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7 レノン
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二番目の兄の婚約者としてソフィーリアにあったのは7歳の時だった。
まだまだ子供なのにどこか大人びているソフィーリアに最初は少し苦手意識があった。
第二王子の婚約者として王宮に通ってくるソフィーリアを見て、周りの大人達に無理矢理大人にさせられているんだと気がついた。
だからわがままを言ってソフィーリアを僕の遊びに付き合わせた。
その時淑女の見本のような顔ではなく自然と花が綻ぶような笑顔になった。その笑顔をもっと見たくなった。
だけど、
「レノン殿下。私のためにわがままを言う形をとって連れ出してくださったのでしょう。久々に息抜きができて嬉しかったです。ありがとうございます。
でも、レノン殿下が悪く言われてしまいますからもうおやめくださいね。私は大丈夫ですから」
そっと突き放されたのだ。
それからも彼女は王子妃教育を頑張っていた。打てば響くような優秀な彼女に教育係達は王妃教育の範囲まで伸ばしていた。まだ子のいない長兄に何かあればロベルトが王位を継ぐ事もあるからだろう。
そんな厳しい教育の中、彼女は婚約者であるロベルトとの仲も深めようと頑張っていた。
ロベルトの興味のある事を調べて勉強したり、ロベルトが心地よく過ごせるように先回りして手配するなど細かい気配りをしていた。
もっともそれがロベルトに伝わることはなかったようだ。
そんなソフィーリアを見て、自分なら分かってやれる。反対にソフィーリアを喜ばせてあげたい。と思うようになった。
第一王子が他国の姫を娶る。第二王子が国内の有力な令嬢を娶る。第三王子の自分はそのどちらかがダメになった時のスペアだ。それは幼い時から王族に産まれた役割だと言い聞かされ認識していたのでなんとも思っていなかった。
だから貴族として婚約者を決める10歳を過ぎても婚約者はいなかった。そこに焦りはなかった。
歳の離れた第一王子は結婚し、子供こそまだいないが仲良く暮らしている。
第二王子が学園を卒業し結婚をすればスペアの自分の役割はなくなり、国内外から自分が好きな相手と結婚できるようになる。
そんな時、ロベルトが婚約を解消したのだ。
スペアとしてレノンに国内の有力な貴族との婚姻が求められた。
だが、やはりというか有力貴族には幼い令嬢と歳がかなり上の夫と死に分かれた者や出戻りの女性しかいない。レノンに合う年頃の令嬢で婚約者がいないのは婚約を解消されたソフィーリアくらいだ。
兄の元婚約者としてソフィーリアは最初から除外されていた。
第二王子が今の恋人と結婚するのなら相手は子爵令嬢だからどこかの高位貴族に養子縁組をするべきだ。それならどこかの下位貴族の令嬢を高位貴族の養女としてレノンの婚約者にすれば良いだろう。どこの令嬢にするかと揉めている。
しばらくは派閥争いでもめるだろう。
婚約解消後、表面上は傷ついていないといつものように過ごすソフィーリアが痛々しくて声をかけた。
元気付けるために観劇や遠乗りに誘う。最初は兄のことがあるからか遠慮していたがめげる事なく何度も誘うと応じてくれるようになり、ソフィーリアもだんだんと自然体の笑顔が増えていった。
ある日ソフィーリアと話をしている時に兄が恋人を連れて来た。何か言いたそうにする兄に先を促すと
「別に用はないんだ。お前が学園でソフィーリアといるなんて意外だと思って…」
兄に殺意が湧いた。ソフィーリアはもう婚約者ではないのにまだ親しげに声をかける。しかも婚約解消の原因を連れて。
ソフィーリアは周りを気遣い傷ついていないふりをしているが、そんなことにも気づけないのか。
「兄上、ソフィーリア嬢はもう婚約者ではないんだからその呼び方はどうかと思うよ。恋人の前だから誤解を受けないようにソフィーリア嬢もしくはラスタード嬢とお呼びした方が良いのでは?」
言葉は丁寧にしたが殺気が漏れる。すると兄の腕に纏わりついていたアリエッタが噛み付くように言う。
「ロベルトに対してその物言いはないんじゃない?ロベルトは第二王子よ。
それにそこのアナタ、私たちに挨拶すらできないの?だから婚約破棄されるのよ。」
彼女の頭の中はおがくずしか入っていないのか?それこそ自分は第三王子なのだ。その自分に対してその言い方はないだろう。ソフィーリアに指差して言い捨てるのも気に食わない。呆れ返っていると
ソフィーリアは表情を変えることなく
「ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。ロベルト殿下。
そちらのご令嬢もご紹介がされていなかったとはいえ、挨拶が遅れました。私はラスタード侯爵の娘、ソフィーリア・ラスタードでございます。以後お見知りおきを。」
と綺麗なカテーシーを披露した。
学園内の平等とか最早関係なく彼女のマナーは最低だ。それなのにソフィーリアは荒げる事を避けようと下手に出た。だが、それには黙っていられなかった。
「君こそ初対面のしかも王族の僕に対してその口の聞き方は失礼だとは思わないの?
それにソフィーリア嬢への態度もそうだよ。君は子爵令嬢で彼女は侯爵令嬢だよ。
いくら平等をうたっているとはいえ学園内は小さな社交界だというのに。まあ、婚約者でもない兄を呼び捨てにしているぐらいだからマナーなんて知らないんだろうね。
特に用事もないようだし、気分が悪いのでこれで失礼します。
行こう、ソフィーリア嬢。」
ソフィーリアの視界から2人を追いだしたくて腕を引いて歩き出した。
ソフィーリアは腕を引かれたままなんとか退去の挨拶だけして僕にされるがままついて来た。
2人から遠ざかり人気のない裏庭に来た。
「レノン殿下、あそこから連れ出していただきありがとうございます。正直困っていました。」
そう言って困ったような顔で微笑んだ。
「僕のことはレノンと呼んでくれ。」
「私はもう第二王子の婚約者ではありません。第三王子をそんな風にお呼びすることはできません。」
「兄のことは関係ない。幼なじみとしてなら良いでしょう?僕はソフィーと呼ぶよ。」
ソフィーリアは僕を困った子供を見るように
「仕方ありませんね。幼なじみとしてレノン様とお呼びします。私のことはソフィーリアで。愛称で呼ぶのは周りに誤解されてしまいます。」
ソフィーリアは僕のお願いには弱い。この後粘って周りに人がいない時だけソフィー呼びを了承させた。
あの後兄は恋人と別れたようだ。
そのためソフィーリアは彼女から執拗な嫌がらせを受けている。兄の後ろ盾をなくした彼女は自滅の一途を辿っていることに気がついていない。
証拠を掴んで学園から追い出した。その事に兄は気づきもしないでいる。
兄はソフィーリアに未練があるのだろう。ちょこちょこと彼女の周りを彷徨いている。
今もソフィーリアが友人の令嬢方とお茶をしているのを離れたテーブルから横目で見ている。
ソフィーリア達の会話は随分弾んでいるようだ。
「ソフィーリア様は最近レノン殿下と仲がよろしいようですわね。レノン殿下は恋人も婚約者もいらっしゃらないようですしお似合いなのでは?」
「私となんてレノン様に失礼よ。仲がいいのは王宮に出入りしていた頃からの幼なじみのような存在だからよ。
今は私のことを気遣ってくれて優しくしてくれてるだけよ。
確かにレノン様は性格も素晴らしいし、尊敬できる方よ。きっと誰もが恋焦がれるでしょう。そんなより取り見取りのレノン様が私なんて選ぶはずがないでしょう?」
ロベルトが席を立ちソフィーリア達のテーブルの側まであと少しという所で先にソフィーリアに近づいて跪き彼女の手を取る。
「ソフィー。そんな風に考えてたの?
ソフィーリア・ラスタード侯爵令嬢。好きです。初めて見た時からずっと好きだったんだ。誰にも文句は言わせないから僕と結婚して。」
跪くレノンに手を取られて真っ赤になっているソフィーリアがそっと肯く。
嬉しくて抱きしめたくなる衝動を抑えて指先にキスをした。
そっと方向転換して遠ざかるロベルトを横目で見て安心した。
それからのレノンの行動は早かった。
王宮にソフィーリアを連れて行き、父である国王と宰相、ソフィーリアの父親のラスタード侯爵を交えて婚約を結ぶ。
最初は渋っていたが、レノンの「ソフィーと結婚できないならソフィーを連れてこの国を出る。」と半ば脅して婚約をもぎ取ったのだ。
「学園卒業まで待つのは嫌だから届けだけ先に出して婚儀は卒業後でも良いんだけれど。届出をしたら一緒に住もうか?」
と暴走するレノンを3人の大人達はソフィーリアが王子妃教育も済んでいるのでひとまず婚約をし、レノンが学生ではあるもののソフィーリアの卒業と同時に婚儀を挙げる事で納得させた。
レノンは早々に臣下へと下り住まいも王宮から王都へと移した。
ソフィーリアの卒業までの間ラスタード侯爵家へ足繁く通うレノンの姿が目撃されていた。
まだまだ子供なのにどこか大人びているソフィーリアに最初は少し苦手意識があった。
第二王子の婚約者として王宮に通ってくるソフィーリアを見て、周りの大人達に無理矢理大人にさせられているんだと気がついた。
だからわがままを言ってソフィーリアを僕の遊びに付き合わせた。
その時淑女の見本のような顔ではなく自然と花が綻ぶような笑顔になった。その笑顔をもっと見たくなった。
だけど、
「レノン殿下。私のためにわがままを言う形をとって連れ出してくださったのでしょう。久々に息抜きができて嬉しかったです。ありがとうございます。
でも、レノン殿下が悪く言われてしまいますからもうおやめくださいね。私は大丈夫ですから」
そっと突き放されたのだ。
それからも彼女は王子妃教育を頑張っていた。打てば響くような優秀な彼女に教育係達は王妃教育の範囲まで伸ばしていた。まだ子のいない長兄に何かあればロベルトが王位を継ぐ事もあるからだろう。
そんな厳しい教育の中、彼女は婚約者であるロベルトとの仲も深めようと頑張っていた。
ロベルトの興味のある事を調べて勉強したり、ロベルトが心地よく過ごせるように先回りして手配するなど細かい気配りをしていた。
もっともそれがロベルトに伝わることはなかったようだ。
そんなソフィーリアを見て、自分なら分かってやれる。反対にソフィーリアを喜ばせてあげたい。と思うようになった。
第一王子が他国の姫を娶る。第二王子が国内の有力な令嬢を娶る。第三王子の自分はそのどちらかがダメになった時のスペアだ。それは幼い時から王族に産まれた役割だと言い聞かされ認識していたのでなんとも思っていなかった。
だから貴族として婚約者を決める10歳を過ぎても婚約者はいなかった。そこに焦りはなかった。
歳の離れた第一王子は結婚し、子供こそまだいないが仲良く暮らしている。
第二王子が学園を卒業し結婚をすればスペアの自分の役割はなくなり、国内外から自分が好きな相手と結婚できるようになる。
そんな時、ロベルトが婚約を解消したのだ。
スペアとしてレノンに国内の有力な貴族との婚姻が求められた。
だが、やはりというか有力貴族には幼い令嬢と歳がかなり上の夫と死に分かれた者や出戻りの女性しかいない。レノンに合う年頃の令嬢で婚約者がいないのは婚約を解消されたソフィーリアくらいだ。
兄の元婚約者としてソフィーリアは最初から除外されていた。
第二王子が今の恋人と結婚するのなら相手は子爵令嬢だからどこかの高位貴族に養子縁組をするべきだ。それならどこかの下位貴族の令嬢を高位貴族の養女としてレノンの婚約者にすれば良いだろう。どこの令嬢にするかと揉めている。
しばらくは派閥争いでもめるだろう。
婚約解消後、表面上は傷ついていないといつものように過ごすソフィーリアが痛々しくて声をかけた。
元気付けるために観劇や遠乗りに誘う。最初は兄のことがあるからか遠慮していたがめげる事なく何度も誘うと応じてくれるようになり、ソフィーリアもだんだんと自然体の笑顔が増えていった。
ある日ソフィーリアと話をしている時に兄が恋人を連れて来た。何か言いたそうにする兄に先を促すと
「別に用はないんだ。お前が学園でソフィーリアといるなんて意外だと思って…」
兄に殺意が湧いた。ソフィーリアはもう婚約者ではないのにまだ親しげに声をかける。しかも婚約解消の原因を連れて。
ソフィーリアは周りを気遣い傷ついていないふりをしているが、そんなことにも気づけないのか。
「兄上、ソフィーリア嬢はもう婚約者ではないんだからその呼び方はどうかと思うよ。恋人の前だから誤解を受けないようにソフィーリア嬢もしくはラスタード嬢とお呼びした方が良いのでは?」
言葉は丁寧にしたが殺気が漏れる。すると兄の腕に纏わりついていたアリエッタが噛み付くように言う。
「ロベルトに対してその物言いはないんじゃない?ロベルトは第二王子よ。
それにそこのアナタ、私たちに挨拶すらできないの?だから婚約破棄されるのよ。」
彼女の頭の中はおがくずしか入っていないのか?それこそ自分は第三王子なのだ。その自分に対してその言い方はないだろう。ソフィーリアに指差して言い捨てるのも気に食わない。呆れ返っていると
ソフィーリアは表情を変えることなく
「ご挨拶が遅くなり申し訳ありません。ロベルト殿下。
そちらのご令嬢もご紹介がされていなかったとはいえ、挨拶が遅れました。私はラスタード侯爵の娘、ソフィーリア・ラスタードでございます。以後お見知りおきを。」
と綺麗なカテーシーを披露した。
学園内の平等とか最早関係なく彼女のマナーは最低だ。それなのにソフィーリアは荒げる事を避けようと下手に出た。だが、それには黙っていられなかった。
「君こそ初対面のしかも王族の僕に対してその口の聞き方は失礼だとは思わないの?
それにソフィーリア嬢への態度もそうだよ。君は子爵令嬢で彼女は侯爵令嬢だよ。
いくら平等をうたっているとはいえ学園内は小さな社交界だというのに。まあ、婚約者でもない兄を呼び捨てにしているぐらいだからマナーなんて知らないんだろうね。
特に用事もないようだし、気分が悪いのでこれで失礼します。
行こう、ソフィーリア嬢。」
ソフィーリアの視界から2人を追いだしたくて腕を引いて歩き出した。
ソフィーリアは腕を引かれたままなんとか退去の挨拶だけして僕にされるがままついて来た。
2人から遠ざかり人気のない裏庭に来た。
「レノン殿下、あそこから連れ出していただきありがとうございます。正直困っていました。」
そう言って困ったような顔で微笑んだ。
「僕のことはレノンと呼んでくれ。」
「私はもう第二王子の婚約者ではありません。第三王子をそんな風にお呼びすることはできません。」
「兄のことは関係ない。幼なじみとしてなら良いでしょう?僕はソフィーと呼ぶよ。」
ソフィーリアは僕を困った子供を見るように
「仕方ありませんね。幼なじみとしてレノン様とお呼びします。私のことはソフィーリアで。愛称で呼ぶのは周りに誤解されてしまいます。」
ソフィーリアは僕のお願いには弱い。この後粘って周りに人がいない時だけソフィー呼びを了承させた。
あの後兄は恋人と別れたようだ。
そのためソフィーリアは彼女から執拗な嫌がらせを受けている。兄の後ろ盾をなくした彼女は自滅の一途を辿っていることに気がついていない。
証拠を掴んで学園から追い出した。その事に兄は気づきもしないでいる。
兄はソフィーリアに未練があるのだろう。ちょこちょこと彼女の周りを彷徨いている。
今もソフィーリアが友人の令嬢方とお茶をしているのを離れたテーブルから横目で見ている。
ソフィーリア達の会話は随分弾んでいるようだ。
「ソフィーリア様は最近レノン殿下と仲がよろしいようですわね。レノン殿下は恋人も婚約者もいらっしゃらないようですしお似合いなのでは?」
「私となんてレノン様に失礼よ。仲がいいのは王宮に出入りしていた頃からの幼なじみのような存在だからよ。
今は私のことを気遣ってくれて優しくしてくれてるだけよ。
確かにレノン様は性格も素晴らしいし、尊敬できる方よ。きっと誰もが恋焦がれるでしょう。そんなより取り見取りのレノン様が私なんて選ぶはずがないでしょう?」
ロベルトが席を立ちソフィーリア達のテーブルの側まであと少しという所で先にソフィーリアに近づいて跪き彼女の手を取る。
「ソフィー。そんな風に考えてたの?
ソフィーリア・ラスタード侯爵令嬢。好きです。初めて見た時からずっと好きだったんだ。誰にも文句は言わせないから僕と結婚して。」
跪くレノンに手を取られて真っ赤になっているソフィーリアがそっと肯く。
嬉しくて抱きしめたくなる衝動を抑えて指先にキスをした。
そっと方向転換して遠ざかるロベルトを横目で見て安心した。
それからのレノンの行動は早かった。
王宮にソフィーリアを連れて行き、父である国王と宰相、ソフィーリアの父親のラスタード侯爵を交えて婚約を結ぶ。
最初は渋っていたが、レノンの「ソフィーと結婚できないならソフィーを連れてこの国を出る。」と半ば脅して婚約をもぎ取ったのだ。
「学園卒業まで待つのは嫌だから届けだけ先に出して婚儀は卒業後でも良いんだけれど。届出をしたら一緒に住もうか?」
と暴走するレノンを3人の大人達はソフィーリアが王子妃教育も済んでいるのでひとまず婚約をし、レノンが学生ではあるもののソフィーリアの卒業と同時に婚儀を挙げる事で納得させた。
レノンは早々に臣下へと下り住まいも王宮から王都へと移した。
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