ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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メス堕ちさせた元バリタチが自分の立場をわかってないので調教しなおす⑦

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 ハッ、ハッ、と短く息を吐いて荒らげる俺の様子を、しばらく加賀見は黙って見ていた。けれどふいに、上半身が離れていく。
 カチャリと音がして、手首に金属の冷たさが触れる。
 切られてしまった方がいい。こいつと飲み会できなくなるのはつまんねぇけど。

「待って……待てよ、待って」

 思考とは反対の言葉が口を出る。

「大鳥?」
「トイレで出すとか、やめろよ……だめ、無駄打ちすんな」
「じゃあ……どこに、出すの?」
「あっ……」

 加賀見ははさみをぽいっと放って(危ねぇな)、ベッドに転がってたらしいチューブのローションを片手で開けてまた俺の尻に垂らした。ちんこは離れていって、指が割れ目に滑り込んでいく。

「あ、あ、かがみっ……そこ、そこに……」
「ちゃんと、おねだりして。あと、誓って? もっと素直になるって。してほしい時は、これからもちゃんと、おねだりするって。君の得意な、下品でいやらしい言葉使って。どうぞ」
「得意ってなん、だよぉ……」
「素直にならないなら、帰る。トイレで、出す」
「あ、やだ、待てよ、待って……」
「早く」

 穴の入口を指の関節でぐりぐりと押され腰が引ける。
 あ、あ、穴が開く、拡げられる。まんこ開く。ケツの穴また、えろまんこにされる。
 声が漏れてなかなか言えない。唾をごくりと飲んで整えようとしても、また声が出て。こいつ何でいっつも、言えって言うのに気持ちよくすんの。ムカつく。

「大鳥」
「う、あっ」

 バチン、と尻肉が叩かれてビリビリと小刻みに波打つ。
 頭は枕に伏せて、尻だけ突き上げて、後ろ手に拘束されて、ケツ叩かれて。
 こんな状況なのに、見てしまった。叩かれた瞬間、自分のちんこからトロッと我慢汁が大量に垂れて、ちんことシーツが糸引いて繋がってるのを。
 それ見たら脳みそからなんか溢れ出るのを感じた。もう意地張ってもなんも意味ない。
 早く、早くもっとどろどろになりたい。加賀見専用まんこになりたい。

「加賀見に、犯されたい……加賀見の、メスになりたいぃ……お前といると、お前の種欲しい、欲しいって腹ん中ぐずぐずに溶けて、たまんねぇのっ…………くそ、ずっと、我慢してたのにっ……もうやだ、加賀見に種付けされないの、絶対やだっ……! 加賀見と生交尾したい、いっぱい生交尾してぇのっ……生ちんこ、まんこにぶちこまれたい……! また俺のまんこ、お前のちんこでえろまんこにして……種まんになっても、止めないで、もっとえろく、して……」

 めちゃくちゃ恥ずかしいはずなのにスラスラと自分の願望が口から出て、言ってる時より言ったあとのほうがめちゃくちゃ恥ずかしかった。
 でも、これが本音。酔ってるせいとか、言わない。酔ってるから理性なくして出てしまった本音。
 でも加賀見からのそれに対する返事がない。後ろにいるから顔も見れない。
 しかし、なんでと振り返ろうとしたら、あのデカい手でベッドに後頭部から押さえつけられた。

「あぁっ……!」

 続けて指が突き立てられ、ゆっくり入っていく。ローションを塗られ、散々焦らされた中はあっさり指一本飲み込んだ。

「乱暴にされて、そんな甘い声あげて。悪い子だね」
「あ、あぁ、ゆび、もっと……いっぽんじゃ、たりねぇよぉ、やだ、もっと、もっと……っ」
「やらしいなぁ。いきんで、中拡げて……もうそんなに、男に媚びるの上手になったんだね」
「ちが……男じゃなくて、加賀見……だから! 加賀見に、媚びてる……っ。俺のまんこ、加賀見だいすき、だから……」
「ああ……まったく。やっと、素直になった。かわいい」
「んぁぁぁっ! やばい、やっべぇ、ぁん、そこ、あぁっ! こしゅ、あ、こすられ、あ、あん、あぁっ」

 加賀見の中指と薬指が、くりゅっくりゅってぷくっとした前立腺を刺激する。気持ちよくて、でももっとほしくて腰を振り、加賀見の指すき、すきって指に甘えて擦り寄った。
 いつもぼんやりしてるし顔だって中性的な加賀見に、自分より強いオスだと認識して媚びまくる。
 なんで意地張っちゃうんだろ。メスになるのこんなの気持ちいいのに。
 自分の気持ち口にしたらもうタガが外れてしまったみたいだ。
 でもまたきっと、素面になったり次会ったら意地張るんだろうな。

「あーあー、我慢汁、すごいね。垂れる、ほら、ははっ凄い、あー垂れちゃう垂れちゃう」
「あ、だって、だって、きもちっ……うぅ、きもちいいのとまんね、からぁっ……! 汁も、止まんねぇのぉ……っ! 手マンやばい、手マンすき、いいっ、いいっ」

 押し上げるようにされるのも、優しくくりくりされるのも、全部気持ちよすぎる。ビクビクと何度も腰が跳ねて、背中反ってさらに腰突き出して、既に甘イキ繰り返してる。中がドクドクする。熱い。気持ちいい。
 中ほじられてるだけで気持ちいいのに、加賀見の手がたらたら我慢汁を垂らす鈴口を手のひらで撫でる。手のひらのくぼみで、くるくるくるくると、先端だけ、くちゅくちゅくちゅくちゅとやらしい音を響かせながら責められた。

「あ、アッ、アッ、まんことちんこ、りょうほ、両方、やめっ、あぐ、ゔ、ゔ、ゔゔゔゔぅッ」
「ちんこ? 違うよ。メスなんだから、クリトリス。だね」
「く、り……? こんな、汁まみれ、なの、に……? う、う、きもちいっ、きもちいっ、汁垂れるっ」
「おもらしたくさんしちゃう、はしたないクリトリスだね。恥ずかしいね?」
「う、まっ、まって、かがみ、まって、ほんとに漏らしちゃ、もらす、もらす、あ、あ、ちんこ待っ、ちが、くり、くりちん待ッ……! あ、でる、でるーっ、やだ、やだやだぁっ……!」

 むずむず、する、触ってないちんこの奥とか、竿とか、なんか全部むずむずして耐えらんねぇ!
 ビクゥッと膝が内股気味になって、息吸って声が出なくなる。
 そして息のできないまま、じょろ、じょろっと勢いよく何度も水の柱がくりちんから飛び出した。

「あ、あーっ……あーっ……」

 脱力した、凄い間の抜けた声が漏れる。でも自分でもわかるくらい幸福感に溢れてて、それが余計に恥ずかしかった。

「吹いちゃったね。おもらし気持ちいい?」
「おもらし、きもち、きもちい…………けどさ、おもらしは、ねぇよ……キモすぎんだろ、その言い方ぁ……おもらしやだ……」
「うん? そう? 出雲にいつもおもらしって言ってるからな……興奮しない?」
「知らねぇ、よ……つか、最中は、他のやつの話、すんなぁ……」

 後ろ足で蹴ろうとしたが、へろへろでちょっと浮いただけだった。

「だめなの?」
「あったりまえだろ……」
「可愛いね」

 背中に口付け。唇熱い。
 俺たちこんなどろどろになってるのに唇でキスしたことない。粘膜接触だから嫌なのかな。俺キス好きなのに。
 口ん中も犯されたい。ちんこ舐めりゃいいのかな。ただでさえフェラ嫌いなのに、あのちんこ口に入れんのキツイな。

「あ、待っ……まだ、動かす、なぁっ……」
「やだ」
「んぁ、はぇ? それ、あ、おく……? かがみぃ、奥入っちゃって、る……前立腺じゃ、な……」
「そう。ポルチオ」
「おッ……!」

 前立腺の上の方を、優しく、ゆっくり押されると勝手に声が出た。すげぇ太い声出て、きもい。
 でもポルチオ指先で押しながら、関節で絶妙に前立腺も擦られて、声止まらない。目の焦点も合わない。どっかいきそう。ゾワゾワ止まらなくて、でも縛られてるからどこにもしがみつけなくて、顔や上半身をベッドにぐっと押し付ける。

「おッ! おッ、あ、あァァッ! ぞくぞく、あ、ぞくぞく、とまんね、ェ、ゔゔっ! も、やめ、かがみっ、おかじぐなる、や、あ、あぐ、ゔぅ! アッ、アッ」
「手でほじくってるだけで?」
「うん、うん、うん、うんんん! やべぇ、やべぇよぉ、やだっ、やだやだやだっ!」
「じゃあ、もう一回おもらしできたらね」
「は、おもら、しって……っ?! やだ、や、おもらしじゃな、あ、あ、わかんね、でない、でねぇよぉっ」

 もう気持ちよさで訳わかんなくなってて、後半は完全に涙声になってた。コントロールして出せるもんじゃないし、となると、いつまでこの快楽地獄が続くか先が見えない。まじでこんなん狂う。

「出したいって自己暗示、かければ……? おもらししたいって言ってごらん」
「は、ぁ? おもら、し……おもらし……おもらし、した、い……?」
「うん。いい子だね。上手だよ。もっとたくさん、出るまで言ってごらん」

 何言ってんのこいつ? って頭の片隅で思っている自分もいるのに、こいつが言うと本当にそうなるし、こいつの言うこと聞けば絶対気持ちよくなれるのも身体がもう覚えてしまってる。
 快感に従順になった頭が加賀見の言葉をひたすら俺に復唱させた。

「あ、あ、ぅ、おもらし、おもらししたいぃ……アッ、おもらし、おもらしぃ、してぇ、よぉ……出したい、出したい、おもらし、したい、おもらし、ぃ……っ。ひ、あれ、ぁ、れ……? あっ、でる、でるかも、あっ」
「ん、ちょっと待って。ふふ、早いね。まだ、出さないで」
「ハァァッ? なんでぇ? ざけんな、よぉ、ちょっと、ぅ、出そっ……がまん、てどぉやって……っ、う、うぅ」

 言うこと素直に聞いてやってたのに待てとか、意味わかんねぇこと言われて声を荒らげてるつもりなのに鼻から抜けて声が甘くなる。悔しい、なんなんだよマジで。

「待ってね? あ、でも、おもらししたいってちゃんと言い続けるんだよ?」
「う、くそ、おもらし、したい、した、ひぁ、おもらし、させ、てぇっ……あーくっそ、も、やだッ……!」

 なんか手マン続けながらも後ろでガサガサやってるなーって思ったら、カチッっとライターの火を点ける音がした。ふーっと細く長い息を吐くのが続いて聞こえてきて、コイツこんなことしながら煙草吸ってんのかよって余計に腹が立った。ありえねぇ。
 いくら何でも俺のこと雑に扱いすぎだろ。
 俺にこんな態度とれんのマジでこいつくらいだろ。

「うん、もういいよ。えらいね、ちゃんとおもらししないで、我慢したね。待ても上手だ」
「あ、あ、んん、うるせッ、あ、お前、最ッ悪……! はぁ、んん……っ」

 腹立つのに、頭撫でられて褒められたら首の付け根から後頭部あたりがふわっとして、力が抜けて気持ち良くて堪らなくなった。ちょろすぎるけど、なんか雑に扱われんるのすら気持ちいい気がしてくる。

「あ、あ、かがみ、もうして、いぃぃ……? おれ、おれ……っ」
「こら。何したいか、ちゃんと言う」
「うぅ、おもらしっ、おもらし、した、ぃっ、いっ……! かがみ、おもらしさせて、ぇ……」
「うん……いいよ。いい子だね。ここかな?」
「アアッ! ひ、出るッ、出るッ! あッッ」

 ぐりっと押し出すようにされ、頭真っ白になって、また吸うばっかで息ができなくなる。尿道からすっげぇじょぼじょぼ出て、ちんこ気持ちいい。小便したみたいだけど、透明だし臭いもしない。変な感じだ。変な感じなのに気持ちいい。
 ハァッと今度は一気に吸った息を吐いて、そのまま深く呼吸を繰り返し、動けなくなった。

「ベッド、酷いな……バスタオル敷くから、膝上げて」
「はぁ、はぁ、はっ……むり…………足、あがんね……」
「甘えん坊だね」

 煙草の灰を灰皿に落とし、俺の片膝ずつ持ち上げてバスタオルを敷く。加賀見が腰に巻いてたやつだ。

「気持ちよさそうだったね?」
「うん……すっげぇ、きもちい……」
「よしよし」

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