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第2章 タランテラの悪夢
91 フォルビア解放劇3
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「まさか……」
「エドワルド殿下?」
「どうして……」
彼が生きている事実を知っているラグラスの部下はホンの一握りだった。何も知らされていない兵士達は浮足立ち、その場は騒然となっている。
「何をしている。俺様に逆らった罪人を捕えろ」
ラグラスが命じると、中でもラグラスに忠実な兵士達が武器を手に襲い掛かってくる。エドワルドはその場に片膝をつくと、左手を地面につける。
「大母ダナシアよ、我に力を」
その瞬間に彼の内包する気の力が放たれ、その衝撃で兵士達は吹き飛ばされる。
「な……」
気付けば兵士の半分が倒れ、呻いている。一瞬の出来事にラグラスもゲオルグも呆然として立ち尽くす。酔いも冷め、その表情に怒気が帯びる。
「この……野郎」
「悪あがきしやがって」
吐き捨てるように悪態をつく2人をエドワルドは不敵な笑みを浮かべて見上げる。
「悪あがきと言われようが、お前達の好きにさせてなるものか」
「お前達、殺れ!」
ゲオルグは背後に控えていた取り巻きに命じた。2人は命じられるまま武器を手に中庭に降りるとエドワルドに斬りかかる。しかし、結界に阻まれて武器ははじかれた。
骨折している箇所の鈍い痛みに滝のように汗は滴り、地面についた手が震える。それでも彼は来てくれる仲間を信じて結界を張り続けた。
騒ぎを聞きつけて新手の兵士が中庭に集まり、更に侍らせていた女性達が悲鳴を上げて逃げ惑うので混迷さに一層の拍車がかかる。そこへ慌てた様子の兵士が現れ、ラグラスに報告する。
「ひ……飛竜の大編隊が城を目指しています! 数は……30騎を超えます」
「な、何だと……」
狼狽する彼等にエドワルドは笑いが止まらなかった。
「くっ……く、くっ……。そこまで来ているなら、防御結界を張った私の竜力に気付かない竜騎士はいない。彼等はお前達が私を処刑しようとする現場を目の当たりにする事になる」
「な……」
エドワルドの言葉に彼等は動揺を隠せない。取り巻き達は明らかに狼狽し、攻撃の手を止める。
「貸せ!」
自棄を起こしたのか、単にエドワルドの言葉が理解できなかったのか、ゲオルグは中庭に飛び出すと、取り巻き達の手から武器を取り上げてエドワルドに斬りかかる。2度ほど結界で弾いたが、彼の気力も既に限界だった。一瞬意識が遠のく。
「死ね!」
ここぞとばかりにゲオルグが斬りかかるが、ザザーッという羽音がすると同時に何者かが彼を打ちのめしていた。
「相変わらず剣の使い方がなっていませんね。ハルベルト殿下の下で何を学ばれたんですか?」
昏倒したゲオルグを隻眼の男が足蹴にしていた。そしてもう一人、はちみつ色の髪をした若者が手にした訓練用の棒で取り巻きの2人を瞬く間に昏倒させる。
「お……お前達は!」
ラグラスは2人が何者かに気付き、言葉を失う。1人は遠く皇都の牢獄に囚われていたはずだ。そしてもう1人はこの世にもいないはずである。この場に駆けつける事など不可能なはずの2人が現れ、彼はひどく狼狽する。
「アスター……」
それはエドワルドも同じだった。ルークの事は聞いていたが、アスターは本当にそう思い込んでいたので、目の前にいる姿が信じられなかった。
「遅くなって申し訳ありません」
少し遅れてトーマスが、そして更にリーガスとキリアンが中庭に降り立つと彼等はエドワルドを中心に守る様にして身構える。そこでようやくアスターは膝をついたままのエドワルドの体を支えて立たせた。
「どうぞ、ご命令を。我らは殿下の命に従います」
上空では飛竜達も同意して咆哮する。更には大きな黒い飛竜がその場にいた兵士達が逃げ出すほどの勢いで無理やり中庭に着地し、怒りを顕に咆哮する。普段飛竜と接触する機会がほとんどない兵士達はそれだけですくみ上り、中には腰を抜かす物もいる。
「グランシアード!」
久しぶりに会うパートナーにエドワルドは胸が一杯になった。竜騎士になってからこれだけ長期間離れていたことは無い。アスターに支えられながら飛竜に近づき、差し出された前足に体を預ける。そして唖然として立ち尽くすラグラスをしっかりと見据える。
「全軍に命じる。ラグラスとゲオルグを捕え、フォルビア城を制圧せよ。但し、無抵抗な者には傷をつけるな」
「かしこまりました」
エドワルドの命令にその場にいた竜騎士達が応え、真っ先にキリアンとルークがラグラスに肉薄する。そして狼狽する彼の頬にキリアンの拳が、腹にはルークの蹴りが入り、壁に体を打ち付けた彼はそのまま昏倒した。
エドワルドの命令は飛竜を通じて間近に迫っていた本隊にも伝えられ、竜騎士達の鬨の声と飛竜の咆哮が重なって辺りに響き渡る。その場にいた兵士のほとんどはすっかり戦意を喪失し、立ち向かってくるものはごくわずかだった。
「騎馬兵団が城門を突破しました。ヒース卿率いる本体も到着します。ケビン卿からの伝言で船の制圧は完了したとの事です」
上空からマリーリアが状況を報告する。その声は今までの抑圧から解放されて活き活きとしている。
やがて中庭には次々と竜騎士達が降り立ち、城門を突破した騎馬兵団達もなだれ込んでくる。彼等は昏倒しているゲオルグやラグラスを初め、既に戦意を喪失している兵士達を手際よく拘束していく。
「殿下、遅くなって申し訳ありません」
ヒースは一通りの指示を終えると、エドワルドの前に跪く。彼の後には這いつくばる様にして頭を下げるフォルビアの竜騎士達の姿もある。
「いや、危険を冒してまで良く来てくれた。感謝する」
エドワルドは居並ぶ竜騎士達を前にして胸が熱くなった。第3騎士団やフォルビアの竜騎士は予想の範囲内だったが、それ以外からも危険を冒して多くの竜騎士が集まっていたことに驚く。そしてこらえきれなくなり涙が溢れてくる。
「すまん……」
エドワルドは落ち着くまで体を支えるアスターの肩に縋る。彼も彼の心情を察して無言で肩を提供した。
ラグラスとゲオルグが捕えられたことにより、フォルビア城はその後すぐに竜騎士達によって完全に制圧された。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
本編に載せきれなかったフォルビア城襲撃のウラ話
月が高くなる頃に護衛も御者もいない状態でワールウェイド家の馬車だけが街に到着。
不審に思った門番が車の扉を開けると、前話でアスターとマリーリアの再会を邪魔して、馬に蹴られた護衛が縛り上げられた状態で放置されていた。ちなみに傷は治療済み。
他の護衛達は少し遅れて荷車で運ばれて来たらしい。
エルデネートはベルント率いるルバーブ村自警団と共に村へ帰還。エドワルドの事は心配だが、もう会わないと決めたので、襲撃に参加した竜騎士達にも口止めして別れた。
船の襲撃は見張りの兵士を数名倒して終了。船員達は街へ繰り出していたので、船の制圧はあっけない程早く終わってしまった。
襲撃に参加した騎馬兵達のほとんどは、南部での盗賊捜索後のどさくさに紛れてフォルビア入りし、マーデ村に集結。その手引きの一端をガスパルやパットが担っていた。
アスターは翌日、頭痛でダウン。恋人に看病されて寝込んでいた。事後処理はヒースが殆ど1人でこなす羽目に……。
キリアンは翌日、「一発殴ってやった」とディアナに報告。
ちなみに彼女は、ロベリア総督府で竜騎士達の胃袋を支える食堂で働けることになった。
アルメリアの元に報告が届いたのは明け方になってから。姫君は眠れぬ夜をジーンと共に過ごし、ユリウスは1人寂しく部屋の外で警護していた。
アレスは小竜を駆使して高みの見物。翌日にはマルクスを皇都に先行させた。
「エドワルド殿下?」
「どうして……」
彼が生きている事実を知っているラグラスの部下はホンの一握りだった。何も知らされていない兵士達は浮足立ち、その場は騒然となっている。
「何をしている。俺様に逆らった罪人を捕えろ」
ラグラスが命じると、中でもラグラスに忠実な兵士達が武器を手に襲い掛かってくる。エドワルドはその場に片膝をつくと、左手を地面につける。
「大母ダナシアよ、我に力を」
その瞬間に彼の内包する気の力が放たれ、その衝撃で兵士達は吹き飛ばされる。
「な……」
気付けば兵士の半分が倒れ、呻いている。一瞬の出来事にラグラスもゲオルグも呆然として立ち尽くす。酔いも冷め、その表情に怒気が帯びる。
「この……野郎」
「悪あがきしやがって」
吐き捨てるように悪態をつく2人をエドワルドは不敵な笑みを浮かべて見上げる。
「悪あがきと言われようが、お前達の好きにさせてなるものか」
「お前達、殺れ!」
ゲオルグは背後に控えていた取り巻きに命じた。2人は命じられるまま武器を手に中庭に降りるとエドワルドに斬りかかる。しかし、結界に阻まれて武器ははじかれた。
骨折している箇所の鈍い痛みに滝のように汗は滴り、地面についた手が震える。それでも彼は来てくれる仲間を信じて結界を張り続けた。
騒ぎを聞きつけて新手の兵士が中庭に集まり、更に侍らせていた女性達が悲鳴を上げて逃げ惑うので混迷さに一層の拍車がかかる。そこへ慌てた様子の兵士が現れ、ラグラスに報告する。
「ひ……飛竜の大編隊が城を目指しています! 数は……30騎を超えます」
「な、何だと……」
狼狽する彼等にエドワルドは笑いが止まらなかった。
「くっ……く、くっ……。そこまで来ているなら、防御結界を張った私の竜力に気付かない竜騎士はいない。彼等はお前達が私を処刑しようとする現場を目の当たりにする事になる」
「な……」
エドワルドの言葉に彼等は動揺を隠せない。取り巻き達は明らかに狼狽し、攻撃の手を止める。
「貸せ!」
自棄を起こしたのか、単にエドワルドの言葉が理解できなかったのか、ゲオルグは中庭に飛び出すと、取り巻き達の手から武器を取り上げてエドワルドに斬りかかる。2度ほど結界で弾いたが、彼の気力も既に限界だった。一瞬意識が遠のく。
「死ね!」
ここぞとばかりにゲオルグが斬りかかるが、ザザーッという羽音がすると同時に何者かが彼を打ちのめしていた。
「相変わらず剣の使い方がなっていませんね。ハルベルト殿下の下で何を学ばれたんですか?」
昏倒したゲオルグを隻眼の男が足蹴にしていた。そしてもう一人、はちみつ色の髪をした若者が手にした訓練用の棒で取り巻きの2人を瞬く間に昏倒させる。
「お……お前達は!」
ラグラスは2人が何者かに気付き、言葉を失う。1人は遠く皇都の牢獄に囚われていたはずだ。そしてもう1人はこの世にもいないはずである。この場に駆けつける事など不可能なはずの2人が現れ、彼はひどく狼狽する。
「アスター……」
それはエドワルドも同じだった。ルークの事は聞いていたが、アスターは本当にそう思い込んでいたので、目の前にいる姿が信じられなかった。
「遅くなって申し訳ありません」
少し遅れてトーマスが、そして更にリーガスとキリアンが中庭に降り立つと彼等はエドワルドを中心に守る様にして身構える。そこでようやくアスターは膝をついたままのエドワルドの体を支えて立たせた。
「どうぞ、ご命令を。我らは殿下の命に従います」
上空では飛竜達も同意して咆哮する。更には大きな黒い飛竜がその場にいた兵士達が逃げ出すほどの勢いで無理やり中庭に着地し、怒りを顕に咆哮する。普段飛竜と接触する機会がほとんどない兵士達はそれだけですくみ上り、中には腰を抜かす物もいる。
「グランシアード!」
久しぶりに会うパートナーにエドワルドは胸が一杯になった。竜騎士になってからこれだけ長期間離れていたことは無い。アスターに支えられながら飛竜に近づき、差し出された前足に体を預ける。そして唖然として立ち尽くすラグラスをしっかりと見据える。
「全軍に命じる。ラグラスとゲオルグを捕え、フォルビア城を制圧せよ。但し、無抵抗な者には傷をつけるな」
「かしこまりました」
エドワルドの命令にその場にいた竜騎士達が応え、真っ先にキリアンとルークがラグラスに肉薄する。そして狼狽する彼の頬にキリアンの拳が、腹にはルークの蹴りが入り、壁に体を打ち付けた彼はそのまま昏倒した。
エドワルドの命令は飛竜を通じて間近に迫っていた本隊にも伝えられ、竜騎士達の鬨の声と飛竜の咆哮が重なって辺りに響き渡る。その場にいた兵士のほとんどはすっかり戦意を喪失し、立ち向かってくるものはごくわずかだった。
「騎馬兵団が城門を突破しました。ヒース卿率いる本体も到着します。ケビン卿からの伝言で船の制圧は完了したとの事です」
上空からマリーリアが状況を報告する。その声は今までの抑圧から解放されて活き活きとしている。
やがて中庭には次々と竜騎士達が降り立ち、城門を突破した騎馬兵団達もなだれ込んでくる。彼等は昏倒しているゲオルグやラグラスを初め、既に戦意を喪失している兵士達を手際よく拘束していく。
「殿下、遅くなって申し訳ありません」
ヒースは一通りの指示を終えると、エドワルドの前に跪く。彼の後には這いつくばる様にして頭を下げるフォルビアの竜騎士達の姿もある。
「いや、危険を冒してまで良く来てくれた。感謝する」
エドワルドは居並ぶ竜騎士達を前にして胸が熱くなった。第3騎士団やフォルビアの竜騎士は予想の範囲内だったが、それ以外からも危険を冒して多くの竜騎士が集まっていたことに驚く。そしてこらえきれなくなり涙が溢れてくる。
「すまん……」
エドワルドは落ち着くまで体を支えるアスターの肩に縋る。彼も彼の心情を察して無言で肩を提供した。
ラグラスとゲオルグが捕えられたことにより、フォルビア城はその後すぐに竜騎士達によって完全に制圧された。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
本編に載せきれなかったフォルビア城襲撃のウラ話
月が高くなる頃に護衛も御者もいない状態でワールウェイド家の馬車だけが街に到着。
不審に思った門番が車の扉を開けると、前話でアスターとマリーリアの再会を邪魔して、馬に蹴られた護衛が縛り上げられた状態で放置されていた。ちなみに傷は治療済み。
他の護衛達は少し遅れて荷車で運ばれて来たらしい。
エルデネートはベルント率いるルバーブ村自警団と共に村へ帰還。エドワルドの事は心配だが、もう会わないと決めたので、襲撃に参加した竜騎士達にも口止めして別れた。
船の襲撃は見張りの兵士を数名倒して終了。船員達は街へ繰り出していたので、船の制圧はあっけない程早く終わってしまった。
襲撃に参加した騎馬兵達のほとんどは、南部での盗賊捜索後のどさくさに紛れてフォルビア入りし、マーデ村に集結。その手引きの一端をガスパルやパットが担っていた。
アスターは翌日、頭痛でダウン。恋人に看病されて寝込んでいた。事後処理はヒースが殆ど1人でこなす羽目に……。
キリアンは翌日、「一発殴ってやった」とディアナに報告。
ちなみに彼女は、ロベリア総督府で竜騎士達の胃袋を支える食堂で働けることになった。
アルメリアの元に報告が届いたのは明け方になってから。姫君は眠れぬ夜をジーンと共に過ごし、ユリウスは1人寂しく部屋の外で警護していた。
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