1 / 8
転生したら地獄だった#1
しおりを挟む
私、前村 杏子(まえむら あんず)19歳は現在地獄にて働いている。ここまでの経緯を話そう。ある日、大学に入学してからできた友達にプレゼントを買いに行っていた。少し疲れていた私は注意力が散漫になっていた。
キキーッ!!
ドンっ!
何かが私の体にぶつかる。そして誰かが呼びかけている。そんな中私の意識は朦朧としていった。
次に目を覚ましたのが現在だ。
「あれ?ここ…どこ…?」
全く知らない場所だった。
ふと、誰かの声が聞こえる。
声の方に目を向けてみると…
薔薇のような真紅の瞳と視線がかち合った。
(もの凄い気迫だ…)
私はごくりと唾を飲み込む。
彼はにやりと不敵な笑みを浮かべている。
すると、突然彼は
「俺はエンマだ。」
と名乗った。
失礼のないように私も名乗る。
「前村 杏子です。」
「ここは一体どこなのでしょうか。」
エンマは答える。
「地獄だ。そしてお前は俺の召使いだ。」
私は状況を理解するのに時間がかかった。
「えぇぇぇぇ!!」
何でもないという顔で彼は
「今からお前のことはアンと呼ばせてもらう。」
と言った。
「さっそくで申し訳ないが、飯を作ってくれ」
「はい。わかりました。」
(意外と優しいのかも…)
私は厨房へとエンマ様の案内で向かった。
「ここが厨房だ。」
扉を開けた瞬間目の前に広がるのは白くて清潔感のある広い厨房だった。
私は思わず声を上げてしまう。
「わぁ。凄く広い!」
「ここにある材料は好きに使ってくれ。」
エンマ様はお仕事があるらしくすぐに出て行ってしまった。
エンマ様からの要望はイタリアンだった。私はメニューを考え始める。
「ん~。何にしようかな?」
30分程悩んだ結果次のメニューになった。
•チーズリゾット
•カルパッチョ
•ジェラート
•スプレムータ
まずはチーズリゾットから作る。
たまねぎ、しめじ、にんにくを切っていく。
べコーンを切り、お米を洗う。
フライパンにバターをひく。
ジュワーッと溶けていくバター。
そこへにんにくを加え弱火でいため香りが立ってきたら玉ねぎを入れ、中火でしんなりするまで炒める。
(いい感じにできそう!)
ベーコン、しめじを加えてしめじがしんなりするまで炒め、お米とコンソメ、牛乳、水を加える。
ひと煮立ちしたらチーズを加えて… 完成!!
どんどん作らないと!
次はカルパッチョである。
たまねぎを薄くカットして5分程水にさらして、水気を切る。
次にパプリカ、ナスを切っていく。ナスは水にさらす。そうしたほうが色が綺麗らしい。
レモン汁、醤油、オリーブ油、こしょうを混ぜドレッシングを作る。
レタスのような野菜フェリーフをちぎり全て盛り付けドレッシングをかけたら出来上がり!
あと2品。
ジェラートは2色作る。1つはブルーベリーのような果実のフィラム、もう一つはいちごのような果実のフューズベリー。
火の通りのいい鍋に牛乳、生クリーム、水を入れて火にかけ沸騰したら止める。
バットに慎重に流し入れ、あら熱をとってから冷凍庫で冷やし固める。
その間にスプレムータを作る。スプレムータとは生搾りのオレンジジュースのことらしい。
ここに、オレンジはない。だからオレンジに似ているファラヒューズを使う。
ファラヒューズをミキサーにかけて別の容器に移しかえて冷やせば完成。
そろそろ冷え固まった頃だろう。
冷凍庫からジェラートのもとを取り出す。バットから取り出し、一口大に切る。
一口大に切ったジェラートのもととフィラムを一緒にミキサーにかける。
続けてフューズベリーの方も作る。
冷凍庫で再度冷やしたら完成だ。
「いけないっ!もうこんな時間。」
エンマ様のもとへチーズリゾットとカルパッチョとスプレムータを運ぶ。
キキーッ!!
ドンっ!
何かが私の体にぶつかる。そして誰かが呼びかけている。そんな中私の意識は朦朧としていった。
次に目を覚ましたのが現在だ。
「あれ?ここ…どこ…?」
全く知らない場所だった。
ふと、誰かの声が聞こえる。
声の方に目を向けてみると…
薔薇のような真紅の瞳と視線がかち合った。
(もの凄い気迫だ…)
私はごくりと唾を飲み込む。
彼はにやりと不敵な笑みを浮かべている。
すると、突然彼は
「俺はエンマだ。」
と名乗った。
失礼のないように私も名乗る。
「前村 杏子です。」
「ここは一体どこなのでしょうか。」
エンマは答える。
「地獄だ。そしてお前は俺の召使いだ。」
私は状況を理解するのに時間がかかった。
「えぇぇぇぇ!!」
何でもないという顔で彼は
「今からお前のことはアンと呼ばせてもらう。」
と言った。
「さっそくで申し訳ないが、飯を作ってくれ」
「はい。わかりました。」
(意外と優しいのかも…)
私は厨房へとエンマ様の案内で向かった。
「ここが厨房だ。」
扉を開けた瞬間目の前に広がるのは白くて清潔感のある広い厨房だった。
私は思わず声を上げてしまう。
「わぁ。凄く広い!」
「ここにある材料は好きに使ってくれ。」
エンマ様はお仕事があるらしくすぐに出て行ってしまった。
エンマ様からの要望はイタリアンだった。私はメニューを考え始める。
「ん~。何にしようかな?」
30分程悩んだ結果次のメニューになった。
•チーズリゾット
•カルパッチョ
•ジェラート
•スプレムータ
まずはチーズリゾットから作る。
たまねぎ、しめじ、にんにくを切っていく。
べコーンを切り、お米を洗う。
フライパンにバターをひく。
ジュワーッと溶けていくバター。
そこへにんにくを加え弱火でいため香りが立ってきたら玉ねぎを入れ、中火でしんなりするまで炒める。
(いい感じにできそう!)
ベーコン、しめじを加えてしめじがしんなりするまで炒め、お米とコンソメ、牛乳、水を加える。
ひと煮立ちしたらチーズを加えて… 完成!!
どんどん作らないと!
次はカルパッチョである。
たまねぎを薄くカットして5分程水にさらして、水気を切る。
次にパプリカ、ナスを切っていく。ナスは水にさらす。そうしたほうが色が綺麗らしい。
レモン汁、醤油、オリーブ油、こしょうを混ぜドレッシングを作る。
レタスのような野菜フェリーフをちぎり全て盛り付けドレッシングをかけたら出来上がり!
あと2品。
ジェラートは2色作る。1つはブルーベリーのような果実のフィラム、もう一つはいちごのような果実のフューズベリー。
火の通りのいい鍋に牛乳、生クリーム、水を入れて火にかけ沸騰したら止める。
バットに慎重に流し入れ、あら熱をとってから冷凍庫で冷やし固める。
その間にスプレムータを作る。スプレムータとは生搾りのオレンジジュースのことらしい。
ここに、オレンジはない。だからオレンジに似ているファラヒューズを使う。
ファラヒューズをミキサーにかけて別の容器に移しかえて冷やせば完成。
そろそろ冷え固まった頃だろう。
冷凍庫からジェラートのもとを取り出す。バットから取り出し、一口大に切る。
一口大に切ったジェラートのもととフィラムを一緒にミキサーにかける。
続けてフューズベリーの方も作る。
冷凍庫で再度冷やしたら完成だ。
「いけないっ!もうこんな時間。」
エンマ様のもとへチーズリゾットとカルパッチョとスプレムータを運ぶ。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
TAKAMURA 小野篁伝
大隅 スミヲ
キャラ文芸
《あらすじ》
時は平安時代初期。小野篁という若者がいた。身長は六尺二寸(約188センチ)と偉丈夫であり、武芸に優れていた。十五歳から二十歳までの間は、父に従い陸奥国で過ごした。当時の陸奥は蝦夷との最前線であり、絶えず武力衝突が起きていた地である。そんな環境の中で篁は武芸の腕を磨いていった。二十歳となった時、篁は平安京へと戻った。文章生となり勉学に励み、二年で弾正台の下級役人である少忠に就いた。
篁は武芸や教養が優れているだけではなかった。人には見えぬモノ、あやかしの存在を視ることができたのだ。
ある晩、女に救いを求められる。羅生門に住み着いた鬼を追い払ってほしいというのだ。篁はその願いを引き受け、その鬼を退治する。
鬼退治を依頼してきた女――花――は礼をしたいと、ある場所へ篁を案内する。六道辻にある寺院。その境内にある井戸の中へと篁を導き、冥府へと案内する。花の主は冥府の王である閻魔大王だった。花は閻魔の眷属だった。閻魔は篁に礼をしたいといい、酒をご馳走する。
その後も、篁はあやかしや物怪騒動に巻き込まれていき、契りを結んだ羅城門の鬼――ラジョウ――と共に平安京にはびこる魑魅魍魎たちを退治する。
陰陽師との共闘、公家の娘との恋、鬼切の太刀を振るい強敵たちと戦っていく。百鬼夜行に生霊、狗神といった、あやかし、物怪たちも登場し、平安京で暴れまわる。
そして、小野家と因縁のある《両面宿儺》の封印が解かれる。
篁と弟の千株は攫われた妹を救うために、両面宿儺討伐へと向かい、死闘を繰り広げる。
鈴鹿山に住み着く《大嶽丸》、そして謎の美女《鈴鹿御前》が登場し、篁はピンチに陥る。ラジョウと力を合わせ大嶽丸たちを退治した篁は冥府へと導かれる。
冥府では異変が起きていた。冥府に現れた謎の陰陽師によって、冥府各地で反乱が発生したのだ。その反乱を鎮圧するべく、閻魔大王は篁にある依頼をする。
死闘の末、反乱軍を鎮圧した篁たち。冥府の平和は篁たちの活躍によって保たれたのだった。
史実をベースとした平安ダークファンタジー小説、ここにあり。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
はい、こちら黄泉国立図書館地獄分館です。
日野 祐希
大衆娯楽
就職初日に階段から足を滑らせて死んでしまった、新人司書の天野宏美(見た目は大和撫子、中身は天上天下唯我独尊)。
そんな彼女に天国の入国管理官(似非仙人)が紹介したのは、地獄の図書館の司書だった。
どうせ死んでしまったのだから、どこまでも面白そうな方へ転がってやろう。
早速地獄へ旅立った彼女が目にしたのは――廃墟と化した図書館だった。
「ま、待つんだ、宏美君! 話し合おう!」
「安心してください、閻魔様。……すぐに気持ちよくなりますから」(←輝く笑顔で釘バッド装備)
これは、あの世一ゴーイングマイウェイな最恐司書による、地獄の図書館の運営記録。
※『舞台裏』とつく話は、主人公以外の視点で進みます。
※小説家になろう様にも掲載中。
誰もシナリオを知らない、乙女ゲームの世界
Greis
ファンタジー
【注意!!】
途中からがっつりファンタジーバトルだらけ、主人公最強描写がとても多くなります。
内容が肌に合わない方、面白くないなと思い始めた方はブラウザバック推奨です。
※主人公の転生先は、元はシナリオ外の存在、いわゆるモブと分類される人物です。
ベイルトン辺境伯家の三男坊として生まれたのが、ウォルター・ベイルトン。つまりは、転生した俺だ。
生まれ変わった先の世界は、オタクであった俺には大興奮の剣と魔法のファンタジー。
色々とハンデを背負いつつも、早々に二度目の死を迎えないために必死に強くなって、何とか生きてこられた。
そして、十五歳になった時に騎士学院に入学し、二度目の灰色の青春を謳歌していた。
騎士学院に馴染み、十七歳を迎えた二年目の春。
魔法学院との合同訓練の場で二人の転生者の少女と出会った事で、この世界がただの剣と魔法のファンタジーではない事を、徐々に理解していくのだった。
※小説家になろう、カクヨムでも投稿しております。
小説家になろうに投稿しているものに関しては、改稿されたものになりますので、予めご了承ください。
どうせ俺はNPCだから 2nd BURNING!
枕崎 純之助
ファンタジー
下級悪魔と見習い天使のコンビ再び!
天国の丘と地獄の谷という2つの国で構成されたゲーム世界『アメイジア』。
手の届かぬ強さの極みを欲する下級悪魔バレットと、天使長イザベラの正当後継者として不正プログラム撲滅の使命に邁進する見習い天使ティナ。
互いに相容れない存在であるはずのNPCである悪魔と天使が手を組み、遥かな頂を目指す物語。
堕天使グリフィンが巻き起こした地獄の谷における不正プラグラムの騒動を乗り切った2人は、新たな道を求めて天国の丘へと向かった。
天使たちの国であるその場所で2人を待ち受けているものは……?
敵対する異種族バディが繰り広げる二度目のNPC冒険活劇。
再び開幕!
*イラストACより作者「Kamesan」のイラストを使わせていただいております。
悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
蛍地獄奇譚
玉楼二千佳
ライト文芸
地獄の門番が何者かに襲われ、妖怪達が人間界に解き放たれた。閻魔大王は、我が次男蛍を人間界に下界させ、蛍は三吉をお供に調査を開始する。蛍は絢詩野学園の生徒として、潜伏する。そこで、人間の少女なずなと出逢う。
蛍となずな。決して出逢うことのなかった二人が出逢った時、運命の歯車は動き始める…。
*表紙のイラストは鯛飯好様から頂きました。
著作権は鯛飯好様にあります。無断転載厳禁
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる