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第一章 水の魔物
1-7 父の死の真相
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「分かったよ。ただ、他に答えてほしい質問が二つある」
「何ダ?」
「まず訊きたいのは、クラムという人が、ここに来なかったかどうか」
「クラム……? ああ、『センセイ』か?」
ウエインの体験を把握しているのか、あるいはさっき記憶を見たからか、エルフューレはクラムのことを知っているような口振りだったが、首は横に振った。
「イヤ、来てイないナ。オマエの父親が来た後しばらくはココに近づこうとするヤツが何人か居たが、全て追い払った。最近は、誰も近づいてコない」
「そっか。良かった」
ウエインはほっと胸を撫で下ろした。
だが、まだ肝心の質問が残っている。
「もう一つは、父さんのこと。父さんがどうして死んだのか、おまえは知ってるのか?」
「ああ。ワタシが殺した」
些かの躊躇いもなくエルフューレが答えたので、ウエインは面食らって咄嗟に反応できなかった。何を言われたのか理解できてくると、徐々に怒りが湧いてくる。
「どうして!?」
叫んで剣の柄に手を掛けたが、その瞬間それ以上体を動かすことができなくなった。体内に、何か自分の意志に抵抗するものがあって、それがウエインの動きを押し留めている。
動こうとする力と止まろうとする力がぶつかり合って、身体がギシリと悲鳴を上げた。
「エル! おまえ……!」
自分の身体が自分の思い通りに動かないという状況は、予想していた以上のストレスだった。ウエインの怒りのボルテージがさらに上がる。だが、
「落ち着け。コレはモニムの身体だ。傷つけるナ」
冷静な声で指摘され、一気に頭が冷えた。
エルフューレの本体に剣は通じないのだと思い出し、ウエインは剣から手を離した。悔しいが、どうすることもできないのは確かだ。
「さっきモニム自身も言ってイただろう。オマエの父親は『水』を受け取る時、モニムに言ったんだ。子供が無事に生まれたら、必ずココへ戻ってクると。そしてモニムを守ると。ソノ時のアイツは本気だった。だからワタシはアイツを信用して、自分の一部を与えたンだ」
「本気だったって……!? まさか!」
ウエインには信じられなかった。
だが父もまた『水』を飲んだのなら、口にした言葉が本気だったかどうか、エルフューレには分かっただろう。
「まさか……、本当に?」
「少なくとも、アノ瞬間にはナ。だが」
エルフューレの声が怒りを帯びた。
「アイツはあの日、突然気を変えたンだ!」
「あの日……?」
気圧されて少し身を引きつつ、ウエインは繰り返した。
「アイツはあの日まで、ずっとモニムのコトを気にかけてイた。だからワタシは待ってイたンだ。あの日、アイツはついに決心シた。ココへ来るつもりで、後に残すオマエに自分の剣を託そうとシた」
「え……?」
ウエインはハッとした。
エルフューレの言う「あの日」というのは、つまり……。
「いや、でもちょっと待って。それはおかしくないか? モニムを守りたいと父さんも思っていたなら、当然剣は持って出かけただろう。どうして俺に渡したりするんだよ?」
「アノ家にはもう一振りの剣があった。オマエの母親のモノだ」
「え?」
母も剣を持っていたとは、ウエインには初耳だった。
「ソレはオマエの両親の寝室にあった。アイツは家を出ても妻のコトを忘れる気はナかったヨウだナ」
別の女のところへ行くのに妻の剣を持っていこうとした父の心理というのは、ウエインの理解を超えていた。だからウエインは黙って首を振った。
「しかし、アイツは妻の一言で、契約を完全に忘れた」
「……母さんが、何て言ったんだ?」
「オマエに弟か妹ができた、と」
「……!」
ウエインはめまいがした。
妹だ。彼女が生まれる前、妊娠に気付いた母はそれを父に報告したのだ。
その情景が簡単に想像できた。
部屋に入ってきた夫に向かい、ダルシアはわずかに頬を染めて言っただろう。
――ねえ、あなた。報告があるの。あのね、ウエインに、弟か妹ができたのよ。
その時、父は自分がしようとしていた選択の重大さに気付いたに違いない。
――私は、妻を愛している。息子を愛している。やはり、あの娘の処へ戻ることはできない……。
「ユルせないだろう!?」
エルフューレは憤慨して叫んだ。開ききったモニムの瞳孔の奥で、不可思議な虹色の光が揺らめく。
「守れナイ契約ナラ、初めからシなければイイ!」
自分が悪いことをしたとは微塵も思っておらず、ただひたすらに相手の不誠実を責める口調だった。
「ワタシタチにとって、名をかけて交わした契約は何より重いモノだ」
何より、という部分を強調してエルフューレは言った。
「命よりも?」
「当然だ。誇りを失うコトは、命を失うコト以上の屈辱。だからワタシタチは、命をかけて誇りを守る。ニンゲンは違うのか?」
あまりにも強い軽蔑の目で見られてウエインはムッとしたが、同時にエルフューレとの価値観の違いを感じて納得する部分もあった。
父の命を奪ったのも、エルフューレにとっては当然の行為だったというわけだ。
いや、エルフューレの言う「ワタシタチ」というのが、一般に『魔物』と呼ばれている存在全般を表しているのだとしたら、魔物達の間ではその考え方が当たり前なのかもしれない。
その考え方に全面的に賛成することはウエインにはできないし、エルフューレの行為を赦すこともできない。
だが、エルフューレの思想自体は理解できたような気がした。
「……たぶん、さ。人間はおまえ達よりずっと死にやすい生き物なんだ。だからそれだけ命が惜しい。簡単に失ってしまうものだから、逆にできるだけ失いたくないと思うんじゃないかな」
「だから、生きるタメには契約を破っても構わナイというワケか」
エルフューレの口調は吐き捨てるようだった。
「そうは言わないけど……。人間にだって、誇りを何より大切にする人はいるし。ただ、価値観の違いっていうのは、そう簡単にどっちが正しいとか間違ってるとか決められない問題だと思う」
「理解できナイ」
エルフューレは眉をしかめた。
「ワタシは契約を果たした。オマエの母親とオマエの命を救った。なのにイスティム・サークレードは何もシなかった。モニムを守るとイう契約を無視シた。ソレは不公平ではナイのか?」
「うん……。まあそれは確かに……。でも、なにも殺すことはなかっただろう? おまえなら、父さんの身体を操って『泉』へ呼ぶことだってできたはずじゃないか」
「ソレじゃ意味がナイんだ。アイツが嫌々来たとワかったら、モニムががっかりシたダロウ」
「モニム自身は、父さんが戻ってこないことも予想していたんだろう? 父さんが死んだって聞いて、ショックを受けてたじゃないか。エルのしたことは、むしろモニムを傷つけたんじゃないのか?」
「…………」
エルフューレは驚いたように目を見開いた。
「ワタシが、モニムを傷つけた?」
「おまえのせいで、モニムはもう二度と、父さんに会えなくなったんだ。俺だって、もっと父さんと一緒に過ごしたかった。もし生きてたら、父さんは今日、俺と一緒にここへ来たかもしれない。そんな可能性の全部を、おまえが奪ったんだ」
「ワタシが……?」
呟いて、エルフューレはしばらく宙を見つめていたが、やがて目を伏せた。
「ワタシは……、自分のシたコトが間違ってイたとは思えナイ……。でも、モニムやオマエを傷つけるつもりじゃナかった。ソコは分かってホシイ」
自分とは違う価値観と出会って戸惑っているのが感じられた。
気弱な表情をされると、モニムの顔の繊細さが際立って見えて、急に責めづらくなる。
ウエインはつい、
「それは、分かってるけど」
などと言ってしまった。
「何ダ?」
「まず訊きたいのは、クラムという人が、ここに来なかったかどうか」
「クラム……? ああ、『センセイ』か?」
ウエインの体験を把握しているのか、あるいはさっき記憶を見たからか、エルフューレはクラムのことを知っているような口振りだったが、首は横に振った。
「イヤ、来てイないナ。オマエの父親が来た後しばらくはココに近づこうとするヤツが何人か居たが、全て追い払った。最近は、誰も近づいてコない」
「そっか。良かった」
ウエインはほっと胸を撫で下ろした。
だが、まだ肝心の質問が残っている。
「もう一つは、父さんのこと。父さんがどうして死んだのか、おまえは知ってるのか?」
「ああ。ワタシが殺した」
些かの躊躇いもなくエルフューレが答えたので、ウエインは面食らって咄嗟に反応できなかった。何を言われたのか理解できてくると、徐々に怒りが湧いてくる。
「どうして!?」
叫んで剣の柄に手を掛けたが、その瞬間それ以上体を動かすことができなくなった。体内に、何か自分の意志に抵抗するものがあって、それがウエインの動きを押し留めている。
動こうとする力と止まろうとする力がぶつかり合って、身体がギシリと悲鳴を上げた。
「エル! おまえ……!」
自分の身体が自分の思い通りに動かないという状況は、予想していた以上のストレスだった。ウエインの怒りのボルテージがさらに上がる。だが、
「落ち着け。コレはモニムの身体だ。傷つけるナ」
冷静な声で指摘され、一気に頭が冷えた。
エルフューレの本体に剣は通じないのだと思い出し、ウエインは剣から手を離した。悔しいが、どうすることもできないのは確かだ。
「さっきモニム自身も言ってイただろう。オマエの父親は『水』を受け取る時、モニムに言ったんだ。子供が無事に生まれたら、必ずココへ戻ってクると。そしてモニムを守ると。ソノ時のアイツは本気だった。だからワタシはアイツを信用して、自分の一部を与えたンだ」
「本気だったって……!? まさか!」
ウエインには信じられなかった。
だが父もまた『水』を飲んだのなら、口にした言葉が本気だったかどうか、エルフューレには分かっただろう。
「まさか……、本当に?」
「少なくとも、アノ瞬間にはナ。だが」
エルフューレの声が怒りを帯びた。
「アイツはあの日、突然気を変えたンだ!」
「あの日……?」
気圧されて少し身を引きつつ、ウエインは繰り返した。
「アイツはあの日まで、ずっとモニムのコトを気にかけてイた。だからワタシは待ってイたンだ。あの日、アイツはついに決心シた。ココへ来るつもりで、後に残すオマエに自分の剣を託そうとシた」
「え……?」
ウエインはハッとした。
エルフューレの言う「あの日」というのは、つまり……。
「いや、でもちょっと待って。それはおかしくないか? モニムを守りたいと父さんも思っていたなら、当然剣は持って出かけただろう。どうして俺に渡したりするんだよ?」
「アノ家にはもう一振りの剣があった。オマエの母親のモノだ」
「え?」
母も剣を持っていたとは、ウエインには初耳だった。
「ソレはオマエの両親の寝室にあった。アイツは家を出ても妻のコトを忘れる気はナかったヨウだナ」
別の女のところへ行くのに妻の剣を持っていこうとした父の心理というのは、ウエインの理解を超えていた。だからウエインは黙って首を振った。
「しかし、アイツは妻の一言で、契約を完全に忘れた」
「……母さんが、何て言ったんだ?」
「オマエに弟か妹ができた、と」
「……!」
ウエインはめまいがした。
妹だ。彼女が生まれる前、妊娠に気付いた母はそれを父に報告したのだ。
その情景が簡単に想像できた。
部屋に入ってきた夫に向かい、ダルシアはわずかに頬を染めて言っただろう。
――ねえ、あなた。報告があるの。あのね、ウエインに、弟か妹ができたのよ。
その時、父は自分がしようとしていた選択の重大さに気付いたに違いない。
――私は、妻を愛している。息子を愛している。やはり、あの娘の処へ戻ることはできない……。
「ユルせないだろう!?」
エルフューレは憤慨して叫んだ。開ききったモニムの瞳孔の奥で、不可思議な虹色の光が揺らめく。
「守れナイ契約ナラ、初めからシなければイイ!」
自分が悪いことをしたとは微塵も思っておらず、ただひたすらに相手の不誠実を責める口調だった。
「ワタシタチにとって、名をかけて交わした契約は何より重いモノだ」
何より、という部分を強調してエルフューレは言った。
「命よりも?」
「当然だ。誇りを失うコトは、命を失うコト以上の屈辱。だからワタシタチは、命をかけて誇りを守る。ニンゲンは違うのか?」
あまりにも強い軽蔑の目で見られてウエインはムッとしたが、同時にエルフューレとの価値観の違いを感じて納得する部分もあった。
父の命を奪ったのも、エルフューレにとっては当然の行為だったというわけだ。
いや、エルフューレの言う「ワタシタチ」というのが、一般に『魔物』と呼ばれている存在全般を表しているのだとしたら、魔物達の間ではその考え方が当たり前なのかもしれない。
その考え方に全面的に賛成することはウエインにはできないし、エルフューレの行為を赦すこともできない。
だが、エルフューレの思想自体は理解できたような気がした。
「……たぶん、さ。人間はおまえ達よりずっと死にやすい生き物なんだ。だからそれだけ命が惜しい。簡単に失ってしまうものだから、逆にできるだけ失いたくないと思うんじゃないかな」
「だから、生きるタメには契約を破っても構わナイというワケか」
エルフューレの口調は吐き捨てるようだった。
「そうは言わないけど……。人間にだって、誇りを何より大切にする人はいるし。ただ、価値観の違いっていうのは、そう簡単にどっちが正しいとか間違ってるとか決められない問題だと思う」
「理解できナイ」
エルフューレは眉をしかめた。
「ワタシは契約を果たした。オマエの母親とオマエの命を救った。なのにイスティム・サークレードは何もシなかった。モニムを守るとイう契約を無視シた。ソレは不公平ではナイのか?」
「うん……。まあそれは確かに……。でも、なにも殺すことはなかっただろう? おまえなら、父さんの身体を操って『泉』へ呼ぶことだってできたはずじゃないか」
「ソレじゃ意味がナイんだ。アイツが嫌々来たとワかったら、モニムががっかりシたダロウ」
「モニム自身は、父さんが戻ってこないことも予想していたんだろう? 父さんが死んだって聞いて、ショックを受けてたじゃないか。エルのしたことは、むしろモニムを傷つけたんじゃないのか?」
「…………」
エルフューレは驚いたように目を見開いた。
「ワタシが、モニムを傷つけた?」
「おまえのせいで、モニムはもう二度と、父さんに会えなくなったんだ。俺だって、もっと父さんと一緒に過ごしたかった。もし生きてたら、父さんは今日、俺と一緒にここへ来たかもしれない。そんな可能性の全部を、おまえが奪ったんだ」
「ワタシが……?」
呟いて、エルフューレはしばらく宙を見つめていたが、やがて目を伏せた。
「ワタシは……、自分のシたコトが間違ってイたとは思えナイ……。でも、モニムやオマエを傷つけるつもりじゃナかった。ソコは分かってホシイ」
自分とは違う価値観と出会って戸惑っているのが感じられた。
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