ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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タチカレが友達のタチカレに寝取られたので子羊の逆襲を決行します(玲児×出雲)①

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 元恋敵のくせに俺にやたらと世話を焼いてきたり懐いてきた一つ年上の友人、出雲にはもう会うことはない。
 とは言ってもそれは直接対面することはできないと言うだけの話。現代らしく、遠隔でもパソコン上であれば顔を見て会話ができる。こういった流行りには疎く、もう出雲の顔を見ることもないと思っていたが、しょげていた俺のために恋人である(そして一時は出雲が恋敵であった原因である)隼人が設定をしてくれた。なんとも便利な世の中である。
 隼人と出雲の恋人の元教師・加賀見はタイプが違うのに不思議と仲が良く、よく飲み会を開いている。それなのに俺たちだけ画面上というのは残念ではある。しかし恋人と住む自宅から出ることのない出雲と話せなくなるよりは良い……と、思っていたのだが。

「ずるいですよ! 妬ましいです。先生と隼人ばっかり楽しい思いして。俺だってまた玲児くんと触れ合いたいです」

 どうやら出雲のほうはそうは思っていなかったらしい。

「おい捏造をするな。触れ合ってはいなかっただろう」
「そんなことないですよぅ。俺が落ち込んでるとさりげなく頭撫でたりしてくれたじゃないですか」
「むぅ……? そうだったか?」
「そうですよ。さらっと撫でてすぐに手を引くのが男らしくて素敵でした」
「そうか」

 ディスプレイには両手で頬杖をついてむくれている出雲が映し出されている。それを見て、確かにこんな顔をしている時に頭を撫で……いや、軽く触れたりしていたかもしれないなと思い出す。
 俺はあまりお喋りは得意ではないので、リモート飲み会と称したこの会では酒を片手に出雲の話に耳を傾けるばかりだ。酒の肴に出雲の話、というところか。
 ずっと家にいるのによくそれだけ話題があると感心するほど、出雲の話は尽きることを知らない。恋人の加賀見や料理の話を中心に、その時ハマっているもの(ずっと家にいるため裁縫など何かを作ったりが多いようだ)の話なんかもしてくれる。
 俺は出雲がころころと表情を変えながら一生懸命に話してくれる姿が結構好きだ。
 全体的にふんわりと柔らかい空気をまとっている彼は、話し方もゆっくりと一音一音丁寧に発していて聞くに心地よい。乱暴な言葉づかいの隼人に見習ってほしいほどだ。瞳も髪色も色素が薄く、栗色で出雲にとても似合っていて愛らしい。間違いなく誰からも愛される容貌だ。
 しかしそんな彼が恋人の家から外に出るのは、ベランダでの日光浴のみ。究極の引きこもりだ。日光浴は健康のために毎日やっているのだとか。
 俺には信じられないが、加賀見の寵愛をひたすら受けるその生活自体には基本的には満足しているようなので、本人たちが幸せならばそのような暮らしがあっても良いと思う。
 ただし。隼人と飲みに行っては深夜に帰宅、下手すれば朝帰りをしてくるのだけは気に食わないらしい。

「玲児くんは隼人があんなに遊び回ってても構わないのですか?」

 酒の飲めない出雲はノンアルコールの梅酒が入ったグラスをちびちび飲みながら、まだ頬を膨らませたまま聞いてくる。

「む……そうだな。加賀見ならば、まぁ別に構わないんじゃないのか。隼人の場合、仕事の付き合いが多すぎるからな。俺としてはそちらの方が気になる」

 芸能の世界に生きている身としては交流や人脈も必要なのはわかる。しかし本人があまりにも女癖が悪いのでどうしても良い顔はできない。
 それでも毎日違う女を抱くような生活を三百六十五日続けていた昔のあいつに比べたら、今の浮気など些細なことと鼻で笑える程度にはマシになった。
 生涯かけて、あいつが俺の元を離れることはないだろう。ならば若いうちくらいは目を瞑るかと、半ば諦めている次第だ。

「でも、仲良すぎません?」
「そうか? 飲みに行くと言っても月に一回程度なのだろう? お前は俺と二週間に一度か、多い時には週に一度ほどこうして話しているではないか」
「だってリモートだとちょっと物足りないじゃないですか」
「む……わからなくもないが」
「玲児くんは俺に会いたくないですか? そろそろ俺の頭撫でたくないです?」
「また馬鹿なことを……」

 こいつはすぐこうやって軽口を叩く。引きこもる前からそうだ。俺の顔が好きだと言ってきたり、からかってはドキドキしたか聞いてきたり。こういうやり取りは恥ずかしいし、心臓に悪いのでやめてほしい。やめてほしい、が。

「まぁ、会いたくは……あるな」
「えー! 本当ですか! そんなに俺に会いたいって思って下さってたんですねっ」
「む、むぅ……? い、いや、そこまでは言っていないだろう」
「えーじゃあ会うのやめますかぁ……?」
「む? どういうことだ?」

 思わせぶりな態度に何事かと首を傾げれば、出雲はむくれ顔から一変して、下瞼を持ち上げて悪戯っぽく微笑んだ。

「ふふふ、実は玲児くんをお招きする許可をいただいたんです! 次の隼人との飲み会で先生が家を空ける日に、玲児くんをお誘いしても良いと!」
「それは本当か? あの加賀見が?」
「はい!」

 満面の笑みにつられて俺も口元が緩むみかけたが、ふと家に上がりたくない理由が浮かぶ。

「いやしかし、お前の家はその。あれだろう? あちこちにカメラが……」
「もちろん、玲児くんを盗撮するのは良くないので当日はカメラを切ってもらう約束もしてあります。ちゃんと俺も切るところを立ち会いますから。来てくださいよぉ、玲児くんに久しぶりにお会いしたいのです! 夜に一人はとっても寂しいです。だから先生も許可してくださって……」
「そうか? む、そういうことなら邪魔するか」
「ええ、是非!」

 ――と、そんな流れで加賀見家に招かれることとなった。
 そのあとは当日の食事はどうするかとか、何がしたいかなど、貴重な対面の時間の使い方についてあれこれ出雲は一生懸命話し、俺はそれを微笑ましい気持ちで聞いていた。
 実際、俺も嬉しかった。もう現実に会うことは叶わないと思っていたのだから。
 しかしまさか、あんなにウキウキと話していた“当日のプラン”がまさか半分以上も実行されないとは、この時は思いもよらなかった。




「玲児くんのおちんちん、大きくなってます……俺でちゃんと興奮して下さるんですね?」

 ソファーに座る俺の股ぐらから、床に座る出雲が上目遣いに見つめてくる。頬を赤くして、デニム生地の上から膨らんだそこを撫でさする。
 なんだこの状況は。意味がわからない。

「待て、出雲、貴様っ! 酔いすぎだ!」
「酔ってます……でも、お酒のせいじゃないんです。玲児くんとえっちしたかったんですよ……でもお誘いする度胸はないから、お酒に頼っただけで。飲まなくてもえっちしたかったんです」

 女みたいにツヤツヤとした爪の指先が、ベルトを緩めジーパンの前を開く。
 自分も酒を飲んで発汗しているため、蒸れているのが何となくわかる。なので前を開かれただけでも臭いが気になったというのに、出雲はあろうことか窮屈になったそこに鼻先を擦り付けた。

「う、わ……おい、おい……! なんだ、なんでなんだ? 何故そんなこと……」
「玲児くんのおちんちん、えっちな匂いがします……ン、いい匂い。こんなに蒸れて、ちょっと湿ってますよ? 俺の何にそんなに興奮して下さったんですか?」
「それはっ……! お前が、触ってきたり、やたらと挑発してくるからだろう?!」
「でも、興味なかったらこんなにならないでしょう? 俺のこと可愛いって思ってくださいました?」

 下着越しに頬擦りし、パクッと唇で挟まれ、心臓が飛び跳ねる。布越しにハァ、と熱い息をかけられただけでもまずい。

「出雲、やめてくれ。これは浮気だろう? 俺たちは友人だろう? ここは加賀見の家だし絶対に良くないことだ」
「じゃあ抵抗すればいいじゃないですか」
「お前に手荒なことをするのは気が引ける。やめてくれ、頼む」
「ふふふ、相変わらずお優しいですね。でも嫌です」
「あッ……!」

 また下着越しではあるが、べろりと先端を舐められ声が上がる。急いで手で口を塞いだが出雲はそんな俺を見て、自宅に招いてくれた時と同じように悪戯っぽく笑う。ふっくらとした涙袋が愛らしいが、肌が上気して赤みを帯びておりなんだがいやらしい。最初からこれが目的だったのだろうか。


 家に着いて出迎えられた瞬間から不安ではあった。
 出だしから何が不安だったかというと、なんと玄関で出迎えてくれた出雲は、全裸に大きなサイズのTシャツ一枚という出で立ちだったのだ。
 加賀見の服だという4LサイズのTシャツはかなり大きく、太もも半分くらいまで隠れてはいる。しかし屈んだ時など、ふとした時にチラッチラと後ろから尻肉が見えてぎょっとした。
 全裸だぞ、全裸。下着も履いてない……普通じゃない。
 目のやり場に困って服装をどうにかしてくれと頼んだが、出雲は服を持っていないらしい。そういえば前にそんなことを聞いたことがある気がする。しかしまさか来客が来てもこれとは、いや来客が来る想定もなかったのか。
 加賀見のTシャツの他はエプロンしかないというので、仕方なくその姿でいることを了承したのだが慣れるはずもなく。
 手料理を振舞ってくれている間も、一緒に片付けている間も、二人でソファーに並んで座り談笑を始めてからも、ずっとずっと気になっていた。
 少し手元が狂えば太ももに触れてしまいそうなほど距離は近いし、くっつかれるとどうしても下着で抑えられていない下半身のふくらみが、勃起していなくとも生々しく感じられた。
 まぁしかし普通に会話をしていたのだ。努力して。それなのに。
 こいつ、ノンアルコールだと嘘をついてアルコールを飲んでいた。下戸だというのに。
 すりすりすりすりと隣の俺に擦り寄って、会話していても明らかに顔が近くて。フルーツのような甘く爽やかな良い匂いまで昇らせて。
 正直に白状すれば、かなりドキドキしていた。俺も酒が入っていたし。
 そうやって俺の下半身が不可抗力で反応してしまったら、出雲はめざとくそれに気が付いて耳元で囁いたのだ。
 玲児くんって結構えっちなんですね、と。
 俺の恋愛対象は男であり二十歳そこそこで性欲旺盛な時期なのだから、この反応は当然じゃないのか? それをそんな格好をしておいてからかうというのはあまりにも酷くないか?
 などのツッコミは無視され、あれよあれよという間にこの状況である。



「玲児くんって隼人みたいな乱暴で強引な男が好きなのかと思ってました。あと面食いですよね? なのに俺でも立って下さって……うれしい」

 意味ありげに笑いながら出雲がローライズのボクサーパンツを下へずらす。散々その見た目に煽られた上に刺激も受けた男性器は、目を背けたくなるほどバキバキに勃起していた。
 わぁ、と目を輝かせて(まさか男性器を前にしていると思えないほど純粋な目をしている)、またすぐに鼻先を寄せる。まったく、なんでとりあえず真っ先に匂いを嗅ぐんだこいつは!

「はぁー……すっごく、えっちですね。おちんちんトロトロじゃないですかぁ。んー、いい匂いがします。皮剥いちゃいますね? あ、もっとえっちな匂い」
「やめろ、出雲、貴様っ……本当にするつもりか? 酒のせいじゃないなら何故こんなこと……ん、うぅッ」

 真面目に話しているというのに、出雲はじっとこちらから目を離さないまま、舌をちろりと出して先端を舐め上げた。
 そのまま鈴口を舌先でくるくると円を描くように、ぴったりと舌をくっつけて舐め回される。

「あ、いず、も……っ。やめろ、だめだ……ン」
「隼人って、フェラ嫌いですよね……? 舐めてくれます?」

 その問いかけに俺は首を横に振った。

「いや、あまり……」
「やっぱり。今日は俺がたっくさん舐めてあげますね。ジーパンと下着、脱いじゃいましょ?」
「ちょっと待ってくれ、俺の質問、は……無視か……?」

 後ろめたさを感じたのか、一瞬出雲の視線が落ちる。しかしまたすぐにこちらを見上げ、下着とジーパンを下へ引っ張りながら亀頭を熱い口内へと納めた。

「あぅっ……ん、いずも……」

 裏筋を舌先でチロチロと弄りながらちゅうちゅう吸いつかれると、それに引っ張られるように腰が浮き、着衣はその隙に脱がされてしまった。
 口の中というのはこんなにねっとりと、温かかったか。気持ちいい……もっと、もっと根元から吸ってほしい。口のもっと奥へ向かって腰を揺すってしまいそうだ。

「はぁ、あっ、いずも、そんなに……うぁ、吸いつくなっ……洗っても、ないのに」
「玲児くんは隼人の洗ったおちんちんしか舐めないんですか? 俺、洗ってないおちんちん大好き……」
「んん、それは……それは、ぁぁ……」
「玲児くんも、お好きでしょう?」

 嘘でも否定すれば良いものを、否定できずに涙目になる。
 自分がされることはほとんどないが隼人のを舐めるのは大好きで、それこそ出雲に何も言えないほど匂いも嗅ぎ回っている。暑い日の帰宅後なんか期待して股ぐらに飛びついてしまうほどだ。
 カリ首に鼻を擦り付けて根元から舐めまわしていると、どんどんその匂いに酔っていって、脳から快楽物質が溢れ出すのを感じて……出雲の姿を見て、俺と同じだと思った。どんどん目がとろんとしていくのが見てとれる。
 自分はこんな卑猥なことを、こんなにもだらしない顔でしていたのかと、興奮と羞恥心で頭がカーッと一気に熱を増す。
 それと同時に出雲が自分などに奉仕して気持ち良くなっているのを見ていたら、今まで感じたことないほどに出雲が可愛く思えた。一口に可愛いと言っても、これまで感じたことのある可愛いとは違う。
 うまく表現できないが、胸がむず痒くて、もっと違う姿も見てみたい、俺に反応する姿を知りたいと思った。


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