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本編
2:愛のない行為1 ★
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「いいえ」
リラは激しく首を横に振った。
「いいえ。……リラはリュウ様に見られるのが恥ずかしゅうございます」
控えめにこちらをうかがう瞳の色は、やはり控えめな色の橙。薄いけれど、かと言って色が分からぬほど儚いわけでもない。
おかしな女だ――
リュウは心の底から理解できないと思う。透け透けの衣装でその身をリュウにさらすことを、未だに恥ずかしがって頬をバラ色に染めるこの女のことが。
「………」
リュウは無言でリラに歩み寄った。そして抱き寄せ、無理やりに口づけた。
「あ……」
甘い声がリラの唇の端からもれる。嫌がるでもなく、リュウに抱き寄せられるがまま。
唇が何かを期待するように少し開いていたから、リュウは遠慮なくそこに舌を差し入れた。
リラの舌と出会う。絡めるようにして、唾液を落とす。リラはそれをこくりと飲み干す。楚々とした風情のままで。
リラの下唇を甘噛みしたリュウは、彼女の顔の至近距離で言った。
「部屋へ行くぞ」
「はい……」
リラは抵抗しない。いつだってされるがまま。
それが、リュウの苛々を煽ることも知らずに。
*
リラは『宝珠の姫』と呼ばれている。結界の要である宝珠に力を注げる唯一の存在である。
ゆえに、彼女がいなければこの大陸の安寧は守られることはない。
そのことを、大陸の大半の人間は知らない。――知られてはならないからだ。
たった一人のか弱き女によって、この大陸が保たれていることなど。
おまけに彼女の力には制限があった――
*
神殿にあつらえられた小さな部屋へ二人で向かう。
質素な作りの部屋だったが、ベッドだけが豪奢に作られている。白い天蓋があり、植物のモチーフが織り込まれている。
リュウはリラを抱え上げ、そのベッドへ放り込んだ。
「リュウ様、ひどい」
リラは文句を言うが、怒っているわけではなかった。それをいいことに、リュウはリラの上へのしかかっていく。
再び口づけをした。リラは喜ぶようにまたかすかに唇を開いた。リュウの舌の侵入を促すかのような動きだ。それに煽られ、リュウはリラの唇を強く吸い上げ、舌をねじこむ。
からんだ呼吸はいつも甘く、リラはすべてを受け入れるかのように舌を差し出して――
リラの舌を吸いながら、リュウはリラのシースルーの衣装の上から彼女の肌を指先一本でなぞっていく。
「あ……ん……」
リラはそれだけであえぎ声を上げた。とたんにリュウの中で火が燃え上がり、彼はリラの豊満な胸を掌で強くわしづかんだ。
「あっ!」
思うさまそのやわらかな塊をもみしだき、こねまわす。掌には乳房の頂も布越しに当たっていた。それさえも押しつぶし、ぐりぐりと刺激する。
キスの合間にリラがうめいた。痛かったのだろう――
リュウは少しだけ、入れる力を弱めた。もみしだく手から力を抜き、頂には掌が当たらないようにする。
(……別に、痛みを与えたいわけじゃない)
頭の隅でそう考える。それはいつも思っていることだった。なのにリラを目の前にしてしまうと、どうしても欲が勝ってしまう。彼女に乱暴しようという、己の中の魔物に負けてしまう。
(……こんなことではいかんな)
心の中でため息をついた。自分は、リラを虐げるために遣わされているわけじゃない――
宝珠へ祈りを捧げるための衣装は一応神聖なるものだ。どう考えても男の劣情を煽るためにある気がするが、それでも神聖なるものだ。
ゆえにリュウは、リラのその衣装をすべて脱がし、下着以外一糸まとわぬ姿にさせた。
「リュウ様……」
恥ずかしげに、リラは胸を隠す。だから今さらだと言うのに、不思議な女だ。
彼らは今までに幾度も体を重ねてきた。それが使命、役割だからである。リュウは構わずリラの腕をどかし、豊かな双丘にむしゃぶりついた。やわらかな部分を吸い上げ、舐めて、それから頂の桜色を口に含む。
どれだけリュウがいじっても淡い桜色を変えることがない場所。リュウはそこを、舌先で唾液をまぶしつけるようにねぶった。
「あっ……リュウ……様……」
膨らみの部分は手でもみながら、つぼみを吸い上げる。吸い上げながら、舌先で転がす。
リラの呼吸が小さいながらも荒くなっているのを、リュウの耳は聞き逃さない。
「お前は……『姫』のくせに本当にいやらしいな」
胸から口を離し、耳元でそう囁いてから耳に息を吹きかけた。
「ああ……そんなこと言わないで」
リラは『姫』ではありません――そんなところで彼女は反論した。いや、反論すべきはそこじゃないだろうに。
とはいえ――『いやらしい』の部分は否定できないことを、彼女自身よく知っているせいかもしれなかった。
舌で耳の輪郭をつつと伝って彼女にあえかな声をこぼさせてから、顔を下へと移動させる。
胸は手で愛撫しながら、へそ周りに口づけた。リラはへそが性感帯だった。そのくぼみに、とがらせた舌を到達させる。
「あ、いや……っ」
リラの体が痙攣した。身もだえる彼女の体を押さえ込み、へそに唾液を落とす。ゆっくりと舌でその部分をかき回す。よく洗ってある場所だった。一番愛撫されることを期待している場所だからかもしれない。
ちゅ、とそこを吸い上げながら、リュウは胸を愛撫する手を下へと移動させる。
――唯一、布で隠されている場所へと手を伸ばす。
下着の上から割れ目をなぞりあげると、リラは声を上げてのけぞった。
そこはすっかり濡れそぼっていた。三日ぶりだからだろうか、それとも胸とへそへの愛撫で感じすぎたのだろうか、下着はぐしょぐしょだった。
リュウは遠慮なく下着の隙間から指を差し入れる。
くにゅりとした感触がする。たっぷりと蓄えられた蜜の気配。それを指にまぶしつけながら、リュウは下の花びらを丁寧になぞる。
「あっ……あっ、リュウ様、そこは……っ」
リラの腰がなまめかしく動く。しかしリュウの指から逃げるどころか、リュウの指に自らこすりつける形になった。
リュウは秘裂をゆっくりと指先で愛撫したあと、その上にある花芯にさわりと触れた。
「ああっ!」
電流が走ったように、リラの体が跳ねる。
下着がそろそろ邪魔になってきた。リュウは体を持ち上げ、リラの下着を一瞬で取り払った。
「リュウ様っ」
リラが切なそうに名を呼ぶ。リュウはリラの目を見なかった。やめてくれ、そんな声で呼ぶのは。
そんな、愛おしそうな声で呼ぶのは。
二人が体を重ねるのは愛からじゃない。あくまで、『お役目』。
リュウは彼女を愛してなどいない――
あらわになった秘裂からあふれる蜜を指にすりつけ、リュウは花芯に狙いをつける。
ここをもてあそべば、リラがこれ以上ないほど乱れることをよく知っていた。
指先が――
すでにぷっくりと膨らみ始めた芽に、いたずらに触れて――
「ああああっ!」
指先でくりくりといじると、リラの声が一段高くなった。
リュウはゆっくりとその花芽をこねまわす。リラの腰が激しく動く。それを抑え込みながら。
「ここがそんなにいいのか。ここだけでイかせてやろうか?」
「ああ……リュウ様、リラは切のうございます」
「イきたいならイきたいと言え」
花芽を押しつぶすと、リラの腰が跳ねた。秘所から、とくとくといっそうの蜜があふれてくる。
指先でひっかくようにするとリラはより悦ぶのだ。それはこの半年の間重ねた行為でよく知っている。
だからリュウは、濡れてすべるその芽を引っかいた。
「ひっ……!」
リラの下肢が激しく痙攣し、彼女は一度果てたようだった。
だからといってリュウは容赦などしない。そのまま続けて指を秘裂に埋没させる。
「いや、いやあ……っ」
彼女の「いや」は「感じすぎる」の意だ。ふ、と冷笑を浮かべたリュウはよく濡れたその奥行きを指先で往復した。
何の抵抗もなく指を飲み込む秘所。何の抵抗もなく往復を許す肉壁。いや――吸い付いて、むしろ奥へと導くようだ。
くちゅくちゅといやらしい音を立てて指の抽送は続く。時折肉壁を引っかけば、リラがいやいやと首を振る。
「リュウ様ぁ……リラはおかしくなってしまいます」
「おかしくなればいい。許してやる」
「リュウ様」
陶然と熱にうかされたような視線が自分にからみつくのを感じた。
リュウはかたくなに、リラと目を合わせなかった。
リラは激しく首を横に振った。
「いいえ。……リラはリュウ様に見られるのが恥ずかしゅうございます」
控えめにこちらをうかがう瞳の色は、やはり控えめな色の橙。薄いけれど、かと言って色が分からぬほど儚いわけでもない。
おかしな女だ――
リュウは心の底から理解できないと思う。透け透けの衣装でその身をリュウにさらすことを、未だに恥ずかしがって頬をバラ色に染めるこの女のことが。
「………」
リュウは無言でリラに歩み寄った。そして抱き寄せ、無理やりに口づけた。
「あ……」
甘い声がリラの唇の端からもれる。嫌がるでもなく、リュウに抱き寄せられるがまま。
唇が何かを期待するように少し開いていたから、リュウは遠慮なくそこに舌を差し入れた。
リラの舌と出会う。絡めるようにして、唾液を落とす。リラはそれをこくりと飲み干す。楚々とした風情のままで。
リラの下唇を甘噛みしたリュウは、彼女の顔の至近距離で言った。
「部屋へ行くぞ」
「はい……」
リラは抵抗しない。いつだってされるがまま。
それが、リュウの苛々を煽ることも知らずに。
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リラは『宝珠の姫』と呼ばれている。結界の要である宝珠に力を注げる唯一の存在である。
ゆえに、彼女がいなければこの大陸の安寧は守られることはない。
そのことを、大陸の大半の人間は知らない。――知られてはならないからだ。
たった一人のか弱き女によって、この大陸が保たれていることなど。
おまけに彼女の力には制限があった――
*
神殿にあつらえられた小さな部屋へ二人で向かう。
質素な作りの部屋だったが、ベッドだけが豪奢に作られている。白い天蓋があり、植物のモチーフが織り込まれている。
リュウはリラを抱え上げ、そのベッドへ放り込んだ。
「リュウ様、ひどい」
リラは文句を言うが、怒っているわけではなかった。それをいいことに、リュウはリラの上へのしかかっていく。
再び口づけをした。リラは喜ぶようにまたかすかに唇を開いた。リュウの舌の侵入を促すかのような動きだ。それに煽られ、リュウはリラの唇を強く吸い上げ、舌をねじこむ。
からんだ呼吸はいつも甘く、リラはすべてを受け入れるかのように舌を差し出して――
リラの舌を吸いながら、リュウはリラのシースルーの衣装の上から彼女の肌を指先一本でなぞっていく。
「あ……ん……」
リラはそれだけであえぎ声を上げた。とたんにリュウの中で火が燃え上がり、彼はリラの豊満な胸を掌で強くわしづかんだ。
「あっ!」
思うさまそのやわらかな塊をもみしだき、こねまわす。掌には乳房の頂も布越しに当たっていた。それさえも押しつぶし、ぐりぐりと刺激する。
キスの合間にリラがうめいた。痛かったのだろう――
リュウは少しだけ、入れる力を弱めた。もみしだく手から力を抜き、頂には掌が当たらないようにする。
(……別に、痛みを与えたいわけじゃない)
頭の隅でそう考える。それはいつも思っていることだった。なのにリラを目の前にしてしまうと、どうしても欲が勝ってしまう。彼女に乱暴しようという、己の中の魔物に負けてしまう。
(……こんなことではいかんな)
心の中でため息をついた。自分は、リラを虐げるために遣わされているわけじゃない――
宝珠へ祈りを捧げるための衣装は一応神聖なるものだ。どう考えても男の劣情を煽るためにある気がするが、それでも神聖なるものだ。
ゆえにリュウは、リラのその衣装をすべて脱がし、下着以外一糸まとわぬ姿にさせた。
「リュウ様……」
恥ずかしげに、リラは胸を隠す。だから今さらだと言うのに、不思議な女だ。
彼らは今までに幾度も体を重ねてきた。それが使命、役割だからである。リュウは構わずリラの腕をどかし、豊かな双丘にむしゃぶりついた。やわらかな部分を吸い上げ、舐めて、それから頂の桜色を口に含む。
どれだけリュウがいじっても淡い桜色を変えることがない場所。リュウはそこを、舌先で唾液をまぶしつけるようにねぶった。
「あっ……リュウ……様……」
膨らみの部分は手でもみながら、つぼみを吸い上げる。吸い上げながら、舌先で転がす。
リラの呼吸が小さいながらも荒くなっているのを、リュウの耳は聞き逃さない。
「お前は……『姫』のくせに本当にいやらしいな」
胸から口を離し、耳元でそう囁いてから耳に息を吹きかけた。
「ああ……そんなこと言わないで」
リラは『姫』ではありません――そんなところで彼女は反論した。いや、反論すべきはそこじゃないだろうに。
とはいえ――『いやらしい』の部分は否定できないことを、彼女自身よく知っているせいかもしれなかった。
舌で耳の輪郭をつつと伝って彼女にあえかな声をこぼさせてから、顔を下へと移動させる。
胸は手で愛撫しながら、へそ周りに口づけた。リラはへそが性感帯だった。そのくぼみに、とがらせた舌を到達させる。
「あ、いや……っ」
リラの体が痙攣した。身もだえる彼女の体を押さえ込み、へそに唾液を落とす。ゆっくりと舌でその部分をかき回す。よく洗ってある場所だった。一番愛撫されることを期待している場所だからかもしれない。
ちゅ、とそこを吸い上げながら、リュウは胸を愛撫する手を下へと移動させる。
――唯一、布で隠されている場所へと手を伸ばす。
下着の上から割れ目をなぞりあげると、リラは声を上げてのけぞった。
そこはすっかり濡れそぼっていた。三日ぶりだからだろうか、それとも胸とへそへの愛撫で感じすぎたのだろうか、下着はぐしょぐしょだった。
リュウは遠慮なく下着の隙間から指を差し入れる。
くにゅりとした感触がする。たっぷりと蓄えられた蜜の気配。それを指にまぶしつけながら、リュウは下の花びらを丁寧になぞる。
「あっ……あっ、リュウ様、そこは……っ」
リラの腰がなまめかしく動く。しかしリュウの指から逃げるどころか、リュウの指に自らこすりつける形になった。
リュウは秘裂をゆっくりと指先で愛撫したあと、その上にある花芯にさわりと触れた。
「ああっ!」
電流が走ったように、リラの体が跳ねる。
下着がそろそろ邪魔になってきた。リュウは体を持ち上げ、リラの下着を一瞬で取り払った。
「リュウ様っ」
リラが切なそうに名を呼ぶ。リュウはリラの目を見なかった。やめてくれ、そんな声で呼ぶのは。
そんな、愛おしそうな声で呼ぶのは。
二人が体を重ねるのは愛からじゃない。あくまで、『お役目』。
リュウは彼女を愛してなどいない――
あらわになった秘裂からあふれる蜜を指にすりつけ、リュウは花芯に狙いをつける。
ここをもてあそべば、リラがこれ以上ないほど乱れることをよく知っていた。
指先が――
すでにぷっくりと膨らみ始めた芽に、いたずらに触れて――
「ああああっ!」
指先でくりくりといじると、リラの声が一段高くなった。
リュウはゆっくりとその花芽をこねまわす。リラの腰が激しく動く。それを抑え込みながら。
「ここがそんなにいいのか。ここだけでイかせてやろうか?」
「ああ……リュウ様、リラは切のうございます」
「イきたいならイきたいと言え」
花芽を押しつぶすと、リラの腰が跳ねた。秘所から、とくとくといっそうの蜜があふれてくる。
指先でひっかくようにするとリラはより悦ぶのだ。それはこの半年の間重ねた行為でよく知っている。
だからリュウは、濡れてすべるその芽を引っかいた。
「ひっ……!」
リラの下肢が激しく痙攣し、彼女は一度果てたようだった。
だからといってリュウは容赦などしない。そのまま続けて指を秘裂に埋没させる。
「いや、いやあ……っ」
彼女の「いや」は「感じすぎる」の意だ。ふ、と冷笑を浮かべたリュウはよく濡れたその奥行きを指先で往復した。
何の抵抗もなく指を飲み込む秘所。何の抵抗もなく往復を許す肉壁。いや――吸い付いて、むしろ奥へと導くようだ。
くちゅくちゅといやらしい音を立てて指の抽送は続く。時折肉壁を引っかけば、リラがいやいやと首を振る。
「リュウ様ぁ……リラはおかしくなってしまいます」
「おかしくなればいい。許してやる」
「リュウ様」
陶然と熱にうかされたような視線が自分にからみつくのを感じた。
リュウはかたくなに、リラと目を合わせなかった。
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