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46話 母親じゃないよね?

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 俺は気絶している振りをしている貧乳の元へ戻り声を掛ける。

 「起きてますよね?」
 貧乳は動かない。まだ演技を続ける積もりのようだ。
 仕方ないと、俺は独り言を言い貧乳に話し賭け続ける。

 「俺とオーガどっちがよかった?」

 貧乳の耳が「ピク」と動く。
 「オーガの方が良かったか?」
 俺はニヤニヤしながら話し掛けた。

 「なかなか出来ない体験だよな、仲間を殺されて興奮しただろ!」
 「興奮ついでにオーガと1戦交えたのか、普通1戦したと聞けば戦闘の事なんだがお前は別の戦闘をしていた。」

 更に話しを振っていく。
 オーガにイカされてどうだった?
 オーガは人間より上手いのか?
 
 「オーガの子供を孕んだら産むのか」
 ここで、やっと貧乳は返事をした。

 「孕んで居ない!産むはずがない」
 
 貧乳は挑発に弱いのか「タネキ寝入り」中にも係わらず怒声を放つ、フウフウと興奮しているようだ。
 「落ち着け!」
 今頃慌てても過去は変えられないと告げる。
 項垂れる貧乳に俺は言った。
 「俺はオーガからお前を救った!命の恩人だな。」

 俺はオーガの生首を貧乳に見せる。
 貧乳は驚いた顔をして俺を見る。

 「貴方は一体?」
 貧乳が何を考えて居るのか解らないが取り敢えずは服を着させる。
 干した服は既に乾いていたので服を着せてから改めて話しをしようと言った。

 貧乳は木の後に回り込み隠れるように服を着る。
 「もう二回もヤッてるんだし隠れ無くても良いぞ!隅々まで見てるし。」

 貧乳の顔が紅くなっていた。風邪かな。俺に移らないと良いな。
 「二回ヤッるとは、どんな意味?」

 貧乳はシラを切る積もりのようだ。身に覚えが無いと言いたいらしい。

 俺はオーガの体液で体が汚れて居たので此処で体を洗った事を話す。

 「体を洗っただけだろ?」
 だけで済むはずがないだろ?と貧乳に返した。
 「何でこんな処に居るんだ?」
 俺は山の上から戦いの一部始終を見ていた事を告げ疑問を口にする。
 貧乳はまだオーガと俺に連続でヤッられたら事を気にした様子だったが俺的には終わった事なので流す。
 「人を探してる。」
 貧乳はぼそりと呟く。

 仲間だろうか?探しているって事は誰かに連れ去られたのかな?
 俺には関係ないので本題に入る。
 
 「魔法を教えてくれ。」

 俺はオーガに放った魔法を教えてと頼む、あの連続魔法を。
 「断る!」

 何故貧乳はこんなにも偉そうなのか?俺は命の恩人だよ?教えてくれても良いじゃんかと駄々をこねる。

 「我が家の秘伝なのだ諦めてくれ!」
 
 秘伝?とか言い出してきた。真面目な顔で恥ずかしくないのかな。
 一子相伝的な物なのか?外部に流出しては駄目なのだろうか。
 
 「ではコツを教えてくれ。」

 ファイヤーアローを木に向け放つ。
 貧乳が驚いて俺を見てきた、ボソボソと「無詠唱か?」とか言ってるがそこは流した。

 スキルを取ったお陰で命中率も速度も改善出来たがまだ俺の知らない技術が有るはずだ、熟練者に聞ければ俺にプラスになる。
 「何が聞きたい?」

 俺は連続で魔法を放った事に関心があった、スキルリストにはまだ登場していない事から上位スキルだと思われる。
 ポイントは相当高いのではないだろうか?そんなスキルを独学で習得出来れば今後の安全面も大きく向上するのは間違いない。
 貧乳は困った顔をしてからコツだけだぞと言い話し始める。
 「魔法はイメージが大切だ、形、大きさ、速さ等はイメージで決まる。」
 其れは知ってるが口を挟まずに聞く。

 「魔法を放つイメージをしつつ新たに魔法をイメージするのだ。」
 
 は?どうゆう意味?
 「コツだけだ!秘伝だと言っただろう。それ以上は言えない。」

 そして貧乳は俺に頭を下げる。

 「命を救って頂き感謝する。」
 今更だなと思う、普通は最初に言うよ?

 「私は人を探している、失礼だがこれで行かせて貰いたい。」
 俺はジト目で貧乳を見た。
 またヤッられちゃ適わんって事だろう。
 警戒するのは解るが露骨過ぎてイラっと来た。
 イライラしたが、ロリ巨乳が居るしま、いっかと思う。貧乳だし惜しくは無い。

 「引き留めて済まなかったな、探し人が見付かると良いな。」
 右手を差し出して別れの握手をした。

 「最後に名前を聞いても良いか?」

 「マチルダ・オルガだ。」

 「え!」

 


 
 
 
 
 
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