。震える吐息の混じった声、えろい。ちんぽに支配されてるスケベまんこの俺に興奮してる……あー、何考えてるだろキッショ。そんな自分が無様すぎて、届いてないまんこの奥がキュンと疼く。早くここまで埋めてほしい。

「ねぇ、小っ恥ずかしいセリフ……言って? 君は僕のだって、その声で聞かせて?」
「う、やら……おまえ、のじゃ……」
「僕のだよ。僕のだ。ほら、ほら、誰がこんなとこまで、入ってこれるの?」

 緩慢とした動きだったのが、急にズリッズリッと前立腺にカリを押し付けるように擦ってきて、そのままグボッとデカいヒダを揺すった。ガツンと脳天突き刺すみたいな快感に天を仰ぐ。

「おゔッ! ヒゥッ、うっああ、あ」

 やばいやばいやばい、刺激強すぎる!
 でも、でも。これまだ全然もっと奥まで入ってない。加賀見のちんぽ、もっと奥までぐぼぐぼできる。
 あ、どうしよ、あれ? ゆっくり擦ってもらえて気持ちいい、ずっとこれがいいって思ったのに。激しくしたら、ずーっとこのままは辛くてできないのに、どうしようどうしようどしよう。
 あ、あ、ぐぼぐぼきてる、え、言わなければまたゆるパコしてもらえんの? ならそっちのほうが、あっ、耳元で加賀見のやらしい声聞こえてくる。えろい、加賀見の声えろい。いつも涼やかなくせに腹から絞り出したオス声聞かせてくるのたまんねぇ。
 気持ちいいの? 俺のまんこ気持ちいい? 出雲とどっちがいい? 違う、そんなんどうでもよくて、でも、俺がお前のなら、お前も俺になんかくれよ。
 一緒にもっと気持ち良くなりたい。身体だけじゃ足りないじゃん。お前ももう足りないから、そんなこと言うんだろ?
 快感で頭の中はぐちゃぐちゃだ。
 でも要求されたことには答えないと。
 天を向いていた顔をくたりと下ろして加賀見を見ようと思っても、力も入らないし、視界もぼやけてなんにも見えなかった。

「おれっ、かがみのぉ……かがみのものっ……かがみのものになるの、きもちいっ、すっげぇきもちいの……はっああっ、あ、あぁ……きもちい、う、ひぐっきもちいぃ、きもちいぃ! う、うっ、まんこの奥まで、全部、お前にやる……あげるぅ……なぁ、いっぱいもっと奥まで、もらってぇ……?」

 言えと言うから言ってやったのに加賀見の反応はなくて。顔も見れない。
 間違えたかと胸がざわつきだした時、中をぐちぐちとかき回されて我慢汁垂れ流しっぱなしだったちんこを握られた。驚いて腰が浮いた時には、潤滑油十分のそこを上下に扱かれ始める。

「へ、あっ、なんでぇ、なんでぇ……っ?! しょこ、え、あ、あ、激しっはげしいっ」
「あんなにキャンキャンと、文句吠えてたのに。ちょっとおまんこ擦ってあげたら、なんでも言うこと聞くメス犬になっちゃうね。えっちでだらしない子だ」
「ちんぽやだぁ、まだ射精したくないっ……! メスじゃなくなっちゃ、ぅ、オス汁出ちゃう、あ、うぅ、精子出る、精子出るッ」

 ぐちゅぐちゅ音を立てながら扱きあげられる度、キンタマがギュッとして精液せりあがってるのがわかる。
 早い動きで扱いてるのに、ちゃんと握る力に強弱つけて親指で裏筋くすぐられて……こいつちんこ責めるのもうまい。前立腺も当たってるし中から外からちんこの根元挟み撃ちでズリズリ擦られてるみたいでやっばい。身体の中と外の境目がわからなくなる。

「あ、イック……!」

 まだ冷めたくなかったが、もういっそ思いっきりイキたい、出したい! 
 そう思ったのに、加賀見は竿をギュッと握って手の動きを止めた。

「はっ? なんでだよ、イキたい、はぁぁ……?」

 加賀見の手に向かって腰を振ろうと思ってもケツにちんこ刺さってるため上手く動かせない。
 イキたい、なんでだよ、じゃあちんこ扱くなよ。
 散々与えられた性的快感の仕上げと言わんばかりにちんこ扱いたくせに止めるとか、生殺しもいいところだ。もう精液出したくて出したくて、ちんぽハメられてる事より意識がそっちにいってしまう。
 しかしとうとう加賀見はちんこから手も離してしまって。その代わりに、ちんぽの先でぐりっぐりっとポルチオ……つまりは、精嚢を押し始めた。

「ぃあっ……あッ、いま、やめ、おかしい、やっ……」

 ぱんぱんに張り詰めたそこを下から捏ねるみたいに押されて、ちんこがむずむずしてんのに奥からぐるぐるときて……もうわけがわからない。
 血管切れそうなくらい頭が熱くてぼーっとして。顔に力入んない。
 そんな混乱状態の頭に加賀見の声だけがハッキリと響いた。

「精液、出たよ?」

 まさか。バッと勢いよく下を見て、ちんこを確認する。
 すると、びゅーっと勢いよく気持ちよく出るはずだった精液が、とぷとぷと溢れ出るようにぱくぱくと口を開く尿道から吐き出されていた。真っ白く、漏れているのが見てよくわかるぶん、こんな情けない射精をしてしまったことに羞恥心が煽られる。

「あっ……あっ……くっそ、ちゃんと射精、したかっ、たぁ……きもちわりぃ……」
「君がしたくないって、言った。精液おもらしはできたね? おしっこもしたい?」
「したくねぇよっ」
「して、いいのに」

 半萎え状態で傾いでるちんこを、未練たらしく加賀見がくちゅくちゅとイジってきてむず痒い。亀頭を指で包んで捏ねられて。気持ち良さもあるけど、くすぐられてるみたいな変な感じだ。
 また扱いてくれたら思いっきり射精できないかな、なんて。そんな下心からその感覚も我慢して好きにさせていた。

「おまんこ擦りながら……ここも僕のものにしたいって、言ったら……くれる?」

 しかしため息を漏らした加賀見の手はそんな言葉を最後に離れていった。

「は……?」
「ううん」

 やらねぇよという反論の言葉は、押し倒された衝撃に吸収された。
 せっかく挿入してやったのに、俺動かなくていいのか?
 でもそれなら、思いっきりガシガシ奥まで突いてもらえる。考えただけで期待にぶるりと身を縮こませる。

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