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20話 いい女といい幻獣の支度には時間がかかる
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「だからこのロディオ様の言った通りだっただろうッ?!」
「はいはい、感謝してます」
今度ばかりは、という言葉は飲み込んだ。
実際、ロディオがいなかったら、俺は全裸の幼女をベッドに連れ込んだとんだロリコン変態野郎という汚名を背負わされ、タニアやガストンとも相当気まずい関係になっていたのかもしれないのだ。
俺たちはすでに登山の準備を整えて、宿の外でタニアとマンダが来るのを待っている。
準備、といっても、俺とガストンはいつもの姿だ。ロディオも俺たちと同じくといえば同じく服装的には特に変わらないのだが、つまりは街にいたときと同じ足元がサンダルみたいな靴のままだ。幻獣使いというやつは山歩きが楽になるような特別な術でも身につけているのだろうか。
ここまでやってきたバーレンを含む五人の兵士のうち、ひとりは荷物の番をするために宿に残るそうで、登山に同行するバーレンと三人の兵士は、鎧のパーツのうちのいくつかをはずして装備を軽量化している。兵は荷物の番をするために宿に残るらしい。
そして、この状態で、俺たちはすでに小一時間近く待たされている。
「タニアとマンダ、遅いですね……」
ふたりとも、いわば俺の連れである。なんとなく申し訳ない気持ちで言うと、ロディオがなぜかしたり顔で返してきた。
「これくらいであせるとは、貴様は子供だな。いい女といい幻獣の支度には時間がかかる、と、昔から言うだろうがッ!」
「初めて聞きましたけど、なんですかその格言」
「偉大な幻獣使いが残した言葉だ!」
「誰なんですか、そんな言葉残した人は……」
「誰かは――忘れたッ!」
「……本当はいないんじゃ」
「貴様ッ! このロディオ様を疑うのかッ?!」
「ソンナコトハナイデスヨー……あ。もしかして、ダグラス・ラドフェルドですか?」
「!」
俺がその名前を出したことには大した意味はなかった。”偉大な幻獣使い”と聞いて思いつく名前が、それくらいしかなかったからだ。
バーレンによれば、ダグラス・ラドフェルドというのはロディオの先祖である伝説級の幻獣使い、のはずだ。
てっきりそこから長々と先祖自慢でもはじまるかと思ったのだが――いや、聞きたいわけじゃないんだが。予想に反して、俺がその名前を出した瞬間、ロディオが凍りついた。
思わぬ反応に戸惑っている俺の前で、ロディオは凍りついた表情のままだ。目線は俺とロディオの間の空間の、あらぬ一点を見つめたまま、ぴくりとも動かない。
なにか俺、まずいこと言ったか?
「その名を、どこで聞いた?」
やがて口を開いたと思うと、いつもより低い、暗い声で尋ねてきた。その表情もまた、声と同じように暗い。
「せっと……」
俺は助けをもとめてバーレンの方を見た。しかしバーレンは残留する兵士たちに対してなにか指示など出しているようで、こちらに気づいている様子はない。
もしかしたら、その名前は禁句ってやつだったのだろうか。偉大すぎてその名前を口にしてはいけないとか。いやでも、タニアもたしか知っていると言っていたような……。
「昔の大戦で活躍した、伝説の幻獣使いだとかなんとか、どこかで聞いたことがあって……」
俺はタニアが言っていたことを思い出しながらしどろもどろに説明した。
「……ふん、なるほど」
納得したのかどうかはわからないが、ロディオは踵を返し、登山に同行するふたりの兵士のほうへいくと、いつも通りハイテンションで話に割り込んでいる。
いや、いつも通りだろうか? 心なしかいつも以上に騒いでいるような。無理していつも通りにふるまっているようにも見える。
「隠しているのかもしれないな」
ガストンが背後から声をかけてきた。
「聞いてたのか」
「ああ」
「隠しているというのは、ロディオ、あいつが、ラドフェルド一族だってことをか?」
「うむ」
「……たしかにな。思えば、あいつの性格なら、そういう有名な一族だってのはいの一番に言ってそうなもんだ。言わないってことは、なにかあるのかもしれないな」
俺の言葉に、ガストンが無言で頷く。
「お待たせ~!!」
そうとは知らず、宿からタニアが上機嫌で出てきた。背後に、服を着たマンダを連れている。
「見て見て。マンダ、可愛くない?」
可愛い、以外の感想を言えば不機嫌になるくせに、どうして疑問形で尋ねてくるのだ、と思いつつも――人の姿に変化したマンダがとても可愛い姿をしている、ということついては、特に異論はなかった。
宿の主人が娘の小さい頃の服を貸そうと言ってくれたのだが、よほどの一張羅でも出してくれたのだろうか。赤を基調とした、袖の膨らんだエプロンドレス。フリルのついた末広がりのスカートからにゅっと伸びた足にはこれまたフリルの靴下を履いて、小さなリボンのついた赤い靴。赤みがかった癖っ毛の金髪を左右の高いところで結んだ根元には、飾りのついたリボンをくっつけている。
あくまで、あくまで一般論であって決して俺の感性に訴えかけたとかそういうわけではないことは言っておくが、ロリコン野郎が見たらヨダレを垂らしそうな格好、というのはこういうやつじゃないんだろうか。人のことをロリコンロリコンと罵ったくせに、結局こういう格好をさせているのはなぜなんだ。
しかし、いま問題となるのはそこじゃない。
「ね、ライアン、可愛いでしょ?」
どう伝えればいいのか、言いあぐねて無言のままの俺に、タニアが駄目押しのように尋ねてくる。
「可愛い……可愛いが……」
「なによー、文句あるの?」
「それで山に登るのか?」
「あ」
すっかり忘れてた、という顔のタニアに手を引かれたマンダが、あどけない表情で俺を見上げている。
そう、俺たちは今から、このマンダを連れて山へ登るのである。
「はいはい、感謝してます」
今度ばかりは、という言葉は飲み込んだ。
実際、ロディオがいなかったら、俺は全裸の幼女をベッドに連れ込んだとんだロリコン変態野郎という汚名を背負わされ、タニアやガストンとも相当気まずい関係になっていたのかもしれないのだ。
俺たちはすでに登山の準備を整えて、宿の外でタニアとマンダが来るのを待っている。
準備、といっても、俺とガストンはいつもの姿だ。ロディオも俺たちと同じくといえば同じく服装的には特に変わらないのだが、つまりは街にいたときと同じ足元がサンダルみたいな靴のままだ。幻獣使いというやつは山歩きが楽になるような特別な術でも身につけているのだろうか。
ここまでやってきたバーレンを含む五人の兵士のうち、ひとりは荷物の番をするために宿に残るそうで、登山に同行するバーレンと三人の兵士は、鎧のパーツのうちのいくつかをはずして装備を軽量化している。兵は荷物の番をするために宿に残るらしい。
そして、この状態で、俺たちはすでに小一時間近く待たされている。
「タニアとマンダ、遅いですね……」
ふたりとも、いわば俺の連れである。なんとなく申し訳ない気持ちで言うと、ロディオがなぜかしたり顔で返してきた。
「これくらいであせるとは、貴様は子供だな。いい女といい幻獣の支度には時間がかかる、と、昔から言うだろうがッ!」
「初めて聞きましたけど、なんですかその格言」
「偉大な幻獣使いが残した言葉だ!」
「誰なんですか、そんな言葉残した人は……」
「誰かは――忘れたッ!」
「……本当はいないんじゃ」
「貴様ッ! このロディオ様を疑うのかッ?!」
「ソンナコトハナイデスヨー……あ。もしかして、ダグラス・ラドフェルドですか?」
「!」
俺がその名前を出したことには大した意味はなかった。”偉大な幻獣使い”と聞いて思いつく名前が、それくらいしかなかったからだ。
バーレンによれば、ダグラス・ラドフェルドというのはロディオの先祖である伝説級の幻獣使い、のはずだ。
てっきりそこから長々と先祖自慢でもはじまるかと思ったのだが――いや、聞きたいわけじゃないんだが。予想に反して、俺がその名前を出した瞬間、ロディオが凍りついた。
思わぬ反応に戸惑っている俺の前で、ロディオは凍りついた表情のままだ。目線は俺とロディオの間の空間の、あらぬ一点を見つめたまま、ぴくりとも動かない。
なにか俺、まずいこと言ったか?
「その名を、どこで聞いた?」
やがて口を開いたと思うと、いつもより低い、暗い声で尋ねてきた。その表情もまた、声と同じように暗い。
「せっと……」
俺は助けをもとめてバーレンの方を見た。しかしバーレンは残留する兵士たちに対してなにか指示など出しているようで、こちらに気づいている様子はない。
もしかしたら、その名前は禁句ってやつだったのだろうか。偉大すぎてその名前を口にしてはいけないとか。いやでも、タニアもたしか知っていると言っていたような……。
「昔の大戦で活躍した、伝説の幻獣使いだとかなんとか、どこかで聞いたことがあって……」
俺はタニアが言っていたことを思い出しながらしどろもどろに説明した。
「……ふん、なるほど」
納得したのかどうかはわからないが、ロディオは踵を返し、登山に同行するふたりの兵士のほうへいくと、いつも通りハイテンションで話に割り込んでいる。
いや、いつも通りだろうか? 心なしかいつも以上に騒いでいるような。無理していつも通りにふるまっているようにも見える。
「隠しているのかもしれないな」
ガストンが背後から声をかけてきた。
「聞いてたのか」
「ああ」
「隠しているというのは、ロディオ、あいつが、ラドフェルド一族だってことをか?」
「うむ」
「……たしかにな。思えば、あいつの性格なら、そういう有名な一族だってのはいの一番に言ってそうなもんだ。言わないってことは、なにかあるのかもしれないな」
俺の言葉に、ガストンが無言で頷く。
「お待たせ~!!」
そうとは知らず、宿からタニアが上機嫌で出てきた。背後に、服を着たマンダを連れている。
「見て見て。マンダ、可愛くない?」
可愛い、以外の感想を言えば不機嫌になるくせに、どうして疑問形で尋ねてくるのだ、と思いつつも――人の姿に変化したマンダがとても可愛い姿をしている、ということついては、特に異論はなかった。
宿の主人が娘の小さい頃の服を貸そうと言ってくれたのだが、よほどの一張羅でも出してくれたのだろうか。赤を基調とした、袖の膨らんだエプロンドレス。フリルのついた末広がりのスカートからにゅっと伸びた足にはこれまたフリルの靴下を履いて、小さなリボンのついた赤い靴。赤みがかった癖っ毛の金髪を左右の高いところで結んだ根元には、飾りのついたリボンをくっつけている。
あくまで、あくまで一般論であって決して俺の感性に訴えかけたとかそういうわけではないことは言っておくが、ロリコン野郎が見たらヨダレを垂らしそうな格好、というのはこういうやつじゃないんだろうか。人のことをロリコンロリコンと罵ったくせに、結局こういう格好をさせているのはなぜなんだ。
しかし、いま問題となるのはそこじゃない。
「ね、ライアン、可愛いでしょ?」
どう伝えればいいのか、言いあぐねて無言のままの俺に、タニアが駄目押しのように尋ねてくる。
「可愛い……可愛いが……」
「なによー、文句あるの?」
「それで山に登るのか?」
「あ」
すっかり忘れてた、という顔のタニアに手を引かれたマンダが、あどけない表情で俺を見上げている。
そう、俺たちは今から、このマンダを連れて山へ登るのである。
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