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11.やめてくれるんじゃ、ないの?
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「痛い! おかもと、痛いぃぃ~っ!」
「紗知、処女だったのか!?」
「痛い、痛いーっ、やだぁー!」
「あぁもう、くそ……っ」
「んむ……っ!」
痛い痛いって泣いてたら、岡本にキスをされた。それどころじゃなくて離れようとしたのに、最初の時と同じように頭の後ろをおっきい手で掴まれて逃げらない。
息が苦しい。
足の間は痛いし息は苦しいしで怖い。
目をぎゅって瞑ったら、岡本に背中を叩かれてることに気がついた。
とん、とん……。優しく一定のリズムで、落ち着けって言われてる感じ。ふって力が抜けた瞬間に、唇を割って岡本の舌が入ってくる。
奥に縮こまってた私のに、遠慮はないけど優しく絡んでくる。
なんだろ、なんか、安心する。
岡本の近くにいるからいつもみたいに心臓はすっごいバクバクしてんだけど、でもそれと同じくらい、ずっとこうしてたいような。
そっと目を開けると岡本が私をじっと見てた。
途端にぎゅんって体温が上がる。
ちゅって最後に音を立てて、岡本が離れてっちゃった。
「紗知がまさか誰ともヤってないなんて思わなくて、悪かった」
「え……なんで?」
「え?」
「どうしてそんな誤解したの?」
「だってそりゃ紗知は可愛いし、そのくせ性格まで良くて俺以外とは誰とでも仲良いだろ? モテるんだから彼氏の一人や二人居て当然だろ」
「彼氏なんていたことないよ?」
だって私が初めて好きになった人が岡本だし。岡本以外となんて付き合いたいとか思ったことない。
私の返事に岡本が嬉しそうに笑った。
「マジか、すっげぇ嬉しい。紗知の初めての相手になれるとは思わなかったし、俺以外となんて許さないから、紗知が一生のうちで知ってるのが俺だけとか最高すぎる」
「……っ!」
中に入れられたまま、岡本が私を抱き上げて立ち上がった。
すぐ側の机の上に下ろされて、寝かされる。
「え? やめてくれるんじゃ、ないの?」
「止めるわけないじゃん」
「だって、岡本『悪かった』って、いま……」
言ったよね?
それって、今してることが『悪いこと』だって思ったからだよね?
私の疑問に岡本が「ああ」って微笑んだ。
「それは、初めての相手にする体位じゃなかったなって話。ほんとはベッドで時間かけてやりたかったけど、それはまた次回な」
「……ふぁっ!」
「やっぱ、クリが感じやすいか。痛みが薄れるまでは動かないでおくから、さっきみたいに気持ち良くなろうな」
「紗知、処女だったのか!?」
「痛い、痛いーっ、やだぁー!」
「あぁもう、くそ……っ」
「んむ……っ!」
痛い痛いって泣いてたら、岡本にキスをされた。それどころじゃなくて離れようとしたのに、最初の時と同じように頭の後ろをおっきい手で掴まれて逃げらない。
息が苦しい。
足の間は痛いし息は苦しいしで怖い。
目をぎゅって瞑ったら、岡本に背中を叩かれてることに気がついた。
とん、とん……。優しく一定のリズムで、落ち着けって言われてる感じ。ふって力が抜けた瞬間に、唇を割って岡本の舌が入ってくる。
奥に縮こまってた私のに、遠慮はないけど優しく絡んでくる。
なんだろ、なんか、安心する。
岡本の近くにいるからいつもみたいに心臓はすっごいバクバクしてんだけど、でもそれと同じくらい、ずっとこうしてたいような。
そっと目を開けると岡本が私をじっと見てた。
途端にぎゅんって体温が上がる。
ちゅって最後に音を立てて、岡本が離れてっちゃった。
「紗知がまさか誰ともヤってないなんて思わなくて、悪かった」
「え……なんで?」
「え?」
「どうしてそんな誤解したの?」
「だってそりゃ紗知は可愛いし、そのくせ性格まで良くて俺以外とは誰とでも仲良いだろ? モテるんだから彼氏の一人や二人居て当然だろ」
「彼氏なんていたことないよ?」
だって私が初めて好きになった人が岡本だし。岡本以外となんて付き合いたいとか思ったことない。
私の返事に岡本が嬉しそうに笑った。
「マジか、すっげぇ嬉しい。紗知の初めての相手になれるとは思わなかったし、俺以外となんて許さないから、紗知が一生のうちで知ってるのが俺だけとか最高すぎる」
「……っ!」
中に入れられたまま、岡本が私を抱き上げて立ち上がった。
すぐ側の机の上に下ろされて、寝かされる。
「え? やめてくれるんじゃ、ないの?」
「止めるわけないじゃん」
「だって、岡本『悪かった』って、いま……」
言ったよね?
それって、今してることが『悪いこと』だって思ったからだよね?
私の疑問に岡本が「ああ」って微笑んだ。
「それは、初めての相手にする体位じゃなかったなって話。ほんとはベッドで時間かけてやりたかったけど、それはまた次回な」
「……ふぁっ!」
「やっぱ、クリが感じやすいか。痛みが薄れるまでは動かないでおくから、さっきみたいに気持ち良くなろうな」
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