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第3章 ダナシアの祝福
52 姫提督の挑戦3
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翌年の春、エルフレートは念願がかなってエヴィルを訪れていた。彼を筆頭に昨年エヴィルから帰還した元部下2人を含む5人を同伴し、この国で世話になった人達へのお礼を伝えると言う名目で非公式な訪問が実現したのだ。
「ようこそおいで下さいました」
着場で一行を出迎えたのは、この国の外相を務めているブランカの祖父だった。そしてブランカからの手紙では、今回、2人の婚礼に一番反対している人物でもある。内心ビビリながらも、滞在中にブランカへ正式に求婚する予定のエルフレートは神妙に頭を下げる。
「わざわざのお出迎え、ありがとうございます」
「お疲れでしょう。どうぞこちらへ」
非公式な訪問であるが、国主の個人的な客扱いとなっているので、一行は城に滞在する事になっている。夜には私的な晩餐に招かれているので、それまではそれぞれあてがわれた部屋で自由に過ごすことになっていた。
「ふう……」
客間で1人になると、エルフレートは懐に入れておいたブランカからの手紙を取り出す。冬を挟んだので頻繁にやり取りは出来なかったが、それでも互いの近況を伝え合って来た。彼が手にしているのは春になって届いた最新の手紙。それによると、両親からはエルフレートとの婚姻自体は反対されなかったが、提督という身分をどうするのかよく考える様に言われたらしい。祖父である外相が反対しているのもこの手紙で知った。
国主の後押しで彼女は提督に任命されたが、実は未だにそれを快く思わない人間もいる。今ここで辞めてしまえば、彼女だけでなく一族も後押しした国主も信用を失いかねない。エルフレートが婿入りするのが最良だと思われるのだが、タランテラの情勢を考慮すれば今すぐに実現させるのは難しいかもしれない。
「ブランカ……」
思い出すのは半年前に共に一夜を過ごしたあの光景だった。幾度も思い返し、そして届いた手紙を擦り切れるまで読み返して彼女への想いを募らせた。そして半年かけて導き出した答えがある。
ブランカにはあった時に直接相談しようと思い、まだ手紙では触れていない。今夜の晩餐会には彼女も出席するので、後に時間を作って直接話をしようと考えていた。半年間焦がれた相手にもうすぐ会えると思うと、時間の流れがやけに遅く感じた。
侍官が晩餐の時刻が来たと知らせに来た。既に竜騎士礼装に着替えていたエルフレートは、その侍官の案内の元、他の同行者たちと共に晩餐会場へ向かった。
「よお、来たの」
「国主会議の前の忙しい時期にお招き、ありがとうございます」
会場にほど近い控えの間で国主が一同をにこやかに出迎える。気さくな人柄なのは分かっているが、それでも相手に敬意を表して深々と頭を下げた。
「皆、揃っておる。我らも参ろうか」
国主直々の案内で通されたのは国賓を歓迎する時に使う晩餐会場。招待客は既に全員揃っており、国主がと共に一同が入室すると、彼等は起立して彼等を迎えた。
「随分、大掛かりだな」
礼装を着用して正解だったと思うと同時に、ここまでするのは何か裏があるのだろうかと警戒する。当然のことながら客であるエルフレートらは国主に近い席が用意されており、ざっと会場を見渡すと、末席にブランカの姿がある。
離れているので会話ができないのは残念だが、半年ぶりにその姿を認めて安堵する。それは彼女も同じ様で、目が合うと少しだけ表情が綻んでいた。
「新たに育まれたタランテラとの絆に乾杯」
エルフレートの杞憂とは裏腹に晩餐会は終始和やかだった。近隣の席にいる国主やその家族と談笑し、気付けば終わりを迎えていた。国主にもてなしを感謝し、御前を辞してブランカと落ち合おうと思っていたのだが、呼び止められてしまった。
「この後、少し飲まんかね?」
国主からの誘いを断れるはずもなく、エルフレートは承諾して促されるまま国主の私的な部屋へと案内される。元よりそのつもりだったらしく、既に酒肴の準備が整えられていた。
「私的にもてなすつもりだったが、思った以上に大掛かりとなって済まなかったの」
「いえ、驚きましたが、何かありましたか?」
「そなたの方が良く知っておろう?」
国主の口ぶりから既に2人が結婚の意志を固めていることが広まっていることに気付く。
「ブランカとの婚姻ですか?」
「そうじゃ。外相が反対しているのは聞いておろう? あれが不満を漏らしてしまったものじゃから、あっという間に広まってしまった。もちろん、あの娘に反感を抱く者達の耳にも入っておる。
そなた達の思惑とは異なり、あの娘の提督位をどうするかで勝手に議論が始まってしまっておる。まだ危害が及ぶと決まった訳ではないが、安全を考慮してそなたを公式にもてなす事に決めたんじゃ」
「そうでしたか……ご迷惑をおかけしました」
「いや、そなたが謝ることではあるまい。慎重に事を進めるつもりだったのは聞いておる。逆にその思惑をこちらが壊してしまった事を謝らねばならない。好きあった者同士を祝福してやらねばならんのに、難儀な事じゃ」
国主は顔を顰めると、杯の中身を飲み干した。
「……一応、考えていることはあります。まだ、彼女と相談していないのでここでは話せないのですが……」
「そうかね? では、話がまとまったらまた聞かせてもらおうかの」
「はい」
エルフレートが承諾すると、忙しいらしい国主は席を立つ。そして部屋に戻るように言いおいて、部屋から出て行った。
エルフレートもその姿を見送ると、侍官の案内で部屋に戻るが、無人のはずの部屋の中から灯りが漏れている。そして中からは良く知る人の気配を感じる。その場で侍官に朝まで人払いを頼み、中に入ると再会を強く願っていた女性の姿があった。相変わらず男前ないでたちをしているが……。
「ブランカ!」
「エルフレート!」
半年ぶりに再会した恋人達はしっかりと抱き合い、唇を重ねた。
「ようこそおいで下さいました」
着場で一行を出迎えたのは、この国の外相を務めているブランカの祖父だった。そしてブランカからの手紙では、今回、2人の婚礼に一番反対している人物でもある。内心ビビリながらも、滞在中にブランカへ正式に求婚する予定のエルフレートは神妙に頭を下げる。
「わざわざのお出迎え、ありがとうございます」
「お疲れでしょう。どうぞこちらへ」
非公式な訪問であるが、国主の個人的な客扱いとなっているので、一行は城に滞在する事になっている。夜には私的な晩餐に招かれているので、それまではそれぞれあてがわれた部屋で自由に過ごすことになっていた。
「ふう……」
客間で1人になると、エルフレートは懐に入れておいたブランカからの手紙を取り出す。冬を挟んだので頻繁にやり取りは出来なかったが、それでも互いの近況を伝え合って来た。彼が手にしているのは春になって届いた最新の手紙。それによると、両親からはエルフレートとの婚姻自体は反対されなかったが、提督という身分をどうするのかよく考える様に言われたらしい。祖父である外相が反対しているのもこの手紙で知った。
国主の後押しで彼女は提督に任命されたが、実は未だにそれを快く思わない人間もいる。今ここで辞めてしまえば、彼女だけでなく一族も後押しした国主も信用を失いかねない。エルフレートが婿入りするのが最良だと思われるのだが、タランテラの情勢を考慮すれば今すぐに実現させるのは難しいかもしれない。
「ブランカ……」
思い出すのは半年前に共に一夜を過ごしたあの光景だった。幾度も思い返し、そして届いた手紙を擦り切れるまで読み返して彼女への想いを募らせた。そして半年かけて導き出した答えがある。
ブランカにはあった時に直接相談しようと思い、まだ手紙では触れていない。今夜の晩餐会には彼女も出席するので、後に時間を作って直接話をしようと考えていた。半年間焦がれた相手にもうすぐ会えると思うと、時間の流れがやけに遅く感じた。
侍官が晩餐の時刻が来たと知らせに来た。既に竜騎士礼装に着替えていたエルフレートは、その侍官の案内の元、他の同行者たちと共に晩餐会場へ向かった。
「よお、来たの」
「国主会議の前の忙しい時期にお招き、ありがとうございます」
会場にほど近い控えの間で国主が一同をにこやかに出迎える。気さくな人柄なのは分かっているが、それでも相手に敬意を表して深々と頭を下げた。
「皆、揃っておる。我らも参ろうか」
国主直々の案内で通されたのは国賓を歓迎する時に使う晩餐会場。招待客は既に全員揃っており、国主がと共に一同が入室すると、彼等は起立して彼等を迎えた。
「随分、大掛かりだな」
礼装を着用して正解だったと思うと同時に、ここまでするのは何か裏があるのだろうかと警戒する。当然のことながら客であるエルフレートらは国主に近い席が用意されており、ざっと会場を見渡すと、末席にブランカの姿がある。
離れているので会話ができないのは残念だが、半年ぶりにその姿を認めて安堵する。それは彼女も同じ様で、目が合うと少しだけ表情が綻んでいた。
「新たに育まれたタランテラとの絆に乾杯」
エルフレートの杞憂とは裏腹に晩餐会は終始和やかだった。近隣の席にいる国主やその家族と談笑し、気付けば終わりを迎えていた。国主にもてなしを感謝し、御前を辞してブランカと落ち合おうと思っていたのだが、呼び止められてしまった。
「この後、少し飲まんかね?」
国主からの誘いを断れるはずもなく、エルフレートは承諾して促されるまま国主の私的な部屋へと案内される。元よりそのつもりだったらしく、既に酒肴の準備が整えられていた。
「私的にもてなすつもりだったが、思った以上に大掛かりとなって済まなかったの」
「いえ、驚きましたが、何かありましたか?」
「そなたの方が良く知っておろう?」
国主の口ぶりから既に2人が結婚の意志を固めていることが広まっていることに気付く。
「ブランカとの婚姻ですか?」
「そうじゃ。外相が反対しているのは聞いておろう? あれが不満を漏らしてしまったものじゃから、あっという間に広まってしまった。もちろん、あの娘に反感を抱く者達の耳にも入っておる。
そなた達の思惑とは異なり、あの娘の提督位をどうするかで勝手に議論が始まってしまっておる。まだ危害が及ぶと決まった訳ではないが、安全を考慮してそなたを公式にもてなす事に決めたんじゃ」
「そうでしたか……ご迷惑をおかけしました」
「いや、そなたが謝ることではあるまい。慎重に事を進めるつもりだったのは聞いておる。逆にその思惑をこちらが壊してしまった事を謝らねばならない。好きあった者同士を祝福してやらねばならんのに、難儀な事じゃ」
国主は顔を顰めると、杯の中身を飲み干した。
「……一応、考えていることはあります。まだ、彼女と相談していないのでここでは話せないのですが……」
「そうかね? では、話がまとまったらまた聞かせてもらおうかの」
「はい」
エルフレートが承諾すると、忙しいらしい国主は席を立つ。そして部屋に戻るように言いおいて、部屋から出て行った。
エルフレートもその姿を見送ると、侍官の案内で部屋に戻るが、無人のはずの部屋の中から灯りが漏れている。そして中からは良く知る人の気配を感じる。その場で侍官に朝まで人払いを頼み、中に入ると再会を強く願っていた女性の姿があった。相変わらず男前ないでたちをしているが……。
「ブランカ!」
「エルフレート!」
半年ぶりに再会した恋人達はしっかりと抱き合い、唇を重ねた。
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