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番外編
書籍化のお知らせと番外編(sid::アルビナ)
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書籍化のお礼の番外編です。
お楽しみください。
*-----*
「アルビナ様、一国の姫がこのような振る舞いをされるのはいかがかと思われますが」
「きちんと国王陛下にも許可をいただいておりますから、問題ありませんわ」
ミナスーラ王国の第二王女であるアルビナは茶器を手にしてたおやかに微笑んだ。
王国にあるイグノアース王国大使館内の一室にいるのは、グレッグ・ウォルター大使だ。高い身長にどっしりとした体格、黒い髪に鋭い眼光は熊を連想する。
線が細いアルビナと同室にいると、まさに猛獣と小動物が向き合っているかのようなアンバランスさがある。
しかし現在弱りきっているのは、捕食者であるはずの熊の方であった。
「わたくしの気持ちはお伝えいたしました。グレッグ様をお慕いしておりますので、結婚してください」
「……っ」
まっすぐに見つめながら伝えると、困惑したようにグレッグが喉の奥で唸る。
その様子にアルビナはますます彼への気持ちが高まった。
グレッグ・ウォルターがミナスーラ王国へ大使として赴任したのはもう何年も前のことだ。
最初に挨拶をした時、随分と若い大使が派遣されたのだなと不安を抱いたことをよく覚えている。
ミナスーラ王国は山に囲まれた国で、高い技術による繊細な紋様の織物を織る職人が多く輸出業が盛んだ。しかし鉱山などの資源が豊富なため他国から狙われており、外交上のやりとりも最低限で閉鎖的。
周辺何ヶ国かの駐在大使を受け入れているが、それも仕方がなくという状態。グレッグの前のイグノアース王国駐在大使は以前にも他国で活躍していたという話だったが、この国では随分やりづらそうにしていた。
まだ経験値の低そうなグレッグでは荷が重いだろうと思ったのだ。
それは予想通りで、アルビナの兄であるミナスーラ王国の国王も彼のことをあからさまに軽視していた。
「……ウォルター様?」
その日、謁見の間から出てきた人物にアルビナは思わず声をかけた。アルビナの呼び掛けに、黒い瞳がこちらに向けられる。
「さきほど入られたばかりでは?」
アルビナのいた中庭から、謁見の間に向かうグレッグの姿を見かけたばかりだ。
「ミナスーラ国王は予定外にお忙しいとのことだ」
呼びつけておいて忙しさを理由に追い返すなどありえない話だ。
大陸一のイグノアース王国の大使である自分を軽んじた扱いに立腹してもおかしくないはずなのに、彼はなんでもないことのようにあっさりと口にしている。
アルビナはさらりと髪を揺らしながら首を傾げた。
「怒っていらっしゃらないんですの?」
「よそ者に対して警戒する相手には慣れている」
その一瞬柔らかくなった瞳の色に、目を奪われた。厳格なオーラをまとわせた彼の知られざる一面を見た気がして。
「面白いことをおっしゃいますのね」
「面白いのは貴女でしょう、アルビナ・ミナスーラ姫」
「わたくしが……面白い?」
そんなことを言われたのは初めてだ。
アルビナを評する際には必ず「美しい」という言葉を用いられる。国内外問わず「完璧な淑女」だと言われているのだ。
面白いなどと言われたのは初めてのこと。
「よそ者である私に気安く声をかけられるのはアルビナ姫だけですから」
「それは……」
言われて気がついた。
妙に自分は彼のことを気にしている。これまで他国の大使がどんな扱いを受けていようとも気にかけたことなどなかったのに。
背の高い彼をじっと見上げると、真っ直ぐに視線を返された。そこには照れもなければ高揚もなく、平坦だ。
アルビナは産まれた時から外見を褒められることが多かった。異性と相対すると相手の目の色が変わるのを何度も見てきた。それが当然すぎて意識することもなくなってしまっていたが、いま会話をしているグレッグは淡々としていてアルビナを特別扱いしていない。
後から考えると、それはつまり女性として興味がないということだったのだが、その時はとても新鮮に感じたのだ。
それからはグレッグを見かけると声をかけるようになった。それまで他国に興味を持ったことがなかったが、彼から語られるイグノアース王国の話はとても新鮮だった。
彼の仕事ぶりにも好感が持てた。
どけだけぞんざいに扱われようと怒ることなく腐ることなく、ミナスーラ王国との対話を諦めることがなかった。足繁く訪問され、国王も徐々に彼の話に耳を傾けるようになったほどだ。
母国に想う人がいることは本人から聞いていたが、アルビナは彼に惹かれる気持ちを抑えることができなかった。しかし王族として産まれたからには、思い通りの結婚をすることなど諦めていた。
イグノアース王国の王子との婚約話を耳にした時には、いずれ帰る彼と同じ国に暮らせると、そんな些細な繋がりですら喜んで自ら名乗りあげたほどだ。
気持ちが変わったのは、婚約者となるはずのエリオット王子に会ったせいだ。
自分には心から愛する人がいるからと、彼はアルビナとの婚約話は手違いであることを告げたのだ。自国での諍いに巻き込んでしまったことへの謝罪とともに。
王族であるからには結婚に愛など主張すべきではないと自らに言い聞かせていたのに、エリオットも、婚約者であるレベッカも、自分の想いを大切にしていた。その姿勢にアルビナは感銘を受けたのだ。
諦めるのは、グレッグに断られた時でいい。
けれど断られないためには、なんでもする。駐在大使と、駐在先の王族という立場を利用してでも。
最初はアルビナになんの感情もなくとも、何十年も想いを伝えればいつか振り向いてくれるかもしれない。そんな願いをかけていたのだ。
しかし覚悟はいい意味で裏切られ、アルビナの気持ちを聞いたグレッグから伝わってくるのは困惑の色合いが強い。
「私には既に心に決めた相手がいます」
「知っておりますわ。レベッカ・ウォルター様でしょう?」
「……なぜ、それを」
「グレッグ様から何回そのお名前を聞いたと思っていらっしゃるの? 嫌でも察しますわ」
「なるほど」
彼の眉間にぐっとシワが寄る。もともと厳格な顔つきであるため厳しさが増すが、怒っているわけではないのだろう。
「レベッカ様はエリオット殿下と婚約されています」
先日のエリオット・イグノアース第一王子の王太子任命式での出来事は既にミナスーラ王国でも有名だ。
無論、アルビナが語ったのだが。
「レベッカ様を忘れて欲しいとは申しません。ですがお二人の仲を裂くことはできないのはグレッグ様も理解されていますでしょう?」
あの場で肩を落とし倒れるように椅子に座った彼の姿をよく覚えている。申し訳ないが、あの時アルビナはグレッグの想いが絶たれたことに歓喜したのだ。
立ち上がり、対面ではなくソファの隣へ腰掛けた。
黒い瞳に戸惑いが浮かぶ。
彼はアルビナと二人でいても、女性として意識してくれることはなかった。アルビナの想いなど想像したこともなかったのだろう、大使と姫としての距離を適切に保っていたのだ。そ
れが今はこうして自分の行動の一つ一つに動揺してくれている。
彼の感情を揺らすことができているというのが、嬉しくてたまらない。
「レベッカ様の代わりでも、慰めの相手でも構いませんから」
「自分を貶める発言はお控えください。貴女は誰かの代わりや慰め相手になどなるべき人ではない。幸せになるべき方です」
「では、わたくしを正式な妻として結婚してください」
そう口にすると、グレッグが戸惑いにか口を閉じた。
「わたくしを幸せにできるのは貴方しかおりませんわ」
「……姫がここまで押しの強い方だとは想像もしていませんでした」
「自分の幸せは自分で掴むものだと学びましたので」
大国として君臨するイグノアース王国のなみいる貴族たちを前にして堂々と立ち振る舞ったレベッカの姿は、アルビナにも勇気をくれる。
誰もが美しいとため息をつく角度を意識しながら、アルビナはグレッグに微笑んだ。
「どれだけ時間がかかろうとも、貴方がわたくしの気持ちに応えてくださるまで絶対に諦めませんわ。覚悟してくださいませ」
*-----*
冒頭等で記載の通り、今作がアルファポリス様にて書籍化することになりました!
2/13に刊行予定で、詳細は近況ボードとアルファポリス様のホームページにあります。
ご参照ください。
このようなお知らせができるのもひとえに読んでくださった方々のおかげです。
ありがとうございます!
読んでくださった方に楽しんでいただけるよう願っています!
どうぞよろしくお願いいたします。
アルファポリス様 ノーチェブックスサイト「今後の刊行予定」ページ↓
https://noche.alphapolis.co.jp/book/recently/tankou
お楽しみください。
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「アルビナ様、一国の姫がこのような振る舞いをされるのはいかがかと思われますが」
「きちんと国王陛下にも許可をいただいておりますから、問題ありませんわ」
ミナスーラ王国の第二王女であるアルビナは茶器を手にしてたおやかに微笑んだ。
王国にあるイグノアース王国大使館内の一室にいるのは、グレッグ・ウォルター大使だ。高い身長にどっしりとした体格、黒い髪に鋭い眼光は熊を連想する。
線が細いアルビナと同室にいると、まさに猛獣と小動物が向き合っているかのようなアンバランスさがある。
しかし現在弱りきっているのは、捕食者であるはずの熊の方であった。
「わたくしの気持ちはお伝えいたしました。グレッグ様をお慕いしておりますので、結婚してください」
「……っ」
まっすぐに見つめながら伝えると、困惑したようにグレッグが喉の奥で唸る。
その様子にアルビナはますます彼への気持ちが高まった。
グレッグ・ウォルターがミナスーラ王国へ大使として赴任したのはもう何年も前のことだ。
最初に挨拶をした時、随分と若い大使が派遣されたのだなと不安を抱いたことをよく覚えている。
ミナスーラ王国は山に囲まれた国で、高い技術による繊細な紋様の織物を織る職人が多く輸出業が盛んだ。しかし鉱山などの資源が豊富なため他国から狙われており、外交上のやりとりも最低限で閉鎖的。
周辺何ヶ国かの駐在大使を受け入れているが、それも仕方がなくという状態。グレッグの前のイグノアース王国駐在大使は以前にも他国で活躍していたという話だったが、この国では随分やりづらそうにしていた。
まだ経験値の低そうなグレッグでは荷が重いだろうと思ったのだ。
それは予想通りで、アルビナの兄であるミナスーラ王国の国王も彼のことをあからさまに軽視していた。
「……ウォルター様?」
その日、謁見の間から出てきた人物にアルビナは思わず声をかけた。アルビナの呼び掛けに、黒い瞳がこちらに向けられる。
「さきほど入られたばかりでは?」
アルビナのいた中庭から、謁見の間に向かうグレッグの姿を見かけたばかりだ。
「ミナスーラ国王は予定外にお忙しいとのことだ」
呼びつけておいて忙しさを理由に追い返すなどありえない話だ。
大陸一のイグノアース王国の大使である自分を軽んじた扱いに立腹してもおかしくないはずなのに、彼はなんでもないことのようにあっさりと口にしている。
アルビナはさらりと髪を揺らしながら首を傾げた。
「怒っていらっしゃらないんですの?」
「よそ者に対して警戒する相手には慣れている」
その一瞬柔らかくなった瞳の色に、目を奪われた。厳格なオーラをまとわせた彼の知られざる一面を見た気がして。
「面白いことをおっしゃいますのね」
「面白いのは貴女でしょう、アルビナ・ミナスーラ姫」
「わたくしが……面白い?」
そんなことを言われたのは初めてだ。
アルビナを評する際には必ず「美しい」という言葉を用いられる。国内外問わず「完璧な淑女」だと言われているのだ。
面白いなどと言われたのは初めてのこと。
「よそ者である私に気安く声をかけられるのはアルビナ姫だけですから」
「それは……」
言われて気がついた。
妙に自分は彼のことを気にしている。これまで他国の大使がどんな扱いを受けていようとも気にかけたことなどなかったのに。
背の高い彼をじっと見上げると、真っ直ぐに視線を返された。そこには照れもなければ高揚もなく、平坦だ。
アルビナは産まれた時から外見を褒められることが多かった。異性と相対すると相手の目の色が変わるのを何度も見てきた。それが当然すぎて意識することもなくなってしまっていたが、いま会話をしているグレッグは淡々としていてアルビナを特別扱いしていない。
後から考えると、それはつまり女性として興味がないということだったのだが、その時はとても新鮮に感じたのだ。
それからはグレッグを見かけると声をかけるようになった。それまで他国に興味を持ったことがなかったが、彼から語られるイグノアース王国の話はとても新鮮だった。
彼の仕事ぶりにも好感が持てた。
どけだけぞんざいに扱われようと怒ることなく腐ることなく、ミナスーラ王国との対話を諦めることがなかった。足繁く訪問され、国王も徐々に彼の話に耳を傾けるようになったほどだ。
母国に想う人がいることは本人から聞いていたが、アルビナは彼に惹かれる気持ちを抑えることができなかった。しかし王族として産まれたからには、思い通りの結婚をすることなど諦めていた。
イグノアース王国の王子との婚約話を耳にした時には、いずれ帰る彼と同じ国に暮らせると、そんな些細な繋がりですら喜んで自ら名乗りあげたほどだ。
気持ちが変わったのは、婚約者となるはずのエリオット王子に会ったせいだ。
自分には心から愛する人がいるからと、彼はアルビナとの婚約話は手違いであることを告げたのだ。自国での諍いに巻き込んでしまったことへの謝罪とともに。
王族であるからには結婚に愛など主張すべきではないと自らに言い聞かせていたのに、エリオットも、婚約者であるレベッカも、自分の想いを大切にしていた。その姿勢にアルビナは感銘を受けたのだ。
諦めるのは、グレッグに断られた時でいい。
けれど断られないためには、なんでもする。駐在大使と、駐在先の王族という立場を利用してでも。
最初はアルビナになんの感情もなくとも、何十年も想いを伝えればいつか振り向いてくれるかもしれない。そんな願いをかけていたのだ。
しかし覚悟はいい意味で裏切られ、アルビナの気持ちを聞いたグレッグから伝わってくるのは困惑の色合いが強い。
「私には既に心に決めた相手がいます」
「知っておりますわ。レベッカ・ウォルター様でしょう?」
「……なぜ、それを」
「グレッグ様から何回そのお名前を聞いたと思っていらっしゃるの? 嫌でも察しますわ」
「なるほど」
彼の眉間にぐっとシワが寄る。もともと厳格な顔つきであるため厳しさが増すが、怒っているわけではないのだろう。
「レベッカ様はエリオット殿下と婚約されています」
先日のエリオット・イグノアース第一王子の王太子任命式での出来事は既にミナスーラ王国でも有名だ。
無論、アルビナが語ったのだが。
「レベッカ様を忘れて欲しいとは申しません。ですがお二人の仲を裂くことはできないのはグレッグ様も理解されていますでしょう?」
あの場で肩を落とし倒れるように椅子に座った彼の姿をよく覚えている。申し訳ないが、あの時アルビナはグレッグの想いが絶たれたことに歓喜したのだ。
立ち上がり、対面ではなくソファの隣へ腰掛けた。
黒い瞳に戸惑いが浮かぶ。
彼はアルビナと二人でいても、女性として意識してくれることはなかった。アルビナの想いなど想像したこともなかったのだろう、大使と姫としての距離を適切に保っていたのだ。そ
れが今はこうして自分の行動の一つ一つに動揺してくれている。
彼の感情を揺らすことができているというのが、嬉しくてたまらない。
「レベッカ様の代わりでも、慰めの相手でも構いませんから」
「自分を貶める発言はお控えください。貴女は誰かの代わりや慰め相手になどなるべき人ではない。幸せになるべき方です」
「では、わたくしを正式な妻として結婚してください」
そう口にすると、グレッグが戸惑いにか口を閉じた。
「わたくしを幸せにできるのは貴方しかおりませんわ」
「……姫がここまで押しの強い方だとは想像もしていませんでした」
「自分の幸せは自分で掴むものだと学びましたので」
大国として君臨するイグノアース王国のなみいる貴族たちを前にして堂々と立ち振る舞ったレベッカの姿は、アルビナにも勇気をくれる。
誰もが美しいとため息をつく角度を意識しながら、アルビナはグレッグに微笑んだ。
「どれだけ時間がかかろうとも、貴方がわたくしの気持ちに応えてくださるまで絶対に諦めませんわ。覚悟してくださいませ」
*-----*
冒頭等で記載の通り、今作がアルファポリス様にて書籍化することになりました!
2/13に刊行予定で、詳細は近況ボードとアルファポリス様のホームページにあります。
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このようなお知らせができるのもひとえに読んでくださった方々のおかげです。
ありがとうございます!
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yukinko818様>
ご返信遅くなってしまい失礼いたしました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
頑張る女の子の物語を書きたい、というのが今回の物語を書くきっかけだったので、レベッカを褒めていただけるのはとても嬉しいです。
第二王子は第二王子なりの事情もありますが、それを差し置いてもどうかと思うところがあるのは確かなので、ゲスかどうかというのは判断が分かれるかもしれません。
ただ彼も大人の思惑に振り回されていた一人であったことは確かだと思います。
最初から読み直していただけるとのこと、感謝の極みです。
何度も感想いただき本当にありがとうございました♡
完結おめでとうございます♪
私的にはもっと読みたくて残念なんですけど
面白かったです(*^▽^*)
このままお気に入りで残しておきます
ありがとうございました(*^ω^*)
陰陽師様>
ご返信遅くなってしまい失礼いたしました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
もっと読みたい、面白かった、と言って頂けることは書き手冥利に尽きます。
そしてお気に入りのままで残していただけることもとても嬉しいです。
何度も感想いただき本当にありがとうございました♡
完結おめでとうございます!
素敵な作品を、ありがとうございます♪
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ちょこ様>
ご返信遅くなってしまい失礼いたしました。
また最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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