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出会い。変わる日常。
最近、連続行方不明事件が多発しているそうで。
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「最近、連続行方不明事件が多発しているそうで。」
朝のホームルームで担任の先生は言った。
この事件は最近全国的に連日取り上げられている事件だ。だから聞き飽きているのだろうか、みんな話を聞く素振りを見せず、何を今更かのように各々の事をやっていた。
そう僕、柊木 緋色(ひいらぎ ひいろ)も初めは特に気にすることも無くぼんやりと快晴とも曇りとも言えない空を眺めていた。でも次の先生の言葉が僕をこの事件へ関わりを持たせるものとなった。
「未だにこの連続行方不明事件は容疑者すら出ておらず、事件的にも謎な所が多い。今日この話をしたのはうちの学校の生徒にもこの事件の被害者となった子がいる。警察や先生達は協力して捜査にあたっている。被害者の共通点はネット依存症とまではいかないが、ネットを頻繁に使っている子達らしい。共通点が抽象的だからもしかしたら君たちから更に被害者が出るかもしれないな。」
何故共通点が、ネット依存症とまでは行かないけど、ネットを頻繁に使っている人達と抽象的なものなのか不可解に感じた。
まぁ、それだけ多種多様な人達が被害に遭ってるって事なんだろう。でもそれよりも、何故事件的にも謎な所が多いのか僕は不思議で不思議で仕方なかった。
ネットの事件は大抵の場合、詐欺か出会い系といった2パターンに分けられると思う。
しかしパターンが分けられてると言ってもどちらもメッセージでのやり取りが残るはずだからIPアドレスを誤魔化してもなんとか容疑者は絞り出すことは出来るはずだ。
しかし、メッセージのやり取りでさえ残って無いとは不可解な事だ。
特定からのストーキングはメッセージなども残りずらいし、最悪証拠隠滅もしようと思えば出来なくもない。
しかし、共通点として女性とは先生は一言も言ってないからこれは男性も被害に遭ってるという事だろう。だからこれは偏見かもしれないが特定からのストーキングは可能性のしてはこれは低い。
みんな今の時代スマホでネットを用いている事だろう。頻度は人それぞれだろうがSNSを使ったり調べ物をしたりするのが当たり前になってきているし、共通点が共通点なだけに先生の言った通りみんなのうち誰かが被害に遭うかもしれない。
僕は、被害に遭う遭わないどうこうよりも、事件的に謎な所が多いと言う事が引っかかって、授業中に寝る事が今日は出来なかった。寝なさすぎて、先生から、「今日寝てないよね。珍しいね」と言われる始末だ。
なんか少し恥ずかしくなった。
家に帰り個人的にこの事件について調べたくなった。
ほかの事に目も触れず一目散にPCを起動しこの事件について調べた。
この事件はニュースでも取り上げられているものの、大手SNSサイトTitterなどのSNS等で思ったより話題になっている様でこの事件に言及している人は沢山いた。
容疑者は20代男性だの、本当にオバケの仕業なのではないのかだの、政府の陰謀論だの、根も葉もない噂が蔓延していた。
はぁ。と緋色は半ば呆れるようにため息をついた。しかし、この事件をもっと知らないといけないというような気持ちがさらに膨らみ調査をさらに進めていた。
その時窓の方から石が当たるような音が聴こえてきた。初めは気にしていなかったのだが、時間が経つにつれ音の間隔が短くなっていき、不思議に思いカーテンを開けた。
そこには少女が1人立っていた。
「えっ。」
緋色は声を出して驚いた。何故ここに少女がいるのか、ここはマンションの6階だし、少女いや、人間が登ってくるには難しすぎる。そんな思考を巡らしている中、少女がその思考を遮るようにこう言った。
「やぁ。君が柊木緋色くんだね。突然で申し訳ないが、あの事件を調査するのは良いが、これ以上自分一人で調査すると、いつか死ぬよ。」
朝のホームルームで担任の先生は言った。
この事件は最近全国的に連日取り上げられている事件だ。だから聞き飽きているのだろうか、みんな話を聞く素振りを見せず、何を今更かのように各々の事をやっていた。
そう僕、柊木 緋色(ひいらぎ ひいろ)も初めは特に気にすることも無くぼんやりと快晴とも曇りとも言えない空を眺めていた。でも次の先生の言葉が僕をこの事件へ関わりを持たせるものとなった。
「未だにこの連続行方不明事件は容疑者すら出ておらず、事件的にも謎な所が多い。今日この話をしたのはうちの学校の生徒にもこの事件の被害者となった子がいる。警察や先生達は協力して捜査にあたっている。被害者の共通点はネット依存症とまではいかないが、ネットを頻繁に使っている子達らしい。共通点が抽象的だからもしかしたら君たちから更に被害者が出るかもしれないな。」
何故共通点が、ネット依存症とまでは行かないけど、ネットを頻繁に使っている人達と抽象的なものなのか不可解に感じた。
まぁ、それだけ多種多様な人達が被害に遭ってるって事なんだろう。でもそれよりも、何故事件的にも謎な所が多いのか僕は不思議で不思議で仕方なかった。
ネットの事件は大抵の場合、詐欺か出会い系といった2パターンに分けられると思う。
しかしパターンが分けられてると言ってもどちらもメッセージでのやり取りが残るはずだからIPアドレスを誤魔化してもなんとか容疑者は絞り出すことは出来るはずだ。
しかし、メッセージのやり取りでさえ残って無いとは不可解な事だ。
特定からのストーキングはメッセージなども残りずらいし、最悪証拠隠滅もしようと思えば出来なくもない。
しかし、共通点として女性とは先生は一言も言ってないからこれは男性も被害に遭ってるという事だろう。だからこれは偏見かもしれないが特定からのストーキングは可能性のしてはこれは低い。
みんな今の時代スマホでネットを用いている事だろう。頻度は人それぞれだろうがSNSを使ったり調べ物をしたりするのが当たり前になってきているし、共通点が共通点なだけに先生の言った通りみんなのうち誰かが被害に遭うかもしれない。
僕は、被害に遭う遭わないどうこうよりも、事件的に謎な所が多いと言う事が引っかかって、授業中に寝る事が今日は出来なかった。寝なさすぎて、先生から、「今日寝てないよね。珍しいね」と言われる始末だ。
なんか少し恥ずかしくなった。
家に帰り個人的にこの事件について調べたくなった。
ほかの事に目も触れず一目散にPCを起動しこの事件について調べた。
この事件はニュースでも取り上げられているものの、大手SNSサイトTitterなどのSNS等で思ったより話題になっている様でこの事件に言及している人は沢山いた。
容疑者は20代男性だの、本当にオバケの仕業なのではないのかだの、政府の陰謀論だの、根も葉もない噂が蔓延していた。
はぁ。と緋色は半ば呆れるようにため息をついた。しかし、この事件をもっと知らないといけないというような気持ちがさらに膨らみ調査をさらに進めていた。
その時窓の方から石が当たるような音が聴こえてきた。初めは気にしていなかったのだが、時間が経つにつれ音の間隔が短くなっていき、不思議に思いカーテンを開けた。
そこには少女が1人立っていた。
「えっ。」
緋色は声を出して驚いた。何故ここに少女がいるのか、ここはマンションの6階だし、少女いや、人間が登ってくるには難しすぎる。そんな思考を巡らしている中、少女がその思考を遮るようにこう言った。
「やぁ。君が柊木緋色くんだね。突然で申し訳ないが、あの事件を調査するのは良いが、これ以上自分一人で調査すると、いつか死ぬよ。」
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