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第1幕~林の町にて、、先行く二人、雨揺らぎ騒林追うは一人と、また一人
ふふ…腕の良い、お二人さん…確保出来ましたね?
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【林の彩り】を出て、どちらへ向かうか思案していた所…。
ちょうど、隣の【ミート・グラベル】を出てきた二人組の男女から声がかかった。
「あれ…お二人とも、、
今日は買い物ですか
奇遇ですね」
見れば、男は筋骨逞しい髭面のスキンヘッドで、背に両刃の大斧を提げている。
女は栗色髪を後ろで結び、丈の長い衣類の上から銀のショルダーパッドを身に付けていて、こちらは片刃の斧を腰から提げていた。
「あ…わたしですよ
組合の受付の…」
「あー、受付嬢の人か」
ようやく、思い至ったのかルルヒラとユエリは、二人で顔を見合わせ小首を傾げている。
「なァ?見えねェだろ?
みんなァ初めはビックリするんだよなァ…」
隣の男は強面だが、意外と気さくに話す。
相槌を打つのはユエリだ。
「意外よねえ、意外、、
そういえば、非番の日は冒険者だって言ってたものね?」
「…そうなんですよ
それにしても、お二人とも…
目の付けどころがいいですね?」
後ろの【林の彩り】の看板を示し言った。
「そう?確かに、、
メニューは多彩で
ツボを抑えたものが多かったわ
、、ええと、あなた…」
「あ…名乗ってませんでしたね
サクイヤです
そして、後ろのがわたしの父でして…」
「あァ、カガシン、、
ってェ呼んでくれェ?」
どうやら、親子らしい。
強面の父親に、パッと目を引く娘の組み合わせは似てるとは言い難いが、親子と言えば親子らしかった。
「んー、なるほど、、
サクイヤにカガシン、か
似てないな、しかし、、」
「あァ、よく言われらァな
こっちの兄ィちゃんが、ルルヒラ、、
そっちの姉ェちゃんが、ユエリ、、
でェ、合ってたよなァ?」
「うん?よく知ってるわねえ、、
組合から?」
尋ねる相手は受付嬢、改めサクイヤだ。
「…そうなんです
腕のいい新人が居ると…ちょっと噂しておきました」
「腕のいい新人ねえ、、
まあ、否定はしないわ
ねえ?ルルヒラ」
「んー、さてな?
どうだろうな?」
二人共、士官生時代の鍛錬が積み重なり、自信はそれなりにあると見受けられた。
それを見、強かな笑みを浮かべるのはカガシンだ。
「こォの時期は居るんだァよなァ
士官教習所ォ、出てェからに、、
兄ィちゃん達はさてェ?どうなんだィ?」
「んー、なら、、
試すか?」
男二人は挑発にやや近い、そんなやり取りに笑みも深まっていく。
どちらも嬉しそうだ。
「あ…良くないですね
お二人とも、この後の予定は何か?」
「うん?そうねえ、、
一応、武装見とこうと思ってるんだけど、、」
「ああ…それなら、、
ちょうど、良かったですね
お父さん…と、ルルヒラさん
場所移した方がいいですよ?」
サクイヤの声に男二人は一旦、剣幕を降ろす。
サクイヤの声に導かれるまま、【クアッキ大通り】から外れ、裏手沿いを歩く。
「ふうん、どこまで行くのよ?」
「…近いですよ、、
そうそう…そこを曲がって
あれです」
大通りからそれほど外れる事無く、辿り着いたのは工房地帯だった。
【フォリンズの種火】と、鉄板に彫り込まれた看板だ。
カガシンが口を開ける。
「まァだ、言ってねェな
おらァ、ここで工房長やってらァ
歓迎するぜェ」
そう言って、二人を招いたのだった。
試し用の庭だった。
それなりにスペースはあり、十分動けそうな広さだ。
壁際に、剣、槍、斧から、一風変わった鞭、弩、大鎌などが立て掛けられている。
壁に備え付けられた席で、ユエリ…そして何故か、カガシンは観戦する構えだ。
「あの…手加減して下さいね?」
「あー、いや、、
サクイヤが、か?」
脇目にカガシンを伺う。
「あァ?試す、、
ってェ言ったんは兄ィちゃんだァな
なァ、姉ェちゃん?」
「さあて、、
私は知らないわ
ルルヒラ、怪我させたら、、
あんたの負けね、わかった?」
「なァに、ちィとぐらいの怪我なら、、
慣れてらァな?」
好き勝手言うギャラリーだった。
サクイヤは既に、斧を右手に持ち、後ろに引く構えだ。
「あー、やるのか
、、いや、別にいいか」
言って、ルルヒラも半身を下げ、剣を小脇に構えた。
「では…行かせて頂きます」
地面を足裏が打つ。
それが合図になった。
突進から、やや軌道をずらし懐に飛び込んでくる。
こちらが剣を空振るか、間合いを外させる事を視野に入れた動き。
そのまま、後ろ手の斧を薙いできた。
前転、からの立ち位置の入れ替わり。
彼女の空を切った背中を視野に、姿勢を下げたまま右足を半回転させる。
接触は無い。
彼女は突進の勢いのまま、地面に手を付きこちらに向き直った。
対して、こちらも姿勢を戻し、構えは最初と同じく剣を小脇に当てがった。
「内気法…使えるんですよね?
使わないんですか?」
彼女、サクイヤはどちらかと言えば小柄な方だ。
しかし、先ほど見せた俊敏な動き。
【プラーナ操気術】の【内気法】によるものと見て良かった。
「んー、サクイヤは使えるんだな」
「ええ…でも、、
しっかり習ったものでも無いので…
お手本…見せて頂けますか?」
時折、ノリの良さを見せる彼女からすると、少し意外な気がした。
普段の受付嬢とは別の、冒険者としての彼女は真剣そのものらしい。
「あー、ここでは、な?
あまり本気は出せないんだ」
その言葉が気になったのか、外野からカガシンの声が届く。
「もしかしてェよ?
兄ィちゃん、剣気ィ使えるんかィ?」
「ルルヒラはねえ、、
在学中はこと…内気法に関してなら一、二を争った駿才よ
使えて当然でしょう?」
「へェ、若ェのにまたァ、、
大ェしたもんだァな
、、サクイヤ、ちィと分が悪いぜェ?」
サクイヤは構えを解いた。
「剣気…ですか
そうですね、、」
扱いの難しいものだというのは、知っている。
気の奔流で、自身を傷付けてしまった冒険者を何度か見た事もある。
しかし、【剣気】を使いこなす者を彼女は見た事が無い。
二人がからかっているので無ければ、確かにここでの実戦は危険なものでもあり、また二人がからかっていると考えるのも少し違うように思えた。
彼、ルルヒラを最初に目にした時、他の冒険者と何ら変わりの無い格好だったからこそ、その格好が違和感を突き付けていた。
その違和感が、ほんの僅かの立ち会いで確信へと変わったのは、今この時だ。
「そうですね…明日
お二人とも、またダンジョンへ?」
「んー、そうだな
たぶんな?」
と言いながら、ユエリに顔を向けた。
「うん、そうね?
何ならサクイヤ、あなたも一緒に行く?」
察しがいいのか、ユエリは問いかける。
「あ…良かったです
ちょうど非番なんですよ、明日も…」
「それじゃ、決まりね
よろしくね?サクイヤ」
「ふふ…決まりです
お願いします、ユエリさん
それと、ルルヒラさん」
「あー、よろしく頼む、サクイヤ」
そうして三者は、笑みを浮かべる。
そこに外野から、また声がかかった。
「あァ?おらァは行かなくてェいいんかィ?」
「いいんです…お父さんは」
娘からの返事は素っ気無いものだった。
ちょうど、隣の【ミート・グラベル】を出てきた二人組の男女から声がかかった。
「あれ…お二人とも、、
今日は買い物ですか
奇遇ですね」
見れば、男は筋骨逞しい髭面のスキンヘッドで、背に両刃の大斧を提げている。
女は栗色髪を後ろで結び、丈の長い衣類の上から銀のショルダーパッドを身に付けていて、こちらは片刃の斧を腰から提げていた。
「あ…わたしですよ
組合の受付の…」
「あー、受付嬢の人か」
ようやく、思い至ったのかルルヒラとユエリは、二人で顔を見合わせ小首を傾げている。
「なァ?見えねェだろ?
みんなァ初めはビックリするんだよなァ…」
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相槌を打つのはユエリだ。
「意外よねえ、意外、、
そういえば、非番の日は冒険者だって言ってたものね?」
「…そうなんですよ
それにしても、お二人とも…
目の付けどころがいいですね?」
後ろの【林の彩り】の看板を示し言った。
「そう?確かに、、
メニューは多彩で
ツボを抑えたものが多かったわ
、、ええと、あなた…」
「あ…名乗ってませんでしたね
サクイヤです
そして、後ろのがわたしの父でして…」
「あァ、カガシン、、
ってェ呼んでくれェ?」
どうやら、親子らしい。
強面の父親に、パッと目を引く娘の組み合わせは似てるとは言い難いが、親子と言えば親子らしかった。
「んー、なるほど、、
サクイヤにカガシン、か
似てないな、しかし、、」
「あァ、よく言われらァな
こっちの兄ィちゃんが、ルルヒラ、、
そっちの姉ェちゃんが、ユエリ、、
でェ、合ってたよなァ?」
「うん?よく知ってるわねえ、、
組合から?」
尋ねる相手は受付嬢、改めサクイヤだ。
「…そうなんです
腕のいい新人が居ると…ちょっと噂しておきました」
「腕のいい新人ねえ、、
まあ、否定はしないわ
ねえ?ルルヒラ」
「んー、さてな?
どうだろうな?」
二人共、士官生時代の鍛錬が積み重なり、自信はそれなりにあると見受けられた。
それを見、強かな笑みを浮かべるのはカガシンだ。
「こォの時期は居るんだァよなァ
士官教習所ォ、出てェからに、、
兄ィちゃん達はさてェ?どうなんだィ?」
「んー、なら、、
試すか?」
男二人は挑発にやや近い、そんなやり取りに笑みも深まっていく。
どちらも嬉しそうだ。
「あ…良くないですね
お二人とも、この後の予定は何か?」
「うん?そうねえ、、
一応、武装見とこうと思ってるんだけど、、」
「ああ…それなら、、
ちょうど、良かったですね
お父さん…と、ルルヒラさん
場所移した方がいいですよ?」
サクイヤの声に男二人は一旦、剣幕を降ろす。
サクイヤの声に導かれるまま、【クアッキ大通り】から外れ、裏手沿いを歩く。
「ふうん、どこまで行くのよ?」
「…近いですよ、、
そうそう…そこを曲がって
あれです」
大通りからそれほど外れる事無く、辿り着いたのは工房地帯だった。
【フォリンズの種火】と、鉄板に彫り込まれた看板だ。
カガシンが口を開ける。
「まァだ、言ってねェな
おらァ、ここで工房長やってらァ
歓迎するぜェ」
そう言って、二人を招いたのだった。
試し用の庭だった。
それなりにスペースはあり、十分動けそうな広さだ。
壁際に、剣、槍、斧から、一風変わった鞭、弩、大鎌などが立て掛けられている。
壁に備え付けられた席で、ユエリ…そして何故か、カガシンは観戦する構えだ。
「あの…手加減して下さいね?」
「あー、いや、、
サクイヤが、か?」
脇目にカガシンを伺う。
「あァ?試す、、
ってェ言ったんは兄ィちゃんだァな
なァ、姉ェちゃん?」
「さあて、、
私は知らないわ
ルルヒラ、怪我させたら、、
あんたの負けね、わかった?」
「なァに、ちィとぐらいの怪我なら、、
慣れてらァな?」
好き勝手言うギャラリーだった。
サクイヤは既に、斧を右手に持ち、後ろに引く構えだ。
「あー、やるのか
、、いや、別にいいか」
言って、ルルヒラも半身を下げ、剣を小脇に構えた。
「では…行かせて頂きます」
地面を足裏が打つ。
それが合図になった。
突進から、やや軌道をずらし懐に飛び込んでくる。
こちらが剣を空振るか、間合いを外させる事を視野に入れた動き。
そのまま、後ろ手の斧を薙いできた。
前転、からの立ち位置の入れ替わり。
彼女の空を切った背中を視野に、姿勢を下げたまま右足を半回転させる。
接触は無い。
彼女は突進の勢いのまま、地面に手を付きこちらに向き直った。
対して、こちらも姿勢を戻し、構えは最初と同じく剣を小脇に当てがった。
「内気法…使えるんですよね?
使わないんですか?」
彼女、サクイヤはどちらかと言えば小柄な方だ。
しかし、先ほど見せた俊敏な動き。
【プラーナ操気術】の【内気法】によるものと見て良かった。
「んー、サクイヤは使えるんだな」
「ええ…でも、、
しっかり習ったものでも無いので…
お手本…見せて頂けますか?」
時折、ノリの良さを見せる彼女からすると、少し意外な気がした。
普段の受付嬢とは別の、冒険者としての彼女は真剣そのものらしい。
「あー、ここでは、な?
あまり本気は出せないんだ」
その言葉が気になったのか、外野からカガシンの声が届く。
「もしかしてェよ?
兄ィちゃん、剣気ィ使えるんかィ?」
「ルルヒラはねえ、、
在学中はこと…内気法に関してなら一、二を争った駿才よ
使えて当然でしょう?」
「へェ、若ェのにまたァ、、
大ェしたもんだァな
、、サクイヤ、ちィと分が悪いぜェ?」
サクイヤは構えを解いた。
「剣気…ですか
そうですね、、」
扱いの難しいものだというのは、知っている。
気の奔流で、自身を傷付けてしまった冒険者を何度か見た事もある。
しかし、【剣気】を使いこなす者を彼女は見た事が無い。
二人がからかっているので無ければ、確かにここでの実戦は危険なものでもあり、また二人がからかっていると考えるのも少し違うように思えた。
彼、ルルヒラを最初に目にした時、他の冒険者と何ら変わりの無い格好だったからこそ、その格好が違和感を突き付けていた。
その違和感が、ほんの僅かの立ち会いで確信へと変わったのは、今この時だ。
「そうですね…明日
お二人とも、またダンジョンへ?」
「んー、そうだな
たぶんな?」
と言いながら、ユエリに顔を向けた。
「うん、そうね?
何ならサクイヤ、あなたも一緒に行く?」
察しがいいのか、ユエリは問いかける。
「あ…良かったです
ちょうど非番なんですよ、明日も…」
「それじゃ、決まりね
よろしくね?サクイヤ」
「ふふ…決まりです
お願いします、ユエリさん
それと、ルルヒラさん」
「あー、よろしく頼む、サクイヤ」
そうして三者は、笑みを浮かべる。
そこに外野から、また声がかかった。
「あァ?おらァは行かなくてェいいんかィ?」
「いいんです…お父さんは」
娘からの返事は素っ気無いものだった。
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