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04 目が見える
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魔法省の出口までエスコートする腕にそっと触れている彼女の頬はまだ赤いままだ。
レイフォードはそんな初々しい彼女を心の中でニヤニヤしながら、だが表情を変えず見ていた。
受付に出るとアシュリーは日差しで建物から出たのが分かったようで
「ラッセン様、ありがとうございます。もうここで大丈夫です。ここからなら馬車に乗れば1人で帰れますから。」
「レイフォードとお呼びください。私もアシュリーと呼びますから。ここまで来たらご自宅までお送りしましょう。心配ですから。」
レイフォードは数多の女性を虜にする笑みを浮かべた。だが、ぼんやりとしか見えないアシュリーには効果はなかった。
「今はお仕事の時間でしょう?お仕事の邪魔になります。」
そう恐縮そうに言うアシュリーをなだめて自宅まで送り届けた。
玄関先で使用人に迎えられたアシュリーにレイフォードは
「また貴女に会いに来てもよろしいでしょうか?貴女の力をお借りしたいのです。そのかわり貴女の目を治す力を貸しましょう。」
レイフォードが女性相手にこんな言葉を言うなんて彼をよく知る人物なら誰も信じないだろう。貴族全般、年頃の令嬢は特に避けていたからだ。そもそも、レイフォードは今まで他人に興味を持てなかったのだ。
ぼんやりとしか見えないレイフォードに微笑みながら
「ええ。私に出来ることでしたら構いませんわ。レイフォード様はお忙しいでしょう?ご無理はなさらないでくださいね。
目が見えなくて周りに気を使わせてしまい申し訳ないとは思っていますが、目が見えない事は私自身何も気にしていませんから。」
レイフォードは女性が見惚れてしまう微笑みを浮かべアシュリーの頬を撫ぜながらきっぱりと言った。
「私の事を心配してくださるのですか?嬉しいなぁ。
そうだ、急ですがご家族に会わせていただいてもよろしいでしょうか?今後の話と貴女の目を治すお話をさせてください。」
頬を撫ぜられたアシュリーは婚約者がいたとはいえ、そんな接触は今までなく、レイフォードの行動に顔を赤くし固まったままでコクコクと頷いていた。
側に控えていたメイド達はレイフォードの微笑みを見て皆腰砕けになったようで座り込んでいる。
男性使用人もレイフォードの色気に当てられながらも屋敷に引っ込み家人を呼びに行った。
使用人に案内されてレイフォードはアシュリーと応接室に通される。
「家の中は慣れていますから大丈夫です。」
と言い逃げようとするアシュリーの手を握ったまま応接室へ向かい、ソファーに座る。
勿論、手を握ったままなので並んで座っている。
横では真っ赤な顔のアシュリーが『手が…手を離して…』とオタオタしている。
レイフォードはスナイスター伯爵夫妻が来るまで手を繋いだまま真っ赤になっているアシュリーを堪能していた。
スナイスター伯爵夫妻が現れるとレイフォードは挨拶と今いる理由を簡単に説明した。
スナイスター伯爵は
「娘の目を治す。本当にそんな事ができるのですか?サジェスト様は呪いはかけた魔術士でなくては簡単に解けない。これが限界であるとおっしゃられた。
本当に元通りになるのですか?治していただけるのでしたら私達が出来る事を何でもします。」
レイフォードは頭を下げ続けているスナイスター伯爵夫妻に頭を上げるように言う。
「お父様、レイフォード様は力になるとおっしゃっただけで治せるとは言ってませんわ。」
アシュリーは父親にそう言うとレイフォードに向かい申し訳なさそうに頭を下げた。
「レイフォード様。両親が無理を言いました。お気を悪くなさらないでください。」
アシュリーの言葉にレイフォードを見るスナイスター伯爵夫妻の目に失望の色が浮かぶ。それを見てレイフォードは口を開く。
「スナイスター伯爵。先ほどおっしゃられた言葉に偽りはありませんか?
私がアシュリーの目を治したら貴方達の1番大事な宝を欲しいと言っても差し出せますか?」
その言葉に項垂れていた頭をがばっと上げてスナイスター伯爵は力強く頷いた。
「では、アシュリーの目を治しましょう。今日はまずは短時間ですが見えるようにします。」
レイフォードはアシュリーの目に手を当てて魔力を流す。
優しい魔力に包れたレイフォードの手が外された後、ぼんやりと輪郭しか見えていなかった両親の顔がはっきりと見えた。
「お父様、お母様。そんなに心配そうな顔をしないで。きちんと見えているわ。
レイフォード様。ありがとうございます。」
スナイスター伯爵夫妻はすかさず娘を抱きしめた。
横ではレイフォードが当然だ。と言わんばかりの顔をしている。
アシュリーの目が見える事に、両親も落ち着きを取り戻しレイフォードに問う。
「ラッセン殿。本当にありがとうございます。私達は貴方様に何をお渡しすればよろしいでしょうか?」
レイフォードはそれには答えず
「スナイスター伯爵。まだ完全に治ってません。今は断定的で短時間しか持ちません。」
すっかり目が治ったと喜んだ両親はがっかりした。
それを横目にレイフォードは淡々と言った。
かけられた術の解析ができていないために短時間しか持続しない。術の解析をする間、アシュリーには他人には見えない魔力が見えるのでその力を貸してもらいたい。その代わりアシュリーに力を貸してもらっている間にかけられた術の解析をしてきちんと治す。
スナイスター伯爵は悩んだ。
魔法省に頼んだがどれだけお金を払っても力のある魔導師には魔法省からは個人のことには関わらせない。魔導師も基本的に自分から関わりになろうとしない。
だから魔術士にお願いしたのだ。それでアシュリーの見えない目がぼんやりと見えるようになった。今までそれが最良だと思っていた。
だが、今1番魔力が強いであろう魔導師として有名なレイフォード・ラッセンが力を貸してくれるのだ。彼ならきっとアシュリーの目を治すことができるだろう。
だが、魔導師ラッセンにそれに見合う宝を渡せるのだろうか?今ある財産全てを彼に渡しても娘の目を治してあげたい。だが、全て渡して平民に成り下がったら今度はそれで家族を、領民を不幸せにしてしまうのではないか?父として、領主としてそれはどうなのか?
スナイスター伯爵の強張った顔を見てアシュリーはレイフォードに向かい
「レイフォー…いえ、ラッセン様。お気持ちはありがたいのですが、わたしどもでは貴方様が望むような高額な治療費がお支払いできません。お手伝いはさせていただきますご、治療は結構です。」
驚愕する両親に
「お父様、私は目が見えなくても平気ですわ。無理をなさらないで。私は家族、使用人、領民を路頭に迷わせるような事はしたくありません。
それでも私が側にいて気になるのでしたら修道院に参ります。」
レイフォードはそこで勝手に話をまとめようとする2人に待ったをかけた。
レイフォードはそんな初々しい彼女を心の中でニヤニヤしながら、だが表情を変えず見ていた。
受付に出るとアシュリーは日差しで建物から出たのが分かったようで
「ラッセン様、ありがとうございます。もうここで大丈夫です。ここからなら馬車に乗れば1人で帰れますから。」
「レイフォードとお呼びください。私もアシュリーと呼びますから。ここまで来たらご自宅までお送りしましょう。心配ですから。」
レイフォードは数多の女性を虜にする笑みを浮かべた。だが、ぼんやりとしか見えないアシュリーには効果はなかった。
「今はお仕事の時間でしょう?お仕事の邪魔になります。」
そう恐縮そうに言うアシュリーをなだめて自宅まで送り届けた。
玄関先で使用人に迎えられたアシュリーにレイフォードは
「また貴女に会いに来てもよろしいでしょうか?貴女の力をお借りしたいのです。そのかわり貴女の目を治す力を貸しましょう。」
レイフォードが女性相手にこんな言葉を言うなんて彼をよく知る人物なら誰も信じないだろう。貴族全般、年頃の令嬢は特に避けていたからだ。そもそも、レイフォードは今まで他人に興味を持てなかったのだ。
ぼんやりとしか見えないレイフォードに微笑みながら
「ええ。私に出来ることでしたら構いませんわ。レイフォード様はお忙しいでしょう?ご無理はなさらないでくださいね。
目が見えなくて周りに気を使わせてしまい申し訳ないとは思っていますが、目が見えない事は私自身何も気にしていませんから。」
レイフォードは女性が見惚れてしまう微笑みを浮かべアシュリーの頬を撫ぜながらきっぱりと言った。
「私の事を心配してくださるのですか?嬉しいなぁ。
そうだ、急ですがご家族に会わせていただいてもよろしいでしょうか?今後の話と貴女の目を治すお話をさせてください。」
頬を撫ぜられたアシュリーは婚約者がいたとはいえ、そんな接触は今までなく、レイフォードの行動に顔を赤くし固まったままでコクコクと頷いていた。
側に控えていたメイド達はレイフォードの微笑みを見て皆腰砕けになったようで座り込んでいる。
男性使用人もレイフォードの色気に当てられながらも屋敷に引っ込み家人を呼びに行った。
使用人に案内されてレイフォードはアシュリーと応接室に通される。
「家の中は慣れていますから大丈夫です。」
と言い逃げようとするアシュリーの手を握ったまま応接室へ向かい、ソファーに座る。
勿論、手を握ったままなので並んで座っている。
横では真っ赤な顔のアシュリーが『手が…手を離して…』とオタオタしている。
レイフォードはスナイスター伯爵夫妻が来るまで手を繋いだまま真っ赤になっているアシュリーを堪能していた。
スナイスター伯爵夫妻が現れるとレイフォードは挨拶と今いる理由を簡単に説明した。
スナイスター伯爵は
「娘の目を治す。本当にそんな事ができるのですか?サジェスト様は呪いはかけた魔術士でなくては簡単に解けない。これが限界であるとおっしゃられた。
本当に元通りになるのですか?治していただけるのでしたら私達が出来る事を何でもします。」
レイフォードは頭を下げ続けているスナイスター伯爵夫妻に頭を上げるように言う。
「お父様、レイフォード様は力になるとおっしゃっただけで治せるとは言ってませんわ。」
アシュリーは父親にそう言うとレイフォードに向かい申し訳なさそうに頭を下げた。
「レイフォード様。両親が無理を言いました。お気を悪くなさらないでください。」
アシュリーの言葉にレイフォードを見るスナイスター伯爵夫妻の目に失望の色が浮かぶ。それを見てレイフォードは口を開く。
「スナイスター伯爵。先ほどおっしゃられた言葉に偽りはありませんか?
私がアシュリーの目を治したら貴方達の1番大事な宝を欲しいと言っても差し出せますか?」
その言葉に項垂れていた頭をがばっと上げてスナイスター伯爵は力強く頷いた。
「では、アシュリーの目を治しましょう。今日はまずは短時間ですが見えるようにします。」
レイフォードはアシュリーの目に手を当てて魔力を流す。
優しい魔力に包れたレイフォードの手が外された後、ぼんやりと輪郭しか見えていなかった両親の顔がはっきりと見えた。
「お父様、お母様。そんなに心配そうな顔をしないで。きちんと見えているわ。
レイフォード様。ありがとうございます。」
スナイスター伯爵夫妻はすかさず娘を抱きしめた。
横ではレイフォードが当然だ。と言わんばかりの顔をしている。
アシュリーの目が見える事に、両親も落ち着きを取り戻しレイフォードに問う。
「ラッセン殿。本当にありがとうございます。私達は貴方様に何をお渡しすればよろしいでしょうか?」
レイフォードはそれには答えず
「スナイスター伯爵。まだ完全に治ってません。今は断定的で短時間しか持ちません。」
すっかり目が治ったと喜んだ両親はがっかりした。
それを横目にレイフォードは淡々と言った。
かけられた術の解析ができていないために短時間しか持続しない。術の解析をする間、アシュリーには他人には見えない魔力が見えるのでその力を貸してもらいたい。その代わりアシュリーに力を貸してもらっている間にかけられた術の解析をしてきちんと治す。
スナイスター伯爵は悩んだ。
魔法省に頼んだがどれだけお金を払っても力のある魔導師には魔法省からは個人のことには関わらせない。魔導師も基本的に自分から関わりになろうとしない。
だから魔術士にお願いしたのだ。それでアシュリーの見えない目がぼんやりと見えるようになった。今までそれが最良だと思っていた。
だが、今1番魔力が強いであろう魔導師として有名なレイフォード・ラッセンが力を貸してくれるのだ。彼ならきっとアシュリーの目を治すことができるだろう。
だが、魔導師ラッセンにそれに見合う宝を渡せるのだろうか?今ある財産全てを彼に渡しても娘の目を治してあげたい。だが、全て渡して平民に成り下がったら今度はそれで家族を、領民を不幸せにしてしまうのではないか?父として、領主としてそれはどうなのか?
スナイスター伯爵の強張った顔を見てアシュリーはレイフォードに向かい
「レイフォー…いえ、ラッセン様。お気持ちはありがたいのですが、わたしどもでは貴方様が望むような高額な治療費がお支払いできません。お手伝いはさせていただきますご、治療は結構です。」
驚愕する両親に
「お父様、私は目が見えなくても平気ですわ。無理をなさらないで。私は家族、使用人、領民を路頭に迷わせるような事はしたくありません。
それでも私が側にいて気になるのでしたら修道院に参ります。」
レイフォードはそこで勝手に話をまとめようとする2人に待ったをかけた。
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