ハイエルフの幼女に転生しました。

レイ♪♪

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お前は自由だ ちょっとドSな気がするラジェルさん

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「レイカ誰が顔を上げて良いって
 言ったのよ!」



 パチン!



「ッ…お母さんごめんなさい」



「その汚い声で喋るな!」



 バチン!



 ごめんなさいお母さん…
 ごめんなさいお父さん…
 もう顔も上げないよ…
    もう声も出さないから…叩かないで…
   蹴らないで…ごめんなさいごめんなさい…



 痛いよ…「レイカ」痛いよ…「レイカ」
 痛いよ…「レイカ!」



 !



 気付くと私はラジェルさんに
 抱きしめられていた。



「…」



「大丈夫お前を叩く奴も蹴る奴もここには
 いない安心して眠れ、お前が起きるまで
 ずっとそばに居る」



「ずっと…?」



「ああ、ずっとだ」



 俺は、レイカの頭を撫でた。



「お前は自由だ」



 !



『貴方は自由よ』



「ありがとう…スースー」



「おやすみレイカ」



 そして私はまた眠った。



 朝私はラジェルさんに起こされて
 目を覚ました。



「ん~ん」



 まだ眠い…



「おはようレイカ」



 私も挨拶をしようとして目を擦りながら
 ラジェルさんの名前を呼ぼうとしたけど



「おはようごじゃいましゅラチェ…ラチェ…」



 全然上手く言えない…どうしよう…



 私はどうしようか下を向いて考えていると
 ラジェルさんが私の頭に手をおいて
 笑いながら言った。



 ポン



「レイカ俺の名前がいいにくいなら
 ラルでいいぞ、ドンはよくラルと俺の事を
 呼ぶからな後言葉も崩せその方が
 俺は嬉しい」



「…うん、あいがとラルしゃん…」



 ラルさんは私の頭を撫でて笑った。



「そうだレイカばんざいしろ着替え
 手伝ってやる」



 え!



 私は小さな声でラルさんに言った。



「じぶんで、できゆ…」



 ラルさんは



「…じゃあ上の服脱いでみろ上の服脱げたら
 手伝わねえよ」



 と言ってラルさんは私をじっと見た。



 私は上の服を脱ごうとしたけど…



「う~ん、う~ん…」



 脱げない何で?



 私はちらっとラルさんを見たけどラルさんは



「どうしたんだ脱げるんだろ脱いでみろ」



 としか言わない。



 まあ、私が脱げるって言ったんだもんね…
 よし!もう一回



「う~ん、う~ん…」



 やっぱり脱げないどうしよう…


 と思っているとラルさんが近くに来て言った。



「レイカ黙っていても俺は何もわからないぞ
 ちゃんとどうして欲しいのか言え」



「…ラルしゃんてちゅだってくだしゃい」



「何おだ」



 え…



「ふくをきがえゆのを」



「誰に言ってるんだちゃんと俺の顔と目を見て
 もう一度ちゃんと言え」




 怖いよ…何で上を向くのが怖いのか
 分かんないけどちゃんとラルさんを
 見ないと…



 私は震えながらラルさんを見て言った。



「ラルしゃん…ふくをきがえゆのを…て、
 てちゅだっちぇくだしゃい」



 ラルさんは私の頭を撫でて笑って言った。



「レイカちゃんと言えたじゃないか
 手伝ってやる」



「あいがと」



 そして私はラルさんに着替えを手伝って
 もらった。



「レイカあれから怖い夢を見なかったか?」



 怖い夢?



「にゃんにもみちぇにゃいよにゃんで?」



「…覚えてないのか?」



 ?



「にゃにお?」



「いや、覚えていないなら良い」



 そして着替えが終わるとラルさんは



「レイカ俺を見ろ」



 とラルさんが言ったので私は震えながら
 ラルさんを見た。



「レイカこれからは少しずつでいいから相手の
 顔と目を見て話す練習をしろ」



「え…」



「少しずつでいいわかったか?」



「う、うん…」



「えらいぞ!」



 と言ってラルさんは私の頭を撫でてくれた。



「それとレイカお前は『貴方は自由よ』
 自由だ」



「…」



「わかったな、お前は自由だ」



「うん!」



「よし!飯食べに行くか」


「うん」



 そして私は猫のリュックを背負って
 ラルさんと手を繋いで部屋を出た。
 
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