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四章:大人になったラスと真実を知った私
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ザッと探してみたが、椅子は一脚しかなかった。
居間には、飴色に使い込まれたロッキングチェアがあるだけ。
全く来客を想定していない家だ、と改めて思う。
どこまでも孤独を貫こうとするユーグの堅い意思が垣間見えて、悲しくなる。
仕方ないので、ユーグが読書する時のひざ掛けに使っている大きなブランケットを居間の床に敷いて、そこに出来た料理を並べることにした。
ラスが手伝ってくれたお陰で、あっという間に夕食の支度が整う。
私はブランケットの上に靴を脱いで正座し、焼き立てのパンケーキをお皿に取り分けた。
「こうやって食べるのも、たまにはいいね。ピクニックみたいで」
「ピクニックって、なに?」
私を真似て革のサンダルを脱ぎ、片膝を立てて座りこんだラスにお皿を渡すと、不思議そうに問われる。
晴れた日に外でこうやってシートを敷いて、お弁当を食べながら風景やお喋りを楽しむんだよ、と教えてあげれば「砂が入りそう」と情緒のない感想が返ってきた。
「向こうの世界には、四季があるって前に話したでしょ? 春になると『サクラ』っていうそれは綺麗な花が咲いてね。みんなでピクニックがてらお花見するんだよ」
西の島でも、草むらに小さな可愛い花が揺れるのを見かけたことはある。
果実のなる木にも、当たり前だけど花がつく。
だが、日本で目にしていたような満開の桜ほど美しい花は、まだ見たことがない。
花弁の一つ一つに目を凝らせば、ほんのりと色づいた淡紅色であることが分かるのに、一端目を離して全体を眺めれば、繊細に編み込まれたレースのようにも真っ白な霞のようにも見える。
私は、桜の季節が一番好きだった。
「ミカもしたの? お花見」
サラダを平らげたラスが、何気ない調子で尋ねる。
「実はしたことないんだ。友達とはタイミングが合わなかったし、会社のお花見には誘われなくて。一人でお花見してもよかったんだけど、それはそれで侘しいしね」
大勢の花見客でにぎわう公園で一人、ポツンと敷物を広げる勇気はなかった。
「んー、よく分からないけど、一人でするものじゃないってこと?」
「特に決まりはないけど、私はそう思ってた」
ラスは何かを考えるように虚空を見つめた後、私に視線を戻してにっこり笑う。
「俺が連れていってやるよ、お花見」
「え? 西の島にもそういう場所があるの? どこに?」
思わず食いついてしまう。
身を乗り出した私に、ラスは「まだ教えない。行ってのお楽しみだよ」と悪戯っぽく瞳を煌めかせた。
「分かった。わ~、楽しみだなぁ」
ラスと二人でどこかへ出かけること自体、本当に久しぶりだ。
朝の散歩はとうになくなったし、町へ行く時はユーグの移動魔法陣を使っている。
どこへ行くにも小さなラスと一緒だった昔が、無性に懐かしい。
二人並んでパンケーキを食べて、こうしてお出かけの予定を立てて。
怖いくらいの幸せを実感するのと同時に、辛くなる。
沢山のものを貰ったのに、何も返せず置いていかなきゃいけないことが、本当に辛い。
私はこの時初めて、まだ幼い一人娘を残して逝かなくてはいけなかった両親の無念に思いを馳せることが出来た。
父は私を猫かわいがりし過ぎる、と母はよく文句を言っていた。
『私だって、叱るよりも庇う側がいいのに!』と頬を膨らませる母を、父は笑って宥めていた。
『躾も大事だけど、美香をたーくさん愛してあげようよ』
たーくさん、という部分のコミカルな響きに、私もクスクスと笑った。
生きるのが辛くなるから、思い出さないようにこれまでずっと記憶に鍵をかけてきたというのに、耳に蘇った父母の柔らかな笑い声はどこまでも優しいものだった。
どんなに心残りだったことだろう。
ぐっすり眠っているうちに二人は息を引き取ったんだよと鑑識のおじさんは言っていた。それだけが救いだと改めて思う。
「――ねえ、ラス」
食べ終わった後の食器を台所に運ぶ途中、私はブランケットから食べ屑を払っているラスを振り返った。
「ん?」
律儀に手を止め、仄明るいランプの影の中から眩しそうにこちらを見上げるラス。
覚えておくね。あなたのその美しい眉を。
真っ直ぐな鼻筋も、魅力的な唇も。
何より、あなたのその暖かな魂を。
「私ね、ラス達に会えて、すごーく幸せ。どうか覚えててね。この世界に来られて、私がどんなに幸運だと思っていたか」
長い間自分のことを可哀想で不運な人間だと思って生きてきたけど、そうじゃなかった。
誰かをこんなに深く想える幸せを、あなた達が私にくれた。
「……なんで、過去形?」
緩やかなカーブを描いていた彼の瞳が、訝しげに細められる。
自分でも気が付かないうちに未練がましい口調になっていたらしい。
覚悟は決めたはずなのに、嫌だなぁ。
しっかりしろ、美香!
『やっぱり死ぬの怖いな』と怯えるもう一人の私を叱咤し、ラスを安心させるように微笑む。
「じゃあ言い直す。幸運だと思ってるよ」
「……俺もだよ、ミカ。俺もミカに会えてよかった」
ラスもしみじみとした口調でそう言ってくれた。
二人で食器を片付けているところにようやくユーグが帰ってくる。
「ただいまー、って――あ、やっぱりラスがいる」
あ、じゃないよ、本当に。
「遅い!」と一喝した私に、ユーグは肩を竦めた。
「ごめん。だって、結構しつこく聞かれたんだよ。ダンもベネッサもミカのこと、ものすごく心配しててさ」
「当たり前だろ。ミカは父さんと母さんの大事な娘なんだから」
ラスの返事に、ユーグはにやりと口角を上げる。
「それだと、ミカはラスのお姉さんってことになるけどいいの?」
うわ、なんてこと聞くんだ!
木の幹に押し付けられた時の感触が蘇り、かあっと頬が熱くなる。
ユーグは私の変化に目ざとく気づき、ますますニヤニヤ笑った。
「いいかどうか、お前に話す義理はないな」
ラスは微かに首を傾げ、さらりと躱す。
その大人な対応に、私はすっかり驚いてしまった。
以前のラスなら、もっとムキになって反応したのに。
ユーグも拍子抜けしたのか、ぽかんとしている。
「そろそろ帰るわ。ミカも明日は早めに帰ってこいよ」
「う、うん、そうする」
ラスは悠々とした足取りで玄関へ向かっていく。
バタン、と扉が閉じた後、私は深い溜息をついた。
感情が大きく揺れることばかりが、立て続けに起きている。
「……いい加減、認めたらいいのに」
ユーグがぽつりと零す。
もう一人の私は心の隅で膝を抱え、考えたくない、と耳を塞いだ。
居間には、飴色に使い込まれたロッキングチェアがあるだけ。
全く来客を想定していない家だ、と改めて思う。
どこまでも孤独を貫こうとするユーグの堅い意思が垣間見えて、悲しくなる。
仕方ないので、ユーグが読書する時のひざ掛けに使っている大きなブランケットを居間の床に敷いて、そこに出来た料理を並べることにした。
ラスが手伝ってくれたお陰で、あっという間に夕食の支度が整う。
私はブランケットの上に靴を脱いで正座し、焼き立てのパンケーキをお皿に取り分けた。
「こうやって食べるのも、たまにはいいね。ピクニックみたいで」
「ピクニックって、なに?」
私を真似て革のサンダルを脱ぎ、片膝を立てて座りこんだラスにお皿を渡すと、不思議そうに問われる。
晴れた日に外でこうやってシートを敷いて、お弁当を食べながら風景やお喋りを楽しむんだよ、と教えてあげれば「砂が入りそう」と情緒のない感想が返ってきた。
「向こうの世界には、四季があるって前に話したでしょ? 春になると『サクラ』っていうそれは綺麗な花が咲いてね。みんなでピクニックがてらお花見するんだよ」
西の島でも、草むらに小さな可愛い花が揺れるのを見かけたことはある。
果実のなる木にも、当たり前だけど花がつく。
だが、日本で目にしていたような満開の桜ほど美しい花は、まだ見たことがない。
花弁の一つ一つに目を凝らせば、ほんのりと色づいた淡紅色であることが分かるのに、一端目を離して全体を眺めれば、繊細に編み込まれたレースのようにも真っ白な霞のようにも見える。
私は、桜の季節が一番好きだった。
「ミカもしたの? お花見」
サラダを平らげたラスが、何気ない調子で尋ねる。
「実はしたことないんだ。友達とはタイミングが合わなかったし、会社のお花見には誘われなくて。一人でお花見してもよかったんだけど、それはそれで侘しいしね」
大勢の花見客でにぎわう公園で一人、ポツンと敷物を広げる勇気はなかった。
「んー、よく分からないけど、一人でするものじゃないってこと?」
「特に決まりはないけど、私はそう思ってた」
ラスは何かを考えるように虚空を見つめた後、私に視線を戻してにっこり笑う。
「俺が連れていってやるよ、お花見」
「え? 西の島にもそういう場所があるの? どこに?」
思わず食いついてしまう。
身を乗り出した私に、ラスは「まだ教えない。行ってのお楽しみだよ」と悪戯っぽく瞳を煌めかせた。
「分かった。わ~、楽しみだなぁ」
ラスと二人でどこかへ出かけること自体、本当に久しぶりだ。
朝の散歩はとうになくなったし、町へ行く時はユーグの移動魔法陣を使っている。
どこへ行くにも小さなラスと一緒だった昔が、無性に懐かしい。
二人並んでパンケーキを食べて、こうしてお出かけの予定を立てて。
怖いくらいの幸せを実感するのと同時に、辛くなる。
沢山のものを貰ったのに、何も返せず置いていかなきゃいけないことが、本当に辛い。
私はこの時初めて、まだ幼い一人娘を残して逝かなくてはいけなかった両親の無念に思いを馳せることが出来た。
父は私を猫かわいがりし過ぎる、と母はよく文句を言っていた。
『私だって、叱るよりも庇う側がいいのに!』と頬を膨らませる母を、父は笑って宥めていた。
『躾も大事だけど、美香をたーくさん愛してあげようよ』
たーくさん、という部分のコミカルな響きに、私もクスクスと笑った。
生きるのが辛くなるから、思い出さないようにこれまでずっと記憶に鍵をかけてきたというのに、耳に蘇った父母の柔らかな笑い声はどこまでも優しいものだった。
どんなに心残りだったことだろう。
ぐっすり眠っているうちに二人は息を引き取ったんだよと鑑識のおじさんは言っていた。それだけが救いだと改めて思う。
「――ねえ、ラス」
食べ終わった後の食器を台所に運ぶ途中、私はブランケットから食べ屑を払っているラスを振り返った。
「ん?」
律儀に手を止め、仄明るいランプの影の中から眩しそうにこちらを見上げるラス。
覚えておくね。あなたのその美しい眉を。
真っ直ぐな鼻筋も、魅力的な唇も。
何より、あなたのその暖かな魂を。
「私ね、ラス達に会えて、すごーく幸せ。どうか覚えててね。この世界に来られて、私がどんなに幸運だと思っていたか」
長い間自分のことを可哀想で不運な人間だと思って生きてきたけど、そうじゃなかった。
誰かをこんなに深く想える幸せを、あなた達が私にくれた。
「……なんで、過去形?」
緩やかなカーブを描いていた彼の瞳が、訝しげに細められる。
自分でも気が付かないうちに未練がましい口調になっていたらしい。
覚悟は決めたはずなのに、嫌だなぁ。
しっかりしろ、美香!
『やっぱり死ぬの怖いな』と怯えるもう一人の私を叱咤し、ラスを安心させるように微笑む。
「じゃあ言い直す。幸運だと思ってるよ」
「……俺もだよ、ミカ。俺もミカに会えてよかった」
ラスもしみじみとした口調でそう言ってくれた。
二人で食器を片付けているところにようやくユーグが帰ってくる。
「ただいまー、って――あ、やっぱりラスがいる」
あ、じゃないよ、本当に。
「遅い!」と一喝した私に、ユーグは肩を竦めた。
「ごめん。だって、結構しつこく聞かれたんだよ。ダンもベネッサもミカのこと、ものすごく心配しててさ」
「当たり前だろ。ミカは父さんと母さんの大事な娘なんだから」
ラスの返事に、ユーグはにやりと口角を上げる。
「それだと、ミカはラスのお姉さんってことになるけどいいの?」
うわ、なんてこと聞くんだ!
木の幹に押し付けられた時の感触が蘇り、かあっと頬が熱くなる。
ユーグは私の変化に目ざとく気づき、ますますニヤニヤ笑った。
「いいかどうか、お前に話す義理はないな」
ラスは微かに首を傾げ、さらりと躱す。
その大人な対応に、私はすっかり驚いてしまった。
以前のラスなら、もっとムキになって反応したのに。
ユーグも拍子抜けしたのか、ぽかんとしている。
「そろそろ帰るわ。ミカも明日は早めに帰ってこいよ」
「う、うん、そうする」
ラスは悠々とした足取りで玄関へ向かっていく。
バタン、と扉が閉じた後、私は深い溜息をついた。
感情が大きく揺れることばかりが、立て続けに起きている。
「……いい加減、認めたらいいのに」
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