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超ヤバいじゃん。最高じゃん。
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「ヤヨイ……っ、ヤヨイ!なかに、出すよ!全部、受け止めて!」
「あぁ!ひっ、いま、だめ……っ!ああっ!だめぇ!」
「かわいいね、ヤヨイ!あいしてる、もう離さないからっ!ぅっ……は、ぁっ」
「あ、ああっ!や、熱いっ、イっちゃ……ああっぁあああー!」
中に迸る熱を感じて。どうにかギリギリの一線で耐えていたのに突き落とされた。初めての事への恐怖に対する一切の配慮も無く、引きずり込まれるように飲み込まれる。
びくんびくんって震えるテオフィル王子のモノを、もっとと搾り取るように締め付ける。
視界だけじゃなくて頭の中まで全部、真っ白に塗り潰された。
すごい、きもちいー。
「……戻った」
「んんっ」
ずるりと抜かれる刺激にさえ身体が震える。どろりと足に伝うのが何かなんて考えたくもないんだけど、心当たりが一個だけあってしまって無視できなかった。
っていうかあの、止められないんだけど。
身体に力が入らなくて垂れ流しっていうか、ちょっとすごい量じゃないですか?
「ヤヨイ、ありがとう。何もかも戻ったよ、呪いが解けたんだ」
「ぁ……ん」
良かったですねって言おうと思ったんだけど疲れすぎてて声が出ない。くったりと力の入らない身体で、どうにか振り向こうとした。
呪いが解けたってことは人間に戻ったって事だ。王子だって、王子。銀色の体毛をしてるってことは銀髪だったりして。銀髪の王子とかヤバくない?もう絶対イケメンじゃん。
銀髪イケメンで王子で物腰柔らかめな感じでちょっと強引でえっちが気持ち良いとか何それ超ヤバいじゃん。最高じゃん。いや、えっちはもうちょっとソフトでもいいけど。
「………………?」
王子の顔見たさにどうにか仰向けに転がって、私は瞬きした。
私の上でニコニコと笑っているのはどう見てもさっきまでと変わらないわんこだ。銀色の体毛とピンと立った耳と伸びた鼻先と尻尾。キレイで格好良いとは思うけど、まごうことなきわんこだ。
呪い解けてないよ?
「ヤヨイ、君は本当にこのターラント国の救い主だよ」
テオフィル王子は気が付いてないのかな。自分の姿が何も変わっていないってことに。
どうやって穏便に伝えればいいかやって悩んでいたら、わんこ姿のままのテオフィル王子にキスをされた。
「出来ればこのままヤヨイを抱き締めてまた味わっていたいんだけど、そうもいかないんだ。悪いけど付き合って欲しい」
良いとも悪いとも返事が出来なかったのに、王子はさっさと身体を起こしてベッドの下に落ちていたズボンを履いた。そしてソファの背に掛けられていたシャツも羽織っている。
良かった、ちゃんと服は上下着る習慣があったみたいだ。
「あぁ!ひっ、いま、だめ……っ!ああっ!だめぇ!」
「かわいいね、ヤヨイ!あいしてる、もう離さないからっ!ぅっ……は、ぁっ」
「あ、ああっ!や、熱いっ、イっちゃ……ああっぁあああー!」
中に迸る熱を感じて。どうにかギリギリの一線で耐えていたのに突き落とされた。初めての事への恐怖に対する一切の配慮も無く、引きずり込まれるように飲み込まれる。
びくんびくんって震えるテオフィル王子のモノを、もっとと搾り取るように締め付ける。
視界だけじゃなくて頭の中まで全部、真っ白に塗り潰された。
すごい、きもちいー。
「……戻った」
「んんっ」
ずるりと抜かれる刺激にさえ身体が震える。どろりと足に伝うのが何かなんて考えたくもないんだけど、心当たりが一個だけあってしまって無視できなかった。
っていうかあの、止められないんだけど。
身体に力が入らなくて垂れ流しっていうか、ちょっとすごい量じゃないですか?
「ヤヨイ、ありがとう。何もかも戻ったよ、呪いが解けたんだ」
「ぁ……ん」
良かったですねって言おうと思ったんだけど疲れすぎてて声が出ない。くったりと力の入らない身体で、どうにか振り向こうとした。
呪いが解けたってことは人間に戻ったって事だ。王子だって、王子。銀色の体毛をしてるってことは銀髪だったりして。銀髪の王子とかヤバくない?もう絶対イケメンじゃん。
銀髪イケメンで王子で物腰柔らかめな感じでちょっと強引でえっちが気持ち良いとか何それ超ヤバいじゃん。最高じゃん。いや、えっちはもうちょっとソフトでもいいけど。
「………………?」
王子の顔見たさにどうにか仰向けに転がって、私は瞬きした。
私の上でニコニコと笑っているのはどう見てもさっきまでと変わらないわんこだ。銀色の体毛とピンと立った耳と伸びた鼻先と尻尾。キレイで格好良いとは思うけど、まごうことなきわんこだ。
呪い解けてないよ?
「ヤヨイ、君は本当にこのターラント国の救い主だよ」
テオフィル王子は気が付いてないのかな。自分の姿が何も変わっていないってことに。
どうやって穏便に伝えればいいかやって悩んでいたら、わんこ姿のままのテオフィル王子にキスをされた。
「出来ればこのままヤヨイを抱き締めてまた味わっていたいんだけど、そうもいかないんだ。悪いけど付き合って欲しい」
良いとも悪いとも返事が出来なかったのに、王子はさっさと身体を起こしてベッドの下に落ちていたズボンを履いた。そしてソファの背に掛けられていたシャツも羽織っている。
良かった、ちゃんと服は上下着る習慣があったみたいだ。
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