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17話 必殺技

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 火を点けて暫く炎を見つめて過ごす。
 改めて横たわる女性に目を遣ると規則正しい寝息が聞こえてくる。
 どうやら落ちついたようだ。
 
 女性は整った顔立ちをしていた、夕方に覗き見た女性よりも幾分年上にみえる。
 更に胸元には強力な武器を隠し持っているのは膨らみから容易に想像が出来た。
 「ゴクン」
 唾を飲み込む、何を考えているのか。今はそれどころじゃないだろ!と、自分のやましい心に恥じた。

 濡れた衣装のままでは体力の回復の妨げになるだろう。女性に近付き服を掴む。
 女性の服は修道女のような格好だ。どうやって脱がそうかと。
 スケベ心は無くは無いが純粋に女性の躰を心配しての行動だ。現に俺のモノに変化はない。どうやら俺のモノは主とは違い空気を読めるようだ。

 決まった順番があるかも知れないが解らないので上着からどんどん脱がしてゆく。
 脱がした衣類を乾かす為に石と木材を使った簡易な物干し台に広げて載せていく。
  上着を脱がすと膝までのワンピース的な衣装になりその下にもう1枚シャツを着て居るようだ。俺はワンピースを膝からゆっくりとまくり上げようとしたが水分を多く吸っている為か何かに引っ掛かった。
 引っ掛かったがあとすこしなので多少強引だがそのまままくり上げた。

 「ポロリん」

 効果音が聞こえてきそうなソレが目に飛び込んできた。
 俺のモノは即座に反応した。

 「フル勃起」である。

 その破壊的に整った形、大きさもさることながら上向きの其れは見た事もない美しさだった。

 「お椀型」
 つい呟いてしまった。

 俺の中にいる悪魔が囁く。

 「命を助けたんだからさあ。」
 「胸を揉む位は大丈夫。」
 「寝てる今こそチャンス。」
 「躰を拭いたら偶然触れた、そう偶然だよ。偶然って事にしたら。」
 
 俺の心は激しく揺れた。
 登山家は何故に山を登るのか?
 「其処に山があるから」だと聞いた事がある。
 男は何故に胸を揉みたがるのか?
 答えは決まっている。
 「其処に胸があるから」だと。

 自分の理性が崩れ落ちていくのが解る。俺はなんて情けないのだろうと。
 だが、俺の精神力では抗らう事は出来なかった。寧ろ胸の方から魔力が放たれて要るかのように自然に両手で包み込むように添えた。

 「柔らけぇー」

 それはとても柔らかく弾力があった。触り心地も良く癖になりそうだ。もうなっていた。
 「モミモミ、モミモミ」
 何時までも飽きないが気になる部位がある。乳首だ。

 俺はとんでもない男だ寝ている身も知らぬ女性の胸を揉みしだしておきながら自分の欲に負け乳首まで弄ろうとは。

 悪魔がまた囁く。

 「躰をマッサージしてるだけ」
 「血行を良くしてあげてる」
 「寒さは女性の敵だから」

 俺こそが女性の敵であるのは間違いでない。冷えから体調を崩し命を落とす事もあるだろうと、自分の都合が良い解釈をし。また揉みだす。胸を揉みなが乳首も弄り始めた。摘まんだり引っ張ったりしながら弄ぶ。
 「おおっ!」

 乳首が立った!
 どうして乳首が立つだけでこんなに嬉しい気持ちになるのだろう。
 俺は立った乳首に思わず吸い付いてしまった。
 「う…う…ん…。」
 女性の声だ。

 ヤバい!俺の背ずじが凍った。
 俺は善行をしたはずなのに。調子に乗ってしまった。
 今女性が目を覚ましたらどう思う?
 「命を助けて頂いたお礼にどうぞ好きなだけ揉み吸って下さい💖」と言うだろうか。
 言うか!最初にキャアーから始まって獣とか人でなしとか言われてダメージになる言葉を浴びせられるに違いない。
 終わった、終わってしまった。
 真っ白な灰のように。

 何時も自分に言い聞かせたじゃないか、がっついて直ぐに手を出し一度でバイバイするなら時間を掛けて仲良くなったら何度でも出来るじゃないかと。
 俺は異世界に来て普段の心掛けを忘れてしまっていた。過ぎ去った時間はもう戻ってはこない。後悔先に立たずとは今の状態の事だと項垂れた。

 だが、神は俺を見捨てない。
 女性は再び寝息を立て始めた。

 俺は天に向かって呟いた。
 「神様、この奇跡に感謝します」
 「なれど今暫くの猶予を下さい」

 俺は手を止めて静かに女性を横たえた。
 俺は立ち上がりこの空間から外に出てズボンを下げた。
 
 もうカッチカチで臨海寸前。
 あんな密室で発射する訳にも行かず外に出れて安堵する。そして手を上下に動かす。
 某アニメの必殺技を意識した。
 「出力充填120%!」
 「発射!!」

 溜に溜まったものが勢いよく飛び出してゆく。
 「うん、イメージは大事だな」
 イメージ通りの出来に満足感を得た。

 俺の『スペルマ波動砲』と名付けよう。




ーーーーーーーーー
  
 時間がある時に適当に書いています。
 「なろう」にも同じタイトルがあるそうですが、私ではありません。
 タイトルは最初はのんびりしたのを書いて見ようと思いつけたんですが。
 自分で書いていて、つまらんなあと思いタイトルとは内容が違ってきています。
 読んでいて笑える内容にしたいとは思っていますが。表現も語彙力も足りてないので上手く書けないのが現状であります。
 


 

 

 
  
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