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第五章 王都からの客人
5-8 試合
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ちょうどその瞬間、玄関の呼び鈴が鳴った。
髪や服の乱れを直しながらダルシアが出て行くと、訪ねてきたのは討伐隊の隊員二人だった。
ウエインは慌てて、廊下に落ちていた、父の折れた剣先を拾って隠した。
「隊長から言われて、モニムさんの護衛に来ました。ダルシア先輩ですよね。初めまして!」
そう言って深々と礼をしたのは、ニモという隊員。
隣で一緒に頭を下げたのは副隊長で、たしかビラードという名前だったはずだ。
「いやだ、先輩だなんて……。どうぞ、上がってください。あ、でも、もしよかったら、一つお願いがあるのだけれど」
ダルシアは頬に手を当てて微笑みながら言った。
「私と一試合してもらえないかしら?」
「……はい?」
*
ウエインは庭でエルフューレと並んで座り、母がニモと向き合って立つのを見ていた。
ビラードはエルフューレの後ろに立ち、何かあったときのために周囲を警戒している。
目を離していた間にモニムの切り落とされた右手が繋がっていたので、ウエインは少し安心した。
「……ちょっと気になってたんだけどさ」
隣のエルフューレが、肩が触れそうなほど近くに座ってくれたので、ウエインは訊いてみることにした。
「エルは『水』を飲んだ人の身体を操れるんだろう? さっき、どうして母さんの動きを止めなかったんだ?」
エルフューレは少し首を傾げた。
「飲んでスグならできただろうが……、ヒトの身体に取り込まれた『ワタシ』が、長い間ワタシとしての意識を保つノは難しい。ワタシとヒトとの境目が分からなくナると、ヒトの身体を動かすコトはできなくナル」
ダルシアとニモが、それぞれ腰から剣を抜いた。
二人が互いに剣を構えると、辺りの空気はピンと張り詰める。
「でも俺のことは……あ、それは俺があの時『水』を飲んだばっかりだからできたのか」
「ソウだ。ちなみに、モニムの中にイるワタシが消えないノは、ヒトが取り込みきれないホドの体積がワタシにあるカラだ。たとえ境目が分からなくナっても、ワタシの意識自体が消えはシないから」
「なるほど」
呟いてから、何か言い忘れている気がした。
すぐに気付いたが、少し照れくさくて言い淀む。
だが、思い切って言ってみた。
「……さっきは、ありがとな」
「…………」
エルフューレはすぐには答えなかった。
何かを考えるように――迷うように、視線を彷徨わせる。
「……オマエはワタシを、恨んでイるか?」
やがてエルフューレが口にしたのは、そんな言葉だった。
視線はダルシアとニモの方を向いていたが、それはウエインと目を合わせたくないからかもしれない。
「そりゃ、まあな」
ウエインが肯定すると、エルフューレは沈黙した。
「……どうしてそんなこと訊くんだ?」
「わからナイ。ただ、急に気にナって……」
「ふうん」
ウエインは少し考えた。
さっき、エルフューレはダルシアの命をまた救ってくれた。
それはたぶん、ウエインが「頼む」と叫んだからだ。
ウエインが悲しむのは嫌だと、思ってくれたのだろうか……。
だとしたら、少し嬉しい。
「……あら? ここは……?」
モニムが目を覚ましたらしく、小さく声を上げた。エルフューレとは声のトーンが違うので、すぐに分かる。
「あ、モニム……!」
ウエインは慌てて大きく頭を下げた。
「さっきは母さんがごめん! 本当に……、ごめん。どう謝っても足りないと思うけど」
モニムは困ったように視線を彷徨わせ……、自分の右手を見て安堵したように息を吐いた。
「いいの。わたし……、ダルシアさんの言った……わたしが化け物だというのは、本当のことだって、思えて。ジブレさんが言っていたように、わたしにも、触れるだけで相手を殺す力がある……」
「…………」
「怖いと、思う?」
モニムは窺うようにこちらを見つめてきた。
「……モニムは俺を殺したいの?」
あえて軽い口調で訊いてみると、モニムは首をぶんぶんと横に振った。
「まさか!」
「それなら、大丈夫。怖くはないよ」
ウエインは微笑んで見せた。
「どうして……?」
「……さっきの、剣を持った母さんはちょっと怖かったけどさ、俺は、台所で包丁を持っている母さんを見て怖いと思ったことは一度もないんだよ。あれだって、その気にさえなれば、人を殺せる凶器になるのにね。でも、母さんは包丁を料理のために使うだけだ。だから、持っていても、怖くはない。力があっても使う気がないなら、それと同じことじゃないかな?」
「そう、かしら? でも……」
モニムは納得したようではなかったが、うまい反論が思いつかなかったのか、あるいはウエインの心遣いを感じたためか、言葉を切ってかすかに微笑んだ。
「……ありがとう」
「あ、始まるみたいだよ。母さんの試合」
ウエインはそう言って、母とニモに目を移した。
「試合?」
モニムも、状況を知らないなりに興味を引かれたのか、一緒に見守る構えに入った。
ウエインが息を詰めて見守る前で、ニモが動いた。
無駄のない動きで前へ踏み込み、ダルシアの剣を叩き落とそうとする。
ダルシアは剣の向きを変えることでその攻撃をいなしつつ横へ二歩動き、再び剣を構え直した。
と思う間もなく、今度はダルシアが鋭い突きを放つ。
ニモはダルシアの剣を跳ね上げつつうまく身を躱し、今度は上段から剣を振り下ろした。
ダルシアはがっちりと剣を受けたが、さすがに力負けしているのかやや押されている。
――と、ダルシアが瞬間的に力を抜いた。
「!!」
ニモの姿勢がわずかに崩れる。
その隙を突いて、ダルシアはニモの剣を払おうとする――。
「……!」
ウエインは息を呑んだ。
母が勝つかと錯覚した直後、瞬きするほどわずかな間に、姿勢を持ち直したニモがダルシアの喉元へぴたりと剣を突きつけていたのだ。
(……凄い)
非常に素早い動きだったにもかかわらず、まるで呼吸でもするように自然だったため、それが攻撃動作だと認識できなかった。
おそらくはその直前、姿勢を崩したのもわざとだったのだろう。
あえて隙を見せることで母にその隙を突こうとさせる。母が力を入れようとする瞬間――、それが本物の隙になったのだ。
「……はぁ」
ダルシアが大きく息をついた。
「参りました」
二人は互いの剣を鞘に収め、きちんと礼をする。
直後、ダルシアは土の上にぺたんと座り込んだ。服の胸のところを掴んで、ぱたぱたと身体に風を送るようにする。
「……やっぱり、現役の人には全然敵わないわね。ああ、疲れた」
「いや、正直、驚いたっス。女だからと油断していたら、負けたのはおれの方だったかもしれない」
「そんな謙遜しなくていいわよ」
真面目な顔で答えるニモに、ダルシアは噴き出した。
「元々、勝てるとは全然思ってなかったし。ただ、自分の力がどのくらい落ちたか知りたかっただけだから。つきあってくれてありがとうね」
「いや、おれは本気で言ってます。こう言っては失礼かもしれないスけど、女の人なのに凄くパワーあるし、かといって力任せってわけでもないし。きっと訓練したらもっと強くなるんだろうなって……。なんかちょっと、もったいないっスね」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど……」
ダルシアは苦笑した。
「あ、だったら代わりに、うちの息子を見てやってくれる? イスティムと私の子だから、素質はまあ、あるんじゃないかと思うんだけど。でも、基本がてんでなってないのよね。もっとも、私が何も教えなかったんだから仕方ないけど」
「俺!?」
急に話題に出されて、ウエインは戸惑う。
だが、同時にチャンスだと思った。
「あの、俺……、母さんよりずっと弱いっぽいので、試合とかはできませんが……、もし訓練に参加させてもらえたら嬉しいです」
立ち上がって、頭を下げる。
「はあ。おれはいいっスけど。ビラードさんどう思います?」
ニモはこちらに近づきながら言った。
ビラードは即答する。
「俺達についてこられるなら、別に構わないんじゃないか? たぶん隊長も駄目とは言わないだろう」
「よーし。じゃあ今日の夕練からな!」
ニモがウエインの背中をバンと叩いた。やけに嬉しそうなのは、どうも初めての後輩ができた気分だかららしい。
(強くなりたい)
ウエインは切実にそう思った。
ディパジットのときのように、大勢に囲まれたとしても、モニムを守りながら切り抜けられるくらいになりたい。
(できればエルにも、頼ってもらえるくらいに――)
髪や服の乱れを直しながらダルシアが出て行くと、訪ねてきたのは討伐隊の隊員二人だった。
ウエインは慌てて、廊下に落ちていた、父の折れた剣先を拾って隠した。
「隊長から言われて、モニムさんの護衛に来ました。ダルシア先輩ですよね。初めまして!」
そう言って深々と礼をしたのは、ニモという隊員。
隣で一緒に頭を下げたのは副隊長で、たしかビラードという名前だったはずだ。
「いやだ、先輩だなんて……。どうぞ、上がってください。あ、でも、もしよかったら、一つお願いがあるのだけれど」
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「私と一試合してもらえないかしら?」
「……はい?」
*
ウエインは庭でエルフューレと並んで座り、母がニモと向き合って立つのを見ていた。
ビラードはエルフューレの後ろに立ち、何かあったときのために周囲を警戒している。
目を離していた間にモニムの切り落とされた右手が繋がっていたので、ウエインは少し安心した。
「……ちょっと気になってたんだけどさ」
隣のエルフューレが、肩が触れそうなほど近くに座ってくれたので、ウエインは訊いてみることにした。
「エルは『水』を飲んだ人の身体を操れるんだろう? さっき、どうして母さんの動きを止めなかったんだ?」
エルフューレは少し首を傾げた。
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ダルシアとニモが、それぞれ腰から剣を抜いた。
二人が互いに剣を構えると、辺りの空気はピンと張り詰める。
「でも俺のことは……あ、それは俺があの時『水』を飲んだばっかりだからできたのか」
「ソウだ。ちなみに、モニムの中にイるワタシが消えないノは、ヒトが取り込みきれないホドの体積がワタシにあるカラだ。たとえ境目が分からなくナっても、ワタシの意識自体が消えはシないから」
「なるほど」
呟いてから、何か言い忘れている気がした。
すぐに気付いたが、少し照れくさくて言い淀む。
だが、思い切って言ってみた。
「……さっきは、ありがとな」
「…………」
エルフューレはすぐには答えなかった。
何かを考えるように――迷うように、視線を彷徨わせる。
「……オマエはワタシを、恨んでイるか?」
やがてエルフューレが口にしたのは、そんな言葉だった。
視線はダルシアとニモの方を向いていたが、それはウエインと目を合わせたくないからかもしれない。
「そりゃ、まあな」
ウエインが肯定すると、エルフューレは沈黙した。
「……どうしてそんなこと訊くんだ?」
「わからナイ。ただ、急に気にナって……」
「ふうん」
ウエインは少し考えた。
さっき、エルフューレはダルシアの命をまた救ってくれた。
それはたぶん、ウエインが「頼む」と叫んだからだ。
ウエインが悲しむのは嫌だと、思ってくれたのだろうか……。
だとしたら、少し嬉しい。
「……あら? ここは……?」
モニムが目を覚ましたらしく、小さく声を上げた。エルフューレとは声のトーンが違うので、すぐに分かる。
「あ、モニム……!」
ウエインは慌てて大きく頭を下げた。
「さっきは母さんがごめん! 本当に……、ごめん。どう謝っても足りないと思うけど」
モニムは困ったように視線を彷徨わせ……、自分の右手を見て安堵したように息を吐いた。
「いいの。わたし……、ダルシアさんの言った……わたしが化け物だというのは、本当のことだって、思えて。ジブレさんが言っていたように、わたしにも、触れるだけで相手を殺す力がある……」
「…………」
「怖いと、思う?」
モニムは窺うようにこちらを見つめてきた。
「……モニムは俺を殺したいの?」
あえて軽い口調で訊いてみると、モニムは首をぶんぶんと横に振った。
「まさか!」
「それなら、大丈夫。怖くはないよ」
ウエインは微笑んで見せた。
「どうして……?」
「……さっきの、剣を持った母さんはちょっと怖かったけどさ、俺は、台所で包丁を持っている母さんを見て怖いと思ったことは一度もないんだよ。あれだって、その気にさえなれば、人を殺せる凶器になるのにね。でも、母さんは包丁を料理のために使うだけだ。だから、持っていても、怖くはない。力があっても使う気がないなら、それと同じことじゃないかな?」
「そう、かしら? でも……」
モニムは納得したようではなかったが、うまい反論が思いつかなかったのか、あるいはウエインの心遣いを感じたためか、言葉を切ってかすかに微笑んだ。
「……ありがとう」
「あ、始まるみたいだよ。母さんの試合」
ウエインはそう言って、母とニモに目を移した。
「試合?」
モニムも、状況を知らないなりに興味を引かれたのか、一緒に見守る構えに入った。
ウエインが息を詰めて見守る前で、ニモが動いた。
無駄のない動きで前へ踏み込み、ダルシアの剣を叩き落とそうとする。
ダルシアは剣の向きを変えることでその攻撃をいなしつつ横へ二歩動き、再び剣を構え直した。
と思う間もなく、今度はダルシアが鋭い突きを放つ。
ニモはダルシアの剣を跳ね上げつつうまく身を躱し、今度は上段から剣を振り下ろした。
ダルシアはがっちりと剣を受けたが、さすがに力負けしているのかやや押されている。
――と、ダルシアが瞬間的に力を抜いた。
「!!」
ニモの姿勢がわずかに崩れる。
その隙を突いて、ダルシアはニモの剣を払おうとする――。
「……!」
ウエインは息を呑んだ。
母が勝つかと錯覚した直後、瞬きするほどわずかな間に、姿勢を持ち直したニモがダルシアの喉元へぴたりと剣を突きつけていたのだ。
(……凄い)
非常に素早い動きだったにもかかわらず、まるで呼吸でもするように自然だったため、それが攻撃動作だと認識できなかった。
おそらくはその直前、姿勢を崩したのもわざとだったのだろう。
あえて隙を見せることで母にその隙を突こうとさせる。母が力を入れようとする瞬間――、それが本物の隙になったのだ。
「……はぁ」
ダルシアが大きく息をついた。
「参りました」
二人は互いの剣を鞘に収め、きちんと礼をする。
直後、ダルシアは土の上にぺたんと座り込んだ。服の胸のところを掴んで、ぱたぱたと身体に風を送るようにする。
「……やっぱり、現役の人には全然敵わないわね。ああ、疲れた」
「いや、正直、驚いたっス。女だからと油断していたら、負けたのはおれの方だったかもしれない」
「そんな謙遜しなくていいわよ」
真面目な顔で答えるニモに、ダルシアは噴き出した。
「元々、勝てるとは全然思ってなかったし。ただ、自分の力がどのくらい落ちたか知りたかっただけだから。つきあってくれてありがとうね」
「いや、おれは本気で言ってます。こう言っては失礼かもしれないスけど、女の人なのに凄くパワーあるし、かといって力任せってわけでもないし。きっと訓練したらもっと強くなるんだろうなって……。なんかちょっと、もったいないっスね」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど……」
ダルシアは苦笑した。
「あ、だったら代わりに、うちの息子を見てやってくれる? イスティムと私の子だから、素質はまあ、あるんじゃないかと思うんだけど。でも、基本がてんでなってないのよね。もっとも、私が何も教えなかったんだから仕方ないけど」
「俺!?」
急に話題に出されて、ウエインは戸惑う。
だが、同時にチャンスだと思った。
「あの、俺……、母さんよりずっと弱いっぽいので、試合とかはできませんが……、もし訓練に参加させてもらえたら嬉しいです」
立ち上がって、頭を下げる。
「はあ。おれはいいっスけど。ビラードさんどう思います?」
ニモはこちらに近づきながら言った。
ビラードは即答する。
「俺達についてこられるなら、別に構わないんじゃないか? たぶん隊長も駄目とは言わないだろう」
「よーし。じゃあ今日の夕練からな!」
ニモがウエインの背中をバンと叩いた。やけに嬉しそうなのは、どうも初めての後輩ができた気分だかららしい。
(強くなりたい)
ウエインは切実にそう思った。
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