72 / 76
71話 約束の時
しおりを挟む
ブラッドイーグルは、ゆっくりと空を旋回して、なかなか降りてこなかった。
やはり、僕やリーザがいるために、警戒されているのだろうか……?
だとしても、ブラッドイーグルの降下に対処するためには、これ以上ラナから離れることはできない。
ブラッドイーグルの降下速度は特別に速いわけではなく、他の大型の鳥と大差はないと聞いている。
だからといって、その速度を前提として限界まで離れれば、ブラッドイーグルの降下が想定より速かった場合に対処できない。
ラナの安全を確保するためには、ある程度の余裕が必要だった。
ラナは、不安感のためなのだろう、何度も周囲を見回したり、振り返って僕達の方を見た。
「もう、ラナったら……ブラッドイーグルが警戒するじゃない……」
リーザが、呆れたように呟く。
しかし、リーザも不安そうな顔をしている。
傍に姿を消したレイリスがいるとはいえ、ラナを危険に晒していることには違いないのだ。
ラナ自身が不安になるのは当然だし、彼女を見ている僕達も不安だった。
手でもつなげれば安心できるのかもしれないが、姿を消したレイリスには、通常であれば触れることはできない。
補助魔法を使えば触れることは可能だが、そんなことをすれば、レイリスの魔法に干渉することになる。
いかにレイリスであっても、その状態で魔法を維持することはできないだろう。
そのため、ラナは実質的に、1人で放り出されたような状態だった。
ブラッドイーグルは、いつまでもゆっくりと旋回していて、こちらを嘲笑っているようにすら感じられた。
もし、このまま降下しなければ、僕達は手出しできないまま引き上げることになる。
そうなれば、明日以降も同じことを繰り返すしかないだろう。
明日も囮になれ、などと言われたら、ラナは耐えられないに違いない。
たとえ、僕の仲間が役立たずだと思われることになったとしても……誰か、赤い髪の者に、囮役を依頼するべきか?
そんなことを考えていると、突然リーザが僕の腕に触れてきた。
どうしたのかと思ってそちらを見ると、リーザは青ざめた顔で言った。
「ねえ、あの鳥……さっきより、大きくなってないかしら?」
そう言われて、改めてブラッドイーグルを見上げる。
赤い鳥は、空で大きな円を描くように滑空しており、特に何かの変化があったようには見えなかった。
距離的に、遠くに行ったり近くに来たりするために、錯覚を起こしているのではないだろうか?
いや……ひょっとしたら!
「ソリアーチェ!」
僕は精霊を呼び出して、補助魔法で加速して走った。
全速力でラナの所へ向かう。
こちらを繰り返し見ていたラナは、僕が動き出したのを見て驚いた様子だった。
彼女は、空を見上げて、ブラッドイーグルが降下を開始していないことを確認している。
だが、おそらく、リーザの言ったことは正しい。
あの赤い鳥は、大きな円を描きながら、時間をかけて少しずつ降下していたのだ。
近づいて目測すると、ブラッドイーグルの高度は、当初の想定よりも大分低くなっていた。
リーザが気付いてくれなければ危ういところだったが、この距離ならば間に合うはずである。
無論、僕の動きを察知したブラッドイーグルが降下を中止すれば、仕留めることは不可能だが……ラナを見殺しにはできない。
やはり、囮については、防御魔法が使える者に代役を依頼しよう。
そう決めた途端に、ブラッドイーグルが急降下を開始した。
僕は驚いた。
ブラッドイーグルは慎重な鳥であり、危険性のある状況で獲物を狩ろうとする可能性は低いと聞いていたからだ。
しかも、その降下速度は、想定していた上限に近いものだった。
すると、レイリスが姿を現し、ラナの手を引いて、僕に向かって走り出す。
ラナは状況が把握できていない様子だったが、ようやく危険を感じ取ったらしく、ダンデリアを呼び出してレイリスと一緒に走り出した。
これならば、ブラッドイーグルの衝撃波から全員を守り、相手を逃がすことなく仕留められるはずだ。
僕は、リスクを負って姿を現してくれたレイリスに感謝した。
ところが、またしても想定外の事態は起きた。
ブラッドイーグルが、事前に聞いていたよりも遥かに高い位置で翼を広げ、急停止したのだ。
その瞬間は、間に合わないことを悟って、上昇に転じようとしているのだと思った。
しかし、ラナとレイリスの身体が、強風に煽られたように投げ出されたのを見て、誤りを悟る。
僕は障壁を展開し、2人を受け止めた。
だが、衝撃波が巻き起こした突風は、僕まで届いていた。
身体が浮き上がるような感覚に襲われ、視界に空が広がる。
背中から地面に叩きつけられることに備えたが、僕の身体は、何か柔らかいものに受け止められていた。
戸惑う僕の視界の隅に、金色の光が広がっているのが見える。
ブラッドイーグルが、空へ向かって羽ばたこうとしている。
狩りが失敗したことを悟って、逃げようとしているのだろう。
だが、せっかくラナとレイリスが作ってくれたチャンスである。
この機を逃すはずがない。
僕は、急いで立ち上がり、両手を空に向けて突き出した。
広範囲攻撃魔法を放つ。
空に光が広がり、赤い鳥を飲み込んだ。
ブラッドイーグルが消し飛んだのを確認して、先ほど僕が倒れ込んだ場所を見る。
そして、思わず叫んでしまった。
「……ソリアーチェ!?」
そこには、普段は浮いている精霊が、仰向けに寝転がっていた。
僕が声を上げると、ソリアーチェはふわりと浮かび上がり、僕の手を取って握手する。
その顔は、普段と同じ無表情に見えたが……少しだけ俯いて、上目遣いになっているようにも思えた。
精霊は、どんなに宿主に懐いていても、物理的に助けてくれることはない。
敵意を察知する能力のある彼女達は、自らが狙われていることが分かると、何よりも自分の身を守ろうとする。
人に近いサイズの精霊であっても、それは変わらないはずだ。
精霊が身を呈して、宿主のクッションになってくれた話など聞いたことがない。
「ありがとう、ソリアーチェ」
僕が感謝の気持ちを伝えると、ソリアーチェは僕の手を離し、わざわざ回り込んで背中に張り付いてきた。
……照れているのだろうか?
ラナは、安心したためか、異常なほどテンションが上がっている様子だった。
レイリスに抱き付いて、「ありがとな!」などと言いながら、頭を繰り返し撫でている。
乱暴に扱われて、レイリスは顔を顰めているが、黙ってなされるままになっていた。
ハウザーが駆け寄ってくる。
僕達を見て、怪我をした様子がないことを認識したらしく、嬉しそうに1回吠えた。
続いて、リーザが息を切らして駆け寄ってきた。
僕達が無事であることを確認すると、安心した表情になる。
僕が加わった頃から危なっかしくて、ソフィアさんが抜けて……それでも、なんだかんだで良いパーティーになってきた。そう思った。
そして、時が経ち。
僕は約束の時を迎える。
「ルーク、私の元へ来なさい。大精霊の保有者として、共に人々を助け、より良い世の中を作っていきましょう」
エントワリエで話をしてから半年後。
宿に来た聖女様は、僕にそう告げた。
やはり、僕やリーザがいるために、警戒されているのだろうか……?
だとしても、ブラッドイーグルの降下に対処するためには、これ以上ラナから離れることはできない。
ブラッドイーグルの降下速度は特別に速いわけではなく、他の大型の鳥と大差はないと聞いている。
だからといって、その速度を前提として限界まで離れれば、ブラッドイーグルの降下が想定より速かった場合に対処できない。
ラナの安全を確保するためには、ある程度の余裕が必要だった。
ラナは、不安感のためなのだろう、何度も周囲を見回したり、振り返って僕達の方を見た。
「もう、ラナったら……ブラッドイーグルが警戒するじゃない……」
リーザが、呆れたように呟く。
しかし、リーザも不安そうな顔をしている。
傍に姿を消したレイリスがいるとはいえ、ラナを危険に晒していることには違いないのだ。
ラナ自身が不安になるのは当然だし、彼女を見ている僕達も不安だった。
手でもつなげれば安心できるのかもしれないが、姿を消したレイリスには、通常であれば触れることはできない。
補助魔法を使えば触れることは可能だが、そんなことをすれば、レイリスの魔法に干渉することになる。
いかにレイリスであっても、その状態で魔法を維持することはできないだろう。
そのため、ラナは実質的に、1人で放り出されたような状態だった。
ブラッドイーグルは、いつまでもゆっくりと旋回していて、こちらを嘲笑っているようにすら感じられた。
もし、このまま降下しなければ、僕達は手出しできないまま引き上げることになる。
そうなれば、明日以降も同じことを繰り返すしかないだろう。
明日も囮になれ、などと言われたら、ラナは耐えられないに違いない。
たとえ、僕の仲間が役立たずだと思われることになったとしても……誰か、赤い髪の者に、囮役を依頼するべきか?
そんなことを考えていると、突然リーザが僕の腕に触れてきた。
どうしたのかと思ってそちらを見ると、リーザは青ざめた顔で言った。
「ねえ、あの鳥……さっきより、大きくなってないかしら?」
そう言われて、改めてブラッドイーグルを見上げる。
赤い鳥は、空で大きな円を描くように滑空しており、特に何かの変化があったようには見えなかった。
距離的に、遠くに行ったり近くに来たりするために、錯覚を起こしているのではないだろうか?
いや……ひょっとしたら!
「ソリアーチェ!」
僕は精霊を呼び出して、補助魔法で加速して走った。
全速力でラナの所へ向かう。
こちらを繰り返し見ていたラナは、僕が動き出したのを見て驚いた様子だった。
彼女は、空を見上げて、ブラッドイーグルが降下を開始していないことを確認している。
だが、おそらく、リーザの言ったことは正しい。
あの赤い鳥は、大きな円を描きながら、時間をかけて少しずつ降下していたのだ。
近づいて目測すると、ブラッドイーグルの高度は、当初の想定よりも大分低くなっていた。
リーザが気付いてくれなければ危ういところだったが、この距離ならば間に合うはずである。
無論、僕の動きを察知したブラッドイーグルが降下を中止すれば、仕留めることは不可能だが……ラナを見殺しにはできない。
やはり、囮については、防御魔法が使える者に代役を依頼しよう。
そう決めた途端に、ブラッドイーグルが急降下を開始した。
僕は驚いた。
ブラッドイーグルは慎重な鳥であり、危険性のある状況で獲物を狩ろうとする可能性は低いと聞いていたからだ。
しかも、その降下速度は、想定していた上限に近いものだった。
すると、レイリスが姿を現し、ラナの手を引いて、僕に向かって走り出す。
ラナは状況が把握できていない様子だったが、ようやく危険を感じ取ったらしく、ダンデリアを呼び出してレイリスと一緒に走り出した。
これならば、ブラッドイーグルの衝撃波から全員を守り、相手を逃がすことなく仕留められるはずだ。
僕は、リスクを負って姿を現してくれたレイリスに感謝した。
ところが、またしても想定外の事態は起きた。
ブラッドイーグルが、事前に聞いていたよりも遥かに高い位置で翼を広げ、急停止したのだ。
その瞬間は、間に合わないことを悟って、上昇に転じようとしているのだと思った。
しかし、ラナとレイリスの身体が、強風に煽られたように投げ出されたのを見て、誤りを悟る。
僕は障壁を展開し、2人を受け止めた。
だが、衝撃波が巻き起こした突風は、僕まで届いていた。
身体が浮き上がるような感覚に襲われ、視界に空が広がる。
背中から地面に叩きつけられることに備えたが、僕の身体は、何か柔らかいものに受け止められていた。
戸惑う僕の視界の隅に、金色の光が広がっているのが見える。
ブラッドイーグルが、空へ向かって羽ばたこうとしている。
狩りが失敗したことを悟って、逃げようとしているのだろう。
だが、せっかくラナとレイリスが作ってくれたチャンスである。
この機を逃すはずがない。
僕は、急いで立ち上がり、両手を空に向けて突き出した。
広範囲攻撃魔法を放つ。
空に光が広がり、赤い鳥を飲み込んだ。
ブラッドイーグルが消し飛んだのを確認して、先ほど僕が倒れ込んだ場所を見る。
そして、思わず叫んでしまった。
「……ソリアーチェ!?」
そこには、普段は浮いている精霊が、仰向けに寝転がっていた。
僕が声を上げると、ソリアーチェはふわりと浮かび上がり、僕の手を取って握手する。
その顔は、普段と同じ無表情に見えたが……少しだけ俯いて、上目遣いになっているようにも思えた。
精霊は、どんなに宿主に懐いていても、物理的に助けてくれることはない。
敵意を察知する能力のある彼女達は、自らが狙われていることが分かると、何よりも自分の身を守ろうとする。
人に近いサイズの精霊であっても、それは変わらないはずだ。
精霊が身を呈して、宿主のクッションになってくれた話など聞いたことがない。
「ありがとう、ソリアーチェ」
僕が感謝の気持ちを伝えると、ソリアーチェは僕の手を離し、わざわざ回り込んで背中に張り付いてきた。
……照れているのだろうか?
ラナは、安心したためか、異常なほどテンションが上がっている様子だった。
レイリスに抱き付いて、「ありがとな!」などと言いながら、頭を繰り返し撫でている。
乱暴に扱われて、レイリスは顔を顰めているが、黙ってなされるままになっていた。
ハウザーが駆け寄ってくる。
僕達を見て、怪我をした様子がないことを認識したらしく、嬉しそうに1回吠えた。
続いて、リーザが息を切らして駆け寄ってきた。
僕達が無事であることを確認すると、安心した表情になる。
僕が加わった頃から危なっかしくて、ソフィアさんが抜けて……それでも、なんだかんだで良いパーティーになってきた。そう思った。
そして、時が経ち。
僕は約束の時を迎える。
「ルーク、私の元へ来なさい。大精霊の保有者として、共に人々を助け、より良い世の中を作っていきましょう」
エントワリエで話をしてから半年後。
宿に来た聖女様は、僕にそう告げた。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。

【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる