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第2章 過去の亡霊 Vol-1-1。
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❤️フェアリピンクの不思議な冒険❤️
(アラン・レムールアーナ・アトラスシリーズ・フェアリピンク編)
MD2820年11月6日。~MD2820年11月16日。
第2章 過去の亡霊 Vol-1-1。
(登場人物)
💚アラン・レムール・アトラス。
レムールアーナ超銀河団連合帝国初代神聖大帝。
❣️ミロナテリア・レムール・リア。
レムールアーナ超銀河団連合帝国初代神聖女王。アラン・レムール・アトラス大帝の第1正妻。(生物学的年齢18歳)
❣️サラ・レムール・アトラス。
レムールアーナ超銀河団連合帝国女王。副皇帝兼皇帝全権代理。日本連邦共和国女王。藤原一族直系の末裔。藤原財団第1継承者。アラン・レムール・アトラスの第5正妻。不死者。
💛エスパー部隊副統合司令長官。
💛テラ連邦共和国エスパー部隊総統轄司令長官。
❣️ミサ・レムール・アトラス。
長女。(生物学的年齢18歳)2235歳。
💛テラ連邦共和国エスパー部隊統轄司令長官。天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。天才医学者。7次元数学者。10以上の学位を持っている。
❣️レミ・レムール・アトラス。
次女。(生物学的年齢18歳)2233歳。天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。天才医学者。10以上の学位を持っている。
❣️レナ・レムール・アトラス。
3女。(生物学的年齢18歳)2231歳。天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。エネルギー分析学者。天才医学者。遺伝子学者。10以上の学位を持っている。
❣️ルシアナ・レムリアナ・ムアル。
ムアル連邦共和国統轄女王。
❣️ホィトニーナ・近江・バルデオス。
6、7次元数学者。マルチ物理学者。高次エネルギー学者。天体物理学者。人類学者。超古代文明研究学者。宇宙進化学者。等7つの学位持つ超天才マルチ科学者。
❣️近江早苗。
エスパー部隊統合司令長官。テラ連邦共和国エスパー部隊最高位司令長官。サラ・レムールアーナ・アトラス直属。
❣️近江麗美。
エスパー部隊。テラ連邦共和国エスパー部隊第1部隊統轄。
❣️藤原アリス。
エスパー部隊。テラ連邦共和国エスパー部隊。テラ連邦共和国エスパー部隊第2部隊統轄。
(帝国革命同盟軍正規工作員)
💚松原大輔。
逮捕拘束者。テレポーター。
🌟美津濃一平。
帝国革命同盟軍のリーダー。暗示能力者。テレポーター。テレキネス。アンチ能力。
🌟屋部仁平。
帝国革命同盟軍指示者。
(帝国革命同盟軍)
💚美濃部安太郎。
御前様と呼ばれている過去の亡霊。
MD2820年11月6日。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
MD2820年11月16日。
第2章 過去の亡霊 Vol-1-1。
(本文)
1
母親サラ・レムール・アトラスから呼ばれて地球に着いたミサ・レムール・アトラス等3姉妹は、拘束した帝国革命軍の正規工作員の尋問に立ち会う。
「貴方の背後にいる人は誰なの。答えなさい」と、サラ・レムール・アトラスが尋問する。
ミサ等3姉妹は、無言で被疑者の脳内を査察して行くと、いきなり強力なメンタル・ヒュプノブロックに阻まれる。ミサは2人の妹に目で合図を送り、3人同時にメンタル・ヒュプノブロックを解除する。能力から考えれば、1人でも簡単に解除可能だった。
「ママ、ヒュプノブロックは解除したので質問しても良いわよ。全て真実を答えるから」と、話し掛けるミサ。
「有難うね」と、礼をのべてから「名前愉を答えなさい」と、問い掛ける。
「松原大輔です」と、躊躇わず答える。
「では、帝国革命同盟軍のリーダーは」と、問い掛けるサラ。
「美津濃一平です」
「では美津濃一平は暗示能力者なのですか」
「はい。暗示能力者でテレポーターでテレキネスでアンチ能力でテレパスです。最強の能力者で彼の前では我々は無力です」と、答える松原大輔。
「貴方はテレポーターの他に能力は有りますか」
「テレパス能力も有ります」と、答える松原大輔。
「リーダーの美津濃一平は何処にいますか」
「解りません。命令は指示者の屋部仁平から届きます」と、答える松原大輔。
「作戦拠点は何処に有りますか」
「不特定多数で其の都度変わるので答えられません」
「ママ、知りたい事は全て解りましたから尋問は此処までにしましょう」と、話し掛けるミサ。
サラはミサからの思考波伝達で、瞬時理解する。
「尋問は此れで終わります。牢に戻しなさい」と、警務官に指示するサラ。
宮殿に戻ったサラ達親子は、久々に親子団欒で寛ぐ。
「ミサに頼みたい事が有るの」と、話し掛けるサラ。
「私に出来る事なら喜んで」と、答えるミサ。
「私直属のエスパー部隊を訓練して欲しいのよ。帝国革命同盟軍のエスパーに対抗するには、直属のエスパー部隊は役不足だから、鍛えて強化して欲しいの」と、具体的に説明するサラ。
「其れなら簡単よ。私達が開発した能力倍加装置を付帯させれば、付帯した個人の能力を10倍程度に増加出来るわ」と、話し掛けるレナ。
「では、貴女達も付帯しているの」と、問い掛けるサラ。
「私達には必要無いわよ」と、答えるミサ。
「でも、合えて付帯しているけど」と、話し掛けるレミ。
「ミロナティルに連絡して持ってこさせるね」と、話し掛けるミサ。
思考波伝達でコンタクトする。
〈ミロナティル、申し訳無いけど能力倍加装置を100台程届けて欲しいのよ。帝国革命同盟軍の強力なエスパー部隊に対抗する為に必要だから〉と、伝達する。
〈解った。直ぐに届けてさせるわね。此方も超古代の文明を発見して解明に全力を注いでいるわ〉と、ミロナティル。
〈私は、帝国革命同盟軍問題が解決する迄は戻れ無いわね〉と、伝達するミサ。
〈応援を送りましょうか〉と、伝達するミロナティル。
〈今の所は大丈夫よ〉と、伝達するミサ。
〈解った。では、応援が必要になったら何時でも連絡してね〉と、伝達するミロナティル。
〈有難うミロナティル〉と、伝達してコンタクトを切る。
「ママ、ミロナティルが送るって」と、話し掛けるミサ。
サラ直属のエスパー部隊レディ・フォースの統合司令長官である近江早苗が、居間に入室して来る。
「サラ様。帝国革命同盟軍のリーダー美津濃一平の家系図を持参しました」と、話し掛けながらテーブルに広げる。
「私が問題視したのは、ミサ様とアラン様が結婚された時代の事です。古代の資料に依ると、当事日本には5大財団があり、覇権かけた近江系財団とリーダー美津濃系財団の企業戦争し敗退した当事の当主美濃部安太郎直系の親族だと云う事です。
今更だと思われるかも知れませんけど、仮に美濃部安太郎が生きていて積年恨みから帝国革命同盟軍を造り上げ逆襲しようと行動しているのではないでしょか」と、自分見解を話す近江早苗。
馬鹿げた話だと考えず、サラは真剣に受け止めて「早苗の見解は有り得ると思うわ。当事、美濃部安太郎一族は行方わや眩ましてから死亡したと記載されて無いから、生きている可能性は高いわね」と、答える。
「まるで過去の亡霊ね」と、何も考えず口に出す3女のレナ・レムール・アトラス。
「何処かに帝国革命同盟軍の本拠地が有るはずよ」と、ミサが話し掛ける。
「ムララル星系第3惑星レルの他にでしょうか」と、問い掛ける近江早苗。
「はい、早苗様。恐らくは、私達の関心を引きつているだけかもしれないわ」と、考えながら答えるミサ。
「だとすると帝国革命同盟軍は何をする気かしら」と、話し掛ける近江美恵。
「私の予想だと、テラ連邦共和国の制圧かも」と、話し掛けるミサ。
「帝国革命同盟軍が、帝国連邦共和国軍を上回る戦力が有るとは考えられないわ」と、話し掛けるサラ。
「ママの言う通りね」と、レミ。
「でも、混乱と不安位なら起こせるわよ」と、話し掛けるレナ。
「サラ様、共和国防衛軍に警戒を強化する様に要請しておきます」と、話し掛ける近江美恵。
「美恵、私の代行としてお願いね。私は他にも地球の超古代の遺跡の解明も有りますから」と、話し掛けるサラ。
「私達も手伝うわ」と、話し掛けるミサ。
ミサ等3姉妹はMD2820年11月6日、サラに同行して地底都市ムーテリアスに瞬間移動する。
「此処は古代の駅のホーム見たいね。来るのは2回目だけど、東京駅見たいで懐かしく感じる」と、話し掛けるミサ。
「1番ホームは地底都市カタカムリアなのだけど、3番ホームから28番ホーム迄有るでしょう。未だ誰も確認して無いから4人で乗り込んで確認したいのよ。貴女達がいれば安心だから」と、微笑んで話し掛けるサラ。
「では、3番ホームの列車に乗りましょう」と、話し掛けるレナ。
3番ホームの反重力リニア起動列車に乗り込み着席する。
「御乗車有難う御座います。当レムアライナー起動列車は、地下都市アトランタ行きです。所要時間は2時間10分です」と、アナウンスの声が広がる。
「地下都市アトランタって、伝説上のアトランティスじゃ無いかしら」と、思いを話し掛けるレミ。
「あり得ないわ。アトランティスは伝説上だけで其の痕跡は確認出来なかったのよ」と、説明するレナ。
「レナは古代史学者見たいね」と、サラが話し掛ける。
レムアライナー起動列車が地下都市アトランタに到着し、自動で扉が開く。4人はレムアライナー起動列車から下車して、上層部に向かう。
何故かミサはこの都市を知っているような気がした。其れとも何者かが意図して記録伝達したのかと考えながら自然と1階上に出る。
「ミサ、この都市を知っているの」と、問い掛けるサラ。
「何処からか情報が届いて来るのよ。呼ばれている見たい」と、答えるミサ。
「レミ、レナはどうなの」と、問い掛けるサラ。
2人は首を横に振る。聞こえないの仕草をする。
2時間後。目的地に到着する。眼前に生体脳らしき機械が有る。
「私に呼び掛けたのは貴女なの」と、話し掛けるミサ。
「私は地下都市アトランタの生体脳アトラシアです。私のメンタル振動波が、貴女の生体振動に最も近かったので呼び掛けました」と、答える。
「此処は地底都市ムーテリアスの衛星都市なのですか」と、問い掛けるサラ。
「アトランタは独立した地下都市で、貴女方王族の親族である藤原一族が建設した都市です」と、答える生体脳アトラシア。
「えっ、私の親族ですか。では伯父様かしら」と、話し掛けるサラ。
「情報が有りませんので、私には御応え出来ません」と、答える生体脳アトラシア。
「超古代にアトランティス大陸は存在していたのですか」と、問い掛けるレナ。
「アトランティスと名付けられた島は存在しましたが、海底火山に依り海底に没しました」と、答える。
「只の伝説だと思ってたけど、一部は真実だったのね」と、話し掛けるレナ。
「では、ムー大陸とレムリア大陸も存在してたのかしら」と、話し掛けるサラ。
「ムー大陸は、大小様々な島々をムー大陸と呼ばれていました。レムリア大陸は、名前だけで存在していたとの記録は有りません」と、答える生体脳アトラシア。
「有難うアトラシア、勉強になりました」と、礼を述べて生体脳アトラシアの部屋から退室する。
4人はレムアライナー起動列車で、地底都市ムーテリアスに戻りマルチ物理学者。ホィトニーナ・近江・バルデオスと合流する。
「サラ様、巨大転送機にインプットされている場所全てを特定しました。最も近い場所は月です。些か不安も有りまして、転送実験はしておりません」と、話し掛けるホィトニーナ。
「月に繋がっているのね。ホィトニーナ様、次ぐにコンタクト出来ますか」と、問い掛けるレナ。
「勿論よ」と、答えてコントロールパネルを調整する。「調整出来ました」と、話し掛けるホィトニーナ。
ミサは輝きだした転送機を見詰め能力を発動する。「間違いなく月とツナがっています」と、話し掛ける。
「では、行きましょうか」と、サラが話し掛ける。
ミサが最初に潜り抜けるて、続いて次々と転送機を潜り抜ける。転送機のゲートを潜り抜けると、目の前に超巨大な生体脳が聳えていた。色取り取りに各種ランプが光輝いている。何処からか見ても生体脳だと解る。
「私はシモルネレル生体脳ルシアナです。超古代レムールアーナ人の遺産継承者で有るサラ・レムールアーナ・アトラス神聖女王陛下並び最終継承者で有るミサ・レムール・アトラス統轄女王陛下、レミ・レムール・アトラス統轄女王陛下、レナ・レムール・アトラス統轄女王陛下に御挨拶申し上げます。此のルナ(月)はレムールアーナ人最大且つ最高の遺産の1つです。私は、以後ミサ様、レミ様、レナ様を第1命令権者として登録し、以後変更は出来ません。第2命令権者はアラン様、サラ様として登録します。此れは永久情報として最下層基幹システムに保存されます。
以上です。質問が有ればお話し下さい」と、語り掛けて来るシモルネレル生体脳ルシアナ。
「ルナは動く事が出来ますか」と、問い掛けるレナ。
「可能ですが、現状ではテラと密接に関係が維持させておりますので離脱する事は出来ません」と、答える生体脳ルシアナ。
「生体脳ルシアナはいつ頃製造さられたのか、時間的感覚が有れば教えて下さい」と、問い掛けるミサ。
「皆様方同様に時間的感覚は保持しておりますのでお答え致します。製造年代記が800万年前です」と、問い掛ける生体脳ルシアナ。
「では、超古代レムールアーナ人の遺跡で有る地底都市ムーテリアスの建設年代記とはかなりの時間的ズレが有りますが、其の理由は解りますか」と、問い掛けるレナ。
「当施設の建造者は超越知性体ミレアレスです」と、答える生体脳ルシアナ。
「えっ❗️超越知性体ミレアレスですか」と、驚いて問い掛けるミサ。
「はい。其の目的は、レイダンスル種族の来襲で疲弊し退化を始めたレムールアーナ人並びに王族を極秘に援助し守る為です」と、説明する生体脳ルシアナ。
「と言うことは、人類は最初から人類で人類の進化論は間違いと言う事」と、問い掛けるレミ。
「一部は正解です。超古代地球人が有る程度進化した状態の時、レムールアーナ人の遺伝子と融合させて急速な進化と知能を促進させました。しかし、環境の相違と原始な本能の為、想定外の地球人となり、私利私欲が強く好戦的さが促進され争いばかり起こしました。故に、地球人を陰ながら支援して滅亡しない様に保護して来ましたが、意味がないと認識し、6000年前に支援を中止し、自然の進化に任せました」と、説明する生体脳ルシアナ。
「有難うルシアナ、勉強になりました」と、話し掛けるレミ。
何時の間にか女性型半生体ドールが3体現れる。
「当ルナには、生活に必要な各種施設並びに研究所、統合司令センター等一般的母船依り優れた施設が備わっております。暫くルナに留まり、当施設の全てを掌握して下さい。其の為に、皆様方を宿泊施設に案内させます」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
転送機ゲートを抜けて女王宮に出る。女性型半生体ドールに案内されて室内に入る。
「此処は宮殿と同じね」と、ソファに腰を下ろして寛ぎながら話し掛けるレミ。
ミサはコントロールパネルを見付け操作を始めるとスクリーンが明るくなり、ルナ内部の平面図が現れる。操作する度に映像が変化して行く。
色々と操作していれと、いきなり用途不明の機械が於いて有る映像が現れる。ミサは興味を覚え、生体脳ルシアナに呼び掛ける。
『レミ、ルナ、面白そうそうな機械を見付けたから見て見ない』と、呼び掛けるミサ。
映像を見たルナが『生体実験する機械かしら』と、話し掛ける。
『ルシアナ、あの機械はどの様な用途で仕様するのですか』と、問い掛けるミサ。
「精神分離装着です」と、答える生体脳ルシアナ。
「幽体離脱を人口的に起こす装着なのですね」と、話し掛けるサラ。
「誰が発明したのかは解らないけど、肉体と精神体を分離してどの様なメリットが有るのかしら」と、問い掛けるミサ。
「神代記の伝説、5大種族の1つで有るマリアナリア種族の天才物理学者ミリアナ・マリアナリア・ガロンが発明した装置です。
古代レムールアーナ人の天才物理学者アドルフ・レムールアーナ・アトラスが、古代文明の遺跡から精神分離装着を発見し、研究中し機能を解明。晩年、自ら肉体を捨て精神分離装着で精神体として宇宙に飛び出し、宇宙の亡霊となりました」と、説明する生体脳ルシアナ。
「では、其の精神分離装着を此処に保存したのですね」と、問い掛けるミサ。
「其の通りです。ミサ様」と、答える生体脳ルシアナ。
「ルシアナ、他にも何かを隠しているわね」と、問い詰めるミサ。
「あっ、解った。超古代文明のミラクルスーパー兵器を保存している倉庫が有るのね」と、話し掛けるルナ。
「各種兵器保存倉庫は有ります」と、答える生体脳ルシアナ。
「神代記の5大種族とは」と、問い掛けるミサ。
「神代記の5大種族とは、マリアナリア種族。ハロゲンテリア種族。メロライラン種族。レムアナル種族。ドロメダル種です。現在、消息が確定しているのはレムールアーナ種族の先祖筋に当たるレムアナル種族の王族と王族に従って惑星テラに移住した一部だけです。現在から6000万年前の事です」と、答える生体脳ルシアナ。
「兵器保存が3つ有るのはどうして」と、問い掛けるレミ。
「レベル・ワンからレベル・スリーに分けられています。レベル・ワンは仕様禁止になっている非常に危険な兵器です」と、答える生体脳ルシアナ。
「其れは何れくらい危険なのですか」と、問い掛けるサラ。
「銀河を破壊する威力が有るブラック・バスター砲。宇宙崩壊の危険が有るタイム・ストッパー砲。恒星を破壊するスター・パスター砲等のスーパーミラクル兵器です」と、答える生体脳ルシアナ。
「禁止されているって、一体誰が禁止したのですか』と、問い掛けるミサ。
「ポジティブ超越知性体連合のポジティコネクションです」と、答える生体脳ルシアナ。
「ポジティブと言う事は、ネガティブの連合も有るのですね。例えば闇の勢力が所属している様な」と、問い掛けるサラ。
「ネガティブ超越知性体連合のネガティユニオンが有ります」と、答える生体脳ルシアナ。
「私達には創造すら出来ない宇宙的規模の勢力なのですね」と、話し掛けるサラ。
「私達の知らない恐らく宇宙の法則が存在していたのね」と、話し掛けるミサ。
「私は宇宙規模の勢力依り、現実の禁止された兵器に興味を覚えるわ」と、話し掛けるレミ。
「使用は禁止されていても研究は出来るでしょう」と、問い掛けるレナ。
「実験は禁止されていません」と、答える生体脳ルシアナ。
「私は不明の4大種族に興味あるけど」と、話し掛けるサラ。
「私は第2レベルの兵器に興味が有るけど」と、話し掛けるミサ。
「ルシアナ、第2レベルの兵器はどの様な基準で決めたのですか」と、問い掛けるサラ。
「第2レベルの基準は、惑星等から超大型母船等を瞬時に破壊出来るレベルのミラクル兵器です。第3レベルの兵器は通常のスーパー兵器です」と、答える生体脳ルシアナ。
「研究の為、第1レベルから第3レベル迄の兵器を各10台程調達出来ますか」と、話し掛けるミサ。
ミサの考えを読み取った生体脳ルシアナが「何処かに輸送されるのですか。もしそうなら、当ルナには輸送船は有りません」と、話し掛ける。
「輸送船なら私が手配します」と、話し掛けるミサ。
「では、シュトルーヴェ火口に輸送船を着陸させて下さい」と、答える生体脳ルシアナ。
「解りました」と、答えるミサ。
2
MD2820年11月8日。改良した能力倍加装置10万台が、サラの女王宮殿付属レディ・フォース宮に届いた。此の改良した能力倍加装置は個人差は有るが、能力を10倍から100倍に能力を倍加させる事が出来る優れものである。
報告を受けたレディ・フォースのリーダー近江早苗は、全ての隊員に万能腰ベルト。万能首輪。腕輪の3点セットを配る。最後に自分が3点セットを装着する。数秒後。力が漲って来る。
「全員訓練所に移動するわよ」と、話し掛ける近江早苗。
充分に訓練を済ませてからレディ・フォースのリーダー近江早苗はMD2820年11月10日に、副リーダーの近江美恵に留守の間を託して、届いた改良型の能力倍加3点装置を5セットを持参してルナに向かった。
テラ連邦共和国の予算で購入したハイペドロン1万台の中の専用ハイペドロンT01で、ルナの内部の極秘出入口で有る直径164.34キロメートルのシュトルーヴェ火口に向かった。
2時間後。シュトルーヴェ火口に到着する。万能腕輪の通信機をオンにしてサラを呼び出す。
「サラ様、早苗です。改良型の能力倍加装置3点セットを持参しました。今、どちらに居られますか」と、問い掛ける近江早苗。
「私の所在地が解る様に、周囲状況を思念波で伝えるから、其処を目指して来てね」と、答えるサラ。
数秒後。目の前に近江早苗が実体化する。右腕を水平にして敬礼する。
「態々届けてくれて感謝します」と、話し掛けるミサ。
近江早苗は手提げカバンを開き、中から小箱を取り出し手渡す。
「旧3点セットは回収して処分します」と、話し掛ける。
5人全員、改良型の3点セットを取り付ける。
「以前依り更に力が漲って来るわ」と、感想を話し掛けるレミ。
「私達も能力が10倍以上高まり、帝国革命同盟軍の最強エスパーにも対抗出来ます」と、自信を込めて話し掛ける近江早苗。
「帝国革命同盟軍の本拠地を探し出さなければ、何時まで解決出来ないね。ミサ、宇宙警邏隊で本拠地を探し出してくれないかしら」と、話し掛けるサラ。
「解りましたママ」と、答えるミサ。
数分後。ミサは宇宙警邏隊のラロメラ・レムール・ルダンとコンタクトを取り指示する。
『ママ、命令をしましたので近々探し出すでしょう』と、話し掛けるミサ。
「ママは此れからどうするの。私達はルナに留まってルナの施設を調べるつもりなの。でも科学レベルが高過ぎる見たい」と、話し掛けるレミ。
「皆様方に、当ルナの内部に有る各施設等をヒュプノ教育機で伝授致しますので案内に従ってヒュプノ教育室に来て下さい」と、生体脳ルシアナの声が室内に広がる。
6人はヒュプノ教育室内の1人室に入る。腰を降ろすと同時に、天井からヘルメットの様な物が降りて来て頭に被さる。同時にヘルメットが光輝き鈍い音がする。6人は意識を失う。
数時間後。全員がヒュプノ教育が完了する。教育内容は個人差が有り目覚め時間が異なる。当人達は知らなかったが、個人差に応じて知識並びに知能レベルが高められていた。サラと3人の娘達とホィトニーナは最高レベルに高められる。近江早苗は最高レベルに準じるレベルに高められる。
共有ホールに戻ってから小一時間後、いきなり壁がスクリーンに変わり、レディ・フォースの副リーダー近江美恵が映る。
「サラ様、非常事態です。アンドロメダ銀河と天の川銀河の至る所で爆弾テロが発生。国民は怒りと不安と動揺が広がっています。両銀河は混沌状態です。至る所でデモや政府に苦情が相次いでいます。アラン様とクィーンサークルは両銀河に非常事態宣言を発出し戒厳令を布令しました」と、報告する副リーダーの近江美恵。
「えっ、何とした事でしょう。帝国革命同盟軍の組織は、想定していた依り大規模な組織の様ね」と、考えながら話し掛けるサラ。
「はい、サラ様。私も同じ考えです。発生件数から考えると、恐らく共和国規模だと想定出来ます」と、話し掛ける副リーダーの近江美恵。
「私達は此れからどう行動しますか」と、話し掛けるリーダーの近江早苗。
「早苗、全ての事件現場に隊員1人派遣し調査させなさい」と、命令するサラ。
「聞いていたわね美恵、直に手配しなさい。私も直ぐに戻るわ」と、話し掛けてからサラに挨拶して退室して行く。
「ミサ、レミ、ルナ、私とホィトニーナは宮殿に戻るわね。テラ連邦共和国全土に向けて謝罪会見をしなければならないから」と、話し掛けるサラ。
指示を受けた宇宙警邏隊のラロメラ・レムール・ルダンは、小マゼラン銀河から外側宙域100万光年迄の警邏を開始する。其の頃、ムアル連邦共和国ルレナラル・レムリアナ・ムアル女王が指揮する輸送船タートル・トラクターM・01は、ムアル連邦共和国を離れラダルニア銀河団アラレダル銀に在中しているシモルネレル・ゼロを目指して行く。目的地は遥かに遠いが、最新鋭輸送船タートル・トラクターM・01に取り問題にならない距離で有る。
宮殿に戻ったサラは、テラ連邦共和国全土に向けて話し始める。
「最近、帝国革命同盟軍と名乗るテロ組織が、アンドロメダ銀河並びに天の川銀河の不特定多数の場所で、爆弾テロが多発している事態に付いて、未然に防げなかった事に、テラ連邦共和国の最高責任者兼クィーンサークル副神聖女王として国民の皆様方に深くお詫び申し上げます」立ち上がり深々と頭を下げてから腰を降ろす。
「私は皆様方の恐怖と不安、並びに秩序の回復に全力を尽くす事を約束致します」と、話し終えるサラ。
続いて、テラ連邦共和国藤原龍神執政官が謝罪会見を始める。
「先に女王陛下が謝罪しましたが、全ての責任は私に有ります。政府を代表して深く謝罪致します。女王陛下から厳しく叱咤され、早急秩序を回復させ、被災者に対しては国家から丁重に保証せよと厳命受けました。
既に災害救助隊を派遣し、軍隊も動員して秩序の回復に全力を尽くしています」と、話し終える。
ルナ内部でCDネットワークを見ていたミサ様3姉妹は「ママも大変な事件を背負ったわね。私達の力で帝国革命同盟軍を壊滅させましょうか」と、提案するルナ。
「ママの為に力を貸しましょう」と、ミサ。
「賛成。アッ、そうだ。Aグループがコンサートの為に惑星テラに来るわよ」と、思い出しつて話し掛けるレナ。
「完璧に忘れていたわ。MD2820年11月16日だったわね」と、ミサ。
『3日後ね』と、話し掛けるレミ。
『再会が楽しみだわ』と、話し掛けるミサ。
『ママの為に更なる警戒が必要ね』と、レミ。
『コスモレルナー遊撃旅団のキラル・タリアラン・コスモレルナー統合大総帥にお願いしたら』と、話し掛けるレナ。
『待機させておけば良いでしょう』と、答えるミサ。
コスモレルナー遊撃旅団キラル統合大総帥とコンタクトを取り、緊急事態に備えて待機する様命令する。此の時点でミサ、ほぼ万全だと考えていた。
3
MD2820年11月16日早朝。ミサ等3姉妹は、ルナ内部の統合司令センターで、内部で未調査のエリアを調べて、其の場所を確認して其処に向かった。
其のエリアは、総合科学研究センターと総合医学研究センターであった。本人達は知らなかったが、宇宙最高の医学知識を移植されていた。故に、此の施設は今まで見た事が無い超高度な技術の研究センターだと気が付いた。
1、2時間後。3人は統合司令センターに戻る。
「他の区画を調べましょうか」と、2人の妹に話し掛けるミサ。
レナがコントロールパネルを操作する。たまたま古代日本の歴史アーカイブを見付けて開いて見る。目録を一通り見てからアニメの項目を開く。
ガンダムの項から気になった水星の魔女を開く。高速再生で数話を見る。レナは、機械人形の1映像を制止画像にして立体化させる。背後から見ていたミサが声を掛ける。
「レナ、何をしているの」と、声を掛ける。
「ミサお姉さま、此の様な機械人形を造れるかしら」と、話し掛けるレナ。
「勿論造れるわよ」と、答えるミサ。
生体脳ルシアナと協議し、過去に前例の無い超ミラクルな遺伝子と融合させたミサ等3姉妹の半生体ドールの製造が決定し、製造を開始する。
超技術力を持って、3姉妹の半生体ドールは僅か小一時間で製造される。
「ミサ様、レミ様、レナ様専用の半生体ドールが完成しました。製造された半生体ドールは、思考波、思念波、脳波、生体振動、エモシオ・メンタル波動等がシンクロされておりたす。正式名称は半生体ドール・シモルダ・ミサ、レミ、レナとなります」と、生体脳ルシアナの声が室内に広がる。
「有難うルシアナ」と、お礼をのべるミサ。
「他にご用は有りますか」と、問い掛ける生体脳ルシアナ。
「半生体ドール・シモルダは遠距離航行は可能ですか」と、問い掛けるレナ。
「はい、シモルダ体としても変形体としても無制限に航行可能です」と、答える生体脳ルシアナ。
「攻撃兵器並びに防御兵器は万全かしら」と、問い掛けるレミ。
「現実宇宙で最強なミラクル兵器で艤装されております。既にヒュプノ教育で移植されております」と、説明する生体脳ルシアナ。
「アラッ、そうだったの。全く思い出せなかったけど」と、話し掛けるミサ。ニッコリと微笑む。
レナは再び未知エリアを検索する。目録の項目から各種製造工場を開く。其の各種製造工場からシモネル・ドールを選んで開く。
レナは悪戯心で、姉ミサの遺伝子を組み込んだ生体シモネル・女性型ドールの培養製造を実行させ、次に、半生体シモネルン・女性型ドールの培養製造を実行させる。
2人の姉にバレないように、次ぐに画面を切り替え未知エリアの大倉庫を開く。其の大倉庫は格納庫のらしいと考えたレナは、其の1台を拡大する。
ミサは、思い出しなかの様に生体シモネルに呼び掛ける。
「シモネル、私達3姉妹を覗いたAチーム全員のシモネルドールを培養製造して下さい」と、話し掛ける。
「承知致しました。序でですからフェアリピンク全員のシモネルドールを培養製造致します」と、答える。
「有難うシモネル」と、お礼をのべるミサ。
「シモネル、大倉庫に保存されている円盤はどの様な目的が有るのですか」と、問い掛けるレナ。
『合体可能なミラクルな中型万能戦艦シモネラムダです。製造を開始しましたので、乗務員を配備してからミサ様等3姉妹の親衛隊として配備します』と、答える生体脳ルシアナ。
ミサは時計を確認して「そろそろAチームが到着するころね」と、妹達に話し掛けるが全く聞いてない。
テレビのスイッチを入れてチャンネルCD5に合わせる。
数秒後。いきなりCDネットワークがハッキングされて映像が切り替わり見知らぬ男が映し出される。
『私は帝国革命同盟軍の美津濃安太郎で有る。我々はテラ連邦共和国に対し正式に宣戦布告を告示する。現在、大々的な準備は終了し、美津濃一平に進軍する様命令を下した。最後に、近江正信に挨拶を贈る。くたばれ正信❗️』と、話し終えて映像が消えて正常の番組に戻る。
CDネットワークは全ての放送を中止し、緊急報道に切り替わる。
テラ連邦共和国執政官藤原龍神が緊急記者会見を始める。
『テロ組織で有る帝国革命同盟軍の宣戦布告に付いて、執政府からの見解をお伝えします。』と、藤原龍神執政官。
ミサ等3姉妹はいきなり体が軽くなり浮揚する。下を見ると体が有る。
〈ミサお姉さま、私達幽体になったみたい〉と、話し掛けるレナ。
〈精神離脱した様ね。心配しないで、望めば自分の体に戻れるから。其れよりも、CDネットワークをハッキングした美濃部安太郎の所在地を超光速電送波を遡って追跡しましょう〉と、レミとレナに話し掛けるミサ。
〈面白そうね〉と、レナが答える。
〈ママの手助けになるから賛成よ〉と、レナ。
〈では、追跡するわよ〉と、声を掛けるミサ。
意識すると、3姉妹は超光速電送波を遡り数十万光年を瞬時に移動する。光速度に減速すると、散開星団が見えて来る。
〈超光速電送波は散開星団から送信されている〉と、話し掛けるレミ。
更に接近すると、ようやく送信星系が特定出来た。
〈星系内に進入して美濃部安太郎の所在を確認するわよ〉と、妹2人に話し掛けるミサ。
〈美濃部安太郎、パパが子供の頃で、お爺様と同世代と言う事は、過去の亡霊其のものよね〉と、話し掛けるレミ。
〈過去の亡霊の復習❗️〉と、レナ。
第3惑星に到着。送信源に向かい、周囲を調査する。美濃部安太郎は宮殿で発見。思考波、思念波、生体振動を記録してから3姉妹は、惑星の周回して惑星全体の調査を始める。
地上は超一流の連邦共和国の成都に匹敵する惑星だと認識する。成都は2つしかない内に大きい方の大陸の中央に有り、延々と超近代的ビルが建ち並んでいる。
小さな大陸は、広大な宇宙空港と、軍事基地と、軍事工場と、各種工場が建ち並んでいる。
ミサは2人の妹に話し掛ける。〈帝国革命同盟軍の戦力は軽視出来ないわね〉
〈戻ったらパパとママに報告しなくては〉と、話し掛けるレナ。
〈では、惑星から離れて銀河座標を特定するわよ〉と、話し掛けるミサ。
妹と2人は、姉ミサに従い星系から50万光年離れる。四方八方を見渡し、天の川銀河からの座標を特定し記録する。
〈では、そろそろ 体に戻りましょうか〉と話し掛けるミサ。
3姉妹は姉ミサに従いルナ内部に戻る。自分達の体の上に浮揚している。
〈ミサお姉さま、どうしたら自分の体に戻れるの〉と、話し掛けるレミ。
〈私も考えているのよ〉と、答えるミサ。
〈とにかく集中して自分の体に戻りたいと願えば良いのかも〉と、話し掛けるレナ。
3姉妹は集中して自分の体に戻りたいと願うと、不思議な事に急に幽体が重くなり自分の体に吸い込まれて行き同化して目を覚ます。
レナは周囲を見渡し『意識球体が体に戻ったのね。良かった』と、話し掛ける。
『私も戻った』と、レミ。
ミサは一旦体に戻るが、実験の為に再び体から離れる。意識が戻った2人は、未だに意識が戻らない姉を心配して体を揺すりながら声を掛ける2人。
数秒後。ミサは意識を取り戻し、ニッコリと微笑む。『精神体と体の関係が解ったわよ』と、2人の妹に話し掛ける。
『ミサお姉さま、一体どう言う事』と、問い掛けるレミ。
『つまり、見かけは大きく異なる二つのものが、本質的には分かち難く一体であること。と言う事は、例え肉体と精神体を分離出来たとしても、常に繋がっていると言う事なの』と、説明するミサ。
『ミサお姉さまの言ってる事が良く解らないわ』と、話し掛けるレナ。
3姉妹は幽体離脱の話し合いに夢中になり、体験した事の報告を完全に忘れていた。
いきなり思考波伝達で、ミロナティル・レムール・リアから連絡が届く。
〈ミサ、今太陽系内に着いたわ。今、何処にいるの〉と、話し掛ける。
〈ミロナティル、月の内部の統合司令センターよ〉と、答えるミサ。
〈月の内部、どう言う事。説明して〉と、話し掛けるミロナティル。
〈私達がいる場所は解るでしょう。全員此処に来て〉と、話し掛けるミサ。
〈解った。皆に話してから全員で行くわ〉と、答えるミロナティル。
〈待ってるわね〉と、答えてコンタクトを断つミサ。
数分後。全員が思考波転移でルナ統合司令センター内に転移して来る。
『此処は本当に月の内部なの』と、問い掛けるミロナティル。
『勿論よ。私もつい最近解ったのよ』と、答えるミサ。
『まるで宇宙船の司令センター見たいだけど』と、問い掛けるキラレル・レムール・レムル。
『信じられないけど、月は超ミラクルな宇宙船なのよ』と、話し掛けるミサ。
『えっ、そうなの。全く信じられないわ』と、話し掛けるタリアレル・レムール・ルダン。
『でも、現実的には地球と密接に繋がっているから動け無いけどね』と、話し掛けるミサ。
突然統合司令センター内に声が広がる。
『私はミラクルな宇宙船ミレアルナ搭載のシモルネレル生体脳ルシアナです。月の直径は3475キロメートルで、宇宙船ミレアルナの直径は3460キロメートルです。月の内部が空洞になりますが、ミレアルナは瞬間移動で月内部から離脱可能です。移動直後に同質量の岩石が補填され、地球には何ら支障は有りません。理由は、月表層に地球を制御する全ての機能が有るからです。以上の理由からミサ様の命令が有れば何時でも発進可能です』と、声が広がる。
「ルシアナ、今は其の時期では無いわ。私達が手に余る事件が発生したら自己判断で手助けして下さい」と、話し掛けるミサ。
「了解しました。では、自己判断でフェアリピンク全員のシモネルドールを培養製造した事をお伝えします」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
「ミサ、シモネルドールって何なの」と、問い掛けるパトレシアナ・レムール・レムリア。
「ミサ様に変わって私が御応えします。シモネルドールは皆様方個人の遺伝子と生体金属を融合させて培養製造された身長180メートルの半生体ドール・シモルダ体です。此のシモルダ体は、超越知性体ミレアレスが造り出した宇宙最強の兵器でありミラクルな1人用の宇宙船です」と、説明する生体脳ルシアナ。
「何故私達の為に造り出したのですか」と、問い掛けるアフロディル・レムール・リア。
「其れは貴女達に宇宙の秩序を守って欲しいからです」と、答える生体脳ルシアナ。
「では、混乱させようとする勢力も有るのですね」と、問い掛けるミサ。
「私には良く解りませんが、宇宙の法則では存在していると推測は出来ます」と、答える生体脳ルシアナ。
「貴女、真実を隠しているわね」と、追求するミサ。
いきなりミサ等全員に〈今は、貴女達は知る必要は有りません〉と、言う女性の声が聞こえて来る。
「ミサ、今の声聞いた。直後脳内に語り掛けて来たけど」と、問い掛けるタリアレル。
「はっきりと聞いたわよ」と、答えるミサ。どうやら、全員同時に聞いた様だ。
『緊急事態です。帝国革命同盟軍の母船並びに戦艦が次々と太陽系外縁に現実復帰しています。ルナは安全を確保する為に7MDバリアを展開させました。ミサ様等全員はシモネルドールに搭乗してルナから脱出して下さい。脱出後、ルナは全面閉鎖して只の月に戻ります』と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
『了解しましたシモネル』と、話し掛けてから『全員瞬間移動でシモネルドールに搭乗するわよ』と、話し掛けてから瞬間移動するミサ。
ミサに続いて次々と瞬間移動してシモネルドールと自動的にシンクロする。
同調したシモネルドール15体は、同時にルナ内部から月面に出る。
(アラン・レムールアーナ・アトラスシリーズ・フェアリピンク編)
MD2820年11月6日。~MD2820年11月16日。
第2章 過去の亡霊 Vol-1-1。
(登場人物)
💚アラン・レムール・アトラス。
レムールアーナ超銀河団連合帝国初代神聖大帝。
❣️ミロナテリア・レムール・リア。
レムールアーナ超銀河団連合帝国初代神聖女王。アラン・レムール・アトラス大帝の第1正妻。(生物学的年齢18歳)
❣️サラ・レムール・アトラス。
レムールアーナ超銀河団連合帝国女王。副皇帝兼皇帝全権代理。日本連邦共和国女王。藤原一族直系の末裔。藤原財団第1継承者。アラン・レムール・アトラスの第5正妻。不死者。
💛エスパー部隊副統合司令長官。
💛テラ連邦共和国エスパー部隊総統轄司令長官。
❣️ミサ・レムール・アトラス。
長女。(生物学的年齢18歳)2235歳。
💛テラ連邦共和国エスパー部隊統轄司令長官。天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。天才医学者。7次元数学者。10以上の学位を持っている。
❣️レミ・レムール・アトラス。
次女。(生物学的年齢18歳)2233歳。天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。天才医学者。10以上の学位を持っている。
❣️レナ・レムール・アトラス。
3女。(生物学的年齢18歳)2231歳。天才マルチ物理学者。高エネルギー学者。エネルギー分析学者。天才医学者。遺伝子学者。10以上の学位を持っている。
❣️ルシアナ・レムリアナ・ムアル。
ムアル連邦共和国統轄女王。
❣️ホィトニーナ・近江・バルデオス。
6、7次元数学者。マルチ物理学者。高次エネルギー学者。天体物理学者。人類学者。超古代文明研究学者。宇宙進化学者。等7つの学位持つ超天才マルチ科学者。
❣️近江早苗。
エスパー部隊統合司令長官。テラ連邦共和国エスパー部隊最高位司令長官。サラ・レムールアーナ・アトラス直属。
❣️近江麗美。
エスパー部隊。テラ連邦共和国エスパー部隊第1部隊統轄。
❣️藤原アリス。
エスパー部隊。テラ連邦共和国エスパー部隊。テラ連邦共和国エスパー部隊第2部隊統轄。
(帝国革命同盟軍正規工作員)
💚松原大輔。
逮捕拘束者。テレポーター。
🌟美津濃一平。
帝国革命同盟軍のリーダー。暗示能力者。テレポーター。テレキネス。アンチ能力。
🌟屋部仁平。
帝国革命同盟軍指示者。
(帝国革命同盟軍)
💚美濃部安太郎。
御前様と呼ばれている過去の亡霊。
MD2820年11月6日。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
MD2820年11月16日。
第2章 過去の亡霊 Vol-1-1。
(本文)
1
母親サラ・レムール・アトラスから呼ばれて地球に着いたミサ・レムール・アトラス等3姉妹は、拘束した帝国革命軍の正規工作員の尋問に立ち会う。
「貴方の背後にいる人は誰なの。答えなさい」と、サラ・レムール・アトラスが尋問する。
ミサ等3姉妹は、無言で被疑者の脳内を査察して行くと、いきなり強力なメンタル・ヒュプノブロックに阻まれる。ミサは2人の妹に目で合図を送り、3人同時にメンタル・ヒュプノブロックを解除する。能力から考えれば、1人でも簡単に解除可能だった。
「ママ、ヒュプノブロックは解除したので質問しても良いわよ。全て真実を答えるから」と、話し掛けるミサ。
「有難うね」と、礼をのべてから「名前愉を答えなさい」と、問い掛ける。
「松原大輔です」と、躊躇わず答える。
「では、帝国革命同盟軍のリーダーは」と、問い掛けるサラ。
「美津濃一平です」
「では美津濃一平は暗示能力者なのですか」
「はい。暗示能力者でテレポーターでテレキネスでアンチ能力でテレパスです。最強の能力者で彼の前では我々は無力です」と、答える松原大輔。
「貴方はテレポーターの他に能力は有りますか」
「テレパス能力も有ります」と、答える松原大輔。
「リーダーの美津濃一平は何処にいますか」
「解りません。命令は指示者の屋部仁平から届きます」と、答える松原大輔。
「作戦拠点は何処に有りますか」
「不特定多数で其の都度変わるので答えられません」
「ママ、知りたい事は全て解りましたから尋問は此処までにしましょう」と、話し掛けるミサ。
サラはミサからの思考波伝達で、瞬時理解する。
「尋問は此れで終わります。牢に戻しなさい」と、警務官に指示するサラ。
宮殿に戻ったサラ達親子は、久々に親子団欒で寛ぐ。
「ミサに頼みたい事が有るの」と、話し掛けるサラ。
「私に出来る事なら喜んで」と、答えるミサ。
「私直属のエスパー部隊を訓練して欲しいのよ。帝国革命同盟軍のエスパーに対抗するには、直属のエスパー部隊は役不足だから、鍛えて強化して欲しいの」と、具体的に説明するサラ。
「其れなら簡単よ。私達が開発した能力倍加装置を付帯させれば、付帯した個人の能力を10倍程度に増加出来るわ」と、話し掛けるレナ。
「では、貴女達も付帯しているの」と、問い掛けるサラ。
「私達には必要無いわよ」と、答えるミサ。
「でも、合えて付帯しているけど」と、話し掛けるレミ。
「ミロナティルに連絡して持ってこさせるね」と、話し掛けるミサ。
思考波伝達でコンタクトする。
〈ミロナティル、申し訳無いけど能力倍加装置を100台程届けて欲しいのよ。帝国革命同盟軍の強力なエスパー部隊に対抗する為に必要だから〉と、伝達する。
〈解った。直ぐに届けてさせるわね。此方も超古代の文明を発見して解明に全力を注いでいるわ〉と、ミロナティル。
〈私は、帝国革命同盟軍問題が解決する迄は戻れ無いわね〉と、伝達するミサ。
〈応援を送りましょうか〉と、伝達するミロナティル。
〈今の所は大丈夫よ〉と、伝達するミサ。
〈解った。では、応援が必要になったら何時でも連絡してね〉と、伝達するミロナティル。
〈有難うミロナティル〉と、伝達してコンタクトを切る。
「ママ、ミロナティルが送るって」と、話し掛けるミサ。
サラ直属のエスパー部隊レディ・フォースの統合司令長官である近江早苗が、居間に入室して来る。
「サラ様。帝国革命同盟軍のリーダー美津濃一平の家系図を持参しました」と、話し掛けながらテーブルに広げる。
「私が問題視したのは、ミサ様とアラン様が結婚された時代の事です。古代の資料に依ると、当事日本には5大財団があり、覇権かけた近江系財団とリーダー美津濃系財団の企業戦争し敗退した当事の当主美濃部安太郎直系の親族だと云う事です。
今更だと思われるかも知れませんけど、仮に美濃部安太郎が生きていて積年恨みから帝国革命同盟軍を造り上げ逆襲しようと行動しているのではないでしょか」と、自分見解を話す近江早苗。
馬鹿げた話だと考えず、サラは真剣に受け止めて「早苗の見解は有り得ると思うわ。当事、美濃部安太郎一族は行方わや眩ましてから死亡したと記載されて無いから、生きている可能性は高いわね」と、答える。
「まるで過去の亡霊ね」と、何も考えず口に出す3女のレナ・レムール・アトラス。
「何処かに帝国革命同盟軍の本拠地が有るはずよ」と、ミサが話し掛ける。
「ムララル星系第3惑星レルの他にでしょうか」と、問い掛ける近江早苗。
「はい、早苗様。恐らくは、私達の関心を引きつているだけかもしれないわ」と、考えながら答えるミサ。
「だとすると帝国革命同盟軍は何をする気かしら」と、話し掛ける近江美恵。
「私の予想だと、テラ連邦共和国の制圧かも」と、話し掛けるミサ。
「帝国革命同盟軍が、帝国連邦共和国軍を上回る戦力が有るとは考えられないわ」と、話し掛けるサラ。
「ママの言う通りね」と、レミ。
「でも、混乱と不安位なら起こせるわよ」と、話し掛けるレナ。
「サラ様、共和国防衛軍に警戒を強化する様に要請しておきます」と、話し掛ける近江美恵。
「美恵、私の代行としてお願いね。私は他にも地球の超古代の遺跡の解明も有りますから」と、話し掛けるサラ。
「私達も手伝うわ」と、話し掛けるミサ。
ミサ等3姉妹はMD2820年11月6日、サラに同行して地底都市ムーテリアスに瞬間移動する。
「此処は古代の駅のホーム見たいね。来るのは2回目だけど、東京駅見たいで懐かしく感じる」と、話し掛けるミサ。
「1番ホームは地底都市カタカムリアなのだけど、3番ホームから28番ホーム迄有るでしょう。未だ誰も確認して無いから4人で乗り込んで確認したいのよ。貴女達がいれば安心だから」と、微笑んで話し掛けるサラ。
「では、3番ホームの列車に乗りましょう」と、話し掛けるレナ。
3番ホームの反重力リニア起動列車に乗り込み着席する。
「御乗車有難う御座います。当レムアライナー起動列車は、地下都市アトランタ行きです。所要時間は2時間10分です」と、アナウンスの声が広がる。
「地下都市アトランタって、伝説上のアトランティスじゃ無いかしら」と、思いを話し掛けるレミ。
「あり得ないわ。アトランティスは伝説上だけで其の痕跡は確認出来なかったのよ」と、説明するレナ。
「レナは古代史学者見たいね」と、サラが話し掛ける。
レムアライナー起動列車が地下都市アトランタに到着し、自動で扉が開く。4人はレムアライナー起動列車から下車して、上層部に向かう。
何故かミサはこの都市を知っているような気がした。其れとも何者かが意図して記録伝達したのかと考えながら自然と1階上に出る。
「ミサ、この都市を知っているの」と、問い掛けるサラ。
「何処からか情報が届いて来るのよ。呼ばれている見たい」と、答えるミサ。
「レミ、レナはどうなの」と、問い掛けるサラ。
2人は首を横に振る。聞こえないの仕草をする。
2時間後。目的地に到着する。眼前に生体脳らしき機械が有る。
「私に呼び掛けたのは貴女なの」と、話し掛けるミサ。
「私は地下都市アトランタの生体脳アトラシアです。私のメンタル振動波が、貴女の生体振動に最も近かったので呼び掛けました」と、答える。
「此処は地底都市ムーテリアスの衛星都市なのですか」と、問い掛けるサラ。
「アトランタは独立した地下都市で、貴女方王族の親族である藤原一族が建設した都市です」と、答える生体脳アトラシア。
「えっ、私の親族ですか。では伯父様かしら」と、話し掛けるサラ。
「情報が有りませんので、私には御応え出来ません」と、答える生体脳アトラシア。
「超古代にアトランティス大陸は存在していたのですか」と、問い掛けるレナ。
「アトランティスと名付けられた島は存在しましたが、海底火山に依り海底に没しました」と、答える。
「只の伝説だと思ってたけど、一部は真実だったのね」と、話し掛けるレナ。
「では、ムー大陸とレムリア大陸も存在してたのかしら」と、話し掛けるサラ。
「ムー大陸は、大小様々な島々をムー大陸と呼ばれていました。レムリア大陸は、名前だけで存在していたとの記録は有りません」と、答える生体脳アトラシア。
「有難うアトラシア、勉強になりました」と、礼を述べて生体脳アトラシアの部屋から退室する。
4人はレムアライナー起動列車で、地底都市ムーテリアスに戻りマルチ物理学者。ホィトニーナ・近江・バルデオスと合流する。
「サラ様、巨大転送機にインプットされている場所全てを特定しました。最も近い場所は月です。些か不安も有りまして、転送実験はしておりません」と、話し掛けるホィトニーナ。
「月に繋がっているのね。ホィトニーナ様、次ぐにコンタクト出来ますか」と、問い掛けるレナ。
「勿論よ」と、答えてコントロールパネルを調整する。「調整出来ました」と、話し掛けるホィトニーナ。
ミサは輝きだした転送機を見詰め能力を発動する。「間違いなく月とツナがっています」と、話し掛ける。
「では、行きましょうか」と、サラが話し掛ける。
ミサが最初に潜り抜けるて、続いて次々と転送機を潜り抜ける。転送機のゲートを潜り抜けると、目の前に超巨大な生体脳が聳えていた。色取り取りに各種ランプが光輝いている。何処からか見ても生体脳だと解る。
「私はシモルネレル生体脳ルシアナです。超古代レムールアーナ人の遺産継承者で有るサラ・レムールアーナ・アトラス神聖女王陛下並び最終継承者で有るミサ・レムール・アトラス統轄女王陛下、レミ・レムール・アトラス統轄女王陛下、レナ・レムール・アトラス統轄女王陛下に御挨拶申し上げます。此のルナ(月)はレムールアーナ人最大且つ最高の遺産の1つです。私は、以後ミサ様、レミ様、レナ様を第1命令権者として登録し、以後変更は出来ません。第2命令権者はアラン様、サラ様として登録します。此れは永久情報として最下層基幹システムに保存されます。
以上です。質問が有ればお話し下さい」と、語り掛けて来るシモルネレル生体脳ルシアナ。
「ルナは動く事が出来ますか」と、問い掛けるレナ。
「可能ですが、現状ではテラと密接に関係が維持させておりますので離脱する事は出来ません」と、答える生体脳ルシアナ。
「生体脳ルシアナはいつ頃製造さられたのか、時間的感覚が有れば教えて下さい」と、問い掛けるミサ。
「皆様方同様に時間的感覚は保持しておりますのでお答え致します。製造年代記が800万年前です」と、問い掛ける生体脳ルシアナ。
「では、超古代レムールアーナ人の遺跡で有る地底都市ムーテリアスの建設年代記とはかなりの時間的ズレが有りますが、其の理由は解りますか」と、問い掛けるレナ。
「当施設の建造者は超越知性体ミレアレスです」と、答える生体脳ルシアナ。
「えっ❗️超越知性体ミレアレスですか」と、驚いて問い掛けるミサ。
「はい。其の目的は、レイダンスル種族の来襲で疲弊し退化を始めたレムールアーナ人並びに王族を極秘に援助し守る為です」と、説明する生体脳ルシアナ。
「と言うことは、人類は最初から人類で人類の進化論は間違いと言う事」と、問い掛けるレミ。
「一部は正解です。超古代地球人が有る程度進化した状態の時、レムールアーナ人の遺伝子と融合させて急速な進化と知能を促進させました。しかし、環境の相違と原始な本能の為、想定外の地球人となり、私利私欲が強く好戦的さが促進され争いばかり起こしました。故に、地球人を陰ながら支援して滅亡しない様に保護して来ましたが、意味がないと認識し、6000年前に支援を中止し、自然の進化に任せました」と、説明する生体脳ルシアナ。
「有難うルシアナ、勉強になりました」と、話し掛けるレミ。
何時の間にか女性型半生体ドールが3体現れる。
「当ルナには、生活に必要な各種施設並びに研究所、統合司令センター等一般的母船依り優れた施設が備わっております。暫くルナに留まり、当施設の全てを掌握して下さい。其の為に、皆様方を宿泊施設に案内させます」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
転送機ゲートを抜けて女王宮に出る。女性型半生体ドールに案内されて室内に入る。
「此処は宮殿と同じね」と、ソファに腰を下ろして寛ぎながら話し掛けるレミ。
ミサはコントロールパネルを見付け操作を始めるとスクリーンが明るくなり、ルナ内部の平面図が現れる。操作する度に映像が変化して行く。
色々と操作していれと、いきなり用途不明の機械が於いて有る映像が現れる。ミサは興味を覚え、生体脳ルシアナに呼び掛ける。
『レミ、ルナ、面白そうそうな機械を見付けたから見て見ない』と、呼び掛けるミサ。
映像を見たルナが『生体実験する機械かしら』と、話し掛ける。
『ルシアナ、あの機械はどの様な用途で仕様するのですか』と、問い掛けるミサ。
「精神分離装着です」と、答える生体脳ルシアナ。
「幽体離脱を人口的に起こす装着なのですね」と、話し掛けるサラ。
「誰が発明したのかは解らないけど、肉体と精神体を分離してどの様なメリットが有るのかしら」と、問い掛けるミサ。
「神代記の伝説、5大種族の1つで有るマリアナリア種族の天才物理学者ミリアナ・マリアナリア・ガロンが発明した装置です。
古代レムールアーナ人の天才物理学者アドルフ・レムールアーナ・アトラスが、古代文明の遺跡から精神分離装着を発見し、研究中し機能を解明。晩年、自ら肉体を捨て精神分離装着で精神体として宇宙に飛び出し、宇宙の亡霊となりました」と、説明する生体脳ルシアナ。
「では、其の精神分離装着を此処に保存したのですね」と、問い掛けるミサ。
「其の通りです。ミサ様」と、答える生体脳ルシアナ。
「ルシアナ、他にも何かを隠しているわね」と、問い詰めるミサ。
「あっ、解った。超古代文明のミラクルスーパー兵器を保存している倉庫が有るのね」と、話し掛けるルナ。
「各種兵器保存倉庫は有ります」と、答える生体脳ルシアナ。
「神代記の5大種族とは」と、問い掛けるミサ。
「神代記の5大種族とは、マリアナリア種族。ハロゲンテリア種族。メロライラン種族。レムアナル種族。ドロメダル種です。現在、消息が確定しているのはレムールアーナ種族の先祖筋に当たるレムアナル種族の王族と王族に従って惑星テラに移住した一部だけです。現在から6000万年前の事です」と、答える生体脳ルシアナ。
「兵器保存が3つ有るのはどうして」と、問い掛けるレミ。
「レベル・ワンからレベル・スリーに分けられています。レベル・ワンは仕様禁止になっている非常に危険な兵器です」と、答える生体脳ルシアナ。
「其れは何れくらい危険なのですか」と、問い掛けるサラ。
「銀河を破壊する威力が有るブラック・バスター砲。宇宙崩壊の危険が有るタイム・ストッパー砲。恒星を破壊するスター・パスター砲等のスーパーミラクル兵器です」と、答える生体脳ルシアナ。
「禁止されているって、一体誰が禁止したのですか』と、問い掛けるミサ。
「ポジティブ超越知性体連合のポジティコネクションです」と、答える生体脳ルシアナ。
「ポジティブと言う事は、ネガティブの連合も有るのですね。例えば闇の勢力が所属している様な」と、問い掛けるサラ。
「ネガティブ超越知性体連合のネガティユニオンが有ります」と、答える生体脳ルシアナ。
「私達には創造すら出来ない宇宙的規模の勢力なのですね」と、話し掛けるサラ。
「私達の知らない恐らく宇宙の法則が存在していたのね」と、話し掛けるミサ。
「私は宇宙規模の勢力依り、現実の禁止された兵器に興味を覚えるわ」と、話し掛けるレミ。
「使用は禁止されていても研究は出来るでしょう」と、問い掛けるレナ。
「実験は禁止されていません」と、答える生体脳ルシアナ。
「私は不明の4大種族に興味あるけど」と、話し掛けるサラ。
「私は第2レベルの兵器に興味が有るけど」と、話し掛けるミサ。
「ルシアナ、第2レベルの兵器はどの様な基準で決めたのですか」と、問い掛けるサラ。
「第2レベルの基準は、惑星等から超大型母船等を瞬時に破壊出来るレベルのミラクル兵器です。第3レベルの兵器は通常のスーパー兵器です」と、答える生体脳ルシアナ。
「研究の為、第1レベルから第3レベル迄の兵器を各10台程調達出来ますか」と、話し掛けるミサ。
ミサの考えを読み取った生体脳ルシアナが「何処かに輸送されるのですか。もしそうなら、当ルナには輸送船は有りません」と、話し掛ける。
「輸送船なら私が手配します」と、話し掛けるミサ。
「では、シュトルーヴェ火口に輸送船を着陸させて下さい」と、答える生体脳ルシアナ。
「解りました」と、答えるミサ。
2
MD2820年11月8日。改良した能力倍加装置10万台が、サラの女王宮殿付属レディ・フォース宮に届いた。此の改良した能力倍加装置は個人差は有るが、能力を10倍から100倍に能力を倍加させる事が出来る優れものである。
報告を受けたレディ・フォースのリーダー近江早苗は、全ての隊員に万能腰ベルト。万能首輪。腕輪の3点セットを配る。最後に自分が3点セットを装着する。数秒後。力が漲って来る。
「全員訓練所に移動するわよ」と、話し掛ける近江早苗。
充分に訓練を済ませてからレディ・フォースのリーダー近江早苗はMD2820年11月10日に、副リーダーの近江美恵に留守の間を託して、届いた改良型の能力倍加3点装置を5セットを持参してルナに向かった。
テラ連邦共和国の予算で購入したハイペドロン1万台の中の専用ハイペドロンT01で、ルナの内部の極秘出入口で有る直径164.34キロメートルのシュトルーヴェ火口に向かった。
2時間後。シュトルーヴェ火口に到着する。万能腕輪の通信機をオンにしてサラを呼び出す。
「サラ様、早苗です。改良型の能力倍加装置3点セットを持参しました。今、どちらに居られますか」と、問い掛ける近江早苗。
「私の所在地が解る様に、周囲状況を思念波で伝えるから、其処を目指して来てね」と、答えるサラ。
数秒後。目の前に近江早苗が実体化する。右腕を水平にして敬礼する。
「態々届けてくれて感謝します」と、話し掛けるミサ。
近江早苗は手提げカバンを開き、中から小箱を取り出し手渡す。
「旧3点セットは回収して処分します」と、話し掛ける。
5人全員、改良型の3点セットを取り付ける。
「以前依り更に力が漲って来るわ」と、感想を話し掛けるレミ。
「私達も能力が10倍以上高まり、帝国革命同盟軍の最強エスパーにも対抗出来ます」と、自信を込めて話し掛ける近江早苗。
「帝国革命同盟軍の本拠地を探し出さなければ、何時まで解決出来ないね。ミサ、宇宙警邏隊で本拠地を探し出してくれないかしら」と、話し掛けるサラ。
「解りましたママ」と、答えるミサ。
数分後。ミサは宇宙警邏隊のラロメラ・レムール・ルダンとコンタクトを取り指示する。
『ママ、命令をしましたので近々探し出すでしょう』と、話し掛けるミサ。
「ママは此れからどうするの。私達はルナに留まってルナの施設を調べるつもりなの。でも科学レベルが高過ぎる見たい」と、話し掛けるレミ。
「皆様方に、当ルナの内部に有る各施設等をヒュプノ教育機で伝授致しますので案内に従ってヒュプノ教育室に来て下さい」と、生体脳ルシアナの声が室内に広がる。
6人はヒュプノ教育室内の1人室に入る。腰を降ろすと同時に、天井からヘルメットの様な物が降りて来て頭に被さる。同時にヘルメットが光輝き鈍い音がする。6人は意識を失う。
数時間後。全員がヒュプノ教育が完了する。教育内容は個人差が有り目覚め時間が異なる。当人達は知らなかったが、個人差に応じて知識並びに知能レベルが高められていた。サラと3人の娘達とホィトニーナは最高レベルに高められる。近江早苗は最高レベルに準じるレベルに高められる。
共有ホールに戻ってから小一時間後、いきなり壁がスクリーンに変わり、レディ・フォースの副リーダー近江美恵が映る。
「サラ様、非常事態です。アンドロメダ銀河と天の川銀河の至る所で爆弾テロが発生。国民は怒りと不安と動揺が広がっています。両銀河は混沌状態です。至る所でデモや政府に苦情が相次いでいます。アラン様とクィーンサークルは両銀河に非常事態宣言を発出し戒厳令を布令しました」と、報告する副リーダーの近江美恵。
「えっ、何とした事でしょう。帝国革命同盟軍の組織は、想定していた依り大規模な組織の様ね」と、考えながら話し掛けるサラ。
「はい、サラ様。私も同じ考えです。発生件数から考えると、恐らく共和国規模だと想定出来ます」と、話し掛ける副リーダーの近江美恵。
「私達は此れからどう行動しますか」と、話し掛けるリーダーの近江早苗。
「早苗、全ての事件現場に隊員1人派遣し調査させなさい」と、命令するサラ。
「聞いていたわね美恵、直に手配しなさい。私も直ぐに戻るわ」と、話し掛けてからサラに挨拶して退室して行く。
「ミサ、レミ、ルナ、私とホィトニーナは宮殿に戻るわね。テラ連邦共和国全土に向けて謝罪会見をしなければならないから」と、話し掛けるサラ。
指示を受けた宇宙警邏隊のラロメラ・レムール・ルダンは、小マゼラン銀河から外側宙域100万光年迄の警邏を開始する。其の頃、ムアル連邦共和国ルレナラル・レムリアナ・ムアル女王が指揮する輸送船タートル・トラクターM・01は、ムアル連邦共和国を離れラダルニア銀河団アラレダル銀に在中しているシモルネレル・ゼロを目指して行く。目的地は遥かに遠いが、最新鋭輸送船タートル・トラクターM・01に取り問題にならない距離で有る。
宮殿に戻ったサラは、テラ連邦共和国全土に向けて話し始める。
「最近、帝国革命同盟軍と名乗るテロ組織が、アンドロメダ銀河並びに天の川銀河の不特定多数の場所で、爆弾テロが多発している事態に付いて、未然に防げなかった事に、テラ連邦共和国の最高責任者兼クィーンサークル副神聖女王として国民の皆様方に深くお詫び申し上げます」立ち上がり深々と頭を下げてから腰を降ろす。
「私は皆様方の恐怖と不安、並びに秩序の回復に全力を尽くす事を約束致します」と、話し終えるサラ。
続いて、テラ連邦共和国藤原龍神執政官が謝罪会見を始める。
「先に女王陛下が謝罪しましたが、全ての責任は私に有ります。政府を代表して深く謝罪致します。女王陛下から厳しく叱咤され、早急秩序を回復させ、被災者に対しては国家から丁重に保証せよと厳命受けました。
既に災害救助隊を派遣し、軍隊も動員して秩序の回復に全力を尽くしています」と、話し終える。
ルナ内部でCDネットワークを見ていたミサ様3姉妹は「ママも大変な事件を背負ったわね。私達の力で帝国革命同盟軍を壊滅させましょうか」と、提案するルナ。
「ママの為に力を貸しましょう」と、ミサ。
「賛成。アッ、そうだ。Aグループがコンサートの為に惑星テラに来るわよ」と、思い出しつて話し掛けるレナ。
「完璧に忘れていたわ。MD2820年11月16日だったわね」と、ミサ。
『3日後ね』と、話し掛けるレミ。
『再会が楽しみだわ』と、話し掛けるミサ。
『ママの為に更なる警戒が必要ね』と、レミ。
『コスモレルナー遊撃旅団のキラル・タリアラン・コスモレルナー統合大総帥にお願いしたら』と、話し掛けるレナ。
『待機させておけば良いでしょう』と、答えるミサ。
コスモレルナー遊撃旅団キラル統合大総帥とコンタクトを取り、緊急事態に備えて待機する様命令する。此の時点でミサ、ほぼ万全だと考えていた。
3
MD2820年11月16日早朝。ミサ等3姉妹は、ルナ内部の統合司令センターで、内部で未調査のエリアを調べて、其の場所を確認して其処に向かった。
其のエリアは、総合科学研究センターと総合医学研究センターであった。本人達は知らなかったが、宇宙最高の医学知識を移植されていた。故に、此の施設は今まで見た事が無い超高度な技術の研究センターだと気が付いた。
1、2時間後。3人は統合司令センターに戻る。
「他の区画を調べましょうか」と、2人の妹に話し掛けるミサ。
レナがコントロールパネルを操作する。たまたま古代日本の歴史アーカイブを見付けて開いて見る。目録を一通り見てからアニメの項目を開く。
ガンダムの項から気になった水星の魔女を開く。高速再生で数話を見る。レナは、機械人形の1映像を制止画像にして立体化させる。背後から見ていたミサが声を掛ける。
「レナ、何をしているの」と、声を掛ける。
「ミサお姉さま、此の様な機械人形を造れるかしら」と、話し掛けるレナ。
「勿論造れるわよ」と、答えるミサ。
生体脳ルシアナと協議し、過去に前例の無い超ミラクルな遺伝子と融合させたミサ等3姉妹の半生体ドールの製造が決定し、製造を開始する。
超技術力を持って、3姉妹の半生体ドールは僅か小一時間で製造される。
「ミサ様、レミ様、レナ様専用の半生体ドールが完成しました。製造された半生体ドールは、思考波、思念波、脳波、生体振動、エモシオ・メンタル波動等がシンクロされておりたす。正式名称は半生体ドール・シモルダ・ミサ、レミ、レナとなります」と、生体脳ルシアナの声が室内に広がる。
「有難うルシアナ」と、お礼をのべるミサ。
「他にご用は有りますか」と、問い掛ける生体脳ルシアナ。
「半生体ドール・シモルダは遠距離航行は可能ですか」と、問い掛けるレナ。
「はい、シモルダ体としても変形体としても無制限に航行可能です」と、答える生体脳ルシアナ。
「攻撃兵器並びに防御兵器は万全かしら」と、問い掛けるレミ。
「現実宇宙で最強なミラクル兵器で艤装されております。既にヒュプノ教育で移植されております」と、説明する生体脳ルシアナ。
「アラッ、そうだったの。全く思い出せなかったけど」と、話し掛けるミサ。ニッコリと微笑む。
レナは再び未知エリアを検索する。目録の項目から各種製造工場を開く。其の各種製造工場からシモネル・ドールを選んで開く。
レナは悪戯心で、姉ミサの遺伝子を組み込んだ生体シモネル・女性型ドールの培養製造を実行させ、次に、半生体シモネルン・女性型ドールの培養製造を実行させる。
2人の姉にバレないように、次ぐに画面を切り替え未知エリアの大倉庫を開く。其の大倉庫は格納庫のらしいと考えたレナは、其の1台を拡大する。
ミサは、思い出しなかの様に生体シモネルに呼び掛ける。
「シモネル、私達3姉妹を覗いたAチーム全員のシモネルドールを培養製造して下さい」と、話し掛ける。
「承知致しました。序でですからフェアリピンク全員のシモネルドールを培養製造致します」と、答える。
「有難うシモネル」と、お礼をのべるミサ。
「シモネル、大倉庫に保存されている円盤はどの様な目的が有るのですか」と、問い掛けるレナ。
『合体可能なミラクルな中型万能戦艦シモネラムダです。製造を開始しましたので、乗務員を配備してからミサ様等3姉妹の親衛隊として配備します』と、答える生体脳ルシアナ。
ミサは時計を確認して「そろそろAチームが到着するころね」と、妹達に話し掛けるが全く聞いてない。
テレビのスイッチを入れてチャンネルCD5に合わせる。
数秒後。いきなりCDネットワークがハッキングされて映像が切り替わり見知らぬ男が映し出される。
『私は帝国革命同盟軍の美津濃安太郎で有る。我々はテラ連邦共和国に対し正式に宣戦布告を告示する。現在、大々的な準備は終了し、美津濃一平に進軍する様命令を下した。最後に、近江正信に挨拶を贈る。くたばれ正信❗️』と、話し終えて映像が消えて正常の番組に戻る。
CDネットワークは全ての放送を中止し、緊急報道に切り替わる。
テラ連邦共和国執政官藤原龍神が緊急記者会見を始める。
『テロ組織で有る帝国革命同盟軍の宣戦布告に付いて、執政府からの見解をお伝えします。』と、藤原龍神執政官。
ミサ等3姉妹はいきなり体が軽くなり浮揚する。下を見ると体が有る。
〈ミサお姉さま、私達幽体になったみたい〉と、話し掛けるレナ。
〈精神離脱した様ね。心配しないで、望めば自分の体に戻れるから。其れよりも、CDネットワークをハッキングした美濃部安太郎の所在地を超光速電送波を遡って追跡しましょう〉と、レミとレナに話し掛けるミサ。
〈面白そうね〉と、レナが答える。
〈ママの手助けになるから賛成よ〉と、レナ。
〈では、追跡するわよ〉と、声を掛けるミサ。
意識すると、3姉妹は超光速電送波を遡り数十万光年を瞬時に移動する。光速度に減速すると、散開星団が見えて来る。
〈超光速電送波は散開星団から送信されている〉と、話し掛けるレミ。
更に接近すると、ようやく送信星系が特定出来た。
〈星系内に進入して美濃部安太郎の所在を確認するわよ〉と、妹2人に話し掛けるミサ。
〈美濃部安太郎、パパが子供の頃で、お爺様と同世代と言う事は、過去の亡霊其のものよね〉と、話し掛けるレミ。
〈過去の亡霊の復習❗️〉と、レナ。
第3惑星に到着。送信源に向かい、周囲を調査する。美濃部安太郎は宮殿で発見。思考波、思念波、生体振動を記録してから3姉妹は、惑星の周回して惑星全体の調査を始める。
地上は超一流の連邦共和国の成都に匹敵する惑星だと認識する。成都は2つしかない内に大きい方の大陸の中央に有り、延々と超近代的ビルが建ち並んでいる。
小さな大陸は、広大な宇宙空港と、軍事基地と、軍事工場と、各種工場が建ち並んでいる。
ミサは2人の妹に話し掛ける。〈帝国革命同盟軍の戦力は軽視出来ないわね〉
〈戻ったらパパとママに報告しなくては〉と、話し掛けるレナ。
〈では、惑星から離れて銀河座標を特定するわよ〉と、話し掛けるミサ。
妹と2人は、姉ミサに従い星系から50万光年離れる。四方八方を見渡し、天の川銀河からの座標を特定し記録する。
〈では、そろそろ 体に戻りましょうか〉と話し掛けるミサ。
3姉妹は姉ミサに従いルナ内部に戻る。自分達の体の上に浮揚している。
〈ミサお姉さま、どうしたら自分の体に戻れるの〉と、話し掛けるレミ。
〈私も考えているのよ〉と、答えるミサ。
〈とにかく集中して自分の体に戻りたいと願えば良いのかも〉と、話し掛けるレナ。
3姉妹は集中して自分の体に戻りたいと願うと、不思議な事に急に幽体が重くなり自分の体に吸い込まれて行き同化して目を覚ます。
レナは周囲を見渡し『意識球体が体に戻ったのね。良かった』と、話し掛ける。
『私も戻った』と、レミ。
ミサは一旦体に戻るが、実験の為に再び体から離れる。意識が戻った2人は、未だに意識が戻らない姉を心配して体を揺すりながら声を掛ける2人。
数秒後。ミサは意識を取り戻し、ニッコリと微笑む。『精神体と体の関係が解ったわよ』と、2人の妹に話し掛ける。
『ミサお姉さま、一体どう言う事』と、問い掛けるレミ。
『つまり、見かけは大きく異なる二つのものが、本質的には分かち難く一体であること。と言う事は、例え肉体と精神体を分離出来たとしても、常に繋がっていると言う事なの』と、説明するミサ。
『ミサお姉さまの言ってる事が良く解らないわ』と、話し掛けるレナ。
3姉妹は幽体離脱の話し合いに夢中になり、体験した事の報告を完全に忘れていた。
いきなり思考波伝達で、ミロナティル・レムール・リアから連絡が届く。
〈ミサ、今太陽系内に着いたわ。今、何処にいるの〉と、話し掛ける。
〈ミロナティル、月の内部の統合司令センターよ〉と、答えるミサ。
〈月の内部、どう言う事。説明して〉と、話し掛けるミロナティル。
〈私達がいる場所は解るでしょう。全員此処に来て〉と、話し掛けるミサ。
〈解った。皆に話してから全員で行くわ〉と、答えるミロナティル。
〈待ってるわね〉と、答えてコンタクトを断つミサ。
数分後。全員が思考波転移でルナ統合司令センター内に転移して来る。
『此処は本当に月の内部なの』と、問い掛けるミロナティル。
『勿論よ。私もつい最近解ったのよ』と、答えるミサ。
『まるで宇宙船の司令センター見たいだけど』と、問い掛けるキラレル・レムール・レムル。
『信じられないけど、月は超ミラクルな宇宙船なのよ』と、話し掛けるミサ。
『えっ、そうなの。全く信じられないわ』と、話し掛けるタリアレル・レムール・ルダン。
『でも、現実的には地球と密接に繋がっているから動け無いけどね』と、話し掛けるミサ。
突然統合司令センター内に声が広がる。
『私はミラクルな宇宙船ミレアルナ搭載のシモルネレル生体脳ルシアナです。月の直径は3475キロメートルで、宇宙船ミレアルナの直径は3460キロメートルです。月の内部が空洞になりますが、ミレアルナは瞬間移動で月内部から離脱可能です。移動直後に同質量の岩石が補填され、地球には何ら支障は有りません。理由は、月表層に地球を制御する全ての機能が有るからです。以上の理由からミサ様の命令が有れば何時でも発進可能です』と、声が広がる。
「ルシアナ、今は其の時期では無いわ。私達が手に余る事件が発生したら自己判断で手助けして下さい」と、話し掛けるミサ。
「了解しました。では、自己判断でフェアリピンク全員のシモネルドールを培養製造した事をお伝えします」と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
「ミサ、シモネルドールって何なの」と、問い掛けるパトレシアナ・レムール・レムリア。
「ミサ様に変わって私が御応えします。シモネルドールは皆様方個人の遺伝子と生体金属を融合させて培養製造された身長180メートルの半生体ドール・シモルダ体です。此のシモルダ体は、超越知性体ミレアレスが造り出した宇宙最強の兵器でありミラクルな1人用の宇宙船です」と、説明する生体脳ルシアナ。
「何故私達の為に造り出したのですか」と、問い掛けるアフロディル・レムール・リア。
「其れは貴女達に宇宙の秩序を守って欲しいからです」と、答える生体脳ルシアナ。
「では、混乱させようとする勢力も有るのですね」と、問い掛けるミサ。
「私には良く解りませんが、宇宙の法則では存在していると推測は出来ます」と、答える生体脳ルシアナ。
「貴女、真実を隠しているわね」と、追求するミサ。
いきなりミサ等全員に〈今は、貴女達は知る必要は有りません〉と、言う女性の声が聞こえて来る。
「ミサ、今の声聞いた。直後脳内に語り掛けて来たけど」と、問い掛けるタリアレル。
「はっきりと聞いたわよ」と、答えるミサ。どうやら、全員同時に聞いた様だ。
『緊急事態です。帝国革命同盟軍の母船並びに戦艦が次々と太陽系外縁に現実復帰しています。ルナは安全を確保する為に7MDバリアを展開させました。ミサ様等全員はシモネルドールに搭乗してルナから脱出して下さい。脱出後、ルナは全面閉鎖して只の月に戻ります』と、話し掛ける生体脳ルシアナ。
『了解しましたシモネル』と、話し掛けてから『全員瞬間移動でシモネルドールに搭乗するわよ』と、話し掛けてから瞬間移動するミサ。
ミサに続いて次々と瞬間移動してシモネルドールと自動的にシンクロする。
同調したシモネルドール15体は、同時にルナ内部から月面に出る。
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