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「荒れた幸嗣を怒ったが、正直に言うと私もアイツを怒れる立場では無いな」
義総の言葉の意味が分からず、沙耶は首を傾げる。
「ここへ再び戻ってきた頃、私も随分綾乃を困らせた」
「義総様が?」
信じられないと言った様子で沙耶が見上げると、義総は苦笑して頷く。
「ついて来た父の部下達は、とにかくちょっかい出してくる久子の対応に追われていて、私の事はほったらかしだった。
高校に進学していたが、つまらなかったから行ってなかったし、結局、身の安全を確保する名目でここに閉じ込められていた様な物だ。しかも父は勝手に私と友人の娘の婚約を決め、ここへ美弥子を送り込んできやがった」
何か嫌な思い出でもあるのか、義総は心底嫌そうな表情を浮かべる。
「美弥子様がご婚約者だったのですか?」
「美弥子の父親に助力してもらう口実だ。口約束だったが、充分久子へのけん制にはなったようだ。おかげでこっちはひどい目に合ったがね」
美弥子の本性を知らない沙耶はどんな事があったのか想像できずにただ首を傾げる。
「単なる牽制で形だけだった筈なんだが、婚約者だからと寝室に連れ込まれてさんざん甚振られたよ」
愛乃を相手に性技は身に付けていたが、貪欲な美弥子に敵う筈も無く、毎日の様に義総の方が足腰立たなくなるまで相手をさせられていたのだ。
「そんな生活が嫌になり、家出したまでは良かったが、当然、行く当てなどない。1人で外出などした事ないのに、無防備に街をウロウロしていれば不良共の格好の餌食だ。暴行を受けた上に有り金もカード類も全部奪われ、用無しになった私は河川敷に放置された。金も連絡手段もなくては帰るに帰れない。私は空腹と暴行で受けた傷の痛みとでその場に座り込んだまま途方に暮れていた。しかも暗くなるにつれて雨まで降りだした。雨にうたれたからか、怪我をしたからか、熱が出たらしく朦朧とした意識の中、ああ、もう自分は死ぬんだと思った」
義総の過去に沙耶は心配そうに彼を見上げる。そんな彼女の頭を撫でると、義総は再び口を開く。
「目を覚ますと、見覚えのない部屋に敷かれた布団で横になっていた。側には見知らぬ女性が付き添ってくれていて、私が目を覚ます度に飲み物や粥を用意し、汗ばんだ体を拭いて着替えまでさせてくれた。熱で朦朧とし、喉もやられてかすれた声しか出ない私は礼を言うのがやっとだった。
後から聞いた話では、彼女はあの日の深夜に私を見つけ、街の外れにある彼女の祖父の家に運び、知り合いの医者を呼んでくれたそうだ。私は翌日の昼ごろ一旦目を覚まし、熱が下がって意識がはっきりしたのはそれから2日後だった。
状況を聞かされた私は大いに慌てた。同時にどうしていいか分からなかった。この別荘へ連絡して帰るのが最善なのだろうが、家出した上に不良共に伸されて金を奪われた事を皆に知られるのはプライドが許さなかった」
現にこうしているのだから無事だったのは分かりそうなものなのだが、助けてもらったと聞き、沙耶は安堵の表情を浮かべている。自分の話に真剣に耳を傾けてくれるそんな彼女に義総は思わず笑みを浮かべていた。
「だが、彼女も彼女の祖父もそんな私のちっぽけな見栄を見抜いていて、とにかく家族に連絡するように諭した。それでも帰りたくないと駄々をこねる私に、爺さんの方が痺れを切らして怒鳴りつけた。
金も行く当てもないのにどうするつもりか? 世間知らずの子供が1人で生きていると思ったら大間違いだ。甘ったれるなとまあ、散々な言われ様だった」
義総はどこか楽しそうな様子で口元に笑みを湛えている。
「正直、父にもそこまで怒られた事は無かった。腹が立った私は逆切れしてくってかかったが、温室育ちの私が論破できる筈も無く、悔し涙を流す結果となった。
私達のやり取りを聞いていた女性は、先ず血圧が上がると爺さんを宥め、私から離す為に別の部屋へ行かせた。そして私には、家出するほど今の状況が嫌なのなら、それを周囲にきちんと伝えるべきだと諭した。
彼女自身も進路の事で親と衝突し、最終手段として家出を考えていたそうだ。それを諭してくれたのが高校の恩師で、その人と海外でボランティア活動をすると言う彼女の夢を理解してくれた祖父にも協力してもらって親をどうにか説得したらしい。そして第1志望の大学に受かった彼女は、祖父の家からその大学に通っていると、自身の経験を話してくれた」
当時の義総は生き延びる為には自分の感情を殺し、周囲の大人の言いなりになるしかないと思い込んでいた。ただこの時ばかりは美弥子の玩具になるのは我慢が出来ず、それで短絡的に別荘を飛び出したのだ。
「2時間くらいは2人で話し込んでいたと思う。彼女と話をした事で、周囲に自分の意思を伝えてもいいのだと気付かされた。そしてようやく私は戻る決意をし、電話を借りてこの別荘に連絡したら綾乃はすっ飛んで来たよ。私の顔を見て安堵して泣いて、それでようやく私も本当に悪い事をしたと反省した。
ただ、父の部下達には後で相当怒られた。久子の関与を真っ先に疑い、警察への届けは見合わせて自分達の情報網を使って捜索していたそうだ。奪った現金を使い切った不良共が私のカードを使った事で大体の居場所が分かり、範囲を絞っていた所だったらしい。余罪もあった彼等はそのまま警察に捕まったと後から聞いた。
そして美弥子の父親は私が逃げ出す程嫌がった理由を知って謝罪してくれた。まあ、美弥子は反省してはいなかったようだがね」
「無事に戻れたんですね?」
「まあ、そうだな。世話になった彼女達に綾乃はお礼も用意していたが、2人は頑として受け取ろうとはしなかった。特に爺さんの方は金品が目当てで人を助けたのではないとかなりお冠でね。仕方なくお礼を渡すのは諦めた。
彼等の行動は、欲深い人間に囲まれて育った私には衝撃的だった。興味を引かれ、後も2人に会いたいと思っていたが、あまり親しく付き合っていると久子の魔の手が及ぶ可能性があると綾乃に指摘され、それは仕方なくあきらめるしかなかった。
家の事情をそれとなく察してくれたのか、もう会う事も無いだろうと言っても2人は特段気分を害した様子は無く、私達は改めて2人に礼を言うとその家を後にした」
そこで義総は言葉を切ると、傍らの沙耶の顔を覗き込む。
「これが沙織さん……沙耶、君のお母さんとの出会いだった」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この時義総は16歳。クレジットカードを持てるのは18歳からなのですが、まあ、父親が小遣い代わりにもたせていたと言う事で……。
義総の言葉の意味が分からず、沙耶は首を傾げる。
「ここへ再び戻ってきた頃、私も随分綾乃を困らせた」
「義総様が?」
信じられないと言った様子で沙耶が見上げると、義総は苦笑して頷く。
「ついて来た父の部下達は、とにかくちょっかい出してくる久子の対応に追われていて、私の事はほったらかしだった。
高校に進学していたが、つまらなかったから行ってなかったし、結局、身の安全を確保する名目でここに閉じ込められていた様な物だ。しかも父は勝手に私と友人の娘の婚約を決め、ここへ美弥子を送り込んできやがった」
何か嫌な思い出でもあるのか、義総は心底嫌そうな表情を浮かべる。
「美弥子様がご婚約者だったのですか?」
「美弥子の父親に助力してもらう口実だ。口約束だったが、充分久子へのけん制にはなったようだ。おかげでこっちはひどい目に合ったがね」
美弥子の本性を知らない沙耶はどんな事があったのか想像できずにただ首を傾げる。
「単なる牽制で形だけだった筈なんだが、婚約者だからと寝室に連れ込まれてさんざん甚振られたよ」
愛乃を相手に性技は身に付けていたが、貪欲な美弥子に敵う筈も無く、毎日の様に義総の方が足腰立たなくなるまで相手をさせられていたのだ。
「そんな生活が嫌になり、家出したまでは良かったが、当然、行く当てなどない。1人で外出などした事ないのに、無防備に街をウロウロしていれば不良共の格好の餌食だ。暴行を受けた上に有り金もカード類も全部奪われ、用無しになった私は河川敷に放置された。金も連絡手段もなくては帰るに帰れない。私は空腹と暴行で受けた傷の痛みとでその場に座り込んだまま途方に暮れていた。しかも暗くなるにつれて雨まで降りだした。雨にうたれたからか、怪我をしたからか、熱が出たらしく朦朧とした意識の中、ああ、もう自分は死ぬんだと思った」
義総の過去に沙耶は心配そうに彼を見上げる。そんな彼女の頭を撫でると、義総は再び口を開く。
「目を覚ますと、見覚えのない部屋に敷かれた布団で横になっていた。側には見知らぬ女性が付き添ってくれていて、私が目を覚ます度に飲み物や粥を用意し、汗ばんだ体を拭いて着替えまでさせてくれた。熱で朦朧とし、喉もやられてかすれた声しか出ない私は礼を言うのがやっとだった。
後から聞いた話では、彼女はあの日の深夜に私を見つけ、街の外れにある彼女の祖父の家に運び、知り合いの医者を呼んでくれたそうだ。私は翌日の昼ごろ一旦目を覚まし、熱が下がって意識がはっきりしたのはそれから2日後だった。
状況を聞かされた私は大いに慌てた。同時にどうしていいか分からなかった。この別荘へ連絡して帰るのが最善なのだろうが、家出した上に不良共に伸されて金を奪われた事を皆に知られるのはプライドが許さなかった」
現にこうしているのだから無事だったのは分かりそうなものなのだが、助けてもらったと聞き、沙耶は安堵の表情を浮かべている。自分の話に真剣に耳を傾けてくれるそんな彼女に義総は思わず笑みを浮かべていた。
「だが、彼女も彼女の祖父もそんな私のちっぽけな見栄を見抜いていて、とにかく家族に連絡するように諭した。それでも帰りたくないと駄々をこねる私に、爺さんの方が痺れを切らして怒鳴りつけた。
金も行く当てもないのにどうするつもりか? 世間知らずの子供が1人で生きていると思ったら大間違いだ。甘ったれるなとまあ、散々な言われ様だった」
義総はどこか楽しそうな様子で口元に笑みを湛えている。
「正直、父にもそこまで怒られた事は無かった。腹が立った私は逆切れしてくってかかったが、温室育ちの私が論破できる筈も無く、悔し涙を流す結果となった。
私達のやり取りを聞いていた女性は、先ず血圧が上がると爺さんを宥め、私から離す為に別の部屋へ行かせた。そして私には、家出するほど今の状況が嫌なのなら、それを周囲にきちんと伝えるべきだと諭した。
彼女自身も進路の事で親と衝突し、最終手段として家出を考えていたそうだ。それを諭してくれたのが高校の恩師で、その人と海外でボランティア活動をすると言う彼女の夢を理解してくれた祖父にも協力してもらって親をどうにか説得したらしい。そして第1志望の大学に受かった彼女は、祖父の家からその大学に通っていると、自身の経験を話してくれた」
当時の義総は生き延びる為には自分の感情を殺し、周囲の大人の言いなりになるしかないと思い込んでいた。ただこの時ばかりは美弥子の玩具になるのは我慢が出来ず、それで短絡的に別荘を飛び出したのだ。
「2時間くらいは2人で話し込んでいたと思う。彼女と話をした事で、周囲に自分の意思を伝えてもいいのだと気付かされた。そしてようやく私は戻る決意をし、電話を借りてこの別荘に連絡したら綾乃はすっ飛んで来たよ。私の顔を見て安堵して泣いて、それでようやく私も本当に悪い事をしたと反省した。
ただ、父の部下達には後で相当怒られた。久子の関与を真っ先に疑い、警察への届けは見合わせて自分達の情報網を使って捜索していたそうだ。奪った現金を使い切った不良共が私のカードを使った事で大体の居場所が分かり、範囲を絞っていた所だったらしい。余罪もあった彼等はそのまま警察に捕まったと後から聞いた。
そして美弥子の父親は私が逃げ出す程嫌がった理由を知って謝罪してくれた。まあ、美弥子は反省してはいなかったようだがね」
「無事に戻れたんですね?」
「まあ、そうだな。世話になった彼女達に綾乃はお礼も用意していたが、2人は頑として受け取ろうとはしなかった。特に爺さんの方は金品が目当てで人を助けたのではないとかなりお冠でね。仕方なくお礼を渡すのは諦めた。
彼等の行動は、欲深い人間に囲まれて育った私には衝撃的だった。興味を引かれ、後も2人に会いたいと思っていたが、あまり親しく付き合っていると久子の魔の手が及ぶ可能性があると綾乃に指摘され、それは仕方なくあきらめるしかなかった。
家の事情をそれとなく察してくれたのか、もう会う事も無いだろうと言っても2人は特段気分を害した様子は無く、私達は改めて2人に礼を言うとその家を後にした」
そこで義総は言葉を切ると、傍らの沙耶の顔を覗き込む。
「これが沙織さん……沙耶、君のお母さんとの出会いだった」
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