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第十一話「初めての夜
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食堂で夕飯を食べ、順番でお風呂に入り、部屋に戻って今日の成果や確認事項。昼にメモしていたことなどを読み返していると扉がトントンと叩かれた。
「入っていいぞ~」
「うん」
小さな返事と共に入ってきたのはユミのようだ。
「おっ——」
「な、なに?」
「いや……その、なんでもっ」
別に意味はない。ただ、いつもとは全く違う恰好で少し驚いて声が出ただけだった。
滅多に半そでやスカートをはかないのであまり見れていなかったが——今日、俺の部屋にやって来たのは真っ白なワンピースに羽織りを着た彼女だった。
手には紙が数枚と羽ペンを持っていて、こちらを少し訝し気に見つめる。
ごくりと生唾を飲み込み、心の奥底から湧き上がる何かをぎゅっと手握り締めて抑える。
すると、ユミは——
「大丈夫?」
「え、あぁ! 大丈夫大丈夫っ……」
「……なら、いいけど」
ぼそっと呟いて、彼女は俺のベットに腰かけた。
「今日はその……数学なんだよな」
「うん。私、数字が少し苦手っていうか……カイトも本好きで一緒だと思っていたのにいろんな定理とか知っているしいいなって思って」
「まぁ……そうだな」
「そうだなって……私、結構博識に自信があるのに……全部追い越されてて」
「俺の方が年上なんだし、大丈夫だって。それにユミも十分博識だよ」
「……カイトに言われたくないっ」
ムスッと頬を膨らました彼女、とはいえ別に俺は凄くはないのだ。
その定理に関しては俺が発見したわけではない。前世の有名な科学者や数学者が導いたものをそのまま流用しているだけだ。ユミはよく俺の事を凄い凄いと言ってくれるが別に知っているだけなのでそこまで凄いわけではない。
それに理由は言えないし、正直これ以上なんて返せばいいのか分からない。
前世があれだったためか、褒められるのはちょっとだけむず痒いけど。
「……でもなぁ」
「いいよ、私は馬鹿だもんっ」
「いや、馬鹿ってことは……」
「あるの……別に慰めてくれなくていいわよ」
別に嘘ではないのだが、まぁこれ以上言うのは邪推だろう。
いっそのこと次世代の天才数学者として名を売っていくのはありかもしれないなっ。
そのまま美少女たちに囲まれて……ぐへへ、案外悪くない。ハーレム帝国を作るのもありかもな。
しかし、そんなことを考える俺に対しユミは再びジト目を向ける。
「——ねぇ、顔」
「っ!?」
「なんか口角が上がってるんだけど……?」
「あぁ……いや、なんでもないから、ほんとに」
いやはや、危ない危ない。
顔に出ていたか。よく動画のコメント欄でところどころ銃を見てるときの目がヤンデレっぽくてキモイと書かれていたが——動画投稿で生計を立てていたせいかあまり表情に気を付けていないのが仇になった。
とはいえ、そうだな。俺にはユミがいるしあまり他の女の子を見ちゃいけないな。
肝に銘じておこう。
「——何か、隠してたりしないわよね?」
勿論、ミリアさんのパンツは風呂に入る時に脱衣所にあたかも忘れてし余ったかのように置いてきたから絶対に大丈夫だ。
「ない、そんなことあるわけ——っ」
「さっき、他の男の子がパンツがどうとか、カイトがどうとか話していたけれど……」
「んな!?」
なんで知ってる!?
俺があそこにおきっぱにしていたときには誰もいなかったはずじゃ……そう思っているとユミはじっと近づいてきて、逞しくなってきている胸を俺の上半身にくっつくかくっつかないかの距離で——
「————何か取って来てたりしないわよね?」
「ナ……ナニヲイッテイルノカナ?」
「カタコトが聞こえるんだけど?」
「ほ、ほんとに何にもないからっ……う、疑っているんなら探してもいいからっ」
真面目に許してほしい。証拠はないからバレないと思うけど!
「……まぁ、そこまで言うならいいけど。ほら、最近さ。カイトってよく、私の胸とかよく見てるなって思って」
「え」
「男の子だから仕方ないと思ってるけど……私もその、恥ずかしいっていうか、ね。そんなに触りたいなら言ってくれればいいのになって」
「え⁉」
おっと、急に変なこと言ってくれるもんだから声が出た。
「——触らせないけどね」
「なんだよ……」
「何?」
「何でもありませんっ!」
「えぇ、いいわ……とにかく勉強したいからほら、教えてちょうだい」
「は、はいっ」
そうこうしている間に第一回目の深夜数学勉強会が始まったのだった。
今日やっていったのは数学の三角関数だった。初めてというか、いきなりこんなことを勉強して良いのだろうかとは思ったがどうやらユミは四則演算やその他簡単な法則は知っているらしく、今後測定方法として使える知識を知っておくと便利かもしれないので三角関数を勉強することにした。
最近は自分なりにスコープなどを作ろうかなとも思っているのだが、なかなか難しくて手つかずなので彼女が数式を解いている間はそっちについて考えていた。
すると、隣に座る彼女が椅子をこちら側に寄せて、ほぼ触れる距離から
「これってどういう意味でこうなってるの?」
「え、あぁ……ほら、ピタゴラスの定理で計算して……木々から孤児院までの距離を測定してから拡大したら」
「あぁ、そういうことね! 盲点だったわ!」
「お、おう」
あまりにも近い距離から息遣いも聞こえてきてドキドキで俺のやりたい作業にまったくと言っていいほど集中できなかった。
それに……さっきはよく胸見てるよねとか言ってきやがったが、それに関しては不可抗力だ。俺の生まれは日本だ。日本の平均バストは聞くところによるとBかCが普通なのでまず小学6年生の歳でDを超える人など見たことがない。
だいたい、俺はもうすぐ思春期だ。
精神年齢は考えずとも、最近は奥底に眠る何かが俺の理性に反して火を吐きそうになっている。
そんな俺の体は無防備でブラジャーと言う概念もなく、それを装備もしていない同世代の女の子のあまりにも大きな胸《それ》を前に……我慢などできるわけがない。
顔を見ていたつもりが勝手に視線が下がっていくし、こっちとしてもはた迷惑な話だ。
それに、この思わせぶりな態度と言い……本当に、かなりきつい。
狙っても文句は言えないレベルだ、ほんと。
「ねぇ、やっぱり見てるでしょ?」
「いや、別に」
「変態ね」
「う、うるせーし……」
しかし、結局言い返すことはできず俺たちは夜通し勉強会を続けることになった。
「あぁ…………」
見知っている天井。
そして、いつも通りの景色。
そうか、朝が来たんだなと感じて俺は壁際にまで寄った体を欠伸をしながらゆっくりと起こしていく。
「んあぁっ……あぁ……ふぅ」
壁際に寄り過ぎているせいか首と肩が痛い。まぁ、最近は銃も頻繁に打っているし中学生の筋肉には少々酷かもしれない。少しは考え直すのもありだろう。
にしても、どうしてこんなに壁に寄っているのだろうか。俺は疑問に思って壁側から反対側に視線を移す。
いやはや、寝相の悪さも来るところまで来たのか――――と思ったその時だった。
「すぅ……すぅ……」
俺の左隣、つまり一人用ベットの机側になにやら美少女が涎を少しだけ垂らしながら眠っている。
寝息を立てて、ワンピースの間から胸が見えそうになっていて……誘っているのか?
というか、重力で下に垂れて寄せられていて小学生ながら特大の谷間が「こんにちは!」していた。
魔が差して思わず手がその魔境の谷へと誘われようとしていたのだが、なんとか戻ってきた理性で寸でのところで留まった。
「……さ、さすがに駄目だよな……危ない、危ない」
「……すぅ」
まったく、隣に魔物がいると言うのに随分と無防備だ。もしも俺が無職の無敵ニートだったら犯している所だ。本当に気を付けてもらいたい。
まぁ、それにしても……気持ちよさそうに寝ている。
最近は魔法の練習や射撃の練習、それに加えて数学まで教えていて俺も身体にガタがきていたがユミも同じだったようだ。さすがに大人になっていない体を酷使するのはやめてほうがいいかもしれない。
それに、ユミの巨乳の将来もかかってるしな。うん。絶対に守り抜かねばならぬ。
いつの日か、バストアップのブラジャーでも想像してみようか。
「ん……」
ふぇ……と幸せそうなユミの頬をムニムニと指でつまむ。
柔らかく、それでいてしっとりしていて温かい。なんとも言えない頬に言葉を失い、俺は見つめ続けていた。
すると、ユミが身体をぐるっと回転し寝返りをうつ。驚いて手を離したが、それで目が覚めて俺は顔を洗うことにした。
顔を洗っていると、横からミリアさんが声を掛けてくる。
「おはよう、早いね、カイトくん」
「あぁ、おはよございます」
「そう言えばなんだけど、今日に家庭教師の聖騎士さんが来るみたいだから……ユミちゃんにも言っておいてね」
「え⁉」
いきなりのカミングアウトに驚いた。
その方は来週に来るんじゃはなかったのか?
「は、早くないですか?」
「嫌だったかしら?」
「嫌……ではないですけど、その早すぎると言うか……なんていうか」
「あ、分かった。恥ずかしいんだぁ」
「ち、ちがっ――」
にまっと微笑みながら俺の脇腹を小突くミリアさん。
「まぁ、安心しなさい。たまたまここのそばの街まで来ていてね、賃金も半分でもいいらしいし……なんて言ったってすっごく優しいだから大丈夫よ!」
「え、いやその……そういうことじゃっ」
「大丈夫よ! とにかく、昼には帰ってきなさいね!」
「ちょっ――」
しかし、俺が掴みとめる前にご飯の支度があるとミリアさんは戻っていく。
にしても、さすがにいきなりって……優しいのは良いんだけど、あまりにも早くないか⁉
「入っていいぞ~」
「うん」
小さな返事と共に入ってきたのはユミのようだ。
「おっ——」
「な、なに?」
「いや……その、なんでもっ」
別に意味はない。ただ、いつもとは全く違う恰好で少し驚いて声が出ただけだった。
滅多に半そでやスカートをはかないのであまり見れていなかったが——今日、俺の部屋にやって来たのは真っ白なワンピースに羽織りを着た彼女だった。
手には紙が数枚と羽ペンを持っていて、こちらを少し訝し気に見つめる。
ごくりと生唾を飲み込み、心の奥底から湧き上がる何かをぎゅっと手握り締めて抑える。
すると、ユミは——
「大丈夫?」
「え、あぁ! 大丈夫大丈夫っ……」
「……なら、いいけど」
ぼそっと呟いて、彼女は俺のベットに腰かけた。
「今日はその……数学なんだよな」
「うん。私、数字が少し苦手っていうか……カイトも本好きで一緒だと思っていたのにいろんな定理とか知っているしいいなって思って」
「まぁ……そうだな」
「そうだなって……私、結構博識に自信があるのに……全部追い越されてて」
「俺の方が年上なんだし、大丈夫だって。それにユミも十分博識だよ」
「……カイトに言われたくないっ」
ムスッと頬を膨らました彼女、とはいえ別に俺は凄くはないのだ。
その定理に関しては俺が発見したわけではない。前世の有名な科学者や数学者が導いたものをそのまま流用しているだけだ。ユミはよく俺の事を凄い凄いと言ってくれるが別に知っているだけなのでそこまで凄いわけではない。
それに理由は言えないし、正直これ以上なんて返せばいいのか分からない。
前世があれだったためか、褒められるのはちょっとだけむず痒いけど。
「……でもなぁ」
「いいよ、私は馬鹿だもんっ」
「いや、馬鹿ってことは……」
「あるの……別に慰めてくれなくていいわよ」
別に嘘ではないのだが、まぁこれ以上言うのは邪推だろう。
いっそのこと次世代の天才数学者として名を売っていくのはありかもしれないなっ。
そのまま美少女たちに囲まれて……ぐへへ、案外悪くない。ハーレム帝国を作るのもありかもな。
しかし、そんなことを考える俺に対しユミは再びジト目を向ける。
「——ねぇ、顔」
「っ!?」
「なんか口角が上がってるんだけど……?」
「あぁ……いや、なんでもないから、ほんとに」
いやはや、危ない危ない。
顔に出ていたか。よく動画のコメント欄でところどころ銃を見てるときの目がヤンデレっぽくてキモイと書かれていたが——動画投稿で生計を立てていたせいかあまり表情に気を付けていないのが仇になった。
とはいえ、そうだな。俺にはユミがいるしあまり他の女の子を見ちゃいけないな。
肝に銘じておこう。
「——何か、隠してたりしないわよね?」
勿論、ミリアさんのパンツは風呂に入る時に脱衣所にあたかも忘れてし余ったかのように置いてきたから絶対に大丈夫だ。
「ない、そんなことあるわけ——っ」
「さっき、他の男の子がパンツがどうとか、カイトがどうとか話していたけれど……」
「んな!?」
なんで知ってる!?
俺があそこにおきっぱにしていたときには誰もいなかったはずじゃ……そう思っているとユミはじっと近づいてきて、逞しくなってきている胸を俺の上半身にくっつくかくっつかないかの距離で——
「————何か取って来てたりしないわよね?」
「ナ……ナニヲイッテイルノカナ?」
「カタコトが聞こえるんだけど?」
「ほ、ほんとに何にもないからっ……う、疑っているんなら探してもいいからっ」
真面目に許してほしい。証拠はないからバレないと思うけど!
「……まぁ、そこまで言うならいいけど。ほら、最近さ。カイトってよく、私の胸とかよく見てるなって思って」
「え」
「男の子だから仕方ないと思ってるけど……私もその、恥ずかしいっていうか、ね。そんなに触りたいなら言ってくれればいいのになって」
「え⁉」
おっと、急に変なこと言ってくれるもんだから声が出た。
「——触らせないけどね」
「なんだよ……」
「何?」
「何でもありませんっ!」
「えぇ、いいわ……とにかく勉強したいからほら、教えてちょうだい」
「は、はいっ」
そうこうしている間に第一回目の深夜数学勉強会が始まったのだった。
今日やっていったのは数学の三角関数だった。初めてというか、いきなりこんなことを勉強して良いのだろうかとは思ったがどうやらユミは四則演算やその他簡単な法則は知っているらしく、今後測定方法として使える知識を知っておくと便利かもしれないので三角関数を勉強することにした。
最近は自分なりにスコープなどを作ろうかなとも思っているのだが、なかなか難しくて手つかずなので彼女が数式を解いている間はそっちについて考えていた。
すると、隣に座る彼女が椅子をこちら側に寄せて、ほぼ触れる距離から
「これってどういう意味でこうなってるの?」
「え、あぁ……ほら、ピタゴラスの定理で計算して……木々から孤児院までの距離を測定してから拡大したら」
「あぁ、そういうことね! 盲点だったわ!」
「お、おう」
あまりにも近い距離から息遣いも聞こえてきてドキドキで俺のやりたい作業にまったくと言っていいほど集中できなかった。
それに……さっきはよく胸見てるよねとか言ってきやがったが、それに関しては不可抗力だ。俺の生まれは日本だ。日本の平均バストは聞くところによるとBかCが普通なのでまず小学6年生の歳でDを超える人など見たことがない。
だいたい、俺はもうすぐ思春期だ。
精神年齢は考えずとも、最近は奥底に眠る何かが俺の理性に反して火を吐きそうになっている。
そんな俺の体は無防備でブラジャーと言う概念もなく、それを装備もしていない同世代の女の子のあまりにも大きな胸《それ》を前に……我慢などできるわけがない。
顔を見ていたつもりが勝手に視線が下がっていくし、こっちとしてもはた迷惑な話だ。
それに、この思わせぶりな態度と言い……本当に、かなりきつい。
狙っても文句は言えないレベルだ、ほんと。
「ねぇ、やっぱり見てるでしょ?」
「いや、別に」
「変態ね」
「う、うるせーし……」
しかし、結局言い返すことはできず俺たちは夜通し勉強会を続けることになった。
「あぁ…………」
見知っている天井。
そして、いつも通りの景色。
そうか、朝が来たんだなと感じて俺は壁際にまで寄った体を欠伸をしながらゆっくりと起こしていく。
「んあぁっ……あぁ……ふぅ」
壁際に寄り過ぎているせいか首と肩が痛い。まぁ、最近は銃も頻繁に打っているし中学生の筋肉には少々酷かもしれない。少しは考え直すのもありだろう。
にしても、どうしてこんなに壁に寄っているのだろうか。俺は疑問に思って壁側から反対側に視線を移す。
いやはや、寝相の悪さも来るところまで来たのか――――と思ったその時だった。
「すぅ……すぅ……」
俺の左隣、つまり一人用ベットの机側になにやら美少女が涎を少しだけ垂らしながら眠っている。
寝息を立てて、ワンピースの間から胸が見えそうになっていて……誘っているのか?
というか、重力で下に垂れて寄せられていて小学生ながら特大の谷間が「こんにちは!」していた。
魔が差して思わず手がその魔境の谷へと誘われようとしていたのだが、なんとか戻ってきた理性で寸でのところで留まった。
「……さ、さすがに駄目だよな……危ない、危ない」
「……すぅ」
まったく、隣に魔物がいると言うのに随分と無防備だ。もしも俺が無職の無敵ニートだったら犯している所だ。本当に気を付けてもらいたい。
まぁ、それにしても……気持ちよさそうに寝ている。
最近は魔法の練習や射撃の練習、それに加えて数学まで教えていて俺も身体にガタがきていたがユミも同じだったようだ。さすがに大人になっていない体を酷使するのはやめてほうがいいかもしれない。
それに、ユミの巨乳の将来もかかってるしな。うん。絶対に守り抜かねばならぬ。
いつの日か、バストアップのブラジャーでも想像してみようか。
「ん……」
ふぇ……と幸せそうなユミの頬をムニムニと指でつまむ。
柔らかく、それでいてしっとりしていて温かい。なんとも言えない頬に言葉を失い、俺は見つめ続けていた。
すると、ユミが身体をぐるっと回転し寝返りをうつ。驚いて手を離したが、それで目が覚めて俺は顔を洗うことにした。
顔を洗っていると、横からミリアさんが声を掛けてくる。
「おはよう、早いね、カイトくん」
「あぁ、おはよございます」
「そう言えばなんだけど、今日に家庭教師の聖騎士さんが来るみたいだから……ユミちゃんにも言っておいてね」
「え⁉」
いきなりのカミングアウトに驚いた。
その方は来週に来るんじゃはなかったのか?
「は、早くないですか?」
「嫌だったかしら?」
「嫌……ではないですけど、その早すぎると言うか……なんていうか」
「あ、分かった。恥ずかしいんだぁ」
「ち、ちがっ――」
にまっと微笑みながら俺の脇腹を小突くミリアさん。
「まぁ、安心しなさい。たまたまここのそばの街まで来ていてね、賃金も半分でもいいらしいし……なんて言ったってすっごく優しいだから大丈夫よ!」
「え、いやその……そういうことじゃっ」
「大丈夫よ! とにかく、昼には帰ってきなさいね!」
「ちょっ――」
しかし、俺が掴みとめる前にご飯の支度があるとミリアさんは戻っていく。
にしても、さすがにいきなりって……優しいのは良いんだけど、あまりにも早くないか⁉
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