1 / 2
「KIKURAGE」
しおりを挟む
ここは山奥の自然豊かな田舎町。今日も鳥たちの歌声が聞こえてくる。そして俺は住山大和。こんなド田舎に住むただの男子高校生だ。毎日大したことはないが、それなりに楽しい日々を過ごしている。で、今は学校から帰ってきていつものごとくぐーたらしているところだ。
「トゥルルルル」
電話が鳴った。昔ながらの固定電話だ。まぁどうせお母さんあたりが出るだろう…
「トゥルルルル」
「トゥルルルル」
出らねぇのかよ。仕方がないので出ることにした。受話器を取りに行くこの二十数歩が一番だるいのに。
「はい。住山です。どちら様でしょうか。」
「いきなりすみません。わたくし、サルノコシカケカンパニー副社長をやっております、田村というものです。住山さんのお宅で間違いないでしょうか。」
電話に出たのは田村という声が図太い男だった。サルノコシカケカンパニーだと?聞いたことないぞそんなふざけた名前の会社。しかし、天才で究極でイケメンな俺は、冷静に対応するのだ。
「はい。間違いありませんが、何の御用でしょう。」
「ええ。実は…」
田村と名乗る男はこの後長ったらしく、16歳の俺に話しても仕方がないようなことを話した。要約するとこうだ。どうやら俺のおじいちゃんはこの胡散臭い会社の創設グループのリーダーを務めていたそうで、まぁ、いわば社長だ。でも去年おじいちゃんが死んだことで、今会社にはトップがいない状況らしい。要するに、トップがいないから死んだおじいちゃんの跡継ぎを探しているということだそうだ。俺のおじいちゃんが会社の社長だなんて話聞いたことがなかったが、おじいちゃんの名前も出していたし、去年死んだことも知ってたから、悪質ないたずらや詐欺ではないと思いたい。
「で、だれか目をつけている人はいるんですか?」
「えぇまぁ。社長は、若く将来性のある方、そして心の広く優しい方に会社を託したいとおっしゃっていたことから、長男の大和様が最も当てはまる方かと。」
…は?正直そう思った。だってよく考えてみろ。第一俺は高校生だぞ。しかもこんなニート予備軍みたいなやつに、一つの会社の社長が務まると思うか?うん。きっとおじいちゃんはボケていたんだと思う。田村は続ける。言うことはわかっている。
「そういうことでして、今、大和様はいらっしゃいますか?」
…どうする俺。どう答える。ここで「はい、俺です。」なんて言ってしまえば、断りずらい状況になってしまうことは避けられないであろう。もとより俺はそういう性格なのだからなおさら。だがここでごまかそうにもどうしたらいいか。
「…はい。俺です…」
言ってしまった。気づいた時には口が動いていた。もしかしたら意外とやってみたかったのかも?…いやいや。
「そぉおでしたか。あなた様が!流石孝弘さんが見込んだお方!今の短い会話の中にも、聡明さが目立っておられました。」
案の定こういう反応をしてきた。
「ぜひ、わが社のトップになっていただきたい!あなた様ならきっとうまくやれるはずですー!」
「えっと…流石にそんな急に言われても」
「先代のためと思って!」
「あ…う…」
「どうか!」
…翌日、結局そのサルノコシカケカンパニーなる会社に赴き、契約に調印してしまった。契約内容の書かれた書類を5回以上隅から隅まで読んだが、何も怪しい点はなかったので大丈夫とは思うが、やはり少し心配ではある。どうやら俺の人生は、波乱のものとなりそうだ。
そのあと、俺は両親にこのことを伝えた。勝手にわけのわからない会社と契約したことを攻め立てられるものかと思っていたが、まるでこうなることが分かっていたかのように軽く受け入れてくれた。それと同時に、学校も半強制的に中退させられたのだが、あまりにも展開が急すぎて全く頭がついていけなかった。そしてその日は午後から早速出社し、会社の説明やら業務の内容やらを聞くことになったのだが、ここでまさかあんなことが起こるなんて、この時の俺は知る由もなかった。…なんてね。
「社長。こんにちは。本日より秘書を務めることになりました、野口といいます。共に頑張っていきましょう。」
…うん。割といい女が出てきた。どうやらこのきれいな女性が俺の秘書になってくれるらしい。なんて贅沢な。
「本日は初めてとのことですので、まずは会社見学と行きましょう。そのあとは社長の就任式がございますので準備しておいてくださいね。」
「就任式…そっか、そんなんもあるのか。演説とかは苦手だな。」
昔から演説とかスピーチと聞くと憂鬱になる。その手のことは学校に通っていた時から大の苦手だ。
「ふふっ。大丈夫ですよ。スピーチといっても軽く一言頂ければ十分ですので。私もそばにいるので。ねっ。」
…笑った時の笑顔がかわいい。なんだか少しだけやる気が出てきた気がした。
「さっ、ついてきてください!」
そういうと野口さんはそそくさと部屋を出て行った。俺もその後ろを追いかける。
「…つきました!」
彼女に導かれた先には、何か大きな機械を動かしている社員の姿があった。
「うちの会社はバーチャル空間を研究している会社なんですよ。主にはVRだったり、メタバースとかを売りに出しています。そして今作っているこれが、新世代型バーチャルシミュレーション空間システム、KIKURAGEです!これは、従来のVRなどとは異なり、実際にバーチャル空間内に異世界を作り出し、意識だけではなく、実際に肉体ごと異世界に転送する技術なんです。これが実用化すれば、常識離れした異世界の法則により、永遠の命をも手に入れることが可能になります。」
永遠の命、異世界転生、確かにどれも人類のロマンだし、すごい技術だ。でもそれが本当に正しいのか。…まぁ、今俺が考えたところで、答えを出すのは難しいか。
「…本当に、すごい技術ですね。」
「そうでしょう?よろしければもっと近くへどうぞ。」
そう言われ、KIKURAGEに近づいた次の瞬間、俺は野口さんに押されて、KIKURAGEの中に叩き込まれた。
「野口さんっ!?」
焦って重厚な鉄の扉を開けようとするが、全く動く気配がない。
「野口さん、開けてくださいっ!」
「せっかくですから、楽しんできたらどうです?…すみません社長、これも実験なんです。」
野口さんは不敵な笑みを浮かべる。あのとき、「なんてね」なんて言ったが、がっつり知る由もなかったことが起きてしまった。すべては野口さんの、会社の、いや、もしかすると家族の、計画通りだったわけか。
「あのこうなることが分かっていたかのような目は、こういうことだったのね。」
そう、俺はすべてに騙されていた。おそらく真実は、俺のおじいちゃんがここの社長だったことくらいだろう。自分のことだがすごく哀れに思う。そして次に気づいた時には、異世界にきていた。そう、本来ならあるはずの出口がない、本当の異世界に。
「トゥルルルル」
電話が鳴った。昔ながらの固定電話だ。まぁどうせお母さんあたりが出るだろう…
「トゥルルルル」
「トゥルルルル」
出らねぇのかよ。仕方がないので出ることにした。受話器を取りに行くこの二十数歩が一番だるいのに。
「はい。住山です。どちら様でしょうか。」
「いきなりすみません。わたくし、サルノコシカケカンパニー副社長をやっております、田村というものです。住山さんのお宅で間違いないでしょうか。」
電話に出たのは田村という声が図太い男だった。サルノコシカケカンパニーだと?聞いたことないぞそんなふざけた名前の会社。しかし、天才で究極でイケメンな俺は、冷静に対応するのだ。
「はい。間違いありませんが、何の御用でしょう。」
「ええ。実は…」
田村と名乗る男はこの後長ったらしく、16歳の俺に話しても仕方がないようなことを話した。要約するとこうだ。どうやら俺のおじいちゃんはこの胡散臭い会社の創設グループのリーダーを務めていたそうで、まぁ、いわば社長だ。でも去年おじいちゃんが死んだことで、今会社にはトップがいない状況らしい。要するに、トップがいないから死んだおじいちゃんの跡継ぎを探しているということだそうだ。俺のおじいちゃんが会社の社長だなんて話聞いたことがなかったが、おじいちゃんの名前も出していたし、去年死んだことも知ってたから、悪質ないたずらや詐欺ではないと思いたい。
「で、だれか目をつけている人はいるんですか?」
「えぇまぁ。社長は、若く将来性のある方、そして心の広く優しい方に会社を託したいとおっしゃっていたことから、長男の大和様が最も当てはまる方かと。」
…は?正直そう思った。だってよく考えてみろ。第一俺は高校生だぞ。しかもこんなニート予備軍みたいなやつに、一つの会社の社長が務まると思うか?うん。きっとおじいちゃんはボケていたんだと思う。田村は続ける。言うことはわかっている。
「そういうことでして、今、大和様はいらっしゃいますか?」
…どうする俺。どう答える。ここで「はい、俺です。」なんて言ってしまえば、断りずらい状況になってしまうことは避けられないであろう。もとより俺はそういう性格なのだからなおさら。だがここでごまかそうにもどうしたらいいか。
「…はい。俺です…」
言ってしまった。気づいた時には口が動いていた。もしかしたら意外とやってみたかったのかも?…いやいや。
「そぉおでしたか。あなた様が!流石孝弘さんが見込んだお方!今の短い会話の中にも、聡明さが目立っておられました。」
案の定こういう反応をしてきた。
「ぜひ、わが社のトップになっていただきたい!あなた様ならきっとうまくやれるはずですー!」
「えっと…流石にそんな急に言われても」
「先代のためと思って!」
「あ…う…」
「どうか!」
…翌日、結局そのサルノコシカケカンパニーなる会社に赴き、契約に調印してしまった。契約内容の書かれた書類を5回以上隅から隅まで読んだが、何も怪しい点はなかったので大丈夫とは思うが、やはり少し心配ではある。どうやら俺の人生は、波乱のものとなりそうだ。
そのあと、俺は両親にこのことを伝えた。勝手にわけのわからない会社と契約したことを攻め立てられるものかと思っていたが、まるでこうなることが分かっていたかのように軽く受け入れてくれた。それと同時に、学校も半強制的に中退させられたのだが、あまりにも展開が急すぎて全く頭がついていけなかった。そしてその日は午後から早速出社し、会社の説明やら業務の内容やらを聞くことになったのだが、ここでまさかあんなことが起こるなんて、この時の俺は知る由もなかった。…なんてね。
「社長。こんにちは。本日より秘書を務めることになりました、野口といいます。共に頑張っていきましょう。」
…うん。割といい女が出てきた。どうやらこのきれいな女性が俺の秘書になってくれるらしい。なんて贅沢な。
「本日は初めてとのことですので、まずは会社見学と行きましょう。そのあとは社長の就任式がございますので準備しておいてくださいね。」
「就任式…そっか、そんなんもあるのか。演説とかは苦手だな。」
昔から演説とかスピーチと聞くと憂鬱になる。その手のことは学校に通っていた時から大の苦手だ。
「ふふっ。大丈夫ですよ。スピーチといっても軽く一言頂ければ十分ですので。私もそばにいるので。ねっ。」
…笑った時の笑顔がかわいい。なんだか少しだけやる気が出てきた気がした。
「さっ、ついてきてください!」
そういうと野口さんはそそくさと部屋を出て行った。俺もその後ろを追いかける。
「…つきました!」
彼女に導かれた先には、何か大きな機械を動かしている社員の姿があった。
「うちの会社はバーチャル空間を研究している会社なんですよ。主にはVRだったり、メタバースとかを売りに出しています。そして今作っているこれが、新世代型バーチャルシミュレーション空間システム、KIKURAGEです!これは、従来のVRなどとは異なり、実際にバーチャル空間内に異世界を作り出し、意識だけではなく、実際に肉体ごと異世界に転送する技術なんです。これが実用化すれば、常識離れした異世界の法則により、永遠の命をも手に入れることが可能になります。」
永遠の命、異世界転生、確かにどれも人類のロマンだし、すごい技術だ。でもそれが本当に正しいのか。…まぁ、今俺が考えたところで、答えを出すのは難しいか。
「…本当に、すごい技術ですね。」
「そうでしょう?よろしければもっと近くへどうぞ。」
そう言われ、KIKURAGEに近づいた次の瞬間、俺は野口さんに押されて、KIKURAGEの中に叩き込まれた。
「野口さんっ!?」
焦って重厚な鉄の扉を開けようとするが、全く動く気配がない。
「野口さん、開けてくださいっ!」
「せっかくですから、楽しんできたらどうです?…すみません社長、これも実験なんです。」
野口さんは不敵な笑みを浮かべる。あのとき、「なんてね」なんて言ったが、がっつり知る由もなかったことが起きてしまった。すべては野口さんの、会社の、いや、もしかすると家族の、計画通りだったわけか。
「あのこうなることが分かっていたかのような目は、こういうことだったのね。」
そう、俺はすべてに騙されていた。おそらく真実は、俺のおじいちゃんがここの社長だったことくらいだろう。自分のことだがすごく哀れに思う。そして次に気づいた時には、異世界にきていた。そう、本来ならあるはずの出口がない、本当の異世界に。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
愛すべき『蟲』と迷宮での日常
熟練紳士
ファンタジー
生まれ落ちた世界は、剣と魔法のファンタジー溢れる世界。だが、現実は非情で夢や希望など存在しないシビアな世界だった。そんな世界で第二の人生を楽しむ転生者レイアは、長い年月をかけて超一流の冒険者にまで上り詰める事に成功した。
冒険者として成功した影には、レイアの扱う魔法が大きく関係している。成功の秘訣は、世界でも4つしか確認されていない特別な属性の1つである『蟲』と冒険者である紳士淑女達との絆。そんな一流の紳士に仲間入りを果たしたレイアが迷宮と呼ばれるモンスターの巣窟で過ごす物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜
MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった
お詫びということで沢山の
チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。
自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
毎日スキルが増えるのって最強じゃね?
七鳳
ファンタジー
異世界に転生した主人公。
テンプレのような転生に驚く。
そこで出会った神様にある加護をもらい、自由気ままに生きていくお話。
※ストーリー等見切り発車な点御容赦ください。
※感想・誤字訂正などお気軽にコメントください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる