上 下
70 / 98

70話 初めてのお酒

しおりを挟む
 おっぱいおっぱいと逸る気持ちを押さえながら山を登る。
 だが無理はしない、今の雰囲気なら無理矢理しなくても出来るはずだ。
 中学生かあ、日本に居たら絶対無理な相手だ。お金さえ払えば手に入るモノではない。お金だけでは手に入らないだろう。
 お金を払った時点出捕まってしまう。
 
 見た目大人っぽい格好をして遊んだ後で実は中学生なんですという罠はあるだろう。
 そんな罠に引っ掛かれば幾らお金を無心されるか解らない。人生が終わってしまう。若い女性に手を出す時は注意が必要だ。
 ここは異世界。娯楽の少ないこの世界なら中学生位でも経験するだろう。
 ひょっとしたら小学生でも。
 巨乳好きの俺には小学生は手が出ない。
 発育が進む現代なら巨乳小学生もいそうだが。
 居るか居ないか解らない巨乳小学生よりも目の前に確実に存在する巨乳中学生に全力を注ぐ。

 さっきから俺の妄想に歯止めが掛からない、欲求不満に陥っているのか。
 これでは失敗しそうだ、今回のミッションは以前までとは異なり恋愛関係になってから手を出すという当たり前の事だ。
 その当たり前の事を異世界に来てから出来ていない。
 
 このままでは鬼畜になってしまう。本質は鬼畜だが俺にも理性がある事を証明しよう。
 山頂付近に到着し夜営の順番に取り掛かった。かまどを作り焚き火の準備のため薪にのる倒木や枯れ草を集める。
 
 雨の心配もしなければならないがそこはマジックバックから街で収納した家屋を設置した。

 「!!!」
 エミリオは驚き目を見開いている。
 目の前に突然民家が現れれば驚くのも無理はない。俺もマジックバックに収納出来た時は驚いたものだ。

 「凄い!嘘みたい」
 異世界だからね、とは言わない。

 「この魔道具はラミアの形見だ」
 ラミアはまだ生きているがエミリオが会う事は2度と無いので死んだ事にした。

 「こんな凄い魔道具があるなんて」
 もう野宿の心配いりませんね♪とエミリオは嬉しそうだ。
 
 俺はあれぇ?と思った。ラミアの形見だと言ったのだがエミリオからの返しは野宿の心配が要らないだった。
 ラミアの身の上に起こった悲劇をスルーした事に違和感を覚えた。
 死が当たり前の冒険者稼業だからかラミアの事はもう終わった事になっていた。

 ドライ過ぎではないか。
 やはりラミアが受付嬢をして居た時に何かあったに違いないと折りをみて聞いてみよう。
 
 焚き火の準備が整い食事の用意をする。
 マジックバックからハムとチーズを取り出して焼いていく。
 飲み物ほ水ではなく酒を取りだした。
 本来はゴブオ達へのお土産にする物だが渡すのを忘れたので飲む事にする。

 「寒いから暖まるよ」
 寒さから身を守る為に飲んでと勧めるが勿論、寒さが理由ではない。

 飲ませて無理矢理行為に及ぶ積もりはないがもう少し距離を縮める必要がある。
 セックスまでのカウントダウンは既に始まっているとは思うが距離を詰めてより早く自然にしたいのだ。
 
 俺の意図する事とは裏腹にエミリオは酒を飲もうとしない。

 警戒しているのか?襲われると。
 失敗したかな?

 これは失敗か!と不安になったがチーズを食べてる時に自然に飲み始めた。

 「あたし、お酒初めてのなんです」
 エミリオはお酒を飲んだ事がないので躊躇したと言った。

 「喉が焼けるようですね♪」
 「なんか、体が熱い」
 服の胸元を開き始め俺の視線は自然に胸元に吸い込まれる。

 「見ました?」 
 エミリオがニコニコしながら聞いてきたので正直に答える。

 「見てないよ」
 正確には見えなかったのだがエミリオの追求が始まった。

 「嘘!さっきから胸ばかり見てますよね」
 何を言い出すのか?
 俺は胸を見ながら妄想していただけだ。
 
 「見たいですか?」
 ニコニコからニヤニヤに表情が変わる嫌な笑顔だ。

 「み、見たいかな?」
 正解が解らない、俺の人生経験では正当が見付からないので躊躇いがちに答えた。


 「田村……さんのを先に」
 ん?何を先になのか、なんか変な雰囲気だ。
 「脱いで見せて下さい」
 先程までのエミリオの輝くような笑顔とは違い雌の顔になっていた。

 「そんな見せるような物じゃないよ」
 俺は謙遜する、本当は自慢出来るサイズだと自負していたが。

 「見たくないんですか?」
 雌だ雌の顔になっている、中学生の笑顔ではない。
 エミリオだけはは腰を上げて俺の隣に密着した状態で腰を下ろし手が股間に触れる

 「!」
 驚いてエミリオの顔を凝視してしまった。
 経験人数3人だよね?と口に出かかったが思い止まりエミリオの行動を静観する。
 少し触れただけの手が段々と力が入り遂には力強く触りだす。

 刺激に弱い敏感な相棒は直ぐに反応してしまった。

 ズボンの上からでもハッキリと解るほどカチコチになっている。
 エミリオの手がズボンの中に入ってきてエミリオの口から声が漏れた。

 「凄く……大きい」
 エミリオは両手を使い俺のズボンを脱がそうとするのを止めさせた。

 「エミリオ、全部脱いで!」
 俺もエミリオに要求する。
 先に全裸にならないのなら今日はここまでだよと。
 エミリオが服を脱ぎ始めたがそこまで!と止めさせる。
 エミリオの顔がどうして?と言っていた。
 「家に入ろう」
 俺は脱ぎかけのエミリオの手を引いて家に入りベッドに向かった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

私のお父様とパパ様

ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。 婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。 大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。 ※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。 追記(2021/10/7) お茶会の後を追加します。 更に追記(2022/3/9) 連載として再開します。

妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~

サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される

マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。 そこで木の影で眠る幼女を見つけた。 自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。 実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。 ・初のファンタジー物です ・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います ・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯ どうか温かく見守ってください♪ ☆感謝☆ HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯ そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。 本当にありがとうございます!

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

処理中です...