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転生したらお姫様で嫁いだ王子様は触手プレイ好きの変態だった。
前世で私がこんなタイトルの小説を目にしたら「要素多すぎ、誰向けか分かんないしマニアック。もうちょっと減らせないの?」って言っていたと思う。ううん、絶対言っていた。
でも仕方ない。減らせない。
だって全部事実なんだから。
私がお姫様として生まれたのは山に囲まれた森の多い、自然溢れる国だった。
この国で暮らすのは慣れるまで大変だった。何せ前世では二十三区内の住宅街、ちょっと歩くだけでビルの並び立つ東京砂漠で生れて育ったのだから。それに比べてこの国は虫が出るし電車も無いし何よりパソコンとネットが無いのがね!
赤ちゃんの時はそんな自意識も流石に無かったから問題も無かったんだけど、成長して段々と前世の記憶っていうのが思い出されて大きくなってくるとダメだった。
だってガチガチのオタクだったんだもん。パソコンでゲームするのが趣味だったんだもん。ネットの海の素晴らしい漫画と小説を呼吸するように摂取するのが生き甲斐だったんだもん。誰かとそんなオタク話で盛り上がりたかったんだもん。
そんな私はちょっと、いや大分飢えながらお姫様としての毎日を過ごしていた。
いや、姫って大変だわ。ふわふわひらひら着飾ってれば良いって訳じゃない。
煌びやかなドレスの下のコルセットは締め付けられて苦しいしヒールはめちゃくちゃ高くて痛くて疲れるし、その癖それを全部隠して優雅に微笑んで、爪先まで意識して動かなきゃいけないんだから。
山に囲まれた田舎の国だからって、王族ともなれば教養も必要だってんで家庭教師が両手じゃ足りない程に付けられたし。別に王位を継ぐのは私じゃなくて兄の第一王子だけど、その代わりに私はどこかの国に嫁ぐのが生まれる前から決まってた。
前世では「王子とか姫ってなんか良い!」くらいの認識だったけど、自分がなるもんじゃない。見知らぬ誰かとの結婚が知らない間に決まってるってなんだそれ、自由恋愛万歳!なんて勿論言えるはずもなく。
私は大陸一番の大国の王位継承権第一位の王子様に嫁ぐ事が決定した。
なんでやねんて内心何度もツッコミを入れた。とにもかくも私の生まれた国は山と森に溢れた田舎だ。魔法の発展した大国に、田舎の小さな国の姫を娶るメリットなんて何も無い。
ちなみに私は前世の時に比べたらめちゃくちゃ可愛くなってるけど、傾国の美女って程じゃない。
それなのに私は周辺国との交流のためにと私の国に訪れた王子様に何故か熱心に求婚されてしまい、そしてそのままお持ち帰りされてしまったのだ。
まぁね、父親である王様にしてみれば願ってもないチャンスだっただろうからね。断る手はないよね。私がなんで?って首捻ってる間に話は全てまとまってたよね。
前世で私がこんなタイトルの小説を目にしたら「要素多すぎ、誰向けか分かんないしマニアック。もうちょっと減らせないの?」って言っていたと思う。ううん、絶対言っていた。
でも仕方ない。減らせない。
だって全部事実なんだから。
私がお姫様として生まれたのは山に囲まれた森の多い、自然溢れる国だった。
この国で暮らすのは慣れるまで大変だった。何せ前世では二十三区内の住宅街、ちょっと歩くだけでビルの並び立つ東京砂漠で生れて育ったのだから。それに比べてこの国は虫が出るし電車も無いし何よりパソコンとネットが無いのがね!
赤ちゃんの時はそんな自意識も流石に無かったから問題も無かったんだけど、成長して段々と前世の記憶っていうのが思い出されて大きくなってくるとダメだった。
だってガチガチのオタクだったんだもん。パソコンでゲームするのが趣味だったんだもん。ネットの海の素晴らしい漫画と小説を呼吸するように摂取するのが生き甲斐だったんだもん。誰かとそんなオタク話で盛り上がりたかったんだもん。
そんな私はちょっと、いや大分飢えながらお姫様としての毎日を過ごしていた。
いや、姫って大変だわ。ふわふわひらひら着飾ってれば良いって訳じゃない。
煌びやかなドレスの下のコルセットは締め付けられて苦しいしヒールはめちゃくちゃ高くて痛くて疲れるし、その癖それを全部隠して優雅に微笑んで、爪先まで意識して動かなきゃいけないんだから。
山に囲まれた田舎の国だからって、王族ともなれば教養も必要だってんで家庭教師が両手じゃ足りない程に付けられたし。別に王位を継ぐのは私じゃなくて兄の第一王子だけど、その代わりに私はどこかの国に嫁ぐのが生まれる前から決まってた。
前世では「王子とか姫ってなんか良い!」くらいの認識だったけど、自分がなるもんじゃない。見知らぬ誰かとの結婚が知らない間に決まってるってなんだそれ、自由恋愛万歳!なんて勿論言えるはずもなく。
私は大陸一番の大国の王位継承権第一位の王子様に嫁ぐ事が決定した。
なんでやねんて内心何度もツッコミを入れた。とにもかくも私の生まれた国は山と森に溢れた田舎だ。魔法の発展した大国に、田舎の小さな国の姫を娶るメリットなんて何も無い。
ちなみに私は前世の時に比べたらめちゃくちゃ可愛くなってるけど、傾国の美女って程じゃない。
それなのに私は周辺国との交流のためにと私の国に訪れた王子様に何故か熱心に求婚されてしまい、そしてそのままお持ち帰りされてしまったのだ。
まぁね、父親である王様にしてみれば願ってもないチャンスだっただろうからね。断る手はないよね。私がなんで?って首捻ってる間に話は全てまとまってたよね。
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