357 / 435
第2章 タランテラの悪夢
203 動きだした時間5
しおりを挟む
「私も同行させてください」
そう無理を言ってフォルビアに来たエルフレートだったが、エヴィルの国主が来てすぐにベルク糾弾の会議が始まってしまい彼の個人的な用件は果たせずにいた。それでも護衛という名目で部屋の隅に控えて立っていた。
会議の中で明るみになっていくベルクを筆頭にしたカルネイロ商会の行状に怒りが沸々と沸き起こってくる。それは護衛として立っている他の竜騎士達も同様の様で、怒りを堪えているのか顔を顰めていた。
「それにしてもきりがないの」
ダーバの隠居が漏らした本音に誰もがうなずいた。そして一先ず全ての資格をはく奪してから、十分時間をかけてその罪状を明るみにすることで意見が一致した。
「エルフレート卿」
眠ったままのベルクを正神殿に連れて来るまで休憩となり、エヴィルの国主が声をかけて来る。エルフレートは恐縮して頭を下げた。
「お久しぶりでございます。その節はお世話になりました」
「元気そうじゃの」
「はい」
救出してもらっただけでなくタランテラへの帰還にも尽力してもらった恩人相手に頭が上がらない。感謝の気持ちを伝えたいのだが、なんだか緊張して言葉が出てこなかった。そこへエドワルドが声をかけて来る。
「エルフレート、顏を上げろ。陛下が困っておられる」
肩を叩かれ、エルフレートが顔を上げると、エドワルドはエヴィルの国主に向き直った。
「先ほどは簡単な挨拶で失礼しました」
「いや、こちらこそお待たせして申し訳なかった。だが、先程も報告した通り海賊団は壊滅したので安心してほしい」
「ありがとうございます」
エドワルドにしてみれば兄の敵を取ってもらったようなものだろう。
「ふむ、それで船団が出払っているのだが、戻り次第お預かりしている貴国の兵を送ろうかと思っている。皆、回復してきておるし、長旅にももう耐えられるだろうと医師の見立てだ」
「そうですか、ありがとうございます」
エヴィルに置いてきた仲間の事は気がかりだったので、国主の言葉にほっと胸をなで下ろす。それはエドワルドも同様のようだ。今後も継続して治療が必要になるが、それでも故郷に戻れば回復が早まるかもしれない。
「お、そうそう、忘れるところだった」
そう言って国主は懐から一通の手紙を取り出し、エルフレートに差し出す。
「ブランカからじゃ」
ワールウェイド騎士団長を拝命した後、忙しい合間を縫って彼女に近況を伝えるのも兼ねて令状を送ったのは秋の終わりだった。思いがけない所からきた返事に驚いたエルフレートはぎこちなくそれを受け取る。その様子にエドワルドは冷やかすような視線を送っているのだが、当の本人は気付いていない。
「か、彼女は?」
「元気にしておる。今回の討伐も先頭に立って船団を率い、見事その結果を残した。そろそろ帰国する頃合いだろう」
「そうですか」
エヴィルが海賊討伐に乗り出したと聞き、ブランカの性格なら先頭に立つだろうとは思っていた。それでも無事と聞いてほっと安堵の息を吐く。
「まだしばらくこちらにお世話になるからの。返事があれば預かろう」
「ありがとうございます」
何だか頭を下げてばかりだが、国主は笑って応じていた。
「では、少し休んでくるか。首座殿が来ておるからの。ちょっと楽しみじゃ」
ミハイルと一緒にタランテラ入りしたダーバの隠居やガウラの王弟達が、ミハイルが持って来たブレシッド産のワインで飲み明かしたと聞いて内心羨ましかったのだろう。エヴィルの国主はそうおどけて応えると、軽い足取りで部屋を出て行った。
「姫提督とうまくいっているみたいだな」
思わぬ問いかけにエルフレートは慌てる。実際にまだそんな仲ではない。
「お、恩人です」
「そうなのか?」
以外そうな反応をしているが、その目を見ればからかう気満々である。エルフレートは身の危険を感じて思わず逃げ腰になっていた。
「エド」
現れた救世主はエドワルドの妻フレアだった。シュザンナやアリシア、マリーリアと話をしていたのだが一段落したらしい。後ろには彼女達もいる。
「話は終わったのか?」
「ええ。シュザンナ様がエルヴィンに祝福して下さるそうです」
先ほどまでエルフレートをからかう気満々だったエドワルドだが、嬉しそうに報告するフレアの姿を口元に笑みを浮かべて眺めている。その穏やかな表情は久しく見ることのなかったのだが、本当の幸せを得たおかげだろう。
「そうか」
「後で時間がとれるかどうか分からないから、今のうちにと仰っていただいているのですが、エドも立ち会いますか?」
「もちろん」
妻の提案にエドワルドはとろけるような笑みを浮かべて応じている。「ああ、これで追及されずに済む」とエルフレートは安堵するが、彼はチラリと視線を向けてくる。「後で聞かせてもらうぞ」とその目は言っていた。
「では、行こうか」
固まったエルフレートを残し、彼は妻を促《うなが》して他の女性陣と共に部屋を出て行った。
ベルクの糾弾も終わり、城で私的な晩餐会が開かれることになった。無礼講の席だから出席するよう言われたのだが、絶対に話を蒸し返されると危惧し、あまり長く留守に出来ないからと言い訳してワールウェイドの城に帰ってきた。
残していた仕事をするからと言って執務室に籠り、そこでようやくブランカからの手紙を開いた。出撃前に書かれたらしいその手紙には彼女らしい几帳面な字が並んでいる。エルフレートの体を気遣う内容に始まり、冬の間の海賊討伐の準備の様子などが書かれていた。
「相変わらずだな」
短い付き合いだったが、彼女の人となりは良く理解しているつもりだ。例え、帰国するまでは相手が男だと思い込んでいたとしてもだ。エルフレートは仕事そっちのけで友人への手紙を書き上げた。
「エルフレート卿、皇都よりアルメリア姫様とブランドル公ご夫妻がお見えになられました」
「は?」
手紙を書き上げた頃には深夜になっていた。そこへ侍官に客の来訪を告げられて驚く。慌てて出向くと、そこには本当に喜色満面のアルメリアと彼の両親がいた。
「おや、エルフレート。あなた、フォルビアに行ってきたのでしょう? どんな様子だった?」
挨拶そっちのけで母親が尋ねて来る。
「ええ、そうですけど、こちらにお見えになるのはサントリナ公ご夫妻だったのでは?」
「彼等は先にフォルビアに向かわれた。我々は彼の補佐だ。後、エヴィルの代表の方にお会いしたい。どなたがお見えになっている?」
今度は父親が矢次早に質問してくる。ともかく落ち着いて話をしようと応接間に場所を移し、使いのルークが皇都に出立した後の出来事をかいつまんで説明していく。
「そう、無事に終わったのね、良かったわ」
ベルクの糾弾が終わり、一番安堵していたのはアルメリアだろう。彼等はワールウェイド城で一泊し、明朝フォルビアに向かう予定らしい。
「そうだわ、あなたも来てちょうだい」
「え? 私は戻って来たばかりで……」
確かに、手紙を託けに一度戻らねばならない。婚礼の折に行けば主賓のエドワルドは身動きが取れなくなるから変な追及はされないだろうと思っていた。しかし、復興の為の会議は数日続く予定なので、そのままあちらに居れば合間の時間を使ってブランカとの仲を追及してくるに違いない。多分、ただの友人と言っても信じてくれないだろう。
「関係ないわ。エヴィルの陛下にお礼を申し上げたいからあなたも一緒の方がいいのよ」
言い出したら母親は聞く耳を持たない。結局、エルフレートは皇都から来た一行の案内役として逃げ出してきたばかりのフォルビアに戻る羽目になってしまった。
そう無理を言ってフォルビアに来たエルフレートだったが、エヴィルの国主が来てすぐにベルク糾弾の会議が始まってしまい彼の個人的な用件は果たせずにいた。それでも護衛という名目で部屋の隅に控えて立っていた。
会議の中で明るみになっていくベルクを筆頭にしたカルネイロ商会の行状に怒りが沸々と沸き起こってくる。それは護衛として立っている他の竜騎士達も同様の様で、怒りを堪えているのか顔を顰めていた。
「それにしてもきりがないの」
ダーバの隠居が漏らした本音に誰もがうなずいた。そして一先ず全ての資格をはく奪してから、十分時間をかけてその罪状を明るみにすることで意見が一致した。
「エルフレート卿」
眠ったままのベルクを正神殿に連れて来るまで休憩となり、エヴィルの国主が声をかけて来る。エルフレートは恐縮して頭を下げた。
「お久しぶりでございます。その節はお世話になりました」
「元気そうじゃの」
「はい」
救出してもらっただけでなくタランテラへの帰還にも尽力してもらった恩人相手に頭が上がらない。感謝の気持ちを伝えたいのだが、なんだか緊張して言葉が出てこなかった。そこへエドワルドが声をかけて来る。
「エルフレート、顏を上げろ。陛下が困っておられる」
肩を叩かれ、エルフレートが顔を上げると、エドワルドはエヴィルの国主に向き直った。
「先ほどは簡単な挨拶で失礼しました」
「いや、こちらこそお待たせして申し訳なかった。だが、先程も報告した通り海賊団は壊滅したので安心してほしい」
「ありがとうございます」
エドワルドにしてみれば兄の敵を取ってもらったようなものだろう。
「ふむ、それで船団が出払っているのだが、戻り次第お預かりしている貴国の兵を送ろうかと思っている。皆、回復してきておるし、長旅にももう耐えられるだろうと医師の見立てだ」
「そうですか、ありがとうございます」
エヴィルに置いてきた仲間の事は気がかりだったので、国主の言葉にほっと胸をなで下ろす。それはエドワルドも同様のようだ。今後も継続して治療が必要になるが、それでも故郷に戻れば回復が早まるかもしれない。
「お、そうそう、忘れるところだった」
そう言って国主は懐から一通の手紙を取り出し、エルフレートに差し出す。
「ブランカからじゃ」
ワールウェイド騎士団長を拝命した後、忙しい合間を縫って彼女に近況を伝えるのも兼ねて令状を送ったのは秋の終わりだった。思いがけない所からきた返事に驚いたエルフレートはぎこちなくそれを受け取る。その様子にエドワルドは冷やかすような視線を送っているのだが、当の本人は気付いていない。
「か、彼女は?」
「元気にしておる。今回の討伐も先頭に立って船団を率い、見事その結果を残した。そろそろ帰国する頃合いだろう」
「そうですか」
エヴィルが海賊討伐に乗り出したと聞き、ブランカの性格なら先頭に立つだろうとは思っていた。それでも無事と聞いてほっと安堵の息を吐く。
「まだしばらくこちらにお世話になるからの。返事があれば預かろう」
「ありがとうございます」
何だか頭を下げてばかりだが、国主は笑って応じていた。
「では、少し休んでくるか。首座殿が来ておるからの。ちょっと楽しみじゃ」
ミハイルと一緒にタランテラ入りしたダーバの隠居やガウラの王弟達が、ミハイルが持って来たブレシッド産のワインで飲み明かしたと聞いて内心羨ましかったのだろう。エヴィルの国主はそうおどけて応えると、軽い足取りで部屋を出て行った。
「姫提督とうまくいっているみたいだな」
思わぬ問いかけにエルフレートは慌てる。実際にまだそんな仲ではない。
「お、恩人です」
「そうなのか?」
以外そうな反応をしているが、その目を見ればからかう気満々である。エルフレートは身の危険を感じて思わず逃げ腰になっていた。
「エド」
現れた救世主はエドワルドの妻フレアだった。シュザンナやアリシア、マリーリアと話をしていたのだが一段落したらしい。後ろには彼女達もいる。
「話は終わったのか?」
「ええ。シュザンナ様がエルヴィンに祝福して下さるそうです」
先ほどまでエルフレートをからかう気満々だったエドワルドだが、嬉しそうに報告するフレアの姿を口元に笑みを浮かべて眺めている。その穏やかな表情は久しく見ることのなかったのだが、本当の幸せを得たおかげだろう。
「そうか」
「後で時間がとれるかどうか分からないから、今のうちにと仰っていただいているのですが、エドも立ち会いますか?」
「もちろん」
妻の提案にエドワルドはとろけるような笑みを浮かべて応じている。「ああ、これで追及されずに済む」とエルフレートは安堵するが、彼はチラリと視線を向けてくる。「後で聞かせてもらうぞ」とその目は言っていた。
「では、行こうか」
固まったエルフレートを残し、彼は妻を促《うなが》して他の女性陣と共に部屋を出て行った。
ベルクの糾弾も終わり、城で私的な晩餐会が開かれることになった。無礼講の席だから出席するよう言われたのだが、絶対に話を蒸し返されると危惧し、あまり長く留守に出来ないからと言い訳してワールウェイドの城に帰ってきた。
残していた仕事をするからと言って執務室に籠り、そこでようやくブランカからの手紙を開いた。出撃前に書かれたらしいその手紙には彼女らしい几帳面な字が並んでいる。エルフレートの体を気遣う内容に始まり、冬の間の海賊討伐の準備の様子などが書かれていた。
「相変わらずだな」
短い付き合いだったが、彼女の人となりは良く理解しているつもりだ。例え、帰国するまでは相手が男だと思い込んでいたとしてもだ。エルフレートは仕事そっちのけで友人への手紙を書き上げた。
「エルフレート卿、皇都よりアルメリア姫様とブランドル公ご夫妻がお見えになられました」
「は?」
手紙を書き上げた頃には深夜になっていた。そこへ侍官に客の来訪を告げられて驚く。慌てて出向くと、そこには本当に喜色満面のアルメリアと彼の両親がいた。
「おや、エルフレート。あなた、フォルビアに行ってきたのでしょう? どんな様子だった?」
挨拶そっちのけで母親が尋ねて来る。
「ええ、そうですけど、こちらにお見えになるのはサントリナ公ご夫妻だったのでは?」
「彼等は先にフォルビアに向かわれた。我々は彼の補佐だ。後、エヴィルの代表の方にお会いしたい。どなたがお見えになっている?」
今度は父親が矢次早に質問してくる。ともかく落ち着いて話をしようと応接間に場所を移し、使いのルークが皇都に出立した後の出来事をかいつまんで説明していく。
「そう、無事に終わったのね、良かったわ」
ベルクの糾弾が終わり、一番安堵していたのはアルメリアだろう。彼等はワールウェイド城で一泊し、明朝フォルビアに向かう予定らしい。
「そうだわ、あなたも来てちょうだい」
「え? 私は戻って来たばかりで……」
確かに、手紙を託けに一度戻らねばならない。婚礼の折に行けば主賓のエドワルドは身動きが取れなくなるから変な追及はされないだろうと思っていた。しかし、復興の為の会議は数日続く予定なので、そのままあちらに居れば合間の時間を使ってブランカとの仲を追及してくるに違いない。多分、ただの友人と言っても信じてくれないだろう。
「関係ないわ。エヴィルの陛下にお礼を申し上げたいからあなたも一緒の方がいいのよ」
言い出したら母親は聞く耳を持たない。結局、エルフレートは皇都から来た一行の案内役として逃げ出してきたばかりのフォルビアに戻る羽目になってしまった。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
果てなき輪舞曲を死神と
杏仁霜
ホラー
真夜中の鐘が鳴る。
そしてまた俺は殺される。
学者見習いカシアンが迷い込んだ、呪われた館。そこでは、とある一日が繰り返されていた…。
穏やかな一日が、真夜中の鐘で一変する。
繰り返される輪舞曲のように、俺はまた死神の手に掛かる…! 謎を解明し、俺は帰ることができるのか?
一日三回、最終話まで更新させて頂きます。
一応残虐表現ありなので、R15指定にさせてもらいました。メインは謎解きなのですが…。
初めてホラーに挑戦します。新境地に挑戦ですのでよろしければ、感想などいただけるとこの上なく有り難いです( ^ω^ )
最終的に三部作で提供するつもりになっております。よろしくお願いします!
あと、メインで長編のファンタジーも書かせてもらっています。できましたらそちらもよろしくお願いいたします。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
なないろトイロ ~シェアハウス赤菜の日常~
小海音かなた
恋愛
ある日、同居していた姉から恋人と二人で暮らしたいから引っ越してほしいと告げられ、紗倉華鈴は新しい家を探すことになった。
恋人の塚森一緑にグチをこぼすと、一緑はある提案をした。それは、一緑が住むシェアハウス『AKANA』で同居しないかという内容だった。しかし、同居しているのはセクハラ上等の大家や女性恐怖症の小説家で――?!
七人の個性豊かな住人たちとの賑やかな日々が、幕を開ける。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
黎明の天(そら)に、永遠を誓う
冴月希衣@商業BL販売中
恋愛
これは誓約の証。虹色の聖水に誓うは、ただひとつの想い。揺るぎない意志とともに永久(とわ)に捧げし、その身の代償は――。
シュギルとルリーシェ。
創造神を崇め、竜神にひれ伏す古(いにしえ)の時代。黎明の天(そら)に煌めく暁月(あかときづき)に照らされ、ふたりは出逢う。
国の英雄と、生贄の少女。相容れぬ運命を縒り合わせるのは、ただひとつの愛のみ。
素敵な表紙は南城千架様作画です。
◆本文、画像の無断転載禁止◆
No reproduction or republication without written permission.
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
子孫繁栄なんて知らないわ! ~悪役令嬢として生まれた私は、婚約者を自分好みの男の娘にして可愛がる~
矢立まほろ
恋愛
≪第13回恋愛小説大賞応募中です! 応援よろしくお願いいたします!≫
私は田舎の領地を治める貴族の令嬢、ユフィーリア・アンベリー。
女の子が大好きなのに、突然婚約させられてしまったわ。婚約破棄してやろうといざ赴くと、そこにいたのは目を疑うほど可愛らしい男の娘、フェロだった。
そこで私は決心した。
「どうせいつかは結婚しなければならないのなら、このフェロを私好みの女の子にすればいいんだわ!」
大急ぎで婚約破棄を破棄!
かくして始まった、私と彼との新生活。
けれど新しい学校は家の位で差別される階級社会。田舎出身の私の地位なんて無いに等しく、同じく地位の低いフェロと共に迫害される日々が待っていた……なんてこともあるけれど、私としてはどうでもいいや。それよりも、フェロを立派な女の子に絶対にしてみせるんだから!
新しい学校、新しい友達。更には地位も容姿も兼ね備えたクラスメイトのイケメンのせいで学園中の生徒に妬まれて――私の生活はどうなっていくの?
※この作品は男性も女性も楽しめるように作られています。
幼女からスタートした侯爵令嬢は騎士団参謀に溺愛される~神獣は私を選んだようです~
桜もふ
恋愛
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、何をするにも平手打ちやムチ打ち、物を投げつけられる暴力・暴言の【虐待】だ。衣服も与えて貰えず、食事は食べ残しの少ないスープと一欠片のパンだけだった。私の味方はお兄様の従魔であった女神様の眷属の【マロン】だけだが、そのマロンは私の従魔に。
そして5歳になり、スキル鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は王宮の広間で大勢の貴族連中に笑われ罵倒の嵐の中、男爵家の叔父夫婦に【侯爵家】を乗っ取られ私は、縁切りされ平民へと堕とされた。
頭空っぽアホ第2王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇り【賢者】【草集め】【特殊想像生成】のスキルを使い国境を目指すが、ある日たどり着いた街で、優しい人達に出会い。ギルマスの養女になり、私が3人組に誘拐された時に神獣のスオウに再開することに! そして、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります!
エメルロ一族には重大な秘密があり……。
そして、隣国の騎士団参謀(元ローバル国の第1王子)との甘々な恋愛は至福のひとときなのです。ギルマス(パパ)に邪魔されながら楽しい日々を過ごします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる