7 / 56
07【世界地図】
しおりを挟む
部屋に着くなりターニャはベッドに倒れ込んだ
「はぁーベッド最高~♪」
「なんで俺がソファーなんだよ」
「正真正銘イカサマ無しのジャンケンで決めたんだから文句を言わないの」
「これからずっと俺はソファー暮らしなのか?」
「さーねー♪あなたの奉仕次第かしら」
「奉仕ってお前なー」
カランカラン♪
廊下から鈴の音が聞こえてきた
「お泊まりのお客様、お食事の用意が出来ましたウサ!一階の食堂までお越しくださいウサ!」
「ほら早く行きましょ、いい席が無くなってしまうわ」
「ああっそうだな」
【食堂】
「ご注文はどうするウサ?」
「そうねオススメは何かしら?」
「この町名産品人参と魚のパイがオススメウサ」
「じゃあそれで」
「俺も」
「あとスープとワインを頂戴」
「了解だウサ」
目の前には熱々のパイが並ぶ、美味しそうだ
「「いただきます」」
一口目を頬張った瞬間、口の中に人参の旨味が広がった
「う、旨い」
「ウサウサこの町の人参は世界一ウサよ」
「確かこの美味しさは格別ね」
そこから手が止まる事はなかった
「ふぅー旨かった」
「ウサミさん、ごちそうさま美味しかったです」
「お口に合ってよかったウサ」
そう言うとウサミはワインのおかわりを持ってきてくれた
「これからどうするんだ?人族の領域に行こうにも、歩いて行ける距離じゃ無いんだろ?」
「そうね、お金も稼がないといけないしね」
「今持ってる金じゃ心許ないからな、しかしどうやって稼ぐかが問題だな」
「そんなのギルドで依頼を受ければいいじゃない、お金も稼げてレベルも上がる一石二鳥よ!」
「そんなに上手い事いかないだろ?」
「あんた私が誰だかわかってるの?」
「ニート」
「違うわよ!女神よ女神、この気高く美しい女神パワーでモンスターなんてお茶の子さいさいよ!」
「その自信は一体どこから出てるんだコイツは」
「フフフ!モンスターどもにこの女神ターニャ様の前にひれ伏させてあげるわ!アハハハッ!」
「大丈夫なのだろうかコイツは?
それにしても今日は疲れたな、さっさとベッドで寝るとするか」
「あなたはソファーだけどね」
「やっぱり」
「当たり前でしょ」
俺達の夜は更けていった
チュンチュン♪チュンチュン♪
俺は仁王立ちで腰に手を当て窓から外を眺めていた
「ふぅーこれが朝チュンってやつか」
「ふぅーこれが朝チュンってやつかじゃないわよ、気持ち悪い」
「はぁー?何がだよ」
「何もかもだよ!」
「読者へのサービスだろサービス」
「はぁーもうほら早く食堂に行くわよ!」
【食後】
「で、今日はどうするんだ?」
「昨日も言った通り買い物よ買い物!とりあえず先に地図を買いましょう」
「そうだな地図が無いことには何も始めれんからな」
「ほら早く行くわよ」
【雑貨屋】
「いらっしゃいませ~」
「地図が欲しいのですが」
「地図ですか?古代地図なら有りますが?」
「あーいえ最新のが欲しいのですが」
「ああーそれならギルドで販売してますよ」
「えっ?そうなんですか?ありがとうございます、助かります」
「いえいえ、何か入り用がございましたらその時にでも」
俺達は店を後にした
「なによあの筋肉、地図が有るなら最初から寄越しなさいよまったく二度手間じゃない」
「そういうな職業の事で俺達もてんやわんやしてたんだから仕方がない」
【ギルド】
「いらっしゃいウサ、あっ!葉月さんターニャさんウサ」
「おはようこざいます!ウサメちゃん♪」
「おはよございますウサ」
ああっ今日も美しい、そのタワワに実ったもというさ耳をモフモフさせてはくれないだろうか
「ギャッ!」
「どうしたウサ?」
カウンター越しで見えないのだろうターニャが俺の足を踏んでいる
「な、何でもないでーす」
「ウサメさん地図が欲しいのですが、ここで貰えると聞いたのですけど」
「はいどうぞウサ」
「ありがとうございます」
「んー乗り物が無いとどうしようもない広さだな、転移魔法みたいなのは無いのか?」
「古代魔法だな」
「出たわね筋肉」
「古代魔法?」
ラービ「ああ、かつて存在したと言われる古代魔法にして禁忌の魔法の一つだ」
「転移魔法が禁忌?」
「好きな所に自由自在に現れるんだぞ」
「犯罪をやりたい放題ね」
「実際、ガリューダが父を殺せた理由がそれだと言われている」
「目の前に現れてズドンか、他に転移魔法を使えた人は居なかったのか?」
「そもそも転移魔法自体使える奴が世界に三人しか居なかったって噂だからな」
「三人?」
「ああ三人の賢者たち」
「賢者がいるのか?」
「かつて存在したらしいがどうだかな」
戦争が起こるもっと昔
悪魔率いる魔王が世界を牛耳っていた
その魔王を討伐するために人々は命と引き換えに異世界より三人の稀人を召還した
金のハヤテ、銀のカケル、光のメグミ
彼らは誰も見た事の無い魔法や兵器で魔王を倒し世界は平和になりました
しかしあまりにも強大な力を持つ三人に人々は恐怖を覚え
その結果、三人は話し合い、三人は個々の力を指輪に託し、二度と会わない約束を交わし散り散りに暮らし始めました
それが今の人間領、亜人領、魔人領の3つだそうだ
「まぁーよく有る子供向けのおとぎ話だな、だが三賢者が残した古代魔術や兵器などありとあらゆる賢者達の知識が記載された書物がこの世界のどこかに眠っているらしい」
「それを見つける事が出来たらもしかしたら現世に帰ることが出来るかも」
「ちょっとこっちに来なさい」
そう言ってラービから少し離れる
「何だ?」
「忘れたの?あなたは召還されたのでは無く死んで転生したのよ、仮に現世に帰れたとしても魂だけ肉体はもう無いのよ」
博「......そうかそうだったな、ハハッ」
俺は気丈にも笑って見せた
「はぁーベッド最高~♪」
「なんで俺がソファーなんだよ」
「正真正銘イカサマ無しのジャンケンで決めたんだから文句を言わないの」
「これからずっと俺はソファー暮らしなのか?」
「さーねー♪あなたの奉仕次第かしら」
「奉仕ってお前なー」
カランカラン♪
廊下から鈴の音が聞こえてきた
「お泊まりのお客様、お食事の用意が出来ましたウサ!一階の食堂までお越しくださいウサ!」
「ほら早く行きましょ、いい席が無くなってしまうわ」
「ああっそうだな」
【食堂】
「ご注文はどうするウサ?」
「そうねオススメは何かしら?」
「この町名産品人参と魚のパイがオススメウサ」
「じゃあそれで」
「俺も」
「あとスープとワインを頂戴」
「了解だウサ」
目の前には熱々のパイが並ぶ、美味しそうだ
「「いただきます」」
一口目を頬張った瞬間、口の中に人参の旨味が広がった
「う、旨い」
「ウサウサこの町の人参は世界一ウサよ」
「確かこの美味しさは格別ね」
そこから手が止まる事はなかった
「ふぅー旨かった」
「ウサミさん、ごちそうさま美味しかったです」
「お口に合ってよかったウサ」
そう言うとウサミはワインのおかわりを持ってきてくれた
「これからどうするんだ?人族の領域に行こうにも、歩いて行ける距離じゃ無いんだろ?」
「そうね、お金も稼がないといけないしね」
「今持ってる金じゃ心許ないからな、しかしどうやって稼ぐかが問題だな」
「そんなのギルドで依頼を受ければいいじゃない、お金も稼げてレベルも上がる一石二鳥よ!」
「そんなに上手い事いかないだろ?」
「あんた私が誰だかわかってるの?」
「ニート」
「違うわよ!女神よ女神、この気高く美しい女神パワーでモンスターなんてお茶の子さいさいよ!」
「その自信は一体どこから出てるんだコイツは」
「フフフ!モンスターどもにこの女神ターニャ様の前にひれ伏させてあげるわ!アハハハッ!」
「大丈夫なのだろうかコイツは?
それにしても今日は疲れたな、さっさとベッドで寝るとするか」
「あなたはソファーだけどね」
「やっぱり」
「当たり前でしょ」
俺達の夜は更けていった
チュンチュン♪チュンチュン♪
俺は仁王立ちで腰に手を当て窓から外を眺めていた
「ふぅーこれが朝チュンってやつか」
「ふぅーこれが朝チュンってやつかじゃないわよ、気持ち悪い」
「はぁー?何がだよ」
「何もかもだよ!」
「読者へのサービスだろサービス」
「はぁーもうほら早く食堂に行くわよ!」
【食後】
「で、今日はどうするんだ?」
「昨日も言った通り買い物よ買い物!とりあえず先に地図を買いましょう」
「そうだな地図が無いことには何も始めれんからな」
「ほら早く行くわよ」
【雑貨屋】
「いらっしゃいませ~」
「地図が欲しいのですが」
「地図ですか?古代地図なら有りますが?」
「あーいえ最新のが欲しいのですが」
「ああーそれならギルドで販売してますよ」
「えっ?そうなんですか?ありがとうございます、助かります」
「いえいえ、何か入り用がございましたらその時にでも」
俺達は店を後にした
「なによあの筋肉、地図が有るなら最初から寄越しなさいよまったく二度手間じゃない」
「そういうな職業の事で俺達もてんやわんやしてたんだから仕方がない」
【ギルド】
「いらっしゃいウサ、あっ!葉月さんターニャさんウサ」
「おはようこざいます!ウサメちゃん♪」
「おはよございますウサ」
ああっ今日も美しい、そのタワワに実ったもというさ耳をモフモフさせてはくれないだろうか
「ギャッ!」
「どうしたウサ?」
カウンター越しで見えないのだろうターニャが俺の足を踏んでいる
「な、何でもないでーす」
「ウサメさん地図が欲しいのですが、ここで貰えると聞いたのですけど」
「はいどうぞウサ」
「ありがとうございます」
「んー乗り物が無いとどうしようもない広さだな、転移魔法みたいなのは無いのか?」
「古代魔法だな」
「出たわね筋肉」
「古代魔法?」
ラービ「ああ、かつて存在したと言われる古代魔法にして禁忌の魔法の一つだ」
「転移魔法が禁忌?」
「好きな所に自由自在に現れるんだぞ」
「犯罪をやりたい放題ね」
「実際、ガリューダが父を殺せた理由がそれだと言われている」
「目の前に現れてズドンか、他に転移魔法を使えた人は居なかったのか?」
「そもそも転移魔法自体使える奴が世界に三人しか居なかったって噂だからな」
「三人?」
「ああ三人の賢者たち」
「賢者がいるのか?」
「かつて存在したらしいがどうだかな」
戦争が起こるもっと昔
悪魔率いる魔王が世界を牛耳っていた
その魔王を討伐するために人々は命と引き換えに異世界より三人の稀人を召還した
金のハヤテ、銀のカケル、光のメグミ
彼らは誰も見た事の無い魔法や兵器で魔王を倒し世界は平和になりました
しかしあまりにも強大な力を持つ三人に人々は恐怖を覚え
その結果、三人は話し合い、三人は個々の力を指輪に託し、二度と会わない約束を交わし散り散りに暮らし始めました
それが今の人間領、亜人領、魔人領の3つだそうだ
「まぁーよく有る子供向けのおとぎ話だな、だが三賢者が残した古代魔術や兵器などありとあらゆる賢者達の知識が記載された書物がこの世界のどこかに眠っているらしい」
「それを見つける事が出来たらもしかしたら現世に帰ることが出来るかも」
「ちょっとこっちに来なさい」
そう言ってラービから少し離れる
「何だ?」
「忘れたの?あなたは召還されたのでは無く死んで転生したのよ、仮に現世に帰れたとしても魂だけ肉体はもう無いのよ」
博「......そうかそうだったな、ハハッ」
俺は気丈にも笑って見せた
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【短編版】神獣連れの契約妃※連載版は作品一覧をご覧ください※
宵
ファンタジー
*連載版を始めております。作品一覧をご覧ください。続きをと多くお声かけいただきありがとうございました。
神獣ヴァレンの守護を受けるロザリアは、幼い頃にその加護を期待され、王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、やがて王子の従妹である公爵令嬢から嫌がらせが始まる。主の資質がないとメイドを取り上げられ、将来の王妃だからと仕事を押し付けられ、一方で公爵令嬢がまるで婚約者であるかのようにふるまう、そんな日々をヴァレンと共にたくましく耐え抜いてきた。
そんなロザリアに王子が告げたのは、「君との婚約では加護を感じなかったが、公爵令嬢が神獣の守護を受けると判明したので、彼女と結婚する」という無情な宣告だった。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる