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第二章 失われた故郷
2-8 地下室
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「君達を試すような真似をして悪かったね」
斜面を上がりきったところでジブレが謝罪した。
「モニムさんの顔を見た瞬間から、もしかしてと思っていたんだ。ここへ連れてくれば何か反応があるかなと思ったんだけど、モニムさんを傷つけてしまったね」
「いえ……、大丈夫です」
モニムがジブレの顔を見上げて言うと、ジブレはホッとしたように微笑んだ。
「あの、モニムの顔って、やっぱり目立ちますか? こんな格好してても可愛すぎますか? それとも目の色が目立つんでしょうか?」
ウエインは心配になって訊いた。
「いや……、うーん、まあ、確かに美人だけれど、注目されなければ大丈夫、かな。僕はたまたま気付いただけだから」
「本当ですか? じゃあ、さっきの門番の人達も実はモニムに気付いてるなんてことはないですか?」
「ああ、それは大丈夫だと思うよ。気付いていたなら、あの人達が彼女を見逃すはずはない」
「そう……ですか。なら、良かったです」
ウエインはホッとした。
モニムの顔から、ここへ向かうまであった思い詰めたような表情が消えている。
ここへ来て良かったと思った。
「ジブレさん、連れてきてくれて、ありがとうございました。俺達はこれで、帰ります」
だが、ジブレは首を横に振った。
「待って。次は僕の家へ案内するよ。モニムさんに、会ってほしい人がいるんだ」
「え? でも……」
ウエインはモニムと顔を見合わせた。
モニムは少し迷っている様子だったが、ウエインの顔を見返して小さく頷いた。
「じゃあ、行きます。……でも、通してもらえるでしょうか?」
「それは僕がなんとかするよ」
さっき辿ってきた道を、三人でゆっくりと戻る。
「会わせたい人というのは、一体誰ですか?」
「うーん……、正直、僕も確信がないし、どう説明したらいいか分からないんだ」
ジブレは困った顔になった。
「実際に見てみないと信じられないと思うし」
「……?」
よく分からない。「会ってほしい人」がいて「見てみないと」とは、一体……?
それからしばらくは、三人分の足音と衣擦れだけが沈黙を埋めた。
不快な沈黙ではなかったが、ウエインは、この際気になっていることを全部訊いておこうと思った。
「あの、ディパジットには、さっきの門の他に入り口は無いんですか?」
「あるよ。町の西側に大きな小麦畑があるから、そっちに大きな入り口が1つ、あとは北の山方面にも小さめの入り口がある」
「そうなんですね。つまり東側には無いんですね?」
「東は完全に塞いであるね」
「なるほど……」
他にも確認しておくことは何かあっただろうか?
考えたが特に思いつかない。
すると、今度はモニムが口を開いた。
「あの、貴方は毎日この道を通っているの?」
「そうだな、凄く天気が悪い日を除けば、割と毎日来てるかな。歩いている時って、色々なことを考える時間になるんだよ。結構、新しいことを思いついたりするよ」
「そう……」
それからまた三人とも無言で歩く。
南門が見えてきて、モニムは顔を伏せ、ウエインはまたモニムと手を繋いだ。
「彼らと友達になったんだ。僕の家に招待することにした」
「博士、本気ですか?」
「本気だよ。別にいいよね? 友達を招くくらい」
「はあ……」
門番達は困惑した様子ではあったが、思ったほど強硬に反対はせず、扉を開けてくれた。
二人がかりで引かれ、かなり厚みがあり頑丈そうな扉が軋みながら開く。
「さあ、こっちだよ」
ジブレが先に立って歩き、ウエイン達は手をつないでその後に続いた。
ディパジットはリューカ村に比べれば格段に大きな町だが、人口が多いらしく、家同士は割合密集して建っている。
見慣れない石造りの壁は、木の家に慣れたウエインにはやけに冷たく、寂しく見えた。
そうして辿り着いたジブレの家は、思っていたより小ぢんまりとしていた。
ウエインは、途中ですれ違った町の人達の態度から、もっと広々とした土地の大きな家を想像していたのだが、実際にはそれは、周囲の建物と似たり寄ったりの規模だった。
なんだか緊張する。
ウエインは、モニムと繋いだ手を確かめるように、そっと握り直した。
「さあ、どうぞ」
ジブレが開いた扉を、ウエインは周囲の気配を探りながら慎重にくぐった。モニムはウエインの後ろに半分隠れるようにしながら続く。
「おかえりなさ――あら!」
家の奥から、小柄な女性が一人出てきた。
それ以外の人の気配は全く感じられない。
では彼女が、ジブレの言う「会ってほしい人」だろうか?
「珍しいですね。お客様ですか?」
「そうだけど、おもてなしは僕がするから大丈夫だよ、フィニア」
ジブレが女性を遠ざけようとしているので、どうやら違うらしい。
フィニアと呼ばれたその女性はまだ若そうに見えるが、雰囲気からすると、ジブレの妻だろうか。
「そう…ですか」
小さな声で答え、フィニアはウエインとモニムに順に目を遣り……、ふと不安そうな顔になってジブレを見た。
「僕の部屋を案内したいんだ。だから悪いけど、君は入ってきちゃだめだよ」
「はい……」
頷く彼女は、どこか傷ついているように見えた。気にはなったが、ジブレが何事もなかったように、
「こっちだよ」
などと言うので、ウエインもモニムもおとなしく従った。
「今の女性って、ローアスさんの奥さんですか? それもと娘さん?」
居間を通りつつ後ろからウエインが訊くと、
「妻だよ。優しくて料理もうまい、僕にはもったいないくらいの人だ」
照れくさそうに頭を掻きながらも、ジブレはしっかりと自慢した。
「はあ……」
そうして案内された彼の部屋は、実に凄い所だった。
部屋の周囲を本棚が取り囲んでいる。
そこには分厚い本がぎっしりと詰め込まれ、唯一空いた壁に接した机にも本が何冊か載っている。
それ以外にも紙の量が非常に多く、机の上には何かの図や数式が書かれた紙や、文字でびっしりと埋められた紙が散らばっており、床にもあちこちに紙の束が積まれていた。
紙はそこそこ貴重なものだというのに。ジブレの収入はきっと、ほとんどが紙代に費やされているに違いない、などとウエインは考えた。
ジブレは部屋の鍵を掛けると、床に積んである紙束のうちのひとつを脇へどけた。
すると、その下の石の床に、長方形の窪みが見えた。
それほど大きな窪みではない。長い方の幅が手のひらと同じくらいで、短い方の幅と深さは大体指三本分といったところだろう。
ジブレはさらに机の引き出しから何か金具のようなものを取り出してきて、その窪みの前にしゃがみ込んだ。金具を窪みに嵌め、しばらく何か調節するような動きを見せてから立ち上がる。
ごりごり、と小さいが重そうな音がして、床の一部が持ち上がった。先程の長方形の窪みに取っ手が取り付けられ、周りの床石と合わせて蓋のようになっている。その「蓋」の下から階段が現れた。
「隠し部屋……?」
ウエインは呟いた。
「地下にも部屋があるんですか?」
「そうだよ。本当に案内したいのはこの下なんだ。どうぞ」
ジブレは机の上にあったランプに火を灯し、階段の下を示した。
(――行きたくない)
ウエインの緊張感がさらに強くなって戻ってきた。胃がきゅっと縮まるような感覚がする。
ちらりと後ろを見ると、モニムも不安そうな表情で胸を押さえていた。
(もしかして)
唐突に、ある考えがウエインの脳裏にひらめいた。
(エルはこの下に何があるのか知ってるんじゃないのか?)
本来、ウエインは予想外の事態にもあまり動じたりしない方だ。
普段、何か行動する前に身体がすくんだりしたことはない。
だからこの緊張は、もしかしたら自分の中に在るエルフューレの影響なのかもしれないと思ったのだ。
(どうする? 行くのをやめるか?)
その時、モニムの手が伸びてきてウエインの服の裾をきゅっと掴んだ。
(……そういうわけにもいかないか)
ウエインは小さく息を吐いて覚悟を決め、地下へと続く石の階段に足を踏み出した。
斜面を上がりきったところでジブレが謝罪した。
「モニムさんの顔を見た瞬間から、もしかしてと思っていたんだ。ここへ連れてくれば何か反応があるかなと思ったんだけど、モニムさんを傷つけてしまったね」
「いえ……、大丈夫です」
モニムがジブレの顔を見上げて言うと、ジブレはホッとしたように微笑んだ。
「あの、モニムの顔って、やっぱり目立ちますか? こんな格好してても可愛すぎますか? それとも目の色が目立つんでしょうか?」
ウエインは心配になって訊いた。
「いや……、うーん、まあ、確かに美人だけれど、注目されなければ大丈夫、かな。僕はたまたま気付いただけだから」
「本当ですか? じゃあ、さっきの門番の人達も実はモニムに気付いてるなんてことはないですか?」
「ああ、それは大丈夫だと思うよ。気付いていたなら、あの人達が彼女を見逃すはずはない」
「そう……ですか。なら、良かったです」
ウエインはホッとした。
モニムの顔から、ここへ向かうまであった思い詰めたような表情が消えている。
ここへ来て良かったと思った。
「ジブレさん、連れてきてくれて、ありがとうございました。俺達はこれで、帰ります」
だが、ジブレは首を横に振った。
「待って。次は僕の家へ案内するよ。モニムさんに、会ってほしい人がいるんだ」
「え? でも……」
ウエインはモニムと顔を見合わせた。
モニムは少し迷っている様子だったが、ウエインの顔を見返して小さく頷いた。
「じゃあ、行きます。……でも、通してもらえるでしょうか?」
「それは僕がなんとかするよ」
さっき辿ってきた道を、三人でゆっくりと戻る。
「会わせたい人というのは、一体誰ですか?」
「うーん……、正直、僕も確信がないし、どう説明したらいいか分からないんだ」
ジブレは困った顔になった。
「実際に見てみないと信じられないと思うし」
「……?」
よく分からない。「会ってほしい人」がいて「見てみないと」とは、一体……?
それからしばらくは、三人分の足音と衣擦れだけが沈黙を埋めた。
不快な沈黙ではなかったが、ウエインは、この際気になっていることを全部訊いておこうと思った。
「あの、ディパジットには、さっきの門の他に入り口は無いんですか?」
「あるよ。町の西側に大きな小麦畑があるから、そっちに大きな入り口が1つ、あとは北の山方面にも小さめの入り口がある」
「そうなんですね。つまり東側には無いんですね?」
「東は完全に塞いであるね」
「なるほど……」
他にも確認しておくことは何かあっただろうか?
考えたが特に思いつかない。
すると、今度はモニムが口を開いた。
「あの、貴方は毎日この道を通っているの?」
「そうだな、凄く天気が悪い日を除けば、割と毎日来てるかな。歩いている時って、色々なことを考える時間になるんだよ。結構、新しいことを思いついたりするよ」
「そう……」
それからまた三人とも無言で歩く。
南門が見えてきて、モニムは顔を伏せ、ウエインはまたモニムと手を繋いだ。
「彼らと友達になったんだ。僕の家に招待することにした」
「博士、本気ですか?」
「本気だよ。別にいいよね? 友達を招くくらい」
「はあ……」
門番達は困惑した様子ではあったが、思ったほど強硬に反対はせず、扉を開けてくれた。
二人がかりで引かれ、かなり厚みがあり頑丈そうな扉が軋みながら開く。
「さあ、こっちだよ」
ジブレが先に立って歩き、ウエイン達は手をつないでその後に続いた。
ディパジットはリューカ村に比べれば格段に大きな町だが、人口が多いらしく、家同士は割合密集して建っている。
見慣れない石造りの壁は、木の家に慣れたウエインにはやけに冷たく、寂しく見えた。
そうして辿り着いたジブレの家は、思っていたより小ぢんまりとしていた。
ウエインは、途中ですれ違った町の人達の態度から、もっと広々とした土地の大きな家を想像していたのだが、実際にはそれは、周囲の建物と似たり寄ったりの規模だった。
なんだか緊張する。
ウエインは、モニムと繋いだ手を確かめるように、そっと握り直した。
「さあ、どうぞ」
ジブレが開いた扉を、ウエインは周囲の気配を探りながら慎重にくぐった。モニムはウエインの後ろに半分隠れるようにしながら続く。
「おかえりなさ――あら!」
家の奥から、小柄な女性が一人出てきた。
それ以外の人の気配は全く感じられない。
では彼女が、ジブレの言う「会ってほしい人」だろうか?
「珍しいですね。お客様ですか?」
「そうだけど、おもてなしは僕がするから大丈夫だよ、フィニア」
ジブレが女性を遠ざけようとしているので、どうやら違うらしい。
フィニアと呼ばれたその女性はまだ若そうに見えるが、雰囲気からすると、ジブレの妻だろうか。
「そう…ですか」
小さな声で答え、フィニアはウエインとモニムに順に目を遣り……、ふと不安そうな顔になってジブレを見た。
「僕の部屋を案内したいんだ。だから悪いけど、君は入ってきちゃだめだよ」
「はい……」
頷く彼女は、どこか傷ついているように見えた。気にはなったが、ジブレが何事もなかったように、
「こっちだよ」
などと言うので、ウエインもモニムもおとなしく従った。
「今の女性って、ローアスさんの奥さんですか? それもと娘さん?」
居間を通りつつ後ろからウエインが訊くと、
「妻だよ。優しくて料理もうまい、僕にはもったいないくらいの人だ」
照れくさそうに頭を掻きながらも、ジブレはしっかりと自慢した。
「はあ……」
そうして案内された彼の部屋は、実に凄い所だった。
部屋の周囲を本棚が取り囲んでいる。
そこには分厚い本がぎっしりと詰め込まれ、唯一空いた壁に接した机にも本が何冊か載っている。
それ以外にも紙の量が非常に多く、机の上には何かの図や数式が書かれた紙や、文字でびっしりと埋められた紙が散らばっており、床にもあちこちに紙の束が積まれていた。
紙はそこそこ貴重なものだというのに。ジブレの収入はきっと、ほとんどが紙代に費やされているに違いない、などとウエインは考えた。
ジブレは部屋の鍵を掛けると、床に積んである紙束のうちのひとつを脇へどけた。
すると、その下の石の床に、長方形の窪みが見えた。
それほど大きな窪みではない。長い方の幅が手のひらと同じくらいで、短い方の幅と深さは大体指三本分といったところだろう。
ジブレはさらに机の引き出しから何か金具のようなものを取り出してきて、その窪みの前にしゃがみ込んだ。金具を窪みに嵌め、しばらく何か調節するような動きを見せてから立ち上がる。
ごりごり、と小さいが重そうな音がして、床の一部が持ち上がった。先程の長方形の窪みに取っ手が取り付けられ、周りの床石と合わせて蓋のようになっている。その「蓋」の下から階段が現れた。
「隠し部屋……?」
ウエインは呟いた。
「地下にも部屋があるんですか?」
「そうだよ。本当に案内したいのはこの下なんだ。どうぞ」
ジブレは机の上にあったランプに火を灯し、階段の下を示した。
(――行きたくない)
ウエインの緊張感がさらに強くなって戻ってきた。胃がきゅっと縮まるような感覚がする。
ちらりと後ろを見ると、モニムも不安そうな表情で胸を押さえていた。
(もしかして)
唐突に、ある考えがウエインの脳裏にひらめいた。
(エルはこの下に何があるのか知ってるんじゃないのか?)
本来、ウエインは予想外の事態にもあまり動じたりしない方だ。
普段、何か行動する前に身体がすくんだりしたことはない。
だからこの緊張は、もしかしたら自分の中に在るエルフューレの影響なのかもしれないと思ったのだ。
(どうする? 行くのをやめるか?)
その時、モニムの手が伸びてきてウエインの服の裾をきゅっと掴んだ。
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