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崩壊の始まり
05_部長達のと関係
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■葛西ユージ視点
ずっと生徒改活動を手伝ってたから、それがなくなると時間を持て余すな・・・
ある日の放課後、時間を持て余していることに気が付いた。
友達はカラオケに行こうと誘ってくれたけど、最近のヒット曲なんて知らないので、辞退した。
よく見て回っていた運動部が気になるので、見に行ってみるか。
バスケ部とか気になるな。
たしか、光山先輩もバスケ部だったはず・・・
気になったので、見に行くことにした。
「あ、葛西!見回りか?」
体育館でバスケ部の部長、山崎くんに会った。
ちょうど休憩の時間らしい。
「「「葛西先輩ちーっす!」」」
バスケ部の人たちが一斉に立ち上がって挨拶してくれた。
「あ、お疲れさまです。休憩中だろうし、ゆっくりしてください」
「「「ちーっす」」」
みんな、思い思いに座った。
こういう感じ体育会系だな・・・僕はちょっと苦手。
「いや、生徒会活動はやめたんだ・・・単なる散歩だよ」
さっきの山崎くんの質問に答える。
「え?じゃあ、もうすぐある予算会議は!?」
「ごめん、僕は力になれなさそうだ」
「まじかよ!?」
「生徒会の仕事多すぎて嫌になったとか?」
「いや、どっちかって言うとクビだよ」
「はぁ?生徒会は、お前をクビにして何がしたいんだよ!?」
山崎くんは、少し考えて聞いた。
「え?あ!?もしかしてあの噂は本当なのか!?」
「噂って?」
「お前が会長と別れたって・・・」
「ああ、その噂は本当だよ」
後ろで聞き耳を立てていたバスケ部員たちがざわざわし始める。
心の傷が開くからやめてほしい・・・
「なんで!?」
「それはまぁ・・・僕、傷心中だから、あんまりグリグリ傷を広げないで・・・」
「あ、わりい。じゃあ、バスケでもやってくか?」
「・・・うん」
それもいいか。
今は、全力で動いてボロボロになりたい気分だった。
「よーし!休憩終わったら、葛西を入れてAB戦やるぞー!」
「「「ういーっす!」」」
「バスケ部の日ごろの頑張り見せてやれ!」
「「「ういーっす!」」」
「だから、もう僕は生徒会じゃないから!お手柔らかにっ!」
■中野ウルハ視点
この日も生徒会には問題が起きていた。
なんなのもうっ!
「会長!野球部、サッカー部、バスケ部、水泳部、卓球部の予算承諾が取れません!」
「どういう事!?」
「各部の部長からハンコをもらってくるだけでしょう!?」
「予算配分に不満があるって・・・」
「みんな葛西先輩を出せって・・・」
部活の予算配分は、生徒会が独自の判断でやることが決まっている。
毎年この時期に、割り振りを決めて各部に通達する。
各部からは『承諾書』にハンコをもらって回収している。
意義がある場合は、『意見書』を出してもらって、その意見の妥当性を生徒会で審議する流れとなっている。
そうでないと、一方的に生徒会の力が強くなりすぎるので昔からこのやり方となっていた。
過去はこのやり取りだけで1か月以上かかり、大変だったという。
ただ、去年は書類を渡すと各部の部長は事務的にハンコを押して戻してくれていた。
何故今年になって・・・
「運動部系だけじゃなくて、文化部系もほとんどが『意見書』です」
「あー!もう!何がどうなってるの!?」
こうしていてもらちが明かない。
「部長たちを集めて部長会議を開催しましょう!」
「各部に通達出します!開催は1週間後でいいですか!?」
「準備もあるし、それくらい必要ね・・・ああ、その間、話が進まないのね・・・」
ああ、頭が痛い。
また『仕掛(しかかり)』の仕事が増えた。
1つのことが終わらないから、複数の仕事を同時進行で進めないといけない。
取りこぼしがあったら大変なので、管理も大変になってくる。
いいことが何もない。
「ユージ先輩なら2日もあれば・・・」
「あーもう!その名前を出さないで!」
「す、すいません・・・」
生徒会室の空気が一層悪くなった。
どうして、こうも最近うまくいかないのか。
誰かが裏で邪魔してるんじゃないでしょうね!
■葛西ユージ視点
「(はあっ、はあっ、はあっ、はあっ)」
僕は今、体育館の天井を見ながらコートの上に大の字になって寝転んでいる。
バスケ部山崎くんは横に座っている。
「葛西、よく俺らの練習についてこれるよな」
「へたばって1歩も動けない僕を見ながらそれを言うの!?」
こういう時は身体を動かすのはいい。
何も考えられないからだ。
「俺らは毎日練習してっからな。お前は普段事務仕事だろ?」
「ああ、そういう事か。事務仕事は他の生徒会の人に任せてる。僕は手伝いだから地味な方をやってる感じ」
「地味な仕事ってどんなの?」
「各部でどんな活動しているか話を聞きに行ったり、備品とか足りないものが無いか見て回ったり、コートとか運動場の使用時間の割り振りに問題ないかとか・・・」
「めちゃくちゃ大変じゃねえか」
「でも、予算とかは大会に出てるような部活ばっかり多くもらうと、弱いところはどんどん追い詰められて悪循環になっちゃうし・・・」
「ああ、卓球部とかかなりヤバいって言ってたな」
「ああ、あそこは台が老朽化してるからね。オーバーホールと買い替えで見積もり取ってもらったけど・・・ああ、そこもやりかけだ・・・」
「まあ、クビになったならしょうがないよ。他の生徒会のやつらには期待できないけどな」
「何かあったの?」
「予算の書類が来てた。25%カットだった」
「25%って結構きついね」
「ああ、光山先輩引退したからそれまでに追加になってた分がカットになったらしい」
「ああ・・・その光山先輩は?」
ちょうどいい、どんな人なのか聞いてみたかったのだ。
「ああ、大学の推薦が決まったらすぐに引退したよ。最近じゃ遊びまわってるって話だ。バスケ部には一回もきてないよ」
「そっか・・・」
「その・・・お前だから言うけど・・・」
「なに?」
山崎くんは言いにくそうに前置きしてから話してくれた。
「会長ヤバいんじゃないか?光山先輩最近あんまりいい噂聞かないし・・・付き合って、ヤったらすぐ新しい彼女作ってるって話だし・・・」
「そうなの?でも、ウルハもバカじゃないだろうし・・・」
「でも、見る目は絶望的だろ?」
「そうかな?」
「そうだろ」
何故かバスケ部のみんなが物凄く同情してくれるんだけど・・・
この日は着替えを持って行ってなかったので、ジャージに着替えて帰った。
■中野ウルハ視点
どうしてこうも雰囲気が悪いのか・・・
この日、各部の部長を集めて『部長会議』を開催した。
「今年の予算配分についてですが、意見書が多く、その内容を把握しようというのがこの会の目的です」
開会の言葉だけは言えたのだが、その後はまるで話し合いとは言えない状態だった。
彼らの主張することを総括すると、こうだった。
『日頃どんな活動をしているか知りもしないやつが数字だけで判断するな』
そんなことを言っても、生徒会は生徒会で仕事をしている。
各部は日々それぞれ練習しているだろうし、週末には練習試合をしていたり、部によっては大会に出たり・・・
その全てを把握するなど不可能なのだ。
だから事前の部長会の時には、アピールしてもらう機会も設けていた。
だが、この時に出た意見は少なく、概ね問題なかった。
なぜ今になって・・・
「生徒会が忙しいのは俺らでも分かる。でも、なんでこの時期に人員削減なんだよ!?」
「生徒会役員は増減ありませんけど?」
「葛西だよ。あいつをクビにしたって本当か?」
なぜ、ここでユージの名前がでてくるのか。
「葛西くんね。彼は元々生徒会役員ではありません。繁忙期に手伝ってもらっていただけです」
「あいつだけだろ!俺たちの練習見に来たり、話聞いてくれたのは」
あー、そういうこと。
サボっていなくなると思ったら、校内をふらふらしていたというわけですか。
「夏にはスポドリ差し入れしてくれたり、大会見に来てくれたり、お前ら1回でもやったことあるのか!?」
ちょっと待って、大会を見に行くなんて誰も指示してないわ。
勝手に見に行ったってこと!?
「大会の時とか差し入れしてくれて、あれで勢いづいたってのもある。生徒会は金(かね)だけ出しておけばいいってことかよ!?」
差し入れ!?
そんな予算は取ってない。
飲み物くらいなら熱中症対策で1度だけ各部に配布したことはあるけど。
でも、大会ごとに差し入れなんてしていたら、予算がいくらあっても足りない。
そもそもそれは生徒会活動ではない。
「大会時の差し入れというのは間違いでは?そんな予算は生徒会にはありません」
「はあ!?大きい大会の時は大概、葛西がきて差し入れしていってくれたぞ!」
「ああ、うちも!」
「うちらんとこにも来てくれた!」
なに?どうなってるの?
「物とかどうでもいいんだよ。大会に見に来てくれてるっていうのが重要で、メンバーたちもあいつにいいとこみせようって頑張ってたんだよ!」
「女バスとか、葛西くんのためにお菓子持ってきてる子もいた」
「あ、うちも。1年の子とか割と人気あるみたいね」
「俺らの日頃の頑張りを見てるのはあいつなんだよ!なんで何も知らないお前らが一方的に予算決めるんだよ!?」
「それは例年そう言ったシステムになっていて・・・」
この後はぐずぐずだった。
部長会でもなんでもなく、単なる文句を一方的に聞かされる集まりだった。
全然建設的でもないし、効率的でもない。
なんでこんなことが急に起きているの!?
ずっと生徒改活動を手伝ってたから、それがなくなると時間を持て余すな・・・
ある日の放課後、時間を持て余していることに気が付いた。
友達はカラオケに行こうと誘ってくれたけど、最近のヒット曲なんて知らないので、辞退した。
よく見て回っていた運動部が気になるので、見に行ってみるか。
バスケ部とか気になるな。
たしか、光山先輩もバスケ部だったはず・・・
気になったので、見に行くことにした。
「あ、葛西!見回りか?」
体育館でバスケ部の部長、山崎くんに会った。
ちょうど休憩の時間らしい。
「「「葛西先輩ちーっす!」」」
バスケ部の人たちが一斉に立ち上がって挨拶してくれた。
「あ、お疲れさまです。休憩中だろうし、ゆっくりしてください」
「「「ちーっす」」」
みんな、思い思いに座った。
こういう感じ体育会系だな・・・僕はちょっと苦手。
「いや、生徒会活動はやめたんだ・・・単なる散歩だよ」
さっきの山崎くんの質問に答える。
「え?じゃあ、もうすぐある予算会議は!?」
「ごめん、僕は力になれなさそうだ」
「まじかよ!?」
「生徒会の仕事多すぎて嫌になったとか?」
「いや、どっちかって言うとクビだよ」
「はぁ?生徒会は、お前をクビにして何がしたいんだよ!?」
山崎くんは、少し考えて聞いた。
「え?あ!?もしかしてあの噂は本当なのか!?」
「噂って?」
「お前が会長と別れたって・・・」
「ああ、その噂は本当だよ」
後ろで聞き耳を立てていたバスケ部員たちがざわざわし始める。
心の傷が開くからやめてほしい・・・
「なんで!?」
「それはまぁ・・・僕、傷心中だから、あんまりグリグリ傷を広げないで・・・」
「あ、わりい。じゃあ、バスケでもやってくか?」
「・・・うん」
それもいいか。
今は、全力で動いてボロボロになりたい気分だった。
「よーし!休憩終わったら、葛西を入れてAB戦やるぞー!」
「「「ういーっす!」」」
「バスケ部の日ごろの頑張り見せてやれ!」
「「「ういーっす!」」」
「だから、もう僕は生徒会じゃないから!お手柔らかにっ!」
■中野ウルハ視点
この日も生徒会には問題が起きていた。
なんなのもうっ!
「会長!野球部、サッカー部、バスケ部、水泳部、卓球部の予算承諾が取れません!」
「どういう事!?」
「各部の部長からハンコをもらってくるだけでしょう!?」
「予算配分に不満があるって・・・」
「みんな葛西先輩を出せって・・・」
部活の予算配分は、生徒会が独自の判断でやることが決まっている。
毎年この時期に、割り振りを決めて各部に通達する。
各部からは『承諾書』にハンコをもらって回収している。
意義がある場合は、『意見書』を出してもらって、その意見の妥当性を生徒会で審議する流れとなっている。
そうでないと、一方的に生徒会の力が強くなりすぎるので昔からこのやり方となっていた。
過去はこのやり取りだけで1か月以上かかり、大変だったという。
ただ、去年は書類を渡すと各部の部長は事務的にハンコを押して戻してくれていた。
何故今年になって・・・
「運動部系だけじゃなくて、文化部系もほとんどが『意見書』です」
「あー!もう!何がどうなってるの!?」
こうしていてもらちが明かない。
「部長たちを集めて部長会議を開催しましょう!」
「各部に通達出します!開催は1週間後でいいですか!?」
「準備もあるし、それくらい必要ね・・・ああ、その間、話が進まないのね・・・」
ああ、頭が痛い。
また『仕掛(しかかり)』の仕事が増えた。
1つのことが終わらないから、複数の仕事を同時進行で進めないといけない。
取りこぼしがあったら大変なので、管理も大変になってくる。
いいことが何もない。
「ユージ先輩なら2日もあれば・・・」
「あーもう!その名前を出さないで!」
「す、すいません・・・」
生徒会室の空気が一層悪くなった。
どうして、こうも最近うまくいかないのか。
誰かが裏で邪魔してるんじゃないでしょうね!
■葛西ユージ視点
「(はあっ、はあっ、はあっ、はあっ)」
僕は今、体育館の天井を見ながらコートの上に大の字になって寝転んでいる。
バスケ部山崎くんは横に座っている。
「葛西、よく俺らの練習についてこれるよな」
「へたばって1歩も動けない僕を見ながらそれを言うの!?」
こういう時は身体を動かすのはいい。
何も考えられないからだ。
「俺らは毎日練習してっからな。お前は普段事務仕事だろ?」
「ああ、そういう事か。事務仕事は他の生徒会の人に任せてる。僕は手伝いだから地味な方をやってる感じ」
「地味な仕事ってどんなの?」
「各部でどんな活動しているか話を聞きに行ったり、備品とか足りないものが無いか見て回ったり、コートとか運動場の使用時間の割り振りに問題ないかとか・・・」
「めちゃくちゃ大変じゃねえか」
「でも、予算とかは大会に出てるような部活ばっかり多くもらうと、弱いところはどんどん追い詰められて悪循環になっちゃうし・・・」
「ああ、卓球部とかかなりヤバいって言ってたな」
「ああ、あそこは台が老朽化してるからね。オーバーホールと買い替えで見積もり取ってもらったけど・・・ああ、そこもやりかけだ・・・」
「まあ、クビになったならしょうがないよ。他の生徒会のやつらには期待できないけどな」
「何かあったの?」
「予算の書類が来てた。25%カットだった」
「25%って結構きついね」
「ああ、光山先輩引退したからそれまでに追加になってた分がカットになったらしい」
「ああ・・・その光山先輩は?」
ちょうどいい、どんな人なのか聞いてみたかったのだ。
「ああ、大学の推薦が決まったらすぐに引退したよ。最近じゃ遊びまわってるって話だ。バスケ部には一回もきてないよ」
「そっか・・・」
「その・・・お前だから言うけど・・・」
「なに?」
山崎くんは言いにくそうに前置きしてから話してくれた。
「会長ヤバいんじゃないか?光山先輩最近あんまりいい噂聞かないし・・・付き合って、ヤったらすぐ新しい彼女作ってるって話だし・・・」
「そうなの?でも、ウルハもバカじゃないだろうし・・・」
「でも、見る目は絶望的だろ?」
「そうかな?」
「そうだろ」
何故かバスケ部のみんなが物凄く同情してくれるんだけど・・・
この日は着替えを持って行ってなかったので、ジャージに着替えて帰った。
■中野ウルハ視点
どうしてこうも雰囲気が悪いのか・・・
この日、各部の部長を集めて『部長会議』を開催した。
「今年の予算配分についてですが、意見書が多く、その内容を把握しようというのがこの会の目的です」
開会の言葉だけは言えたのだが、その後はまるで話し合いとは言えない状態だった。
彼らの主張することを総括すると、こうだった。
『日頃どんな活動をしているか知りもしないやつが数字だけで判断するな』
そんなことを言っても、生徒会は生徒会で仕事をしている。
各部は日々それぞれ練習しているだろうし、週末には練習試合をしていたり、部によっては大会に出たり・・・
その全てを把握するなど不可能なのだ。
だから事前の部長会の時には、アピールしてもらう機会も設けていた。
だが、この時に出た意見は少なく、概ね問題なかった。
なぜ今になって・・・
「生徒会が忙しいのは俺らでも分かる。でも、なんでこの時期に人員削減なんだよ!?」
「生徒会役員は増減ありませんけど?」
「葛西だよ。あいつをクビにしたって本当か?」
なぜ、ここでユージの名前がでてくるのか。
「葛西くんね。彼は元々生徒会役員ではありません。繁忙期に手伝ってもらっていただけです」
「あいつだけだろ!俺たちの練習見に来たり、話聞いてくれたのは」
あー、そういうこと。
サボっていなくなると思ったら、校内をふらふらしていたというわけですか。
「夏にはスポドリ差し入れしてくれたり、大会見に来てくれたり、お前ら1回でもやったことあるのか!?」
ちょっと待って、大会を見に行くなんて誰も指示してないわ。
勝手に見に行ったってこと!?
「大会の時とか差し入れしてくれて、あれで勢いづいたってのもある。生徒会は金(かね)だけ出しておけばいいってことかよ!?」
差し入れ!?
そんな予算は取ってない。
飲み物くらいなら熱中症対策で1度だけ各部に配布したことはあるけど。
でも、大会ごとに差し入れなんてしていたら、予算がいくらあっても足りない。
そもそもそれは生徒会活動ではない。
「大会時の差し入れというのは間違いでは?そんな予算は生徒会にはありません」
「はあ!?大きい大会の時は大概、葛西がきて差し入れしていってくれたぞ!」
「ああ、うちも!」
「うちらんとこにも来てくれた!」
なに?どうなってるの?
「物とかどうでもいいんだよ。大会に見に来てくれてるっていうのが重要で、メンバーたちもあいつにいいとこみせようって頑張ってたんだよ!」
「女バスとか、葛西くんのためにお菓子持ってきてる子もいた」
「あ、うちも。1年の子とか割と人気あるみたいね」
「俺らの日頃の頑張りを見てるのはあいつなんだよ!なんで何も知らないお前らが一方的に予算決めるんだよ!?」
「それは例年そう言ったシステムになっていて・・・」
この後はぐずぐずだった。
部長会でもなんでもなく、単なる文句を一方的に聞かされる集まりだった。
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