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98.余裕はどこにもない*
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「え……エリオ、ット」
狭い室内に恥ずかしい音が響く。
足が震えて気を抜いたら床にへたり込んでしまいそうだ。
「ん、すごいね。舐めても舐めても垂れてくる」
「ひゃあうんっ」
「とろっとろ。……ねぇ、気持ち良い?」
やっと出て行った舌の代わりに長い指が入り込んできた。
びくんと全身が震えて背中が反った。
窓枠に体重を預けていたせいで、視界に王都が映る。
日はとっくに落ちて夜になっていて、そこかしこにほのかな明かりが灯っていた。
とてもキレイな夜景だけど、のんびりと鑑賞している余裕はどこにもない。
私の後ろにはしゃがみこんだエリオットがいて、捲られたスカートの奥の花びらを舐められていたから。
柔らかかった舌とは全く違う指先が私の中を探ってくる。
「きもち……いいけど、ここじゃ……ぁんっ!」
「ん、レベッカはここが本当に好きだね」
勝手知ったるというか、私よりも私の身体を把握されている気がする。
エリオットの指がぬるぬるした中を動かして、私の快感を高めていってしまう。
お尻にキスをして、そして立ち上がったエリオットに、背中に押しかかられた。
耳元に熱い息がかかって、ぞくんとまた身体が震える。
「つぎは……ゆっくりって、言ったのにぃ!」
あのバルコニーで性急に求められた時に、確かにそう言ってくれたのに。
エリオットの指が恥ずかしい水音を立てながら、私を追い立ててくる。
「うん、ごめんね。でもレベッカと一緒にいると、欲しくてたまらなくなるんだ」
「……っ」
求められているということに胸がきゅっと締め付けられる。
私だってエリオットとするのが嫌なわけじゃない。時間と場所さえ許すのならいつだって抱き合っていたい。
「……でもっ、こんな場所っ! 誰かに見られちゃ……あぁんっ!」
ぐるりと中をかき混ぜられた。
思わず高い声が上がってしまって、慌てて口を押さえる。
「そうだね、見られちゃうかもしれないね」
窓は開けっ放しだ。
幸い腰までの高さしかないから、同じ高さの建物がないおかげでスカートの中まで見られることはないけれど。
エリオットが笑いながら、ドレスの背中のリボンを解いた。締め付けの緩んだ胸元がふるんと揺れて空気に触れる。
「……だ、めぇ!」
言ってることとやってることが全然違う。
それどころかエリオットは私の腕を引いてぐっと背中を反らさせてきた。必然的に胸を突き出してしまう。
窓の外に。
狭い室内に恥ずかしい音が響く。
足が震えて気を抜いたら床にへたり込んでしまいそうだ。
「ん、すごいね。舐めても舐めても垂れてくる」
「ひゃあうんっ」
「とろっとろ。……ねぇ、気持ち良い?」
やっと出て行った舌の代わりに長い指が入り込んできた。
びくんと全身が震えて背中が反った。
窓枠に体重を預けていたせいで、視界に王都が映る。
日はとっくに落ちて夜になっていて、そこかしこにほのかな明かりが灯っていた。
とてもキレイな夜景だけど、のんびりと鑑賞している余裕はどこにもない。
私の後ろにはしゃがみこんだエリオットがいて、捲られたスカートの奥の花びらを舐められていたから。
柔らかかった舌とは全く違う指先が私の中を探ってくる。
「きもち……いいけど、ここじゃ……ぁんっ!」
「ん、レベッカはここが本当に好きだね」
勝手知ったるというか、私よりも私の身体を把握されている気がする。
エリオットの指がぬるぬるした中を動かして、私の快感を高めていってしまう。
お尻にキスをして、そして立ち上がったエリオットに、背中に押しかかられた。
耳元に熱い息がかかって、ぞくんとまた身体が震える。
「つぎは……ゆっくりって、言ったのにぃ!」
あのバルコニーで性急に求められた時に、確かにそう言ってくれたのに。
エリオットの指が恥ずかしい水音を立てながら、私を追い立ててくる。
「うん、ごめんね。でもレベッカと一緒にいると、欲しくてたまらなくなるんだ」
「……っ」
求められているということに胸がきゅっと締め付けられる。
私だってエリオットとするのが嫌なわけじゃない。時間と場所さえ許すのならいつだって抱き合っていたい。
「……でもっ、こんな場所っ! 誰かに見られちゃ……あぁんっ!」
ぐるりと中をかき混ぜられた。
思わず高い声が上がってしまって、慌てて口を押さえる。
「そうだね、見られちゃうかもしれないね」
窓は開けっ放しだ。
幸い腰までの高さしかないから、同じ高さの建物がないおかげでスカートの中まで見られることはないけれど。
エリオットが笑いながら、ドレスの背中のリボンを解いた。締め付けの緩んだ胸元がふるんと揺れて空気に触れる。
「……だ、めぇ!」
言ってることとやってることが全然違う。
それどころかエリオットは私の腕を引いてぐっと背中を反らさせてきた。必然的に胸を突き出してしまう。
窓の外に。
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