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三章:人付き合いは難しい
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町に行くなら、雨に入る前がいい。
私は、久しぶりに私の様子を見に来たユーグさんに、以前話していた魔法がどうなったか尋ねることにした。
「ん? ああ、あの魔法薬なら完成したよ」
居間のソファーで寛ぎ中のユーグさんは、今思い出した、という顔で答える。
「じゃあ、私も気軽に町に行けるようになるんですね」
「そうだね。ちょうどいいし、今、試してみる?」
洗濯物は干したし、取り込むまでたっぷり時間はある。
「お願いします」
「じゃあ、ラスも誘おうか。置いて行かれたって知ったら、恨まれそうだし」
確かに拗ねそうだけど、生憎今は森に行っていて不在だ。
当分帰ってこないと思う、と言うと、ユーグさんはにっこり笑った。
「名前を呼んだら、すぐ戻ってくると思うよ。やってごらん。その間に私は準備しておくから」
そう言って腰を上げ、ふらりと玄関を出て行く。
一人残された私は、仕方なくユーグさんの提案に乗ってみることにした。
森は広いし、どこまで足を伸ばしているか分からない。
呼んだだけで帰ってくるとは思えないんだけどな……。
半信半疑で外に出て、すう、と息を吸い込む。
「ラスー!」
精一杯の力を込めて、名前を呼んでみた。
思ったより大きな声が出て、山に響いていく。
やまびこが微かに返ってきて、ほんとにあるんだ! と感動してしまった。
「ラスー! ラスー!!」
調子に乗った私は、大声で呼び続けた。
すー、すー、とやまびこが返ってくる。
何とも言えない爽快感が胸に広がり、ますます面白くなった。
目的と手段がすっかり入れ替わり、一人大声大会の様相を呈してきた頃、遠くの空に小さな影が見えた。
え?
ほんとに、届いたの?
信じられない気持ちで目を見開く。
小さな影はみるみるうちに近づいてきた。やっぱりラスだ。
彼は鮮やかに舞い降り、私に駆け寄ってきた。
そのまま、ぽすん、と腰に抱き着く。
「なに? ミカ。すごく楽しそうに俺のこと呼んでたけど」
彼は満面の笑みを浮かべて、私を見上げた。
ラスの方こそ、すごく嬉しそうだ。
「ユーグさんと町に行くんだけど、ラスもどうかと思って。呼んでるうちに面白くなって、何回も呼んじゃった」
「いいよ、何度でも呼んで。いつだってすぐに戻ってくるから」
ラスはくすくす笑いながら腕に力を込める。
私も笑いながら、彼の華奢な背中を抱き締めた。
家庭菜園に出かけていたベネッサさんに外出する旨を伝えると、愛らしい花柄のお財布をくれた。
「沢山お手伝いしてくれるミカにも、ちゃんとお小遣いあげないとね」
ベネッサさんはそう言って、ラスのお財布にもお金を足す。
「もうすぐ雨だし、暇つぶしになるようなものが見つかるといいわね」
「ありがとう。色々見てくるね」
彼女が親代わりだとはっきり言ってくれたあの日から、私は敬語を使うのを止めている。
最初は緊張したが、ベネッサさんもダンさんも大喜びしてくれた。
「気をつけて行ってくるのよ。ラス、ミカを頼むわね」
「任せて」
ベネッサさんに手を振り、家の敷地の外まで歩いて行く。
ちょうどいいタイミングでユーグさんも戻ってきた。
彼がローブの懐から取り出しのは、緑色の小瓶だった。
「液体なんだ……」
「ん? なんだと思ってたの?」
「粉を振りかけて暖炉に入るのかと」
向こうの世界でベストセラーになった魔法使いの小説を思い浮かべながら説明すると、ユーグさんは声を上げて笑った。
「ミカの世界の人達は、本当に想像力豊かだね! 実際には魔法が存在しない世界なのに、どうしてそんなに色々思いつけるのか、私には信じられないよ」
彼はそう言って、まだ笑っている。
最初はつられて笑ったが、すぐに何かが引っかかった。
あれ?
今ので、全部分かったのかな?
私、すごく端折った説明したのに……。
一体どういうことかと考えているうちに、ユーグさんは笑いおさめて私の足元にしゃがみこんだ。
「じゃあ、行こうか」
ユーグさんは小瓶の蓋を開け、口の中で呪文を唱えた。
それから、私と彼の周りに円を描くように薬を振りまいていく。
ユーグさんが魔法を発動する時は、必ず指先が発光する。
今回も、ユーグさんの指先がぽわんと光った。
私は衝撃に備えて両手を握りしめ、しっかり目をつぶった。
一体、どんな魔法なんだろう。
もみくちゃにされるのだけは勘弁して欲しい。
ユーグさんは基本的にすごく親切で優しいのだが、圧倒的に説明が足りない。
詳細を尋ねても「やってみれば分かるよ」で済まされることが多いのだ。
「じゃあ、ラス。いつものところでね」
「分かった。ミカ、後でな」
「うん、またあとで!」
ラスに声を掛けた直後、辺りが霧のような乳白色の煙で包まれた。
ぐわんぐわんと地面が揺れて始める。私はとっさにユーグさんのローブを掴んだ。
「最初は酔うかも。でもすぐに慣れるよ」
ユーグさんは平然としているが、私はそれどころじゃなかった。
気持ち悪いし、倒れそうで怖い!
目を閉じているから余計にそう思うのかもしれない、と目を開き、すぐに後悔した。
クリーム色のねっとりした霧しか見えなかったのだ。
平行感覚がすっかり狂ってしまう。私は慌てて再び目を閉じた。
「はい、到着」
必死に吐き気を堪えているうちに、ようやく移動が終わった。
恐る恐る目を開け、辺りを見回してみる。
どうやら私達は、町の入り口付近の林の中に移動してきたようだ。
「便利ですね……。どんな場所にもこうやって行けるんですか?」
何度も深呼吸を繰り返しながら、尋ねる。
ユーグさんは「まさか」と首を振った。
「一度は自分で来た場所じゃないと、この魔法は使えないよ。ほら、その木の幹に印があるだろう? 私が目印につけておいたんだ。この木をイメージして飛んで来れるように」
ユーグさんの言った通り、白樺に似た木の幹には赤いペンキの飛沫ような点がポツンと染みついていた。
「あ、ほんとだ」
「戻ったら、ミカの部屋とも陣を繋いであげる。どこにする?」
「ありがたいんですけど、お風呂の魔法陣もあるし、あれ以上増えたらうっかり踏みそうで怖いんですよね……」
「そこは気をつけてよ。他の場所だと、ダンたちが踏むかもしれないし。ミカは踏んでも飛ばされるだけだけど、ダンたちはどうなるか分からないからさ」
「それは絶対だめです。……んー、じゃあ、部屋の左奥はどうですか? 窓と逆の方の」
「いいんじゃない。邪魔にならないよう、出来るだけ小さく描くね」
二人でのんびり話しているところに、翼のはためく音が聞こえてくる。
ユーグさんは上空を見上げ、感心したように「早いなぁ」と呟いた。
「ごめん、待たせて!」
ラスがふわりと地上に降りてくる。額にはうっすら汗が滲んでいた。
全速力で飛んできたことが分かって、申し訳なくなる。
「もっとゆっくりでよかったのに」
「ミカがよくても、俺がやだ。それに羽化したらもっと楽に飛べるんだし、変な気回さないで」
ラスは私の袖を掴み、強めの口調で訴えてきた。
お、おう……。気遣ったつもりだけど、余計なお世話だったかな。
「分かった。なんか、ごめんね?」
「謝ることじゃないだろ。……はぁ。ミカってほんと――……」
「ほんと、なに?」
「なんでもない!」
ぷい、とラスがそっぽを向く。
出会った頃はもっと分かりやすかったのに、最近のラスはなかなか扱いが難しい。
以前のように天真爛漫に懐いてくる時と、今のようにちょっとしたことで拗ねる時があるのだ。
「ふふ、ミカも大変だ」
おかしそうに笑ったユーグを、ラスはむっとした顔で睨んだ。
私は、久しぶりに私の様子を見に来たユーグさんに、以前話していた魔法がどうなったか尋ねることにした。
「ん? ああ、あの魔法薬なら完成したよ」
居間のソファーで寛ぎ中のユーグさんは、今思い出した、という顔で答える。
「じゃあ、私も気軽に町に行けるようになるんですね」
「そうだね。ちょうどいいし、今、試してみる?」
洗濯物は干したし、取り込むまでたっぷり時間はある。
「お願いします」
「じゃあ、ラスも誘おうか。置いて行かれたって知ったら、恨まれそうだし」
確かに拗ねそうだけど、生憎今は森に行っていて不在だ。
当分帰ってこないと思う、と言うと、ユーグさんはにっこり笑った。
「名前を呼んだら、すぐ戻ってくると思うよ。やってごらん。その間に私は準備しておくから」
そう言って腰を上げ、ふらりと玄関を出て行く。
一人残された私は、仕方なくユーグさんの提案に乗ってみることにした。
森は広いし、どこまで足を伸ばしているか分からない。
呼んだだけで帰ってくるとは思えないんだけどな……。
半信半疑で外に出て、すう、と息を吸い込む。
「ラスー!」
精一杯の力を込めて、名前を呼んでみた。
思ったより大きな声が出て、山に響いていく。
やまびこが微かに返ってきて、ほんとにあるんだ! と感動してしまった。
「ラスー! ラスー!!」
調子に乗った私は、大声で呼び続けた。
すー、すー、とやまびこが返ってくる。
何とも言えない爽快感が胸に広がり、ますます面白くなった。
目的と手段がすっかり入れ替わり、一人大声大会の様相を呈してきた頃、遠くの空に小さな影が見えた。
え?
ほんとに、届いたの?
信じられない気持ちで目を見開く。
小さな影はみるみるうちに近づいてきた。やっぱりラスだ。
彼は鮮やかに舞い降り、私に駆け寄ってきた。
そのまま、ぽすん、と腰に抱き着く。
「なに? ミカ。すごく楽しそうに俺のこと呼んでたけど」
彼は満面の笑みを浮かべて、私を見上げた。
ラスの方こそ、すごく嬉しそうだ。
「ユーグさんと町に行くんだけど、ラスもどうかと思って。呼んでるうちに面白くなって、何回も呼んじゃった」
「いいよ、何度でも呼んで。いつだってすぐに戻ってくるから」
ラスはくすくす笑いながら腕に力を込める。
私も笑いながら、彼の華奢な背中を抱き締めた。
家庭菜園に出かけていたベネッサさんに外出する旨を伝えると、愛らしい花柄のお財布をくれた。
「沢山お手伝いしてくれるミカにも、ちゃんとお小遣いあげないとね」
ベネッサさんはそう言って、ラスのお財布にもお金を足す。
「もうすぐ雨だし、暇つぶしになるようなものが見つかるといいわね」
「ありがとう。色々見てくるね」
彼女が親代わりだとはっきり言ってくれたあの日から、私は敬語を使うのを止めている。
最初は緊張したが、ベネッサさんもダンさんも大喜びしてくれた。
「気をつけて行ってくるのよ。ラス、ミカを頼むわね」
「任せて」
ベネッサさんに手を振り、家の敷地の外まで歩いて行く。
ちょうどいいタイミングでユーグさんも戻ってきた。
彼がローブの懐から取り出しのは、緑色の小瓶だった。
「液体なんだ……」
「ん? なんだと思ってたの?」
「粉を振りかけて暖炉に入るのかと」
向こうの世界でベストセラーになった魔法使いの小説を思い浮かべながら説明すると、ユーグさんは声を上げて笑った。
「ミカの世界の人達は、本当に想像力豊かだね! 実際には魔法が存在しない世界なのに、どうしてそんなに色々思いつけるのか、私には信じられないよ」
彼はそう言って、まだ笑っている。
最初はつられて笑ったが、すぐに何かが引っかかった。
あれ?
今ので、全部分かったのかな?
私、すごく端折った説明したのに……。
一体どういうことかと考えているうちに、ユーグさんは笑いおさめて私の足元にしゃがみこんだ。
「じゃあ、行こうか」
ユーグさんは小瓶の蓋を開け、口の中で呪文を唱えた。
それから、私と彼の周りに円を描くように薬を振りまいていく。
ユーグさんが魔法を発動する時は、必ず指先が発光する。
今回も、ユーグさんの指先がぽわんと光った。
私は衝撃に備えて両手を握りしめ、しっかり目をつぶった。
一体、どんな魔法なんだろう。
もみくちゃにされるのだけは勘弁して欲しい。
ユーグさんは基本的にすごく親切で優しいのだが、圧倒的に説明が足りない。
詳細を尋ねても「やってみれば分かるよ」で済まされることが多いのだ。
「じゃあ、ラス。いつものところでね」
「分かった。ミカ、後でな」
「うん、またあとで!」
ラスに声を掛けた直後、辺りが霧のような乳白色の煙で包まれた。
ぐわんぐわんと地面が揺れて始める。私はとっさにユーグさんのローブを掴んだ。
「最初は酔うかも。でもすぐに慣れるよ」
ユーグさんは平然としているが、私はそれどころじゃなかった。
気持ち悪いし、倒れそうで怖い!
目を閉じているから余計にそう思うのかもしれない、と目を開き、すぐに後悔した。
クリーム色のねっとりした霧しか見えなかったのだ。
平行感覚がすっかり狂ってしまう。私は慌てて再び目を閉じた。
「はい、到着」
必死に吐き気を堪えているうちに、ようやく移動が終わった。
恐る恐る目を開け、辺りを見回してみる。
どうやら私達は、町の入り口付近の林の中に移動してきたようだ。
「便利ですね……。どんな場所にもこうやって行けるんですか?」
何度も深呼吸を繰り返しながら、尋ねる。
ユーグさんは「まさか」と首を振った。
「一度は自分で来た場所じゃないと、この魔法は使えないよ。ほら、その木の幹に印があるだろう? 私が目印につけておいたんだ。この木をイメージして飛んで来れるように」
ユーグさんの言った通り、白樺に似た木の幹には赤いペンキの飛沫ような点がポツンと染みついていた。
「あ、ほんとだ」
「戻ったら、ミカの部屋とも陣を繋いであげる。どこにする?」
「ありがたいんですけど、お風呂の魔法陣もあるし、あれ以上増えたらうっかり踏みそうで怖いんですよね……」
「そこは気をつけてよ。他の場所だと、ダンたちが踏むかもしれないし。ミカは踏んでも飛ばされるだけだけど、ダンたちはどうなるか分からないからさ」
「それは絶対だめです。……んー、じゃあ、部屋の左奥はどうですか? 窓と逆の方の」
「いいんじゃない。邪魔にならないよう、出来るだけ小さく描くね」
二人でのんびり話しているところに、翼のはためく音が聞こえてくる。
ユーグさんは上空を見上げ、感心したように「早いなぁ」と呟いた。
「ごめん、待たせて!」
ラスがふわりと地上に降りてくる。額にはうっすら汗が滲んでいた。
全速力で飛んできたことが分かって、申し訳なくなる。
「もっとゆっくりでよかったのに」
「ミカがよくても、俺がやだ。それに羽化したらもっと楽に飛べるんだし、変な気回さないで」
ラスは私の袖を掴み、強めの口調で訴えてきた。
お、おう……。気遣ったつもりだけど、余計なお世話だったかな。
「分かった。なんか、ごめんね?」
「謝ることじゃないだろ。……はぁ。ミカってほんと――……」
「ほんと、なに?」
「なんでもない!」
ぷい、とラスがそっぽを向く。
出会った頃はもっと分かりやすかったのに、最近のラスはなかなか扱いが難しい。
以前のように天真爛漫に懐いてくる時と、今のようにちょっとしたことで拗ねる時があるのだ。
「ふふ、ミカも大変だ」
おかしそうに笑ったユーグを、ラスはむっとした顔で睨んだ。
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