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24.溢れ出した想い(2)*
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「んんっ……」
口の中でピチャピチャと舌の絡み合う音が響き、全身がゾクゾクして、心地良さが下腹部にじんわりと広がる。
キスしただけで、こんなにも身体が熱く火照るなんて……。
透也の指先が腹部を伝い、熱く疼き始めた場所を目指す。ショーツの上に辿り着くと、さっきから熱を帯びた入り口へと手を伸ばした。敏感になった秘所は、少し触れただけでも頭の中で火花が散りそうになる。このままでは自分を制御できなくなってしまいそう。
「いやぁっ……」
綾芽は恐怖を感じ、透也の手を掴んで動きを制止する。
汚れている部分を弄られる恥ずかしさと、憧れの人に敏感な場所を触れられることへの羞恥心が、綾芽の心を思い留まらせた。
「わざと煽っているのか? 男は嫌がられると、ますます襲いたくなる。素直になって綾芽のすべてを見せてくれないか」
「だって……」
「いい子だから」
透也の指先はショーツの上から執拗に隘路を撫で、疼き出す箇所へ近付こうとする。どうしようもなく下腹部が痺れ、堪らず両手を伸ばし透也に抱き付いた。
「とっ、透也様、やっぱりだめっ!」
綾芽はやめて欲しくて何度も頭を振った。透也がため息交じりの長い息を吐き、綾芽を抱く力を緩める。
「なぜ綾芽は、混乱すると様を付けたがる?」
「だって……緊張して……」
「こんな時は、透也と呼ぶものだ。分かった……上手に呼べるまで、体に覚えてもらおうか」
「お、覚える……?」
「綾芽は俺の妻になるんだ。妻の仕事を覚えてもらわないとね」
透也は手を伸ばすと、ショーツの上からゆっくりと全体を撫で始めた。
「いやぁっ……くすぐったい……」
「目を閉じて俺の言葉だけに耳を傾けて。もうすぐ綾芽のここが、咲きこぼれるように開いていくから」
心地の良い低音ボイスで、頭の芯に卑猥な言葉を囁いた。透也の指先は綾芽を操るように、一番敏感な場所にだけ何度も押し上げるような動きを加え、時には震わせて刺激を与える。
次第にショーツが湿り出すのを感じた。全身が震え、昇りつめた蜜壺が綾芽の意思に関係なく、勝手にうねり出す。
「もう濡れ始めた。もっと激しいのが欲しくなっただろう?」
「そんな……欲しくな……」
「これでもか?」
ショーツの脇から指先を滑り込ませ、蕩けだして溢れる蜜壺へ差し込まれた。クチュンと音を立て、指先が沼の中へ沈んでいく。
「あぁっ……やぁっ……」
ほんの少し指先を入れただけなのに、狂おしい感覚が全身を襲う。わずかな抽挿で、目を閉じた綾芽の視界に火花が散った。
「こんなのだめぇっ!」
「やっと綾芽の花が開き始めた。まだまだ、これぐらいで音を上げるな」
透也は指先を三本にして綾芽の濡れそぼった秘唇を押し広げた。
「はぁぁっ……」
膣壁に圧迫感を感じ、先ほどよりも窮屈さを伴うが、溢れ出す愛液に、すぐにスムーズな抽送へと変化していく。すぐにグチャングチャンと淫水が激しい音を立て、綾芽の興奮を伝えた。
「あぁんっ……透也さぁんっ。もう、おかしくなって……はあぁぁんっ!」
透也の指先を咥えたまま、全身が痙攣を起こしたように波打つ。腰を浮かし、突っ張るように太腿を震わせた。綾芽はあまりの恍惚感に、意識を手放しそうになる。
そのまま全身の力が抜けて、顔をのけぞらせると、蜜口は指先を咥えたまま何度も収縮を繰り返した。
「その表情、凄くそそられるな。早くこの熱いぬかるみを俺ので満たしたい。綾芽は、どうして欲しい?」
「私も……」
綾芽は愉悦を滲ませながら、素直に口を開いた。
「聞こえないよ。教えられないのなら、やめてしまおうか?」
恥ずかしさより、この湧き上がる疼きを収めて欲しい気持ちが勝ってしまう。
「……入れて……欲しいです……」
ためらいがちに言葉にすると、透也は待っていたかのように、綾芽の体に乗り上げた。硬く尖らせた男根を綾芽の腿の辺りに沿わせ、腰を近寄せる。
「綾芽、やっとこの中を満たすことができる」
透也の硬い剛直が綾芽の柔襞を押し分け、ぐいぐいと捩じり込ませていく。蕩かされた花芯は、初めてとは思えないほどすんなりと受け入れた。それでも指とはまるで違う太さに、押し広げる窮屈な感覚と、まだ慣れない違和感に綾芽は眉を顰める。苦しい感覚にくぐもった声が漏れた。
「どうした? 痛いのか?」
動きを止め、煽るような言葉とは裏腹に、こちらの様子を心配し気遣ってくれた。
「いえ……大丈夫です。まだ慣れないだけで……」
「綾芽、口を開けてごらん」
下半身はしっかりと繋がったまま、唇をそっと広げると、いきなり透也の舌先が差し込まれた。口中と蜜壺を同時に責め、滑らかなピストンを繰り返す。
「んぐっ……ふあぁっ」
窮屈だった箇所は徐々に蕩け出し、下半身が砕けそうになる感覚が何度も襲う。透也が律動する度に綾芽の秘唇は窄み、幾度も叫び出しそうになった。
「いいよ。綾芽」
荒々しく息を吐きながら、綾芽の奥を何度も穿つ。時には浅く、時には深く、ゆっくり沈み込ませながら、隘路を擦りたてる。
「んんっ、あぁぁっん!」
激しく叫び声を上げた綾芽へ最後のとどめを刺すように、透也は腰を強く押しつけた。
「綾芽……もう限界だ……」
透也は綾芽に上半身を重ね、力を漲らせた。挿入した中に、ドクドクと温かいものが広がっていく。透也は荒い息を吐きながら、満足そうに綾芽の肩へ沈み込んだ。綾芽は重ねられた彼の重さに甘い心地良さを感じ、意識をさまよわせた。
口の中でピチャピチャと舌の絡み合う音が響き、全身がゾクゾクして、心地良さが下腹部にじんわりと広がる。
キスしただけで、こんなにも身体が熱く火照るなんて……。
透也の指先が腹部を伝い、熱く疼き始めた場所を目指す。ショーツの上に辿り着くと、さっきから熱を帯びた入り口へと手を伸ばした。敏感になった秘所は、少し触れただけでも頭の中で火花が散りそうになる。このままでは自分を制御できなくなってしまいそう。
「いやぁっ……」
綾芽は恐怖を感じ、透也の手を掴んで動きを制止する。
汚れている部分を弄られる恥ずかしさと、憧れの人に敏感な場所を触れられることへの羞恥心が、綾芽の心を思い留まらせた。
「わざと煽っているのか? 男は嫌がられると、ますます襲いたくなる。素直になって綾芽のすべてを見せてくれないか」
「だって……」
「いい子だから」
透也の指先はショーツの上から執拗に隘路を撫で、疼き出す箇所へ近付こうとする。どうしようもなく下腹部が痺れ、堪らず両手を伸ばし透也に抱き付いた。
「とっ、透也様、やっぱりだめっ!」
綾芽はやめて欲しくて何度も頭を振った。透也がため息交じりの長い息を吐き、綾芽を抱く力を緩める。
「なぜ綾芽は、混乱すると様を付けたがる?」
「だって……緊張して……」
「こんな時は、透也と呼ぶものだ。分かった……上手に呼べるまで、体に覚えてもらおうか」
「お、覚える……?」
「綾芽は俺の妻になるんだ。妻の仕事を覚えてもらわないとね」
透也は手を伸ばすと、ショーツの上からゆっくりと全体を撫で始めた。
「いやぁっ……くすぐったい……」
「目を閉じて俺の言葉だけに耳を傾けて。もうすぐ綾芽のここが、咲きこぼれるように開いていくから」
心地の良い低音ボイスで、頭の芯に卑猥な言葉を囁いた。透也の指先は綾芽を操るように、一番敏感な場所にだけ何度も押し上げるような動きを加え、時には震わせて刺激を与える。
次第にショーツが湿り出すのを感じた。全身が震え、昇りつめた蜜壺が綾芽の意思に関係なく、勝手にうねり出す。
「もう濡れ始めた。もっと激しいのが欲しくなっただろう?」
「そんな……欲しくな……」
「これでもか?」
ショーツの脇から指先を滑り込ませ、蕩けだして溢れる蜜壺へ差し込まれた。クチュンと音を立て、指先が沼の中へ沈んでいく。
「あぁっ……やぁっ……」
ほんの少し指先を入れただけなのに、狂おしい感覚が全身を襲う。わずかな抽挿で、目を閉じた綾芽の視界に火花が散った。
「こんなのだめぇっ!」
「やっと綾芽の花が開き始めた。まだまだ、これぐらいで音を上げるな」
透也は指先を三本にして綾芽の濡れそぼった秘唇を押し広げた。
「はぁぁっ……」
膣壁に圧迫感を感じ、先ほどよりも窮屈さを伴うが、溢れ出す愛液に、すぐにスムーズな抽送へと変化していく。すぐにグチャングチャンと淫水が激しい音を立て、綾芽の興奮を伝えた。
「あぁんっ……透也さぁんっ。もう、おかしくなって……はあぁぁんっ!」
透也の指先を咥えたまま、全身が痙攣を起こしたように波打つ。腰を浮かし、突っ張るように太腿を震わせた。綾芽はあまりの恍惚感に、意識を手放しそうになる。
そのまま全身の力が抜けて、顔をのけぞらせると、蜜口は指先を咥えたまま何度も収縮を繰り返した。
「その表情、凄くそそられるな。早くこの熱いぬかるみを俺ので満たしたい。綾芽は、どうして欲しい?」
「私も……」
綾芽は愉悦を滲ませながら、素直に口を開いた。
「聞こえないよ。教えられないのなら、やめてしまおうか?」
恥ずかしさより、この湧き上がる疼きを収めて欲しい気持ちが勝ってしまう。
「……入れて……欲しいです……」
ためらいがちに言葉にすると、透也は待っていたかのように、綾芽の体に乗り上げた。硬く尖らせた男根を綾芽の腿の辺りに沿わせ、腰を近寄せる。
「綾芽、やっとこの中を満たすことができる」
透也の硬い剛直が綾芽の柔襞を押し分け、ぐいぐいと捩じり込ませていく。蕩かされた花芯は、初めてとは思えないほどすんなりと受け入れた。それでも指とはまるで違う太さに、押し広げる窮屈な感覚と、まだ慣れない違和感に綾芽は眉を顰める。苦しい感覚にくぐもった声が漏れた。
「どうした? 痛いのか?」
動きを止め、煽るような言葉とは裏腹に、こちらの様子を心配し気遣ってくれた。
「いえ……大丈夫です。まだ慣れないだけで……」
「綾芽、口を開けてごらん」
下半身はしっかりと繋がったまま、唇をそっと広げると、いきなり透也の舌先が差し込まれた。口中と蜜壺を同時に責め、滑らかなピストンを繰り返す。
「んぐっ……ふあぁっ」
窮屈だった箇所は徐々に蕩け出し、下半身が砕けそうになる感覚が何度も襲う。透也が律動する度に綾芽の秘唇は窄み、幾度も叫び出しそうになった。
「いいよ。綾芽」
荒々しく息を吐きながら、綾芽の奥を何度も穿つ。時には浅く、時には深く、ゆっくり沈み込ませながら、隘路を擦りたてる。
「んんっ、あぁぁっん!」
激しく叫び声を上げた綾芽へ最後のとどめを刺すように、透也は腰を強く押しつけた。
「綾芽……もう限界だ……」
透也は綾芽に上半身を重ね、力を漲らせた。挿入した中に、ドクドクと温かいものが広がっていく。透也は荒い息を吐きながら、満足そうに綾芽の肩へ沈み込んだ。綾芽は重ねられた彼の重さに甘い心地良さを感じ、意識をさまよわせた。
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