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5 生まれた嫉妬心

男が腐った理由

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リミとのデートは何度目だったか?
今回もいつもの出張だが次の日が土曜日だったのでリミと予定を合わせた

東京に向かう朝一番の新幹線の中でコーヒーを飲みながら思いにふけってみる
今回は何かをしようという予定は居れていない
行き当たりばったりで街をふらふらとし、気の向くままのデートでもいいかと

ふと気づいた。
以前は新幹線の中で考える事といったら全て仕事の事だけだった
しかし、今はリミの事を考えてしまっている自分に驚いている

スラっと長い手足、真っ白な肌、大人と子どもの中間的な表情
そして敏感なその反応と恥ずかしそうにしながらも、性に対する欲
そのアンバランスさ

とにかく今日をさっさと仕事を終わらせよう
スケジュールは午前中いっぱい本社でのくだらない会議
そして午後からは取引先への挨拶という名の暇つぶし

とは言ってもこの暇つぶしが今後の仕事にけっこう影響してくる
取引先でくだらない会話をしながらコーヒーを飲み、顔を売る…
これも仕事の一つだ

そんな事を考えながら昨夜のうちに来たメールをチェックする…

新幹線の中での作業がひと段落した今、俺の頭の中はリミの事でいっぱいだった

明日は何をするかな…
実は今回は何の予定もたてていない

首輪や拘束を経験し、露出的な感覚はやった…
ポリシーから、痛いのや汚い事はあまりやっていない
もっと深く覚えさせるのはもう少し先でいい

となると…明日はどうしたものか

羞恥…も、ありか…
性に対する好奇心は人一倍あるのに純情なリミ
羞恥心を煽ってみて、リミが自分に対してかけてるリミッターを切ってみるのもいい

理性や羞恥心は必要だけど時に自分を過小評価したり決心を鈍らせたりする
要は自分に自信を持つときに邪魔をすることがある

その邪魔なリミッターを自分の意志でON OFFできるよう訓練するのには羞恥プレイは一役たつ事がある

ただ単に女性を辱める事を玩ぶようなプレイだと逆効果な時もあるが…

そんな事を考えていると、自分のものが大きくなっている事に気づいた

少し冷静にならないとな

そうしていると東京に着き、本社での会議は想像以上にくだらない会議だった

だいたい営業会議にマーケティング部や商品開発部が出ない会議に意味があるのか?
などとも個人的には思っている

会社の形態にもよるのだろうが私の知っている営業会議の多くは
営業成績が上がっていない店舗の担当者をいじめるようにチクチクと愚痴を言うのが多い

今回もそうだった…

この会議の場で何度か会議の進め方について指摘した事があった
しかし変化は何一つない
変化があったとしたら、お偉いさんから俺に対し「生意気な!」という感情が増えたくらいだろう

ま、自分の受け持つ店舗は助かっている
ずば抜けて良いわけはないが
ある程度の売り上げは上がっている
前任者比で105%~110%くらいの数字はあるし、売り上げが延びるための策は立ててやっているので愚痴攻撃がくる事もない

所謂いわゆる、会議でのお地蔵さん(無言で座っているだけ)を貫く事で要らぬ感情を植え付けないのがここでの会議を乗り切るコツだと若かりし過去からの経験則で理解した
そうして何を言っても無駄だからと腐った男が無事に出来上がったわけだ


会議が終わり簡単な昼食をとった後、予定通り取引先まわりを終わらせた夕方
本社に帰ろうと駅に向かっている時に偶然、本当に偶然だがリミをみかけてしまった…

俺は声をかけようとしたが、すぐに隣の人物に気づく!

リミと手を繋いで歩く男子高校生…
彼がリミの彼氏か!と、一瞬で理解した

日焼けをした青年でガッチリ体系ではないが運動部で何かスポーツをしているのだろうと想像がつく
しっかりと顔は見れなかったが優しそうな感じの好青年

俺はリミに気づかれないようリミとは逆の方向に歩き出した

リミの姿を見かけたのはほんの一瞬程度なのに鮮明に脳裏に焼き付く手を繋ぎながら歩くリミの姿に胸のあたりが苦しくなる感覚にとらわれた
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