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どう? かわいい?

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 中学から大学までエスカレーターの我が校は、のんびりだけど真面目な校風で、ほとんどの部活がテスト前には、活動を自粛していた。

 大学と共用の図書館には、ちらほら試験勉強しているのであろう人影が見えるけど、わたしは素通りして奥の部室棟に向かう。

 部室棟は高校と大学の敷地の中間に位置しているから、高校生はもちろん、私服の大学生がウロウロしてても、違和感がない。

 途中、知り合いに会うことはなかったし、たとえ会ったとしても、バッグの中身なんて詮索されないのはわかりきっているけど、メイド服を隠しての登校は、なんだかドキドキする。

 わたし、これから部室でメイド服着ちゃうんです♡

 もしかしたらエッチな事も、しちゃうかもしれないんです♡

 部室に到着したのは11時前だった。

 やったー。予想通り、誰もいない。

 普段ならみんなで囲む大きな机と、その回りにパイプ椅子がいくつか。

 壁際の本棚にはみっちりと漫画。

 過去の名作から、最近の人気作までジャンルも様々。
 いくらでも時間潰せる。
 絶対にテスト前には、来てはいけない楽園! 

 まあ、いつもどおりの部室だ。
 ヲタク先輩はまだ来てない。

 トイレでメイド服に着替え、上からコートを着ておく。誰かに見られたら恥ずかしいからね、念の為。

 部室に戻ると、ちょうど到着したらしいヲタク先輩の姿が。

「お疲れ様ですー!」

「おー、おつかれー」

 片手を上げて、いつもどおりの挨拶。

 扉を開けて、あれ? と、ヲタク先輩はわたしを振り返った。

「他に誰もいないの?」

「はい! 試験前ですからね。来てくれそうなのヲタク先輩くらいしかいなくて……」

「あー、そっかー」

 とか言いながら、ちょっとそわそわしてる?
 ふたりっきりですよ、ふふふ♡

「さっそく、お見せしますね。
 じじゃーーーーん」

 ヲタク先輩の真正面に立って、コートの前をはだけて見せた。

「おー! かわいいじゃん!」

 えへへ。
 もっと褒めて♡

「でも、その見せ方だと、なんか露出狂みたいで情緒がないな、コート脱いで脱いで。
 今日、そんな寒くないでしょ」

 なんか冷静?

 でも、まあ、確かに。

「そうですよね、せっかくならコート無しで堪能して頂きたいものです」

 コート脱ぎ脱ぎ。

「堪能って……、でも、まあ、堪能させて頂きます」

 笑いながら、両手を合わせてお辞儀するヲタク先輩。

「漫画の資料になりますかねー? ご要望のポーズがあれば、お見せしますよ?」

 一応、一応ね。せっかく休みの日に出てきてもらったんだから、役に立つこともしてあげたいじゃない?

「ポーズねぇ……」

 ヲタク先輩の、わたしを見る目が少し真剣になる。

 どんなポーズを要求されるのか、ドキドキする。

「そのまま普通に立っててね」

 頭のてっぺんから、靴の先まで、ゆっくり舐めるように、見られてる。
 正面から、それから、後ろに回って背中側から。

「なんかご要望はないんですか? ご主人様?


 振り返って、軽く首を傾げてみせる。

「ご主人様! いいね! なんか照れるね!! 萌えだねー」

「萌えとか、もう、ちょっと古くないですかー?
 っと、失礼しました、おっしゃるとおり、メイド服は『萌え』、ですよね、ご主人様♡」

 ご主人様呼び、気に入ってくれたのかな?
 えへえへ、とか言いながら、照れてる。

「ポーズ、お願いしてもいい?」

「はい、ご主人様がお望みなら、何なりと♡」

「じゃあさ、落とした何かを拾うみたいなポーズで、前にかがんで。
 パンツが見えないギリギリでいいから」

 えっと、お尻を突き出す感じ?
 いきなり結構際どいポーズじゃない?

 パンツが見えないように、スカートを抑えながらかがむ。

「できれば、スカートは抑えないでほしいなー。スカートと、スカートの中のピラピラがどう見えるのか見てみたい」

 はーい。
 長い時間維持するのは結構大変&わりと恥ずかしいね、このポーズ。

 パンツ見えないギリギリのとこ。
 絶対領域のとこ、じっくり見られちゃってる♡♡♡

「はぁ、ちょっと疲れました。もういいですか?」

「あ、ごめんねー、いいよー。すごく参考になった。ありがとう」

「お役に立ててよかったです」

 ヲタク先輩がパイプ椅子を開いて、座らせてくれる。
 なかなか気が利くんですよね、この人。

「座った感じもかわいいねー」

「写真とかスケッチとかしないんですね」

「そうだね、目に焼き付けてる」

 目に焼き付けてる!!

「次は座ってできるポーズとか、しましょうか?」

 どんなのが良いかわからないけど……。

「うーん、あー。ポーズもういいから、ちょっと触ってもいい?」

「えっ……」

「いや、ちがっ、違わないけど、ふ、服の、布の感じとか、そういう」

 布の感じかー。

「いいですよ」

 おそるおそる、手を伸ばしてくる、ヲタク先輩。
 スカートの裾とか、エプロンのリボンとかを、さわさわしてる。
 あえて、布だけの部分さわさわしながら、そわそわしてる。

「布だけのとこじゃなくて、触ってもいいですよ」

 遠慮がちな右手が、肩に触れる。
 でも、まだエプロンのフリルのあたりをウロウロしてる。
 所在無げにしていた左手が、意を決したようにニーソの、膝のあたりを触り始めた。

 しばらく、膝のあたりをうろうろしていたけど、だんだん、太ももの方へ。
 ニーソのゴムで、太ももがくびれてるあたりを気にしてる。

 指を、ゴムと太ももの間に入れる。
 感触を確かめているようだ。

「あんまりキツキツではないんだねー」

 とか、独り言のような感想を漏らす。

 なんか、じれったいなー、もー。
 もっといろんなとこ、触ってもいいのに。

「ヲタク先輩、おっぱいとかも触っていいですよ?」
 
「えっ、いいの!!!?」

 こちらが引くぐらいの良い反応、頂きました。

「はい、メイドさんのおっぱい、触ってください」

 そうなの、わたし、触ってほしくてここに来たの。

 背後から、おそるおそる伸ばされる手。
 大きな男性の手が、わたしの胸を包み込んだ。

 あー、おっぱい、さわられちゃってる。
 わたし、メイド服着て、おっぱい触られちゃってる!!!

 しばらく、胸のあたりをさわさわしていた手は、しかし、短時間で動きを止めてしまった。

 どうしたのかと、振り向くと、ヲタク先輩、悲しそうな表情で一言。

「……硬い」
  
 こんな悲しそうなヲタク先輩を見たのは、推しキャラに実は彼氏がいたのを嘆いていた時以来かな……。

 硬いと言われた胸を、自分でも揉んでみて気づいた。

「あー、ブラですね。パットも入ってるし、確かに硬く感じますね」

 おっぱい=柔らかい。
 を、期待して触ると、確かにがっかりする硬さだわ、これ。
 申し訳なかったかな。

「ブラ、外しますね。ちょっと後ろ向いてて下さい」

 慌てて、後ろを向くヲタク先輩が、純粋かわいい。

 エプロンの肩紐を下ろし、ワンピースの背中のチャックを開けて、ブラを外す。
 この時点で、上半身裸。
 また、ワンピースを着て、エプロンの肩紐をかけ直して……、一応、見た目はさっきと同じ。

 いや、ブラのパットの分、見た目は少ししぼんだかなー……少し、ね。

 ノーブラだと、ワンピースの布に乳首が擦れる感覚があって……あれ、これ、ちょっとヤバいかも……。

 でも、ここまで来ちゃったら……ね。

「もう、いいですよー」

 愛花のノーブラおっぱい、揉んでください♡
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