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『やっと』って何?私がエーヴァルト様に求婚されたのはつい最近だ。それから超スピードでお持ち帰りからの結婚で、そんなずっと待ってました的なセリフには違和感しかない。
いやそもそもそのスピードからしておかしすぎるんだけど。
突然田舎の国の姫と結婚する事になったって言って、それだけでこんなにも話が簡単に進むのか?だって相手は何度でも言うけどこの大陸一番の魔法大国ルトブルク国の王太子殿下だよ?次期国王だよ?政治と権力のど真ん中だよ?そりゃもう『年頃の女の子が居たら嫁がせたい相手ぶっちぎりのナンバーワン』だよ?
普通に考えて妾妃ならともかく正妃なんて「こんな田舎娘が分不相応な、身の程を知れ」って鼻で笑われるか陰湿なイジメ受けて泣いて暮らすパターンじゃない?
でも私そんな気配欠片も感じなかったっていうかむしろ国を挙げて歓迎されたっていうか、どの貴族達も涙を浮かべる勢いでお祝いの言葉を言われたんだけど。
もしかしてこの結婚って何か裏がある?
天然鈍感ヒロインちゃんなら聞き逃してただろうけど私はそんな便利な耳は持ってないぞ。
「エーヴァルト様、もしか……んむっ」
確認しなくちゃって見上げようとしたら、顎を掴まれて唇を塞がれた。これはもしかしなくても顎クイ!?っていやそんな事にビビってる場合じゃなくて!
キス、してる!
麗しの超美形の顔が近すぎてむしろ焦点が合わないっていうかでも睫毛長いし肌キレイだしいややっぱり美系ってアップになっても美系だ。
じゃ、なーい!
「ん、エーヴァルト……さま、待って……んぁっ」
ちゅっちゅっと何度も角度を変えながらリップ音を立ててキスされる。音立てるの止めてくれないかなホントに恥ずかしい。
胸を押してそっと離れようとしたら、開いた唇からにゅるんと舌が入り込んできた。これはディープキスっ!?小説とかでよく読んだ展開だっ!ホントにこんな事あるのか!
「エー、ゔぁ……ルト、さまぁ」
私の舌にエーヴァルト様の舌が絡んで上手く話せない。顎を掴まれてるせいで顔を背けることすら出来ないし、腰に回された手の力も強くてびくともしなかった。
耳から聞こえる自分の声もなんか甘ったるくて益々恥ずかしさが募る。
だってこれ、なんかすごく気持ちいい。キスってこんなに気持ち良かったんだって頭が痺れるくらい。
舌を吸われて柔らかく噛まれたりなんかしちゃって、背中がぞくぞくする。腰にあるエーヴァルト様の手の平がするりと動いて、その感触がぞくんって走って震えちゃう。
あれ、私なにを言いたかったんだっけ?
頭がぼんやりする。気持ち良くてもっとして欲しくて、私は気がつけば離れるためじゃなくて縋りつくためにエーヴァルトの胸元に手をついていた。
「……えーゔぁるとさま」
あ、今絶対平仮名だった。
どれくらいちゅっちゅしてたのか分からないくらいキスして、やっと開放された。近すぎる顔を見上げるとぼんやり滲んでて、視界が目に溜まった涙で膜が張られてるのが分かる。
呂律が回らない。
エーヴァルト様に抱き締められてなかったら床にへたり込んでただろう。
凄い、ホントにキスだけでこんな事になっちゃうんだ。エーヴァルト様ってめちゃくちゃテクニシャンだ。こんなに格好良くてキレイなのにキスが上手いとか、本当にどこまでも完璧王子過ぎる。
「ディアナは可愛いな」
いやそもそもそのスピードからしておかしすぎるんだけど。
突然田舎の国の姫と結婚する事になったって言って、それだけでこんなにも話が簡単に進むのか?だって相手は何度でも言うけどこの大陸一番の魔法大国ルトブルク国の王太子殿下だよ?次期国王だよ?政治と権力のど真ん中だよ?そりゃもう『年頃の女の子が居たら嫁がせたい相手ぶっちぎりのナンバーワン』だよ?
普通に考えて妾妃ならともかく正妃なんて「こんな田舎娘が分不相応な、身の程を知れ」って鼻で笑われるか陰湿なイジメ受けて泣いて暮らすパターンじゃない?
でも私そんな気配欠片も感じなかったっていうかむしろ国を挙げて歓迎されたっていうか、どの貴族達も涙を浮かべる勢いでお祝いの言葉を言われたんだけど。
もしかしてこの結婚って何か裏がある?
天然鈍感ヒロインちゃんなら聞き逃してただろうけど私はそんな便利な耳は持ってないぞ。
「エーヴァルト様、もしか……んむっ」
確認しなくちゃって見上げようとしたら、顎を掴まれて唇を塞がれた。これはもしかしなくても顎クイ!?っていやそんな事にビビってる場合じゃなくて!
キス、してる!
麗しの超美形の顔が近すぎてむしろ焦点が合わないっていうかでも睫毛長いし肌キレイだしいややっぱり美系ってアップになっても美系だ。
じゃ、なーい!
「ん、エーヴァルト……さま、待って……んぁっ」
ちゅっちゅっと何度も角度を変えながらリップ音を立ててキスされる。音立てるの止めてくれないかなホントに恥ずかしい。
胸を押してそっと離れようとしたら、開いた唇からにゅるんと舌が入り込んできた。これはディープキスっ!?小説とかでよく読んだ展開だっ!ホントにこんな事あるのか!
「エー、ゔぁ……ルト、さまぁ」
私の舌にエーヴァルト様の舌が絡んで上手く話せない。顎を掴まれてるせいで顔を背けることすら出来ないし、腰に回された手の力も強くてびくともしなかった。
耳から聞こえる自分の声もなんか甘ったるくて益々恥ずかしさが募る。
だってこれ、なんかすごく気持ちいい。キスってこんなに気持ち良かったんだって頭が痺れるくらい。
舌を吸われて柔らかく噛まれたりなんかしちゃって、背中がぞくぞくする。腰にあるエーヴァルト様の手の平がするりと動いて、その感触がぞくんって走って震えちゃう。
あれ、私なにを言いたかったんだっけ?
頭がぼんやりする。気持ち良くてもっとして欲しくて、私は気がつけば離れるためじゃなくて縋りつくためにエーヴァルトの胸元に手をついていた。
「……えーゔぁるとさま」
あ、今絶対平仮名だった。
どれくらいちゅっちゅしてたのか分からないくらいキスして、やっと開放された。近すぎる顔を見上げるとぼんやり滲んでて、視界が目に溜まった涙で膜が張られてるのが分かる。
呂律が回らない。
エーヴァルト様に抱き締められてなかったら床にへたり込んでただろう。
凄い、ホントにキスだけでこんな事になっちゃうんだ。エーヴァルト様ってめちゃくちゃテクニシャンだ。こんなに格好良くてキレイなのにキスが上手いとか、本当にどこまでも完璧王子過ぎる。
「ディアナは可愛いな」
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