77 / 98
77話 魔族侵攻
しおりを挟む
鼻歌を歌いながら歩き出して暫くすると『気配察知』に反応が出たので反応の方へと歩き出す。
「多いな」
最初、少し大きな反応は3個だったのでオークかな?焼肉焼肉と言いながら軽い気持ちで居たが近寄るにつれ反応する数がドンドン増えていく。
「これはちょっとヤバイでしょ」
これは不味いヤバイと頭の中の警報が鳴りっ放しだ、反応の正体を確認次第急いで戻ろう。
近くまで寄ったので『忍び足』を使い慎重に進み反応の正体を確認した。
「人間だよね?」
『遠見』を使い反応の様子を窺う。
その人の集団は全員が黒い装備を身に着けて黒髪黒目の男女、年齢は今の俺より少し上位だろう。
肌の色は黒人よりは薄い黒色だ。
「ここで何をしてるんだ?」
①王女救出部隊
②王女襲撃部隊
③第3勢力部隊
①について救助が来ると知っていたら俺からの無茶な要求を呑むはずがない。
王女が最初から約束を反故にするつもりだった可能性もあるが。
②が1番ありそうで怖い。王女を守りながら脱出出来る数ではない。今すぐアリアだけ連れて逃げ出したい。この人数差で戦えるのは只の馬鹿だけだ。真面な人は逃げの一手だ。生き残ってこそ汚名をそそぐ機会が訪れるのだから。
③は最悪パターン。
他国の可能性だ。この国境線が何処なのか解らないがこの場所が国境近くなら可能性はある。あるが国境を越えて来た軍隊は当然軍隊だろう。襲撃部隊よりも質が悪い。
「戻ろう、考えるのは彼奴らだ」
俺は戻ろうとした時に新たな反応が現れる、空から。
「翼?」
人間だと思われる集団に合流してきたのは背中に翼を生やした人間ぽい人達。
「異世界だから翼があるの?」
流石は異世界だ、翼人間がいるとは。
種族なのか限られた一族なのか解らないが自由に空を飛べるようだ。
これまで出会った人達は割と普通の人達だったから余計驚いたが魔法があるこの世界なら翼が生えてる人間も居るのだろうと無理矢理納得して帰る事にした。
戻る最中も気付かれないように木々の下を這うように移動して『気配察知』の反応が無くなるまではゆっくりと進む。
『気配察知』の反応範囲から抜け出してようやく全力で走った。
レベルアップのお陰か俺の走る速度は自動車並みのスピードだ景色の流れが普通じゃない。
拠点に戻ると出発の準備が始まっておりアリアと護衛兵が立ち話をしていたので先程見たことを伝えた。
「「何処だ!何処で見た?」」
アリアと護衛兵の顔色が変わり詰問してきたのでこの先の森の中だと言った。
アリアは直ぐに王女の元に向かい護衛兵は仲間の元へ走っていく。
1人残された俺は①②③のどれが正解かなと呑気に考えていて①かな、①であって欲しいなとブツブツと独りごちる。
「田村殿!こちらへ」
アリアが俺を王女のテントに手招きするので一緒に中に入った。
「そなたが見たのは真か?」
王女は挨拶もさせずに顔を見るなり言ってきた。
「はい、翼が生えてる個体は3人だけですがこの目で見ました」
「数は全部でどれ位だ?」
確認出来ただけで300は越えておりましたと答えるが反応範囲には数え切れない個体が居たがそれは伝えない。スキルのことは出来るだけ秘匿したいので。
「遂にきたか」
王女は俯き顔色が悪い、寝不足かな。
「アリア、今すぐ出発する」
「動けない者達がおりますが……」
「置いていく……」
「了解しました、直ぐに手配致します」
俺は意味が解らないので聞いた、雰囲気的に今しか聞けないと感じたからだ。
俺は返答を待つ瞬間、①だよね?①以外ならやだなあと祈った。
正解は④だった。
「魔族侵攻だ!」
「多いな」
最初、少し大きな反応は3個だったのでオークかな?焼肉焼肉と言いながら軽い気持ちで居たが近寄るにつれ反応する数がドンドン増えていく。
「これはちょっとヤバイでしょ」
これは不味いヤバイと頭の中の警報が鳴りっ放しだ、反応の正体を確認次第急いで戻ろう。
近くまで寄ったので『忍び足』を使い慎重に進み反応の正体を確認した。
「人間だよね?」
『遠見』を使い反応の様子を窺う。
その人の集団は全員が黒い装備を身に着けて黒髪黒目の男女、年齢は今の俺より少し上位だろう。
肌の色は黒人よりは薄い黒色だ。
「ここで何をしてるんだ?」
①王女救出部隊
②王女襲撃部隊
③第3勢力部隊
①について救助が来ると知っていたら俺からの無茶な要求を呑むはずがない。
王女が最初から約束を反故にするつもりだった可能性もあるが。
②が1番ありそうで怖い。王女を守りながら脱出出来る数ではない。今すぐアリアだけ連れて逃げ出したい。この人数差で戦えるのは只の馬鹿だけだ。真面な人は逃げの一手だ。生き残ってこそ汚名をそそぐ機会が訪れるのだから。
③は最悪パターン。
他国の可能性だ。この国境線が何処なのか解らないがこの場所が国境近くなら可能性はある。あるが国境を越えて来た軍隊は当然軍隊だろう。襲撃部隊よりも質が悪い。
「戻ろう、考えるのは彼奴らだ」
俺は戻ろうとした時に新たな反応が現れる、空から。
「翼?」
人間だと思われる集団に合流してきたのは背中に翼を生やした人間ぽい人達。
「異世界だから翼があるの?」
流石は異世界だ、翼人間がいるとは。
種族なのか限られた一族なのか解らないが自由に空を飛べるようだ。
これまで出会った人達は割と普通の人達だったから余計驚いたが魔法があるこの世界なら翼が生えてる人間も居るのだろうと無理矢理納得して帰る事にした。
戻る最中も気付かれないように木々の下を這うように移動して『気配察知』の反応が無くなるまではゆっくりと進む。
『気配察知』の反応範囲から抜け出してようやく全力で走った。
レベルアップのお陰か俺の走る速度は自動車並みのスピードだ景色の流れが普通じゃない。
拠点に戻ると出発の準備が始まっておりアリアと護衛兵が立ち話をしていたので先程見たことを伝えた。
「「何処だ!何処で見た?」」
アリアと護衛兵の顔色が変わり詰問してきたのでこの先の森の中だと言った。
アリアは直ぐに王女の元に向かい護衛兵は仲間の元へ走っていく。
1人残された俺は①②③のどれが正解かなと呑気に考えていて①かな、①であって欲しいなとブツブツと独りごちる。
「田村殿!こちらへ」
アリアが俺を王女のテントに手招きするので一緒に中に入った。
「そなたが見たのは真か?」
王女は挨拶もさせずに顔を見るなり言ってきた。
「はい、翼が生えてる個体は3人だけですがこの目で見ました」
「数は全部でどれ位だ?」
確認出来ただけで300は越えておりましたと答えるが反応範囲には数え切れない個体が居たがそれは伝えない。スキルのことは出来るだけ秘匿したいので。
「遂にきたか」
王女は俯き顔色が悪い、寝不足かな。
「アリア、今すぐ出発する」
「動けない者達がおりますが……」
「置いていく……」
「了解しました、直ぐに手配致します」
俺は意味が解らないので聞いた、雰囲気的に今しか聞けないと感じたからだ。
俺は返答を待つ瞬間、①だよね?①以外ならやだなあと祈った。
正解は④だった。
「魔族侵攻だ!」
0
お気に入りに追加
250
あなたにおすすめの小説
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】『母の命を奪った罪人である自分は、誰にも愛されない』だと? そんなワケあるかボケっ!!
月白ヤトヒコ
恋愛
うちで開催されているパーティーで、家族に冷遇されている子供を見た。
なんでも、その子が生まれるときに母親が亡くなったそうで。それから、父親と上の兄弟に目の仇にされているのだとか。俺は初めて見たが、噂になる程の家族の言動。
俺、こういうの大っ嫌いなんだけど? ちょっと前に、親友が突然神学校に入りやがった。それもこういう理由で、だ。
というワケで、大人げなく怒鳴っている見苦しいオッサンと、罵倒されて委縮している子供の間に割って入ることにした。
俺の前で、そんなクソみたいなことしてるそっちが悪い。
罵倒されてる子は親友じゃないし、このオッサンはアイツの父親じゃないのも判ってる。
けど、赦せん。目障りで耳障りだ。
だから――――俺の八つ当たり受けろ? お前らが、その子にやってることと同じだろ。
「あなた方がそうやって、その子を目の仇にする度、冷遇する度、理不尽に叱責する度、『キャー、わたしの仇に仕返ししてくれてありがとう! わたしの産んだ子だけど、そんなの関係ないわ! だって、わたしの命を奪った子だものね! もっと冷遇して、もっとつらい目に遭わせて、追い詰めて思い知らせてやって!』って、そういう、自分の子供を傷付けて喜ぶような性格の悪い女だって、死んだ後も家族に、旦那に喧伝されるって、マジ憐れだわー」
死んだ後も、家族に『自分が死んだことを生まれたばかりの子供のせいにして、仇を討ってほしいと思われてた』なんて、奥さんもマジ浮かばれないぜ。
『母の命を奪った罪人である自分は、誰にも愛されない』だと? そんなワケあるかボケっ!!
設定はふわっと。
【では、なぜ貴方も生きているのですか?】の、主人公の親友の話。そっちを読んでなくても大丈夫です。
僕だけ個別で異世界召喚
kamine
ファンタジー
妖怪の王、妖狐の「健」と英雄の魔導師「音子」の間に産まれた天音。産まれた時から力が強く、天音の器が小さすぎて力が漏れ出ていた。両親は天音自身のために力と器を切り離し、力は異世界で封印、器である天音は地球に飛ばされた。地球で13年過ごした天音の器は力と対等なものになり異世界に勇者として召喚される生徒のみんなに混ざって、学校に遅刻してきた天音は個別で召喚される。召喚された時上手く生徒に紛れることができ安心した天音だが、手違いがあり、魔の森へと生徒全員召喚され魔物に遭遇する。召喚されるさい実の両親にあって色々聞かされていた天音は生徒の中で唯一自分の力のことを知っていた。戦う手段のない生徒の仲間を守るため魔物を引きつけるべく無理やり力を引っ張り出し駆け出す。数時間魔物の相手をしたが力が足りなく死が目の前まで迫っていたところをお爺さんとお婆さんに助けられ事情を知った2人は天音を鍛えることに。それから2年、力を得た天音はさらに物事を学ぶべく学園に行く。そこで意外な再開をすることに.....学園で色々学び、色んなことに巻き込まれる天音の物語である。
ハーレムでちょっとヤンデレになるかも、、、?
設定を若干修正....!
内容修正中!
婚約破棄されたので歴代最高の悪役令嬢になりました
Ryo-k
ファンタジー
『悪役令嬢』
それすなわち、最高の貴族令嬢の資格。
最高の貴族令嬢の資格であるがゆえに、取得難易度もはるかに高く、10年に1人取得できるかどうか。
そして王子から婚約破棄を宣言された公爵令嬢は、最高の『悪役令嬢』となりました。
さらに明らかになる王子の馬鹿っぷりとその末路――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる