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第111話
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「何ですって!?」
ベルさんは、珍しく傷付いたような顔をした。
そんなベルさんに対して、ミスティは畳みかけるように言った。
「だって、それしか考えられないでしょう? ベルさんは、自分が好意を寄せているティルトが、他の女性のことばかり気にしているから、嫉妬したんでしょう? それで、ティルトのことを殺してしまいたいと、ずっと思っていたんですよね?」
それを聞いて、皆が唖然とした。
ミスティは、とんでもない勘違いをしている。
そのことは、彼女以外の全員にとって明らかなことだった。
しかし、僕はあえて、それを指摘しなかった。
「ミスティ、スピーシアから聞いた話を、全部教えて」
「ちょっと、ティルト!」
話を進めようとする僕に対して、ベルさんが非難の声を上げる。
「ベルさん、少し黙っていてください」
僕が睨み付けながらそう言ったので、ベルさんは黙り込んだ。
もはや、誤魔化せる段階ではないと悟ったようにも見える。
「私が最初に聞いたのは、グレゴリオの話です」
ベルさんが黙ったことを確認してから、ミスティは話し始めた。
「グレゴリオ効果が存在しないとしたら、グレゴリオは、どうして英雄になるほど強かったの?」
「それは、ゲドルド効果のおかげです」
「ゲドルド効果が働いたってことは、誰かがグレゴリオを殺したいほど憎んでいたはずだよね? それは誰だったの?」
「グレゴリオの奥さんです」
「えっ……!? グレゴリオは、奥さんを大事にしていたはずなのに……?」
「それは違います。ダッデウドの英雄になったグレゴリオは、その時にダッデウドの国を治めていた王様の娘を、妻として迎えました。最初は、グレゴリオも妻を愛していたようですが……すぐに、彼の心は奥さんから離れてしまったそうです」
「どうして?」
「それは……ダッデウドの女性の身体が、作り物みたいで気持ち悪いと感じたからですよ」
「……」
聞き覚えのあるフレーズが出てきた。
ミスティは、1回頷いてから、話を続けた。
「あの言葉は、グレゴリオが、不倫相手に対して繰り返し言っていたものだそうです。ちなみに、グレゴリオの不倫相手は何人もいたそうですが、全員が異民族の女性だったらしいです」
「……そんなに奥さんのことが嫌いなら、離婚すればよかったのに」
「国王の娘ですよ? いくらグレゴリオが英雄でも、離婚なんて出来るはずがありません。彼は、表面的には奥さんのことを大事にしていて、色々な場所に彼女を連れて行ったそうです。そのせいで、近くから発された殺意を浴び続けていたから、ゲドルド効果の高い状態が維持されたんでしょうね」
「……ずっと近くにいたのに、奥さんは不倫に気付かなかったのかな?」
「気付いていたとしても、奥さんから別れを切り出すはずがなかったんです。ダッデウドの社会では、男に捨てられた女というのは、酷く蔑まれる対象らしいですから。国王の娘としてのプライドが、離婚を阻んでいたんです」
「……」
グレゴリオが強かったのは、ゲドルド効果のおかげだった。
これは、非常に重大な意味を持つ。
ベルさんは、僕が強いのは、グレゴリオと同じ理由によるものだと言ったのである。
「そんなグレゴリオですが、奥さんが流行り病で亡くなったら、途端に弱くなってしまいました。ゲドルド効果が切れたからです」
「……なるほど」
僕は、ベルさんとルティアさんの方を見た。
気まずそうにしている彼女達が、僕に真相を話さなかった理由が、何となく分かったからだ。
仮に、僕に殺意を向けている人物を追い出せば、僕はグレゴリオと同じ運命を辿ることになる。
だから、彼女達は偽りの話をでっち上げ、本当のことを話そうとしなかったのだろう。
「ゲドルドとヴェルディアについては、何か聞いたの?」
「ゲドルドは、妹のヴェルディアを溺愛していました。ですが、ヴェルディアはゲドルドの極悪非道な振舞いに心を痛めていたそうです。そして、彼女はゲドルドを殺すしかないと考えるようになりました。皮肉にも、そのせいでゲドルドは最強の状態を維持できたわけです」
「でも、ヴェルディアは、ゲドルドに協力していたんだよね?」
「それは、そういう説がある、という程度の話です。実は、ゲドルドはたくさんの女性を囲っていて、その中には、東方の異民族の女性もいたそうですよ。そういった異民族の中には、ダッデウドよりも、さらに強力な魔法を操ることができる者がいたらしいんです」
「……そっか。ゲドルドには、他にも女がいたんだ」
「その内の約半分は、攫った女性だったそうですが……。ヴェルディアは、誘拐されて凌辱された女性達の世話をするために、ゲドルドの傍から離れようとしませんでした。そして、ゲドルドのことを憎みながらも、自分には優しくしてくれる彼の良心を信じ続けたそうですよ。ですが、最後には……ヴェルディアが、自分の手でゲドルドを殺したそうです」
「……そんな女性に由来する名前を、親が女の子に付けるの?」
「ゲドルドの凶悪性は、ダッデウドの間でも評価が分かれていますから。彼に否定的なダッデウドにとって、ヴェルディアは賢明な女性の代名詞です」
「……」
ヴェルディアがそういう女性ならば、ベルさんが自分の名前の由来を知ってショックを受けたのは当然だろう。
彼女は、ダッデウドの男性の凶悪性に対して、肯定的な考えを持っているのだ。
「ベルさんが、この話を私達に聞かせたくなかったのは、自分がティルトを殺したがっていることを、連想されたくなかったからですよね?」
ミスティが、確信を持った様子でそう言うと、ベルさんは心の底から呆れ果てた、といった様子で言った。
「私、貴方ほど頭の悪い子を見たことがないわ」
思いがけず侮辱されたことに腹が立ったのか、ミスティが叫ぶ。
「貴方なんかに、そんなことを言われたくありません!」
「ミスティ、なかなか面白い推理だったけど……それは大外れだよ」
「どうしてですか!?」
僕の言葉に、ミスティは納得できない様子だった。
やはり、この子は重大なことを見落としている。
「だって、ベルさんが僕のことを殺したがっていたら、そのことに皆が気付いたはずだよ。この人は、そんなに上手に感情を隠せないからね」
ベルさんが何を考えているのかは、かなり分かり易い。
そもそも、グレゴリオ効果の話が嘘だということを信じられるのは、ベルさんの態度がおかしかったからなのだ。
そんな彼女が、僕のことを好きだと言いながら、本心では殺したいほど憎んでいる、などということがあるはずがない。
どうやら、ミスティはベルさんから散々いじめられたために、彼女のことを実際より悪く捉えているようだ。
ベルさんが嫌っているのはオットームだけであり、ダッデウドに対しては優しいのである。
特に、ダッデウドの男性から好かれたいというベルさんの欲求は極めて高い。
そういう観点から見ても、彼女が僕を殺したいほど憎むはずがない。
ミスティは、僕の言葉に反論できない様子だ。
やはり、冷静になって考えると、自分の考えに自信が持てなくなったのだろう。
「ベルさんでなかったとしたら……ティルトを殺したがっているのは、ノエルさんです!」
自分の意見を否定されたミスティは、さらに突拍子もないことを言い出した。
ベルさんは、珍しく傷付いたような顔をした。
そんなベルさんに対して、ミスティは畳みかけるように言った。
「だって、それしか考えられないでしょう? ベルさんは、自分が好意を寄せているティルトが、他の女性のことばかり気にしているから、嫉妬したんでしょう? それで、ティルトのことを殺してしまいたいと、ずっと思っていたんですよね?」
それを聞いて、皆が唖然とした。
ミスティは、とんでもない勘違いをしている。
そのことは、彼女以外の全員にとって明らかなことだった。
しかし、僕はあえて、それを指摘しなかった。
「ミスティ、スピーシアから聞いた話を、全部教えて」
「ちょっと、ティルト!」
話を進めようとする僕に対して、ベルさんが非難の声を上げる。
「ベルさん、少し黙っていてください」
僕が睨み付けながらそう言ったので、ベルさんは黙り込んだ。
もはや、誤魔化せる段階ではないと悟ったようにも見える。
「私が最初に聞いたのは、グレゴリオの話です」
ベルさんが黙ったことを確認してから、ミスティは話し始めた。
「グレゴリオ効果が存在しないとしたら、グレゴリオは、どうして英雄になるほど強かったの?」
「それは、ゲドルド効果のおかげです」
「ゲドルド効果が働いたってことは、誰かがグレゴリオを殺したいほど憎んでいたはずだよね? それは誰だったの?」
「グレゴリオの奥さんです」
「えっ……!? グレゴリオは、奥さんを大事にしていたはずなのに……?」
「それは違います。ダッデウドの英雄になったグレゴリオは、その時にダッデウドの国を治めていた王様の娘を、妻として迎えました。最初は、グレゴリオも妻を愛していたようですが……すぐに、彼の心は奥さんから離れてしまったそうです」
「どうして?」
「それは……ダッデウドの女性の身体が、作り物みたいで気持ち悪いと感じたからですよ」
「……」
聞き覚えのあるフレーズが出てきた。
ミスティは、1回頷いてから、話を続けた。
「あの言葉は、グレゴリオが、不倫相手に対して繰り返し言っていたものだそうです。ちなみに、グレゴリオの不倫相手は何人もいたそうですが、全員が異民族の女性だったらしいです」
「……そんなに奥さんのことが嫌いなら、離婚すればよかったのに」
「国王の娘ですよ? いくらグレゴリオが英雄でも、離婚なんて出来るはずがありません。彼は、表面的には奥さんのことを大事にしていて、色々な場所に彼女を連れて行ったそうです。そのせいで、近くから発された殺意を浴び続けていたから、ゲドルド効果の高い状態が維持されたんでしょうね」
「……ずっと近くにいたのに、奥さんは不倫に気付かなかったのかな?」
「気付いていたとしても、奥さんから別れを切り出すはずがなかったんです。ダッデウドの社会では、男に捨てられた女というのは、酷く蔑まれる対象らしいですから。国王の娘としてのプライドが、離婚を阻んでいたんです」
「……」
グレゴリオが強かったのは、ゲドルド効果のおかげだった。
これは、非常に重大な意味を持つ。
ベルさんは、僕が強いのは、グレゴリオと同じ理由によるものだと言ったのである。
「そんなグレゴリオですが、奥さんが流行り病で亡くなったら、途端に弱くなってしまいました。ゲドルド効果が切れたからです」
「……なるほど」
僕は、ベルさんとルティアさんの方を見た。
気まずそうにしている彼女達が、僕に真相を話さなかった理由が、何となく分かったからだ。
仮に、僕に殺意を向けている人物を追い出せば、僕はグレゴリオと同じ運命を辿ることになる。
だから、彼女達は偽りの話をでっち上げ、本当のことを話そうとしなかったのだろう。
「ゲドルドとヴェルディアについては、何か聞いたの?」
「ゲドルドは、妹のヴェルディアを溺愛していました。ですが、ヴェルディアはゲドルドの極悪非道な振舞いに心を痛めていたそうです。そして、彼女はゲドルドを殺すしかないと考えるようになりました。皮肉にも、そのせいでゲドルドは最強の状態を維持できたわけです」
「でも、ヴェルディアは、ゲドルドに協力していたんだよね?」
「それは、そういう説がある、という程度の話です。実は、ゲドルドはたくさんの女性を囲っていて、その中には、東方の異民族の女性もいたそうですよ。そういった異民族の中には、ダッデウドよりも、さらに強力な魔法を操ることができる者がいたらしいんです」
「……そっか。ゲドルドには、他にも女がいたんだ」
「その内の約半分は、攫った女性だったそうですが……。ヴェルディアは、誘拐されて凌辱された女性達の世話をするために、ゲドルドの傍から離れようとしませんでした。そして、ゲドルドのことを憎みながらも、自分には優しくしてくれる彼の良心を信じ続けたそうですよ。ですが、最後には……ヴェルディアが、自分の手でゲドルドを殺したそうです」
「……そんな女性に由来する名前を、親が女の子に付けるの?」
「ゲドルドの凶悪性は、ダッデウドの間でも評価が分かれていますから。彼に否定的なダッデウドにとって、ヴェルディアは賢明な女性の代名詞です」
「……」
ヴェルディアがそういう女性ならば、ベルさんが自分の名前の由来を知ってショックを受けたのは当然だろう。
彼女は、ダッデウドの男性の凶悪性に対して、肯定的な考えを持っているのだ。
「ベルさんが、この話を私達に聞かせたくなかったのは、自分がティルトを殺したがっていることを、連想されたくなかったからですよね?」
ミスティが、確信を持った様子でそう言うと、ベルさんは心の底から呆れ果てた、といった様子で言った。
「私、貴方ほど頭の悪い子を見たことがないわ」
思いがけず侮辱されたことに腹が立ったのか、ミスティが叫ぶ。
「貴方なんかに、そんなことを言われたくありません!」
「ミスティ、なかなか面白い推理だったけど……それは大外れだよ」
「どうしてですか!?」
僕の言葉に、ミスティは納得できない様子だった。
やはり、この子は重大なことを見落としている。
「だって、ベルさんが僕のことを殺したがっていたら、そのことに皆が気付いたはずだよ。この人は、そんなに上手に感情を隠せないからね」
ベルさんが何を考えているのかは、かなり分かり易い。
そもそも、グレゴリオ効果の話が嘘だということを信じられるのは、ベルさんの態度がおかしかったからなのだ。
そんな彼女が、僕のことを好きだと言いながら、本心では殺したいほど憎んでいる、などということがあるはずがない。
どうやら、ミスティはベルさんから散々いじめられたために、彼女のことを実際より悪く捉えているようだ。
ベルさんが嫌っているのはオットームだけであり、ダッデウドに対しては優しいのである。
特に、ダッデウドの男性から好かれたいというベルさんの欲求は極めて高い。
そういう観点から見ても、彼女が僕を殺したいほど憎むはずがない。
ミスティは、僕の言葉に反論できない様子だ。
やはり、冷静になって考えると、自分の考えに自信が持てなくなったのだろう。
「ベルさんでなかったとしたら……ティルトを殺したがっているのは、ノエルさんです!」
自分の意見を否定されたミスティは、さらに突拍子もないことを言い出した。
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