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番外編
トキモドリ――1
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ねえ、約束したでしょう? あの時、あの場所、二人きり。
ねえ、あなたはうなずいてくれたわね。あの時、あの場所、私の言葉。
笑顔がそこにあった。あなたにも私にも。
ねえ、約束したでしょう?
――私にとって心の支え。だから今でも忘れない。愚かと言われようとも忘れない。決して。決して……。
◆◇◆◇◆
「う……ああ……ゆ、許してくれえ……もう、もう、望んだりしな……う、あああああ! イヤだ、もう一度会いた、会いたい、あああ熱い!」
ベッドの上で青年の体が跳ねた。とっさに、カミルが押さえつけた。
「そのまま押さえ込んでおけ」
シグリィはベッドの横の椅子に足を組んで座りながら、彼の従者に言いつける。
肩ほどに伸びた黒髪、すべてを見透かすような黒い瞳――まだ十四歳という若さの少年。対するカミルは薄茶色の短い髪に同じ色の瞳をした、すでに二十代半ばの青年である。しかしカミルは少年の言葉に従い、ベッドの上の青年――先ほどからうめき続けているラフティの肩をそのまま押さえ込んだ。
ラフティは変わらずうめき続けた。
「会いたい、ああ熱い痛い許してごめんなさいもう望みません、苦し――い、行かないで――」
「ラフティ、ラフティ……っ」
ベッドの傍ら――シグリィとは反対側のベッドの横で、ラフティの手を握り締めて必死に彼の名を呼ぶ女性がいる。短い緑の髪の先が跳ねている。瞳はまるでもうすぐ春が訪れることを知らせるような薄黄緑。ラフティの恋人セザンだった。
ラフティとセザンは今年で共に二十二歳。付き合い始めて三年という話だった。
ラフティがセザンの手を振り払い、誰かを求めるかのように手を伸ばす。
「行かないで……」
そしてその直後には、
「苦しい! どうして俺を殺そうとするんだ、どこかへ行ってくれ、ああ行かないで――」
「……言ってることが支離滅裂ですねー」
シグリィの斜め後ろ、木製の杖を持ってずっとラフティの様子を見ていた女が、その白い指先で自分の頬をつつきながらつぶやいた。長いつややかな黒髪、いつでも何かに希望を持っているかのように輝く碧い瞳。カミルと同じくシグリィとともに旅をする彼女の名はセレンと言う。
ここはラフティの部屋。ラフティと、シグリィたち一行とセザン、そしてシグリィたちに「ラフティを診てほしい」と頼んできたラフティの両親。それ以外には誰もいない。
シグリィは無言で青年のベッドの枕近くにある台を見やる。セザンがいる方の台だ。
小瓶があった。中に、何かが入っている。
シグリィはセザンに、
「その小瓶を見せてくれませんか」
と頼んだ。
セザンは泣きそうになりながらも従った。
セザンから受け取った小瓶は、近くで見れば何が入っているか一目瞭然だった。
「それ、木の実ですか?」
後ろから覗き込んできたセレンが尋ねてくる。小瓶の中に入っていたのは、まるでくるみのような、茶色く厚い皮だった――すべてが割れて、内側は黒いことをさらしている。
「……いや」
シグリィは小瓶の中から割れたそれを一粒取って、掌の上でころころ転がした。
「違うな。木の実じゃない」
「じゃあ何ですか?」
セレンが重ねて尋ねてくるのをいったん無視し、シグリィはセザンを見た。
「セザンさん。あなたは彼がこの実を常用していたことをご存知でしたか?」
「え? え――」
セザンは一瞬戸惑うような反応を見せてから、すぐに勝気そうなその瞳に色を戻した。
「知らなかったわ。それの割れていないものをたくさん持っていたことなら知ってる。でもどこから集めてきたのか、何に使うのか、聞いても笑ってごまかすだけだったの」
「不審に思わなかったんですか?」
「そりゃ思うわよ。でもラフティは薬師だったから――」
薬の材料だと思ったの、と小さな声でセザンは言った。
私たちも同じです、とラフティの両親が言った。
「ただ、その木の実――ではないのでしたか? それだけが他の実とは別にベッドの脇に置いてあるのが不審ではあったのですが……それにたしかに……言われて気づきましたが、この村にそんな実のなる木はありません」
「ラフティさんの薬師の師匠殿は?」
「旅の方だったのですよ。ラフティに基礎を教えるだけ教えてまた旅立っていかれました」
「旅人かあ」
セレンが嬉しそうな声を出した。「私たちみたい」
「そんな能天気なことを言っている場合ではないでしょうが、セレン」
暴れるラフティの体を相手に一人奮闘しているカミルが、旅のパートナーのズレた感想につっこんだ。
実際、シグリィたちは大陸を自由気ままに旅する旅人だ。今は大陸南東部の海に近い場所にまで来ていて、たまたまこの村に立ち寄った。すると、「旅人がやってきた」と知ったある夫婦がすぐさま頼みにきたのである。「その知識をもってして、うちの息子の病気を治してくれないか――」と。
その当の息子、ラフティの病気とは――
ここ半月ほどずっと、目を覚ますこともなく意識が混濁し意味不明なことを口走りベッドの上で暴れまわるといったものだった。
当然ながら食事などとっていない。ラフティは大分衰弱している。このままでは命が危ない。
シグリィはしばらく手の上の実を見つめていた。
「あの……やはり分からないでしょうか……」
ラフティの母親がおそるおそる聞いてくる。
「で、でも! その実が何なのか分かるんでしょ、キミ!」
セザンが身を乗り出してくる。
シグリィは顔を上げた。掌の実を小瓶に戻しながら、
「そうですね……。とりあえず、この実がなっているところを見てこようと思います。微妙に種類が違う可能性もありますので」
立ち上がる。ついてこい、とカミルとセレンを促す。
「ま、待って! 私もついてく!」
セザンがばっと立ち上がった。
◆◇◆◇◆
「あら……どこへ行くの?」
ラフティの家から出ると、薬草を乗せたざるを手にした女性が声をかけてきた。長い薄茶色の髪をなびかせ、瞳は藍色をしている。彼女は不安そうに、ラフティの家から出てきた一行を見つめた。
「ラフティの……容態は……?」
セザンはぎりっと歯ぎしりをしながら、女性をにらみつけた。
「あんたには関係ないわよ、ハーベット!」
「セ、セザン……そんな……」
傷ついたように、娘はセザンを見つめ返した。
ハーベットと言われた女性は、言ってみればセザンとは正反対である。髪が長く、くせのないところ、長いスカートをはいているところ、それでいて普段からラフティの薬師助手として働いているため手が荒れているところ、ラフティとは――かつての恋人だったところ。
セザンは薬草を扱うのが苦手だ。だからラフティの助手にはなれなかった。
だからハーベットが気に食わないのだ。当たり前のことだが、いまだに――彼女はラフティの周囲をちょろちょろする。
「ねえ、ラフティの容態は……? もしかしてもう……」
ハーベットは旅人たちが家を出てきたことで、もう病気を治すのは諦められたのかと勘違いしたらしい。青い顔で訊いてくる。
シグリィはセザンが肩を震わせるのを一瞥してから、
「いいえ。これから彼を治すための前準備をしに行くところです」
とにこやかにハーベットに言った。
ハーベットはほっと胸に手を当てた。
「そう……よかった。ラフティが治ってくれないと、薬が作れなくなってしまう……」
「まるでラフティは薬だけが価値みたいに言うのね」
セザンは自分より背の高いハーベットをにらみ上げた。
ハーベットは口に手を当て、それから「まさか!」とふるふると首を振った。
「私はラフティが大好きよ。その……こんなことを言うとあなたが怒ると思ったから言わなかっただけで……」
「怒るに決まってるでしょ!」
セザンは怒鳴った。
理不尽でも怒鳴りたかった。苦しかった。
……背後からそっと、セレンの両手がセザンの両肩に置かれた。
すう、と体から何かが抜けていく。
「さあ、少しでも早く行こうか」
シグリィがセザンを促した。「ハーベットさん。すみませんがこの場は失礼致します」
「ええ、ええ、ラフティを治してくださるならなんだって……」
シグリィたちが背を向ける。ハーベットはいつまでも見つめている。
セザンは下を向いて歩いていた。
「気にすることないわよ」
セザンの肩を抱きながら、セレンは言った。
「ハーベットさんはあくまで過去の恋人でしょう? 今のラフティさんはあなたの恋人なんだから」
「………」
「そんな簡単に割り切れませんよ」
ぶっきらぼうにそんなことを言ったのは、意外にもカミルだった。「自分の恋人の過去の恋人というのは存在が大きいものです」
「なんであなたが言うのよ」
「ほっといてください」
「まーどーでもいーけど。カミルの言う通りに気になる?」
セレンはセザンの顔を覗き込んだ。
セザンは足を止めた。両の手を拳に固め、苦しそうに。
「――ハーベットは、ラフティの幼馴染なのよ……」
すべてを背中で聞いていたシグリィは、それを聞いて軽く口元に手をやった。
――幼馴染。昔の恋人。
「……荒れそうだな」
彼のつぶやいた言葉がはたして他のメンバーに聞こえていたかどうか……
ねえ、あなたはうなずいてくれたわね。あの時、あの場所、私の言葉。
笑顔がそこにあった。あなたにも私にも。
ねえ、約束したでしょう?
――私にとって心の支え。だから今でも忘れない。愚かと言われようとも忘れない。決して。決して……。
◆◇◆◇◆
「う……ああ……ゆ、許してくれえ……もう、もう、望んだりしな……う、あああああ! イヤだ、もう一度会いた、会いたい、あああ熱い!」
ベッドの上で青年の体が跳ねた。とっさに、カミルが押さえつけた。
「そのまま押さえ込んでおけ」
シグリィはベッドの横の椅子に足を組んで座りながら、彼の従者に言いつける。
肩ほどに伸びた黒髪、すべてを見透かすような黒い瞳――まだ十四歳という若さの少年。対するカミルは薄茶色の短い髪に同じ色の瞳をした、すでに二十代半ばの青年である。しかしカミルは少年の言葉に従い、ベッドの上の青年――先ほどからうめき続けているラフティの肩をそのまま押さえ込んだ。
ラフティは変わらずうめき続けた。
「会いたい、ああ熱い痛い許してごめんなさいもう望みません、苦し――い、行かないで――」
「ラフティ、ラフティ……っ」
ベッドの傍ら――シグリィとは反対側のベッドの横で、ラフティの手を握り締めて必死に彼の名を呼ぶ女性がいる。短い緑の髪の先が跳ねている。瞳はまるでもうすぐ春が訪れることを知らせるような薄黄緑。ラフティの恋人セザンだった。
ラフティとセザンは今年で共に二十二歳。付き合い始めて三年という話だった。
ラフティがセザンの手を振り払い、誰かを求めるかのように手を伸ばす。
「行かないで……」
そしてその直後には、
「苦しい! どうして俺を殺そうとするんだ、どこかへ行ってくれ、ああ行かないで――」
「……言ってることが支離滅裂ですねー」
シグリィの斜め後ろ、木製の杖を持ってずっとラフティの様子を見ていた女が、その白い指先で自分の頬をつつきながらつぶやいた。長いつややかな黒髪、いつでも何かに希望を持っているかのように輝く碧い瞳。カミルと同じくシグリィとともに旅をする彼女の名はセレンと言う。
ここはラフティの部屋。ラフティと、シグリィたち一行とセザン、そしてシグリィたちに「ラフティを診てほしい」と頼んできたラフティの両親。それ以外には誰もいない。
シグリィは無言で青年のベッドの枕近くにある台を見やる。セザンがいる方の台だ。
小瓶があった。中に、何かが入っている。
シグリィはセザンに、
「その小瓶を見せてくれませんか」
と頼んだ。
セザンは泣きそうになりながらも従った。
セザンから受け取った小瓶は、近くで見れば何が入っているか一目瞭然だった。
「それ、木の実ですか?」
後ろから覗き込んできたセレンが尋ねてくる。小瓶の中に入っていたのは、まるでくるみのような、茶色く厚い皮だった――すべてが割れて、内側は黒いことをさらしている。
「……いや」
シグリィは小瓶の中から割れたそれを一粒取って、掌の上でころころ転がした。
「違うな。木の実じゃない」
「じゃあ何ですか?」
セレンが重ねて尋ねてくるのをいったん無視し、シグリィはセザンを見た。
「セザンさん。あなたは彼がこの実を常用していたことをご存知でしたか?」
「え? え――」
セザンは一瞬戸惑うような反応を見せてから、すぐに勝気そうなその瞳に色を戻した。
「知らなかったわ。それの割れていないものをたくさん持っていたことなら知ってる。でもどこから集めてきたのか、何に使うのか、聞いても笑ってごまかすだけだったの」
「不審に思わなかったんですか?」
「そりゃ思うわよ。でもラフティは薬師だったから――」
薬の材料だと思ったの、と小さな声でセザンは言った。
私たちも同じです、とラフティの両親が言った。
「ただ、その木の実――ではないのでしたか? それだけが他の実とは別にベッドの脇に置いてあるのが不審ではあったのですが……それにたしかに……言われて気づきましたが、この村にそんな実のなる木はありません」
「ラフティさんの薬師の師匠殿は?」
「旅の方だったのですよ。ラフティに基礎を教えるだけ教えてまた旅立っていかれました」
「旅人かあ」
セレンが嬉しそうな声を出した。「私たちみたい」
「そんな能天気なことを言っている場合ではないでしょうが、セレン」
暴れるラフティの体を相手に一人奮闘しているカミルが、旅のパートナーのズレた感想につっこんだ。
実際、シグリィたちは大陸を自由気ままに旅する旅人だ。今は大陸南東部の海に近い場所にまで来ていて、たまたまこの村に立ち寄った。すると、「旅人がやってきた」と知ったある夫婦がすぐさま頼みにきたのである。「その知識をもってして、うちの息子の病気を治してくれないか――」と。
その当の息子、ラフティの病気とは――
ここ半月ほどずっと、目を覚ますこともなく意識が混濁し意味不明なことを口走りベッドの上で暴れまわるといったものだった。
当然ながら食事などとっていない。ラフティは大分衰弱している。このままでは命が危ない。
シグリィはしばらく手の上の実を見つめていた。
「あの……やはり分からないでしょうか……」
ラフティの母親がおそるおそる聞いてくる。
「で、でも! その実が何なのか分かるんでしょ、キミ!」
セザンが身を乗り出してくる。
シグリィは顔を上げた。掌の実を小瓶に戻しながら、
「そうですね……。とりあえず、この実がなっているところを見てこようと思います。微妙に種類が違う可能性もありますので」
立ち上がる。ついてこい、とカミルとセレンを促す。
「ま、待って! 私もついてく!」
セザンがばっと立ち上がった。
◆◇◆◇◆
「あら……どこへ行くの?」
ラフティの家から出ると、薬草を乗せたざるを手にした女性が声をかけてきた。長い薄茶色の髪をなびかせ、瞳は藍色をしている。彼女は不安そうに、ラフティの家から出てきた一行を見つめた。
「ラフティの……容態は……?」
セザンはぎりっと歯ぎしりをしながら、女性をにらみつけた。
「あんたには関係ないわよ、ハーベット!」
「セ、セザン……そんな……」
傷ついたように、娘はセザンを見つめ返した。
ハーベットと言われた女性は、言ってみればセザンとは正反対である。髪が長く、くせのないところ、長いスカートをはいているところ、それでいて普段からラフティの薬師助手として働いているため手が荒れているところ、ラフティとは――かつての恋人だったところ。
セザンは薬草を扱うのが苦手だ。だからラフティの助手にはなれなかった。
だからハーベットが気に食わないのだ。当たり前のことだが、いまだに――彼女はラフティの周囲をちょろちょろする。
「ねえ、ラフティの容態は……? もしかしてもう……」
ハーベットは旅人たちが家を出てきたことで、もう病気を治すのは諦められたのかと勘違いしたらしい。青い顔で訊いてくる。
シグリィはセザンが肩を震わせるのを一瞥してから、
「いいえ。これから彼を治すための前準備をしに行くところです」
とにこやかにハーベットに言った。
ハーベットはほっと胸に手を当てた。
「そう……よかった。ラフティが治ってくれないと、薬が作れなくなってしまう……」
「まるでラフティは薬だけが価値みたいに言うのね」
セザンは自分より背の高いハーベットをにらみ上げた。
ハーベットは口に手を当て、それから「まさか!」とふるふると首を振った。
「私はラフティが大好きよ。その……こんなことを言うとあなたが怒ると思ったから言わなかっただけで……」
「怒るに決まってるでしょ!」
セザンは怒鳴った。
理不尽でも怒鳴りたかった。苦しかった。
……背後からそっと、セレンの両手がセザンの両肩に置かれた。
すう、と体から何かが抜けていく。
「さあ、少しでも早く行こうか」
シグリィがセザンを促した。「ハーベットさん。すみませんがこの場は失礼致します」
「ええ、ええ、ラフティを治してくださるならなんだって……」
シグリィたちが背を向ける。ハーベットはいつまでも見つめている。
セザンは下を向いて歩いていた。
「気にすることないわよ」
セザンの肩を抱きながら、セレンは言った。
「ハーベットさんはあくまで過去の恋人でしょう? 今のラフティさんはあなたの恋人なんだから」
「………」
「そんな簡単に割り切れませんよ」
ぶっきらぼうにそんなことを言ったのは、意外にもカミルだった。「自分の恋人の過去の恋人というのは存在が大きいものです」
「なんであなたが言うのよ」
「ほっといてください」
「まーどーでもいーけど。カミルの言う通りに気になる?」
セレンはセザンの顔を覗き込んだ。
セザンは足を止めた。両の手を拳に固め、苦しそうに。
「――ハーベットは、ラフティの幼馴染なのよ……」
すべてを背中で聞いていたシグリィは、それを聞いて軽く口元に手をやった。
――幼馴染。昔の恋人。
「……荒れそうだな」
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